XIOM(エクシオン)

レビュー Jekyll a& Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)

説明

 XIOM (エクシオン)さんの話題の新作であり、大々的に宣伝されているJekyll & Hyde (ジキル&ハイド) シリーズから、Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)をレビューします。おそらく、Jekyll & Hyde V (ジキル&ハイドV)Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズの中で、スピン系テンションラバーの標準的な立ち位置のラバーだと思います。説明だけだと、少しわかりにくいですが、一応それぞれのラバーを触ったので、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)のコンセプトのようなものが見えてきたように思っています。この辺りに触れながら、Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)についてレビューさせていただきます。

 季節的な話題にも触れさせていただきます。全日本選手権、熱かったですね。男子決勝は過去に類を見ない殴り合いのような素晴らしい熱戦でした。大会の最後を飾るに相応しい素晴らしい試合で1卓人としてとても楽しませていただきましたし、感動させていただきました。今年はオリンピックイヤーということもありますので、是非ぜひ張本選手、戸上選手には良い年になってほしいなーと思います。そして全日本選手権も終わり、2023年度もほぼ終わり、2024年の新作が何か、が気になる季節ですね。XIOM (エクシオン)さんの新商品については、実はかなり注目していて、多分レビューすると思ってます。日本語のXIOM (エクシオン)さんのホームページでは、まだ廃盤情報だけですが、X (旧Twitter)上では既に本国韓国のパンフレットの画像が流出していてkatsuo000も知りました。2024年XIOM (エクシオン)さんはJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)なるものが発売されるようですし、加えてOmega VIII (オメガ8)シリーズも発売となるようです。個人的に注目はJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)Omega VIII China (オメガ8チャイナ)ですね!そして使ってみたかったVega China (ヴェガチャイナ)はなんと廃盤となり、先日レビューしたVega DEF (ヴェガDEF)も廃盤となりましたね。自分が愛用するOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と早く比較したいです。

 Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)にもどって、まず2023年のXIOMさんのパンフレットからみてみましょう。冒頭からJekyll & Hyde (ジキル&ハイド) シリーズを激しくプッシュしています!

 見開きページを惜しまずドドント3ページも使用してジキ&ハイをアピールしてますね!コンセプトとしてはVega (ヴェガ)シリーズとOmega (オメガ)シリーズをつなぐ、使いやすさと高性能を両立させようとしたシリーズだと思います。katsuo000が今までに試打したジキ&ハイシリーズのラバーは、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)になります。Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似つつ、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも使いやすくてスピン系テンションに寄せたラバーでした。Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)は、想像以上にTenergy 05 (テナジー05)に近いイメージでした。扱いやすさもありつつ、すごくラバーがイキイキしていて、Tenergy 05 (テナジー05)よりもマニュアルなラバーですがその分、Tenergy 05 (テナジー05)よりも思い切りぶつけても勝手に引きつれが生まれて回転がかかるラバーだったイメージです。廃盤になってしまいますがOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)の方が扱いが難しい分、とんがったボールが相手コートに突き刺さるイメージでしたね。やはりJekyll &Hyde (ジキル&ハイド)シリーズは扱いやすさ、そして角度が多少適当でも勝手に相手コートに入れることができる角度の鈍感さがあると感じました。つまりJekyll &Hyde (ジキル&ハイド)シリーズは初級者でも上級者でもなく、かなりのヴォリューム層である中級者がターゲットといえるでしょう。ラバー全体でバランス型に仕上がっており、しっかりいいところどりができている印象ですね。ただし、Maxスピード、Max回転量、そしてボールの威力や重さなどは、最新Omega (オメガ)シリーズの方が高いと感じますね。このことを把握して、Jekyll &Hyde (ジキル&ハイド)シリーズなどのラバーを手に取ることをオススメします。

 今回試打・レビューしたラバーはJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)ですね。Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)について言及する前に、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズのついて、確認していきたいと思います。パンフレットなどから、XIOM (エクシオン)さんのJekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズの説明を抜粋させていただきました。

2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!)
 相反するパフォーマンスを1つのラバーに
ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。
 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド
 V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦
 X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性
 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様

 C series ? Sticky (Cシリーズ)?: 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー

 メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズになりますね。2面性というとカッコいいですが、要は尖がらせていないということと同義だと思います。バランス系ラバーということで、katsuo000はとんがったラバー好きなので、このシリーズはやや好みではなかったりします。でもなぜでしょう、XIOM (エクシオン)さんのラバーだからなのか、話題のラバーだからなのか、魅力を感じて試打してしまいますね。またとんがらせずにバランスの良いラバーを使うというのはミスを減らす意味でも自分にあうラバーもあると感じます。

 続いて、各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)

中国式粘着トップシート搭載の二面性ギア
 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら病みつきだ。

Jekyll & Hyde X47.5 / 50.0 (ジキル&ハイド X47.5 / 50.0)

ミート力とスピン力の双方をMAX強化
 ボールをたたくミート系打法による垂直方向への飛び出しの速さと、ボールをこするスピン系打法による水平方向への牽引力と回転量ーその相反する双方向の要素を極限レベルにまで強化したモンスターラバー。スマッシュとドライブを使い分けて戦いたいプレーヤーにとって最高の相棒となる。

Jekyll & Hyde V47.5 / 52.5 (ジキル&ハイド V47.5 / 52.5)

超特急の引っかかりの中に潜む高反発力
 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたいーそんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自由に出せる。超回転と不意打ちの速球。

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)

世界代表クラスラバーの一般普及モデル
 世界トップレベルで活躍する選手が使っている用具を、一般レベルの自分も使えないだろうかーそうした市民プレーヤーの願いをかなえた夢のラバー。元々は少数生産しかできなかったアイテムだが、技術革新が問題を解決。最上級のスピンとスピードが、より多くの人の手に届くようになった。 

 Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイドV52.5)は説明を読むと、要は扱いやすいスピン系テンションラバーで、スピン系テンションの割にスピードドライブも打ちやすいのかなーと感じました。近そうなラバーはVICTAS (ヴィクタス)さんのV52.5 (ジキル&ハイドV52.5)が同じくらい攻撃的なのか、それとも回転に寄せているのか、そのあたりがこのラバーのポイントではないかと思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinSpongePrice (without tax)
J & H Z52.516.51652.59,800
J & H V47.513.51447.56,500
J & H V52.5141452.56,500
J & H X47.514.51447.57,000
J & H X50.0151450.07,000
J & H H52.513.515.552.56,500
Omega VII Tour i48161648.010,600
Omega VII Tour i5016.51650.010,600
Omega VII China Guang131655.07,000
Omega VII China Ying12.51760.07,000
Omega VII Hyper14.51555.07,000
Omega VII Tour14.514.555.07,000
Omega VII Asia14.51452.57,000
Omega VII Euro13.51442.57,000
Omega VII Pro141447.57,000
Omega V Tour DF12.51347.56,000
Omega V Pro12.512.547.56,000
Omega Asia DF131350.06,000
Omega V Euro DF121345.06,000
Vega X1211.547.55,000
Vega Tour1212.545.05,000
Vega DEF81257.54,400
Vega China712.554.04,400
Vega Japan10.310.545.04,400
Vega Asia DF9942.54,200
Vega Euro DF8.5937.54,200
Vega Pro101047.54,200
Vega Asia9847.54,400
Vega Euro8.5842.54,400
Vega Elite8840.04,000
Vega Intro7747.53,200

 プロットが多くわかりにくいですが、Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5、J&H V52.5)はJ&Hシリーズの中で、最もバランスがとれているといえるかもしれません。大きな特徴があるわけではなく、スピンもスピードもそろったラバーといえそうな性能値だと思います。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Jekyll & Hyde H52.54933.429.345.544.94.10.6
Jekyll & Hyde
V52.5
5231.828.946.943.82.923.08
Omega VII Tour5235.129.949.248.25.21.0
Omega V Tour DF5128.224.738.736.13.22.6

 Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5、J&H V52.5)は、XIOM (エクシオン)さんのラバーの中では、大人しい感じのラバーになりますね。やや重さはあるもののそこまで硬すぎず数値としてはTenergy 05 (テナジー05)に近いと思います。V52.5 (ジキル&ハイド V52.5、J&H V52.5)の方が重くて硬いこともわかりますね。回転系のシリーズであるOmega V (オメガV)シリーズOmega V Tour DF (オメガVツアーDF (ダイナミックフリクション))よりも硬く、回転量の最大値はJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5、J&H V52.5)の方が高いと言えるかもしれませんね。シートが硬いことがOmega V Tour DF (オメガVツアーDF (ダイナミックフリクション))やDF系ラバーの特徴で、Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5、J&H V52.5)の方がシートの硬さよりもラバー全体で硬かったです。現代流行の硬めのラバーの中では普通ですが、過去と比較すると相当硬くなっていることもうかがえるかと思いますね。プラボールがかなり硬くなりましたので、この影響でしょう。

J&H V52.5の貼りと重量

 今回はmizuno (ミズノ)さんのFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)に貼りました。

Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)
・Sponge Thickness:2.1/MAX mm
・Speed:14
・Spin:14
・Sponge硬度:52.5°
・6,500円 + 税
・73-4 g (カット前) → 52 g (Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)に貼って)

 52 gで数値としては思ったより重いのですが、最近麻痺って来ていて、かなり軽いと感じましたね。Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)はかなりいいラバーで、しかもブレード面積もレギュラーに近いので、これはJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)が単純にやや重めであることを示唆しますね。

Jekyll &Hyde V52.5の3つの特徴

現最上位のスピン系テンションOmega VII Tourより抜群に使いやすい!

 このラバーを使用して、Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズの全容をほぼ把握できたように感じました。やはり抜群の安定感ですね。このJekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズはやはり、Butterfly (バタフライ)でいうところのRozena (ロゼナ)Glayzer (グレイザー)Glayzer 09C (グレイザー09C)なんですよね。XIOM (エクシオン)は製造ラインをいくつももっているのか、同じラインから複数のラバーを製造しているのか、よくわかりませんが、DONIC (ドニック)と同じくらいラバー種類が多く、あらゆる層にささるようにラバーを販売していると思います。Vega (ヴェガ)シリーズはどうしてもイメージ的に初級者のイメージが強いラバーになると思います。そこからステップアップするときに他のラバーへ切り替えられずにXIOM (エクシオン)のラバーの中で選べるようなラバー、それがJekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズといえるでしょう。このラバーはVega (ヴェガ)シリーズの中のスピン系テンションラバーからスムーズに移行しやすいと思います。そして最終的にはOmega (オメガ)シリーズへとつながるような系譜になっていると思います。また、個人的にはButterfly (バタフライ)のラバーは軽量が特徴のラバーが多いですが、XIOM (エクシオン)のラバーは重量のあるラバーが多く、身体的に恵まれた選手はButterfly (バタフライ)ラバーよりもXIOM (エクシオン)ラバーの方が、重いボールが打てるようにも思いますね (その分体力的にきついかもしれませんが)。

RozenaGlayzerよりも重いボールが打てる!

 Rozena (ロゼナ)Glayzer (グレイザー)は軽量でいて素晴らしい回転量のボールが打てるラバーですが、その分ボールの軽さや癖球が出にくいイメージがあります。つまりラリーや連打で卓球する方向に向かうイメージですね。一方でJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)はやはりラバーが重いので、しっかり身体を使って打つことで、ボールの威力や重さが出るラバーだと感じました。50 gを超えるラバーはやはりくい込ませた時のほんの少しの違いで回転や威力、弾道に違いが出せるイメージです。それが1球1球の違いや変化、そして癖といわれるものに変わるイメージですね。ドイツ製ラバーらしい特徴を求めるならJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)でしょう。

弾道/弧線が低い

 そして最後にJekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズの特徴の1つ、超回転と不意打ちの速球ですね。このラバーは確かに弾道/弧線が低かったです。V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)も十分低かったですね。Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)に貼って試打したこともあり、カーボン系よりも弧線が出ていたのか、ネットミスは少なくて使っていて気持ち良く、相手のノータッチを取ることができました。この特徴はありですね。Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズのラバーを使うなら、バックにJekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)を使いたいと思いました。

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ
 よく切れて良かったです。

バックハンド系

軽打
 球を持つのでやりやすかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ
 かなりやりやすかったです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ
 やはりこのあたりはこの硬度だとやりやすいです。回転にまけず切り返せると思います。

ツッツキ

チキータ
 Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)の板厚が厚いのと、めちゃめちゃ球を持つのでスピードチキータがめちゃめちゃ気持ち良く入りました。気持ちいいですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Omega VII Hyper ≧ Jekyll & Hyde V52.5 ≧ Omega V Tour DF

スピード
 Omega VII Tour > Jekyll & Hyde V52.5 > Omega V Tour DF

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レビュー Vega DEF (ヴェガDEF)

説明

 XIOM (エクシオン)のラバーは個性的で大好きです。そんなXIOM (エクシオン)さんのラバーから少しVega (ヴェガ)シリーズのマイナーな1枚、Vega DEF (ヴェガDEF)をレビューさせていただきます。話題のJekyll & Hyde (ジキル&ハイド) シリーズとは異なり小・中級者用ラバーシリーズであるVega (ヴェガ)シリーズのラバーでかなり異色ともいえるラバー、Vega DEF (ヴェガDEF)の全容についてレビューさせていただきますので、参考になれば幸いです。

 このラバーは安売りしていたのですが、パッケージが破けるという災難にもあい、貼って試打しました。説明にもあるようにカットマン用を念頭に開発されたラバーで、硬度57.5°のカチコチラバーになります。実はこのラバーよりもさらにスピード性能が低く回転性能の高いVega (ヴェガ)シリーズのラバーが硬度54°のVega China (ヴェガチャイナ)になりますね。Vega China (ヴェガチャイナ)もいつか試打したいところですが、まだ手に入れていません汗。どうやらVega China (ヴェガチャイナ)の方がスポンジの気泡がほとんどなく、おそらくキョウヒョウを意識いたラバーのようなのですよね~。また試打するときが来ましたらレビューしますので、その際には是非ぜひ読んでいただければと思います。Vega DEF (ヴェガDEF)に戻りまして、このラバーの進化系として位置するのが、Omega VII China (オメガVIIチャイナ)シリーズのOmega VII China Guang (オメガVIIチャイナ光)とOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)になりますね。やはり気になる点として、Vega DEF (ヴェガDEF)Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)やキョウヒョウとの比較ですよね。そこらへんを意識しながらレビューさせていただきます。

Vega (ヴェガ)シリーズ
 XIOM (エクシオン)といえば、安価なスピン系テンションラバーのVega (ヴェガ)というイメージが強いのではないかと思います。Vega (ヴェガ)シリーズの種類の多さは目を見張るものがあり、一番有名なVega (ヴェガ)はVega Europe (ヴェガヨーロッパ)でしょうか。使いやすいものから、高性能なものまで種々ありますので、一度確認してみましょう。
 Vega X (ヴェガX): シリーズ10周年記念の傑作
 Vega Tour (ヴェガツアー): 上位技術を転用した高品位ギア
 Vega Pro (ヴェガプロ): 攻撃を主体とする中級者に最適
 Vega Asia (ヴェガアジア): 様々な戦型にマッチする幅広さ
 Vega Europe (ヴェガヨーロッパ): 最高の使いやすさで長年大人気
 Vega Asia DF (ヴェガアジアDF): グリップ力抜群の攻撃的ラバー
 Vega Europe DF (ヴェガヨーロッパDF): グリップ力抜群の攻守両用ギア
 Vega Japan (ヴェガジャパン): 日本製ラバーのような安定感
 Vega China (ヴェガチャイナ): 中国製粘着ラバーのティスト
 Vega Elite (ヴェガエリート): スピード感と軽量さにすぐれる
 Vega Intro (ヴェガイントロ): コスパ最強のビギナー用ラバー
 Vega DEF (ヴェガDEF): カットマン用ながら攻撃も秀逸
 Vega SPO (ヴェガSPO): 攻撃的なスピード系表ソフト

 Vega (ヴェガ)を冠するラバーは13種類あり、基本的にはスピン系テンションラバー群になります。初めて卓球をする選手には、Vega Intro (ヴェガイントロ)、ティーンプレイヤーの2枚目のラバーにはVega Elite (ヴェガエリート)が用意されています。そこから戦型や硬度の選択肢、フォア面、バック面などにあわせて、Vega Euro (ヴェガユーロ)Vega Asia (ヴェガアジア)Vega Japan (ヴェガジャパン)などがVega (ヴェガ)シリーズの代表的なラバーになりますね。さらに粘着ラバーやカットマン用、異質選手用のラバーとして、Vega China (ヴェガチャイナ)や本ページでレビューするVega DEF (ヴェガDEF)Vega SPO (ヴェガSPO)がラインナップされています。また最新トップシートを採用した、Vega Europe DF (ヴェガヨーロッパDF)Vega Asia DF (ヴェガアジアDF)、中級者用のVega Pro (ヴェガPro)、トップ選手用のOmega (オメガ)シリーズと同じ技術を採用したVega Tour (ヴェガツアー)、最新技術を採用して高コスパのVega X (ヴェガX)、と展開されます。やはり卓人の戦型の人数や分布から、スピン系テンションラバーの種類が多いです。その中で異色を放つ、Vega DEF (ヴェガDEF)は微粘着系でカットマン用の弾まないラバーとしての立ち位置といえるでしょう。katsuo000はとんがったラバーが好きなので、イメージとしては粘着ラバーだと思って使ってやろうと考えました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinSpongePrice (without tax)
Vega X 1211.547.55,000
Vega Tour1212.545.05,000
Vega DEF81257.54,400
Vega China712.554.04,400
Vega Japan10.310.545.04,400
Vega Asia DF9942.54,200
Vega Euro DF8.5937.54,200
Vega Pro101047.54,200
Vega Asia9847.54,400
Vega Euro8.5842.54,400
Vega Elite8840.04,000
Vega Intro7747.53,200

 Vega DEF (ヴェガDEF)はスピード性能は低いものの、回転性能はVega (ヴェガ)シリーズでもトップレベルになりますね。個人的に回転性能の高いラバーは好みなので、楽しく試打しました。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Jekyll & Hyde H52.54933.429.345.544.94.10.6
Vega DEF5531.939.151.952.7-7.2-0.8
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.70.2
Hurricane NEO II5131.535.048.148.2-3.50-0.1

 Vega DEF (ヴェガDEF)は、想像以上に重いラバーで驚きました。この重量は確かにOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と同類の印象を受けました。またシートよりもスポンジが硬いラバーですね。これは、粘着系ラバーにみられる特徴で、これは期待が持てますね。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)は公表硬度は60°ですので柔らかいラバーではありませんが、Vega DEF (ヴェガDEF)と比べると柔らかいという結果になりました。これには驚きですね。カットマン用ということで、弾みはある程度落としているのかもしれませんね。

Vega DEFの貼りと重量

 今回は銀河さんのアウターアラミドカーボン系ラケット、Venus V-14 (金星V-14)に貼りました。

 なかなか高品質とはいいがたいスポンジ側でした。しかも1枚ものの重量が78 gはかなり重いです。

Vega DEF (ヴェガDEF)
・Sponge Thickness:2.0/MAX mm
・Speed:8
・Spin:12
・Sponge硬度:57.5°
・4,400円 + 税
・78 g (カット前) → 55 g (Venus V-14 (金星V-14)に貼って)

 重たいですね。反対側にはHurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)を貼っていましたが、同じようなカチコチ感でした。

Vega DEFの3つの特徴

想像以上に弾む!Hurricane NEO IIよりも弾む!

 Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)と比較すると、弾まないと感じました。Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)が強粘着系ラバーであり、おそらくVega DEF (ヴェガDEF)よりもカットマン用のラバーの立ち位置でも良いかもしれません。そのくらいカチコチラバーであるのがHurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)になりますね。Vega DEF (ヴェガDEF)は硬度比較では硬いラバーでしたが、プラボールに対し、しっかりくい込むので、思ったより扱いやすくて弾むと感じました。ラケットによってはOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりもあわせやすいかもしれませんね。もちろん、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比べると、Vega DEF (ヴェガDEF)は弾みませんが、Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)と比べると弾みます。このラバー関係は大切ですね!

回転性能も高く、キョウヒョウのように使える!

 弾むといっても回転性能は抜群でした!いいループドライブが打てましたね。相手のミスを誘えて、低くて飛ばず、回転量の高いドライブが打ちやすかったです。下がっても相手のドライブに負けるわけでもなくなかなかバランスの良さを感じました。逆に弾まないと感じる人の方が多いかもしれませんが、katsuo000としては好きなラバーの1枚かもしれません。キョウヒョウよりも新品が臭くないのもなかなか高評価です。

キョウヒョウよりもバックカウンターしやすい!

 Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)やその他のキョウヒョウは、どれもボールをしっかり持ちます。ボールの持ちという点ではトップレベルのラバーと言えるでしょう。その分、ボールを持つ分、返球がワンテンポ、一瞬遅れます。その分、威力や相手の時間を奪いにくいと言えるのかもしれません。一方Vega DEF (ヴェガDEF)は弾みもあるということもあり、バックカウンターで特に良さを感じました。打点の早いブロックやカウンター時にHurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)よりも攻撃的に使えて良いと感じました。中陣からでも、キョウヒョウ系ラバーよりミートがしやすいと感じましたね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 思ったよりくい込みを感じましたね。というか、Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)が硬すぎです。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比べると弾まないですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ぼちぼちのスピードと感じました。上手に使えばノータッチも狙えます。なかなかバランスがいいと思います。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 良いドライブが打てました。これはいいですね。こういうラバーは好きです。

対下回転に対するスピードドライブ
 意外と弾むので、相手の時間を奪うくらいのスピードドライブは打てると感じました。

カーブ/シュートドライブ
 打点を落としてカーブドライブがしやすかったですね。というかkatsuo000はカーブドライブをとっさにしやすいようで、意識しなくてもカーブドライブがどんどん出てました。

ブロック
 弾まないので、やりやすかったです。

カウンタードライブ
 やりやすいですね。弾まないので、相手の回転に対し上書きしやすいと感じました。こういうラバー好きですね。しかもあまり個人的に好印象ではなかった、アウターのVenus V-14 (金星V-14)とあわせているのに、やりやすかったです。もしかしたら相性が良かったのかもしれませんが。

ストップ
 もちろん飛ばないので、めちゃめちゃやりやすかったです。 

ツッツキ
 切れますよ~。でもHurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)の方が切れます。

フォアフリック

フォアサーブ
 当然抜群にきれます。こういうラバーで気を付けるべきは、ロングサーブのスピードとキレですね。Venus V-14 (金星V-14)などのアウターカーボンとあわせた方が出しやすいと思います。木材系だとやや難しい気がします。

バックハンド系

軽打
 弾まないですが、くい込みがいいので、丁度よく打てました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 中陣でも思ったより良かったです。威力が出しやすかったですね。自分にあっていたのかもしれないです。

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ
 残念なことに、「え!?」と思う落ち方をする時がありました。くい込みがいい分、安いラバーあるあるのラバーが負けて落ちる、というやつだと思います。自分レベルであれば気にならないレベルだと思います。

ストップ
 よくとまります。

ツッツキ
 よく切れます。

チキータ
 威力のあるチキータよりも安定感のあるチキータがやりやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2) > Vega DEFOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)

スピード
 Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)Vega DEFHurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)

https://amzn.to/3GKnLqs

レビュー Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)

説明

 2022年に引き続き、XIOM (エクシオン)さんの話題の新作であり、大々的に宣伝されているJekyll & Hyde (ジキル&ハイド) シリーズから、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)をレビューします。このラバーは、韓国で話題になったラバーらしく、コロナ禍もあって入手困難となる、そんなラバーのようですね。かなりいいラバと話題になったようで、かなり期待が持てる試打でした。それではまず2023年のXIOMさんのパンフレットからみてみましょう。冒頭からJekyll & Hyde (ジキル&ハイド) シリーズを激しくプッシュしています!

 見開きページを惜しまずドドント3ページも使用してジキ&ハイをアピールしてますね!コンセプトとしてはVega (ヴェガ)シリーズとOmega (オメガ)シリーズをつなぐ、使いやすさと高性能を両立させようとしたシリーズだと思います。katsuo000が今までに試打したジキ&ハイシリーズのラバーは、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)になります。このラバーはOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似つつ、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも使いやすくてスピン系テンションに寄せたラバーでした。今回試打・レビューしたラバーはJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)ですね。Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)について言及する前に、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズのついて、確認していきたいと思います。パンフレットなどから、XIOM (エクシオン)さんのJekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズの説明を抜粋させていただきました。

2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!)
 相反するパフォーマンスを1つのラバーに
ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。
 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド
 V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦
 X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性
 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様

 C series ? Sticky (Cシリーズ)?: 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー

 メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズになりますね。katsuo000はとんがったラバーが好きなので、バランス系ラバーはやや好みではなかったりします。でもなぜでしょう、XIOM (エクシオン)さんのラバーだからなのか、話題のラバーだからなのか、魅力を感じて試打していますね。

 続いて、各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)

中国式粘着トップシート搭載の二面性ギア
 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら病みつきだ。

Jekyll & Hyde X47.5 / 50.0 (ジキル&ハイド X47.5 / 50.0)

ミート力とスピン力の双方をMAX強化
 ボールをたたくミート系打法による垂直方向への飛び出しの速さと、ボールをこするスピン系打法による水平方向への牽引力と回転量ーその相反する双方向の要素を極限レベルにまで強化したモンスターラバー。スマッシュとドライブを使い分けて戦いたいプレーヤーにとって最高の相棒となる。

Jekyll & Hyde V47.5 / 52.5 (ジキル&ハイド V47.5 / 52.5)

超特急の引っかかりの中に潜む高反発力
 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたいーそんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自由に出せる。超回転と不意打ちの速球。

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)

世界代表クラスラバーの一般普及モデル
 世界トップレベルで活躍する選手が使っている用具を、一般レベルの自分も使えないだろうかーそうした市民プレーヤーの願いをかなえた夢のラバー。元々は少数生産しかできなかったアイテムだが、技術革新が問題を解決。最上級のスピンとスピードが、より多くの人の手に届くようになった。 

 Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)は説明を読むと、要はOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)と類似のラバーではないかと感じました。実際Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)はかなり良いラバーで驚きでしたね。Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)は要は、Tenrgy 05 Hard (テナジー05ハード)みたいなラバーで、硬いんですがテナジーライクな打球感と、グルーイングしたような高い打球音、そしてエゲつないドライブが打てるラバーでした。Dignics 05 (ディグニクス05)のようなシート硬めのラバーではなくて、イキイキして弾力のあるスポンジのラバーでしたね。そんなイメージでJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)を試打・レビューさせていただきました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinSpongePrice (without tax)
J & H Z52.516.51652.59,800
J & H V47.513.51447.56,500
J & H V52.5141452.56,500
J & H X47.514.51447.57,000
J & H X50.0151450.07,000
J & H H52.513.515.552.56,500
Omega VII Tour i48161648.010,600
Omega VII Tour i5016.51650.010,600
Omega VII China Guang131655.07,000
Omega VII China Ying12.51760.07,000
Omega VII Hyper14.51555.07,000
Omega VII Tour14.514.555.07,000
Omega VII Asia14.51452.57,000
Omega VII Euro13.51442.57,000
Omega VII Pro141447.57,000
Omega V Tour DF12.51347.56,000
Omega V Pro12.512.547.56,000
Omega Asia DF131350.06,000
Omega V Euro DF121345.06,000
Vega X1211.547.55,000
Vega Tour1212.545.05,000
Vega DEF81257.54,400
Vega China712.554.04,400
Vega Japan10.310.545.04,400
Vega Asia DF9942.54,200
Vega Euro DF8.5937.54,200
Vega Pro101047.54,200
Vega Asia9847.54,400
Vega Euro8.5842.54,400
Vega Elite8840.04,000
Vega Intro7747.53,200

 プロットが多くわかりにくいですが、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5、J&H Z52.5)はJ&Hシリーズの中で、最も性能が高いラバーであることがわかりますね。数字上は、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)と同等のスピードとスピン性能のラバーになっていますね。興味深いのは、トップ選手用のシリーズであるオメガVIIシリーズのラバーであるOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)よりもJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5、J&H Z52.5)の方が公表硬度が硬いことですね。これはそのままラバーの性能や特徴にも影響するのかどうか気になるところです。続いて硬度チェックです。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Jekyll & Hyde H52.54933.429.345.544.94.10.6
Jekyll & Hyde
Z52.5
5231.427.945.943.73.52.2
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.70.2
Omega VII Tour i505235.129.949.248.25.21.0

 Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5、J&H Z52.5)はまずまず重いラバーで、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)と同じ重さでした。一方、shore aでの硬度比較では、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)が硬く、shore cの硬度比較では、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5、J&H Z52.5)の方が硬い、という非常に興味深い結果になりましたね!
 XIOM (エクシオン)さん公式では、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5、J&H Z52.5)の方が硬いわけですから、おそらく一般公開されている硬度はshore cに近いということも示唆しているように思います。katsuo000の経験としてshore aの硬度はシートの硬さが反映されやすいと思っていますので、この値が高いということは、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5、J&H Z52.5)よりもOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)の方が硬いシートを使用しているといえると思いますね。

J&H Z52.5の貼りと重量

 今回はYasaka (ヤサカ)さんのReinforce AC (リーンフォースAC)に貼りました。

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)
・Sponge Thickness:2.1/MAX mm
・Speed:16.5
・Spin:16.0
・Sponge硬度:52.5°
・9,800円 + 税
・73 g (カット前) → 52 g (Reinforce AC (リーンフォースAC)に貼って)

 想像通り、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)によく似たラバーといえるでしょう。重量は同じで、シートとスポンジの構成が異なるのではないかと思いますね。

Jekyll &Hyde Z52.5の3つの特徴

もっちもちのTenergy05!

 想像以上に打球感がもちもちで、印象としてはTenergy 05 (テナジー05)と感じました。Tenergy 05 (テナジー05)と比較すると硬度は硬いので、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)に似ている、と感じる人もいると思いますが、katsuo000はTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)ほど硬いとは感じず、Tenergy 05 (テナジー05)を少し硬くして、イキイキさせたラバーのように感じました。従って「もっちもちのTenergy 05 (テナジー05)」というのが、katsuo000が、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)に冠した表現です。またOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)と比較するとバランスの良いラバーで、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)は弾丸のようなスピード感のあるドライブが特徴的ですが、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)はバランス型のラバーでくい込ませやすく、弧線も強い、安定感のあるラバーだと感じました。

かなりくい込ませやすい!

 スポンジ硬度は52.5°と硬いのですが、shore aはOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)よりも軟らかく、弱い力でくい込ませやすいと感じました。くい込ませやすいと感じたこともあり、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)ほどではないと感じて、Tenergy 05 (テナジー05)の方が近いと感じました。もちもち感が非常に強く、くい込ませやすいので、インパクトが苦手な方にゼッサンお薦めしたいラバーでした!

くい込みがいいのにシートが全く負けない!

 くい込みが良いラバーは相手のトップスピンに対し、シートが負けることがあります。XIOM (エクシオン)さんのラバーは使いやすいラバーが多いのですが、Vega (ヴェガ)シリーズのラバーはシートが負けることがあって、カウンタードライブのときなどに、ボールの上を捉えすぎるとラバーがボールを捉えきれずボールが落ちることがあります。くい込みの良いラバーは、柔らかいということなので、Vega (ヴェガ)シリーズではボールの落ちを感じやすいのですが、このJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)はボールが落ちることもなく、非常に信頼して打てると感じました。というのも、もちもちしたラバーなので、ぼとっと落ちずラバーが相手のボールに追随して球を持つので、落ちることはないのだと思います。このどんなボールでもしっかり持てて落ちない感じは高級ラバーらしい性能の一つだと思います。逆にVega (ヴェガ)シリーズのラバーは高性能ではありますが、時に変に落ちることがあります。ここらへんは、katsuo000のような一般プレーヤーには気にならないレベルではありますが、トップ選手や全国レベルの方々には、受け入れられない部分なのかもしれないですね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 自分は弾みすぎるのでやりにくいと感じてしまいました。回転を掛けすぎると弾道が高くなるし、打点を落として思い切り持ち上げるか、多少打点が低くても、強打に近いドライブができてしまうスピン系テンションラバーらしいラバーですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 ループドライブよりも基本は回転と弾きが1:1くらいのスピードドライブ系で十分プレッシャーをかけられる、そんなラバーだと思います。ぶち切れの下回転を持ち上げる時はループドライブで、他はガンガン前に振っていけると思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ
 よく切れて良かったです。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ
 やりやすかったです。基本的にはくい込ませやすいので、多少低くても持っていけると思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ
 くい込みが良いので多少、合わせたり入れにいっても問題なく入ると思います。自分は下手ですが、威力や回転量の多い攻撃的なチキータもやりやすいと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Omega VII China Ying Jekyll &Hyde Z52.5Tenergy 05

スピード
 Omega VII Tour i 50 Jekyll & Hyde Z52.5Jekyll & Hyde H52.5

https://amzn.to/3R3XaJN

2023年 XIOM卓球用具カタログ

Vega (ヴェガ)のエクシオンに新しい顔、Jekyll&Hyde (ジキル&ハイド)!

 XIOMといえば、コスパ最強のテンション系ラバーVega (ヴェガ)が有名ですね!特に、Vega Europe (ヴェガヨーロッパ)は多くのジュニア選手やレディース選手が一度は手にするラバーとなっているのではないかと思います。そのVega (ヴェガ)シリーズから、ハイエンドラバーであるOmega (オメガ)シリーズへとツナグ、中級者用ラバーとして、Jekyll&Hyde (ジキル&ハイド)シリーズが2022年に発売されました。このシリーズがまた非常に人気をはくしているそうです。XIOMさんはとにかくラバーの種類であらゆる選手のニーズに応える方向へ商品を展開している点が非常にユーザー側にたった戦略で好感が持てるのではないかと思います。一般的には、商品数は少なくして、できるだけ多くのユーザーへ普及し買ってもらえる方が、企業側の管理が楽となりコストも削減できるのですが、そのような戦略を取らないのだから素敵ですね。個人的にはラバー種類がめちゃめちゃ多いのは、XIOMに加え、DONICが挙げられると思いますね。

2023年の新商品!

An Jaehyun TMX (アンジェヒョンTMX)

 アン・ジェヒョン選手が使用するラケットはAn Jaehyun TMXi (アン・ジェヒョンTMXi)というインナーカーボンラケットになります。このラケットはHurricane Long V (キョウヒョウ龍5)を模したラケットらしく、板厚5.9 mmで、ブレードサイズも158 × 152 mmと公表値はほぼ一緒ですね。新発売のAn Jaehyun TMX (アン・ジェヒョンTMX)はアウターカーボンですね。ブレードサイズは157 × 150 mmということで、近いラケットはFan Zhendong ALC (樊振東ALC)になりますね。ただ板厚は5.7 mmとやや薄いラケットになりますね。個人的にはAn Jaehyun TMXi (アン・ジェヒョンTMXi)になりますが、アウターラケットとして一つ注目でしょう。

Paltida (パルティーダ)

 エントリーモデルとして、定価5,500円+税という非常に手に取りやすいラケットとして発売されたのが、Paltida (パルティーダ)になります。6.3 mmという板厚ですので、まずまず弾むと想像します。同じ価格のMizutani Jun Major (水谷隼メジャー)と比較すると、大人しい中で、回転をかけたり、台におさまりやすい、ラリータイプが、Mizutani Jun Major (水谷隼メジャー)、より攻撃的で一発の威力を求めたい人にはPaltida (パルティーダ)をオススメしますね。

レビュー Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)

説明

 リクエストもいただいていたXIOM (エクシオン)さんのOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)をレビューさせていただきます!トップ仕様で、エクシオンのラバーの中でも最も高価、最も性能の高いラバーになりますね。同類のラバーは、Omega VII Tour i 48 (オメガVIIツアーi48)、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)だと思われます。Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)は購入済みで今年中にはレビューしたいなーと思っておりますのでその際に比較したいと考えております。それでは、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)の説明になります。

Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)
オメガVIIツアーiとは?
 完全ハンドメイドによる特別仕様のプレミアムラバー。これまでトップ・オブ・トップのプロフェッショナルにのみ提供されていた門外不出の超希少品をリリース。圧倒的なパフォーマンスと感動的なフィーリングは、既存のラバーすべてを凌駕する。
完全オリジナルの特級スポンジ
 最大の特徴は、オメガVII ツアー i専用のスペシャルスポンジ。素材の原料を一から見直して研究を繰り返し、熟練したラバー職人が長年の経験と繊細な感覚をもとに弾力性や気泡の大きさなどをコントロール。究極の球持ちと反発力を兼備した特級品となっている。
トップシートにも職人技を
 トップシートの構造や素材は通常盤と共通ながら、ゴム原料の配合から加硫、カッティングまでに至る製造工程を量産ラインから分離。1枚1枚が職人の手仕事によって丁寧に練り込まれ、精密に焼き上げられている。その仕上がりは超高品質で極上の性能を誇る。
48度&50度一一柔か剛か
 今回リリースするのは、実際に使用するトップ選手からの評判がすこぶる良い48度と50度のスポンジを搭載した2バージョン。48度ではディープなつかみと驚異的なボールの伸び、50度では激烈な回転量と圧倒的な球速が手に入る。スタイルによって選択しよう。
突き抜けた価格に見合う性能
 常識的に考えて、この価格をラバー1枚に投資できるプレーヤーが多くないことはわかっている。しかし、オメガVII ツアー iの製作にかかる手間暇、唯一無二の打球感、勝利を約束する高性能には値段以上の価値がある。選ばれし者の世界へ、意を決して踏み込もう。

https://xiom.jp/?pid=157086344

 エクシオンさんの説明は誇張表現が凄いですね。でもこれを読むとラバーを使うときにとても楽しみになると思います。説明は、Omega VII Tour i 48 (オメガVIIツアーi48)と同じもので共通になっています。まープロ仕様を強調してますね。原産国はドイツですので、他のOmegaやVegaのラバー同様に、基本的には同じ工場で製造されているということのようです。

 katsuo000は少し古いのですが、過去にOmega VII Tour (オメガVIIツアー)やOmega VII Hyper (オメガVIIハイパー)を試打レビューしています。また現在メインで使用しているOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)もわかりますので、それらと、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)を比較しつつレビューしていきたいと思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。2022年のパンフレットから引用しております。

SpeedSpinSpongePrice (without tax)
J & H Z52.516.51652.59,800
J & H V47.513.51447.56,500
J & H V52.5141452.56,500
J & H X47.514.51447.57,000
J & H X50.0151450.07,000
J & H H52.513.515.552.56,500
Omega VII Tour i48161648.010,600
Omega VII Tour i5016.51650.010,600
Omega VII China Guang131655.07,000
Omega VII China Ying12.51760.07,000
Omega VII Hyper14.51555.07,000
Omega VII Tour14.514.555.07,000
Omega VII Asia14.51452.57,000
Omega VII Euro13.51442.57,000
Omega VII Pro141447.57,000
Omega V Tour DF12.51347.56,000
Omega V Pro12.512.547.56,000
Omega Asia DF131350.06,000
Omega V Euro DF121345.06,000
Vega X1211.547.55,000
Vega Tour1212.545.05,000
Vega DEF81257.54,400
Vega China712.554.04,400
Vega Japan10.310.545.04,400
Vega Asia DF9942.54,200
Vega Euro DF8.5937.54,200
Vega Pro101047.54,200
Vega Asia9847.54,400
Vega Euro8.5842.54,400
Vega Elite8840.04,000
Vega Intro7747.53,200

 Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)は高い性能を持つことが良くわかると思います。唯一Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比較すると、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)は回転性能で劣ることになっていますが、その分、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)はスピード性能は、Omega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)の足元にも及ばないという数値になっていますので、やはりOmega VII Tour i 50 (オメガVIIツアーi50)はエクシオンのラバーの中でもトップオブトップのラバーだということがわかりますね。続いて、硬度比較になります。

Weightshore ashore ashore cshore csheet-spongesheet-sponge
gsheetspongesheetspongeshore ashore c
Omega VII Tour i505132.028.643.341.83.41.4
Omega VII Tour5235.129.949.248.25.21.0
Omega VII Hyper5433.929.646.946.04.30.9
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.70.2
Jekyll & Hyde H52.54933.429.345.544.94.10.6
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3

 どちらかというと、Omega VII Tour i50 (オメガVIIツアーi50)Tenergy 05 (テナジー05)くらいの硬さに収まりました。エクシオンさんの発表の硬度どおり、Omega VII Tour i50 (オメガVIIツアーi50)の硬度50°ということでOmega VII Tour (オメガVIIツアー)やOmega VII Hyper (オメガVIIハイパー)よりも柔らかいラバーとなりました。このようにやや柔らかくなりますが、Omega VII Tour (オメガVIIツアー)以上の回転性能が発揮するのか楽しみですね。

Tour i50の重量と貼り

 やはりここはオールエクシオンにしたいなーということで、Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)に貼りました。もちろん、Omega VII Tour i50 (オメガVIIツアーi50)の反対側はOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)です。もしかしたら、ジョン・ヨンシク (Jung Yougsik)選手モデルですね。↓

「Specification」のチェックに48、50に加え、55がありますね。おそらくカルデラノ選手のようなハードヒッターな選手は55°のオメガVIIツアーiを使用しているのでしょう。一般市販で55°のツアーiが発売されることはあったら是非レビューしてみたいですね~。

Omega VII Tour i50 (オメガVIIツアーi50
・Sponge Thickness:MAX mm
・Speed:16.5
・Spin:16.0
・Sponge硬度:50.0
・10,600円 + 税
・71 g(切断前) → 51 g(Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)に貼って)

 Omega VII Tour (オメガVIIツアー)と比べると軽いですね。これでスピードもスピンもOmega VII Tour (オメガVIIツアー)よりも高いなら、かなり性能の高いラバーになると思います。

Omega VII Tour i50の3つの特徴

 このラバー、凄いポテンシャルのラバーですね。やはりOmega VII Tour (オメガVIIツアー)とテイストやマッドな打球感は似ていると感じましたが、上手にボールを捉えたときの威力やエネルギー効率はレベチで、Omega VII Tour i50の方が上でした。ボールの走り方、回転量、伸び、重量など、まさにトップオブトップの超高性能のラバーだと感じました。

マッドな打球感なのに、スピード性能も回転性能も超一級品!

 もの凄いラバーですね。まずものすごく弾みます。例えると、有機系溶剤を使ったときのような弾みを感じました(もちろん一度も使っておりません)。打感はややマッドなのですが、スポンジとシートの戻りが綺麗にそろっているような、そんな品質の高さを感じました。この打球感は驚きましたね。ドライブを打ってみるとボールがうねるとともに、もの凄いボールの伸びを感じました。粘着ラバーで弧線の強いラバーを使っていることもあってか、このOmega VII Tour i50(オメガVIIツアーi50)は制御が難しくて、扱いきれないと感じました。このポテンシャルの高さは尋常じゃないですね。とにかく、今まで様々なハイエンドラバーを試打してきましたが、3本の指に容易に入るエネルギー効率のラバーでした。
 ものすごさは、まだあって、普通スピードが出せるラバーというのは、あまりハードにぶつけるとスポンジやシートの粒がつぶれたり倒れたりしすぎて、ラケットにダイレクトにあたるような打感となって弾いてしまい、回転をかけにくくなってしまうことがよくあります。打感がマッドなこのOmega VII Tour i 50(オメガVIIツアーi50)は、ものすごい容易にスピードドライブが打てるのに、思い切りドライブを打っても、ちゃんと回転がかかりスピードドライブも打てる素晴らしいラバーだと感じました。この性能はもの凄いですね。このラバーは、明らかにTenergy 05 (テナジー05)を超えていて、Dignics 05 (ディグニクス05)級かそれ以上のラバーと言えるでしょう。

ボールの弧線は低く、スピードドライブはかなり伸びる!

 Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比べると、弧線は明らかに低いですね。Dignics 05 (ディグニクス05)もかなり弧線の高いラバーなので、この弧線の低さは、このラバーの特徴だと思います。非常に弧線が低いので、スピードドライブが非常に直線的に感じ、相手にプレッシャーを与えることが可能だと思います。それでいて、ドライブの回転量もマニュアルですが、最大値は青天井のような感じで、最大限しっかりかけることができるラバーなので、驚異的だと思います。これ以上ないスペックでこれ以上を作ることが難しいといえるようなラバーだと思います。

ツッツキはぶち切れ、ストップもとまり、カウンターも抜群にやりやすい!

 ほめちぎる言葉しか出てこなくて、恐縮なのですが、ツッツキもストップもとまるし切れますね。弧線が低いので、カウンタードライブもやりやすいと感じました。ボールをしっかりもって、どちらかというとテナジー系のモチモチした打感の方が強く、滑ることなくボールを掴むこともしやすいです。このラバーを使って負けるということは、実力で負けたと強く感じるラバーでもあるかもしれません。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 他のスピン系テンションラバーと比べても結構弧線が低いと思います。使いにくさはないです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 弧線が低いですね。いい加減なスイングでスピードを出すとオーバーミスしやすいですが、しっかり回転をかけてスピードを出せば、相手のコートにドライブが突き刺さるように入りました。またドライブの重さもあるようで相手へのプレッシャーを与えられると感じました。とっさに打つと思ったより弧線が出ないのでミスがありましたが、このあたりは慣れだと思います。

面を開いたドライブ
 いいですね。エグイスピードドライブがガンガン打てますし、回転をかければしっかりボールが沈むので安心してスピードドライブを狙うことができると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 弧線が低いので、ネットに浅くて低い、質の高いループドライブをうつことがやりやすかったです。回転量も青天井感のあるラバーでした。

対下回転に対するスピードドライブ
 ボールの伸びが最高です。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 軽いラバーだと、相手の回転に影響を受けやすいと感じると思いますが、このラバーはそこまで難しいと感じませんでした。やりやすいですね。

カウンタードライブ
 ミート系も回転系もどちらもやりやすかったです。素晴らしいですね。

ストップ
 やりやすいんですよ。驚きでした。切ることもできます!

ツッツキ
 これも問題なくいけます。ブチっと切れます。回転量は粘着ラバーに負けないくらいで、Dignics 05 (ディグニクス05)なみだと感じました。

フォアフリック

フォアサーブ
 弾みますが、高い回転量を感じました。良いラバーです。

バックハンド系

軽打
 正直、打感がマッドでバックハンドでは扱い切れるようなラバーではなかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 いいボールは打てなくはないですが、自分の腕ではオーバースペック過ぎると感じました。というのは押すように打球してもボールが伸びるんですね。このラバーに慣れてしまうと変な癖もつきそうだと感じました。しっかりドライブが打てる人が使った方が良いと思います。

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりやすかったです。ボールを持つので、アクティブブロック(伸ばすブロック)をやりやすいです。

カウンタードライブ
 ミートっぽくうつこともドライブすることもできます。ミートしても前身回転がかかっているような感じでした。

ストップ
 よくとまりました。回転をかけたほうがいいと思います。

ツッツキ
 切れます。武器になります。

チキータ
 弧線が低いので、思い切り回転をかけにいきやすいと感じました。やりやすいです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C > Omega VII Tour i50 ≧ Dignics 05

スピード
 Bryce Highspeed > Omega VII Tour i50 > Dignics 05

レビュー Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)

説明

 2022年XIOM (エクシオン)さんの話題の新作、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)をレビューします。このラバーは、2022年の話題の1枚になりました。火付け役はYou tuber のごぶりんずさんでしょうか。Dignics 09C (ディグニクス09C)からこのJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)へ変更して結果を出ているとなると、注目が集まることは納得ですね。その他では、元卓球王国のゆうさんが、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)の試打動画で、絶賛していたことも大きいように思います。そんな話題のJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)を試打してみました。

 まず、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズについての説明になります。

2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!)
 相反するパフォーマンスを1つのラバーに
ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。
 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド
 V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦
 X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性
 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様

 C series ? Sticky (Cシリーズ)?: 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー

 メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズのようですね。また卓球王国のゆうさんの情報では、人気の低価格テンションラバーシリーズ、Vega series (ヴェガシリーズ)と、上級者用をコンセプトとしているOmega series (オメガシリーズ)をつなぐシリーズとして発売されたのが、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズだということです。katsuo000は現在、とんがったラバーのOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)を使っていますので、それなりに気になるシリーズになりますね。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比較できるようなレビューがしたいと思います。

 続いて、各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)

中国式粘着トップシート搭載の二面性ギア
 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら病みつきだ。

Jekyll & Hyde X47.5 / 50.0 (ジキル&ハイド X47.5 / 50.0)

ミート力とスピン力の双方をMAX強化
 ボールをたたくミート系打法による垂直方向への飛び出しの速さと、ボールをこするスピン系打法による水平方向への牽引力と回転量ーその相反する双方向の要素を極限レベルにまで強化したモンスターラバー。スマッシュとドライブを使い分けて戦いたいプレーヤーにとって最高の相棒となる。

Jekyll & Hyde V47.5 / 52.5 (ジキル&ハイド V47.5 / 52.5)

超特急の引っかかりの中に潜む高反発力
 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたいーそんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自由に出せる。超回転と不意打ちの速球。

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)

世界代表クラスラバーの一般普及モデル
 世界トップレベルで活躍する選手が使っている用具を、一般レベルの自分も使えないだろうかーそうした市民プレーヤーの願いをかなえた夢のラバー。元々は少数生産しかできなかったアイテムだが、技術革新が問題を解決。最上級のスピンとスピードが、より多くの人の手に届くようになった。 

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinSpongePrice (without tax)
J & H Z52.516.51652.59,800
J & H V47.513.51447.56,500
J & H V52.5141452.56,500
J & H X47.514.51447.57,000
J & H X50.0151450.07,000
J & H H52.513.515.552.56,500
Omega VII Tour i48161648.010,600
Omega VII Tour i5016.51650.010,600
Omega VII China Guang131655.07,000
Omega VII China Ying12.51760.07,000
Omega VII Hyper14.51555.07,000
Omega VII Tour14.514.555.07,000
Omega VII Asia14.51452.57,000
Omega VII Euro13.51442.57,000
Omega VII Pro141447.57,000
Omega V Tour DF12.51347.56,000
Omega V Pro12.512.547.56,000
Omega Asia DF131350.06,000
Omega V Euro DF121345.06,000
Vega X1211.547.55,000
Vega Tour1212.545.05,000
Vega DEF81257.54,400
Vega China712.554.04,400
Vega Japan10.310.545.04,400
Vega Asia DF9942.54,200
Vega Euro DF8.5937.54,200
Vega Pro101047.54,200
Vega Asia9847.54,400
Vega Euro8.5842.54,400
Vega Elite8840.04,000
Vega Intro7747.53,200

 プロットが多くわかりにくいですが、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)はJ&Hシリーズの中で粘着ラバーの位置付けになりますね。やや価格が安くなって、扱いやすく、手に取りやすくなったラバーがJ&H H52.5といえそうです。続いて硬度チャックです。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Jekyll & Hyde H52.54933.429.345.544.94.10.6
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.70.2
Omega VII Tour5235.129.949.248.25.21.0

 Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)は想像以上に軽いラバーでした。一方で、触った感触はかなりOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似た粘着感とラバーの質感でした。表からわかるようにOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)は55 gを超える超重量級ラバーですので、使いやすくなったOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)が、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)と考えることもできそうです。またshore aのシート側とスポンジ側の差が、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも大きいので、より扱いやすいラバーになっていると予想できると思います。粘着ラバーはこの差が大きいラバーが多いのですが、Dignics 09C (ディグニクス09C)Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)など差が小さいラバーも増えてきた印象です。ドイツテイスト感が増したラバーほど、この差が小さくなり、扱いが難しくなる傾向があるように思います。

J&H H52.5の貼りと重量

 Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)に貼りました。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)
・Sponge Thickness:2.1/MAX mm
・Speed:13.5
・Spin:15.5
・Sponge硬度:52.5°
・6,500円 + 税
・70 g (カット前) → 49 g (Virtuoso ACに貼って)

 硬いラバーなんですが、XIOMのラバーにしてはかなり軽いと感じました。個体差によって軽いものをだったかもしれませんが、この重量なら扱いやすいラインに入ってくると思います!

Jekyll &Hyde H52.5の3つの特徴

スピード性能が抜群に高い粘着テンション系ラバー
オメガVIIチャイナ影よりもスピードが抜群に出る!

 このラバー、初めはかなりOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似たラバーと思いましたが、フォアクロスのドライブ連打のときのスピード性能が抜群に高く、まるで、Dignics 64 (ディグニクス64)やBryce Highspeed (ブライスハイスピード)系の驚くようなスピード性能を体感しました。これは目が覚める速さですね!打球感はかなりOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似てるんですが、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも格段にスピードが速いと感じました。というか、弧線が弱い分直線的に飛ぶイメージがこのJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)だと思います。粘着テンションラバーといいながら、ここまでスピード性能の高いラバーは面白く特徴になると思いました。またスピード性能の高いスピン系テンションラバーは直線的な弾道であるために、やや下回転打ちは難しかったり、打点を落とせない感じがあります。ですがJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)は粘着ラバーらしさもあるので、下回転打ちもやりやすくて、多少打点を落としても弧線で入れやすいと感じました。現代プラボールや抗菌ボールにあうようなラバーだと思います。

ストップは抜群にとまる!

 1つ目で高いスピード性能について触れました。そうなると気になるのが、台上になりますね。実際、スピード性能に特徴のあるラバーは台上が止まりにくいということはよくあります。ですが、このJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)は台上、ピタどまりでした!初めて使ってみて一発ピタリと止められたのはかなりいい感触でした。これだけストップが止めやすいのは、まさに粘着ラバーと呼んでいいラバー性能だと思います!

回転をかけたい時にはしっかりかかる!

 スピードも出るのに、台上が止まり、回転がかけたい時にはかかる。まさに矛盾をあわせもったようなラバーといえるのが、このJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)というラバーでした。回転量は確かにOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が高いと感じましたが、スピード性能が高い分、想像以上の回転量に相手は困惑するような感じでした。ラリーにおいて、打点を落としてしまった時にループドライブのように回転量の多いドライブを打つことがあると思いますが、このラバーも粘着ラバーのように、ラリーのつなぎのドライブで相手のブロックをオーバーミスさせられるくらい、回転差をつけられるラバーでした。こういった使い方ができるラバーは非常に好みですね!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 思い切りくい込ませるとボールがかなり走って驚きました。めちゃめちゃ速いです。でも思い切り回転をかけると、回転もかかるんですね。この感じはかなり好みでした。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも弧線は低いと感じました。弾みますが弧線はイメージに近くて打ちやすかったです。ただOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が回転量はやはり上ですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは早くていいですね!走ってます!ただ、ボールはやや軽いかもしれません。ただ、地方大会レベルならこの速さでノータッチ量産だと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ
 切れますが、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が切れますね。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Omega VII China Ying > Jekyll &Hyde H52.5 ≧ Tenergy 05

スピード
 Dignics 05 > Jekyll & Hyde H52.5 > Omega VII China Ying

https://amzn.to/3hz5inU

XIOM (エクシオン) Rubbers (ラバー)

XIOM -コスパのヴェガと本気のオメガ、そしてバランスのジキハイ!

 XIOM (エクシオン)さんといえば、まずはVega (ヴェガ)シリーズですね!テナジーシリーズのオープン価格化の後、安価でテンションラバーとして市場を席巻したヴェガシリーズ。 そして、ヴェガの上位シリーズであるオメガシリーズ。2022年にはヴェガとオメガをつなぐ中上級者用ラバーシリーズJekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズを発売し、いよいよ多種多様なラバーを取り扱うブランド。それがエクシオンさんですね。このエクシオンさんなら、ややラバー重量の重いラバーは多いものの、好みの硬さ好みの粘着、好み回転性能、好みのシート、好みのスポンジ硬度と、欲しいラバーが見つかる、そんなブランドになりつつあると思います。多数のラバーを取り扱っているため、全てを試打できていませんが、少しでも参考になればと考えて情報はまとめましたので、参考いただければ幸いです。

Omega Series (オメガ) シリーズ

Omega VII Tour i50 (オメガVIIツアーi50)

 Spin:16.0、 Speed:16.5、 スポンジ硬度: 50.0°
 ラバー重量:xx g
 硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
       shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
 katsuo000のレビュー:

Omega VII Tour i48 (オメガVIIツアーi48)

 Spin:16.0、 Speed:16.0、 スポンジ硬度: 48.0°

Omega VII Tour (オメガVIIツアー)

 Spin:14.5、 Speed:14.5、 スポンジ硬度: 55.0°
 ラバー重量:52 g
 硬度計評価 shore a (sheet):35.1、 shore a (sponge):29.9
       shore c (sheet):49.2、 shore c (sponge):48.2
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_omega_vii_tour/

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Omega VII Hyper (オメガVIIハイパー)

 Spin:15.0、 Speed:14.5、 スポンジ硬度: 55.0°
 ラバー重量:54 g
 硬度計評価 shore a (sheet):33.9、 shore a (sponge):29.6
       shore c (sheet):46.9、 shore c (sponge):46.0
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_omega_vii_hyper/

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Omega VII China Guang (オメガVIIチャイナ光)

 Spin:16.0、 Speed:13.0、 スポンジ硬度: 55.0°

Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)

 Spin:17.0、 Speed:12.5、 スポンジ硬度: 60.0°
 ラバー重量:57 g
 硬度計評価 shore a (sheet):33.0、 shore a (sponge):31.6
       shore c (sheet):49.3、 shore c (sponge):49.1
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_omega_vii_china_ying/

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Omega VII Pro (オメガVIIプロ)

 Spin:14.0、 Speed:14.0、 スポンジ硬度: 47.5°
 ラバー重量:49 g
 硬度計評価 shore a (sheet):29.9、 shore a (sponge):22.8
       shore c (sheet):39.8、 shore c (sponge):35.2
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_omega_vii_pro/

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Omega VII Asia (オメガVIIアジア)

 Spin:14.0、 Speed:14.5、 スポンジ硬度: 52.5°

Omega VII Euro (オメガVIIユーロ)

 Spin:14.0、 Speed:13.5、 スポンジ硬度: 42.5°

Omega V Asia DF (オメガVアジアDF)

 Spin:13.0、 Speed:13.0、 スポンジ硬度: 50.0°
 ラバー重量:xx g
 硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
       shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
 katsuo000のレビュー:

Omega V Tour DF (オメガVツアーDF)

 Spin:13.0、 Speed:12.5、 スポンジ硬度: 47.5°
 ラバー重量:51 g
 硬度計評価 shore a (sheet):28.2、 shore a (sponge):24.7
       shore c (sheet):38.7、 shore c (sponge):36.1
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_omega_v_tour_df/

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卓球 ラバー 初心者 中級者 上級者 卓球ラバー XIOM エクシオン オメガV ツアー DF ama0037 ネコポス便送料無料
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Omega V Euro DF (オメガVユーロDF)

 Spin:13.0、 Speed:12.0、 スポンジ硬度: 45.0°

Omega V Pro (オメガVプロ)

 Spin:12.5、 Speed:12.5、 スポンジ硬度: 47.5°

Omega IV Pro (オメガIVプロ)

 Spin:11.5、 Speed:11.5、 スポンジ硬度: 47.5°

Omega IV Asia (オメガIVアジア)

 Spin:11.0、 Speed:11.3、 スポンジ硬度: 47.5°

Omega IV Euro (オメガIVユーロ)

 Spin:11.0、 Speed:11.0、 スポンジ硬度: 42.5°

Omega IV Elite (オメガIVエリート)

 Spin:11.0、 Speed:10.5、 スポンジ硬度: 40.0°

Jekyll & Hyde Series (ジキル&ハイド) シリーズ

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)

 Spin:15.5、 Speed:13.5、 スポンジ硬度: 52.5°
 ラバー重量:xx g
 硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
       shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
 katsuo000のレビュー:

Jekyll & Hyde X50.0 (ジキル&ハイド X50.0)

 Spin:14.0、 Speed:15.0、 スポンジ硬度: 50.0°

Jekyll & Hyde X47.5 (ジキル&ハイド X47.5)

 Spin:14.0、 Speed:14.5、 スポンジ硬度: 47.5°

Jekyll & Hyde V52.5 (ジキル&ハイド V52.5)

 Spin:14.0、 Speed:14.0、 スポンジ硬度: 52.5°

Jekyll & Hyde V47.5 (ジキル&ハイド V47.5)

 Spin:14.0、 Speed:13.5、 スポンジ硬度: 47.5°

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)

 Spin:16.0、 Speed:16.5、 スポンジ硬度: 52.5°
 ラバー重量:xx g
 硬度計評価 shore a (sheet):xx.x、 shore a (sponge):xx.x
       shore c (sheet):xx.x、 shore c (sponge):xx.x
 katsuo000のレビュー:

Vega Series (ヴェガ) シリーズ

Vega X (ヴェガX)

 Spin:11.5、 Speed:12.0、 スポンジ硬度: 47.5°
 ラバー重量:52 g
 硬度計評価 shore a (sheet):30.3、 shore a (sponge):25.6
       shore c (sheet):43.0、 shore c (sponge):39.1
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_vega_x/

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Vega Tour (ヴェガツアー)

 Spin:12.5、 Speed:12.0、 スポンジ硬度: 45.0°
 ラバー重量:48 g
 硬度計評価 shore a (sheet):29.7、 shore a (sponge):26.5
       shore c (sheet):40.6、 shore c (sponge):38.3
 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_vega_tour/

https://amzn.to/3TaqU7w
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Vega Pro (ヴェガプロ)

 Spin:10.0、 Speed:10.0、 スポンジ硬度: 47.5°

Vega Asia (ヴェガアジア)

 Spin:8.0、 Speed:9.0、 スポンジ硬度: 47.5°

Vega Euro (ヴェガユーロ)

 Spin:8.0、 Speed:8.5、 スポンジ硬度: 42.5°

Vega Asia DF (ヴェガアジアDF)

 Spin:9.0、 Speed:9.0、 スポンジ硬度: 42.5°

Vega Euro DF (ヴェガヨーロDF)

 Spin:9.0、 Speed:8.5、 スポンジ硬度: 37.5°

Vega China (ヴェガチャイナ)

 Spin:12.5、 Speed:7.0、 スポンジ硬度: 54.0°

Vega Japan (ヴェガジャパン)

 Spin:10.5、 Speed:10.3、 スポンジ硬度: 45.0°

Vega Elite (ヴェガエリート)

 Spin:8.0、 Speed:8.0、 スポンジ硬度: 40.0°

Vega Intro (ヴェガイントロ)

 Spin:7.0、 Speed:7.0、 スポンジ硬度: 47.5°

Vega DEF (ヴェガDEF)

 Spin:12.0、 Speed:8.0、 スポンジ硬度: 57.5°

レビュー Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)

説明

 Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)は2020年4月にXIOM (エクシオン)より販売されたラケットになります。XIOMの契約選手で鉄壁鉄腕、韓国のJeoung Youngsik (鄭栄植 / チェン・ヨンシク)選手が使用するラケットになりますね。Jeoung Youngsik選手といえばその鉄腕バックハンドで韓国の代表選手の座を長く維持した選手ですね。バックハンドに威力が欲しい一方でフォアは球持ちが欲しいというJeoung Youngsik選手の要望にこたえて設計されたのがこのIce Cream AZXi (アイスクリームAZXi)になります。JTTAの刻印が入っているラケットの中で、反対面で異種の特殊素材をもちいたラケットはこのIce Cream (アイスクリーム)シリーズだけではないでしょうか。

 Jeoung Youngsik選手はインナーに異種の特殊素材をもちいたIce Cream AZXi (アイスクリームAZXi)を、中華台北のトップ選手であるHung Chieh Chiang (ジャン・ホンジェ)選手はアウタータイプのIce Cream AZX (アイスクリームAZX)を使用しているようです。
 XIOM契約選手: https://xiom.jp/?tid=3&mode=f7

 アイスクリームシリーズに採用されている特殊素材は、Axylium Carbon (アクシリウムカーボン、A面)とZephylium Carbon (ゼフィリウムカーボン、Z面)になります。アクシリウムカーボンがどうやら、Butterfly (バタフライ)でいうところのアリレートカーボン (Arylate Carbon、ALC)に、ゼフィリウムカーボンが、バタフライでいうところのザイロンファイバー (Zylon Fiber、ZLF)に近い素材であるそうです (完全に同じではないと思いますが、試打した印象としてこの説明が最も適切だと考えております)。

 以下、「Ice Creamプロジェクト」からの引用です。

ICE CREAMプロジェクト

 アイスクリームラケットは、XIOMの契約選手であり、韓国のスーパースターでもある栄植(ジョン・ヨンシク)選手が世界でのメダル獲得を目指して制作した野心作である。 プレーヤーの中にはフォアハンドが得意なタイプがいる反面、バックハンドが得意なタイプもいる。 世界トップ選手である鄭栄植(ジョン・ヨンシク)選手は、自らバックハンドが強力でフォアハンドが比較的弱いと語っている。 彼は、自分の弱みであるフォアハンドを補うために色んなラケットを使用してみたが、フォアハンドが補完されるとバックハンドの強みが生かせず、バックハンドの強みが出てきたら、 再びフォアハンドの弱みが生じてしまうというジレンマに陥っていた。

 そのような鄭栄植(ジョン・ヨンシク)選手の悩みを解決するため、XIOMのラケット開発チームは、彼のバックハンドの強みを生かしながらフォアハンドも 補完可能なラケット・アイスクリームの開発に成功した。フォア面とバック面に違う素材が入っているアイスクリームは、鄭栄植(ジョン・ヨンシク)選手のためのラケットであると同時に、 彼のような悩みを持っているプレーヤーに相応しいラケットである。 卓球において最も重要なことは、攻撃の決定率であるが、それと両立しなければならないのが、ミスを減らすことだ。今まで、アイスクリームをテストしたユーザーのほとんど全員が、 ミスを大きく減らせたという評価をしている。アイスクリームは、自らのプレーに信頼を与え、果敢かつ安定的なプレーを可能にしてくれるラケットだ。

 スーパーハイブリットラケットであるアイスクリームには、特徴が異なる2種類のラケットが存在する。 ひとつは、ゼフィリウムカーボンとアクシリウムカーボンをアウターに片側ずつ搭載した「アイスクリームAZX」、 もうひとつはゼフィリウムカーボンとアクシリウムカーボンをインナーに片側ずつ搭載した「アイスクリームAZXi」である。 一見、特殊素材の位置が異なるだけで他は全て同じなのではないかと思ってしまいそうだが、実は違う。それぞれのラケットの特徴を最大限発揮できるよう他にも工夫が施されているのだ。 一体、それによって性能がどう変わってくるのか、次回詳しくお伝えする。

https://xiom.jp/?tid=3&mode=f12

Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi): https://xiom.jp/?pid=150436822

 続いて、Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)に関する引用になります。

ICE CREAM AZXi

 特殊素材であるゼフィリウムカーボンとアクシリウムカーボンを片側ずつ内側(インナー)に搭載した新概念のハイブリットラケット「アイスクリームAZXi」。外側(アウター)に特殊素材を搭載した「アイスクリームAZX」と同じ木材を使用しているように思われがちだが、実は違う。 それぞれのラケットの特長がより引き出せるよう木材選びにもこだわっている。下の写真は表面材を比べたものだ。

 まず、表面材は「アイスクリームAZX」よりも柔らかい「リンバ」を使用。 また、中心材も異なる木材を採用している。さらに、特殊素材をインナーにすることで、ボールを掴む感覚を得ながら重いボールを放つことができる。 自分に合うラバーと組み合わせれば、回転量の多いボールを打つことも可能だ。下はレイヤーイメージを表したものである。 これからもわかるように「アイスクリームAZX」とは異なる木材を使用しており、特殊素材の配置も変えてある。

https://xiom.jp/?tid=3&mode=f14

 「アイスクリームAZXi」の片側に搭載されているアクシリウムカーボンは球の弾きの良さ、 もう片側に搭載されているゼフィリウムカーボンは球持ちの良さを特徴としている。ボールを掴む感覚を兼ね備えながら異なる特殊素材を搭載することで、 フォアとバックで球質の違うボールを安定して飛ばすことができる。対戦相手は予想できないボールとミスをしない安定したレシーブに脅威を感じることだろう。 下の画像は、実際の「アイスクリームAZXi」のブレードの断面を拡大したものである。 オレンジとブラックが一緒になっているレイヤーの部分がアクシリウムカーボン、黄金色とブラックが一緒になっているレイヤーがゼフィリウムカーボンである。 これらの特殊素材を内側(インナー)に配置している。

https://xiom.jp/?tid=3&mode=f14

 ラケットを選ぶ際、今までは最終的にフォアかバックのどちらかの好みに合わせるしかなかった。 また、苦手な方を優先すれば、得意な方は物足りなさを感じ、得意な方を優先すれば苦手な方はもっと苦手になってしまっていた。 実際のところ、“好みも技術レベルも両方同じ”というプレーヤーはそこまでいないはずだ。だからこそ、「アイスクリームシリーズ」 は多くのプレーヤーを満足させる可能性を秘めている。組み合わせ次第であなたの卓球スタイルは今よりももっと広がることだろう。まずは試していただくことをおすすめする。

https://xiom.jp/?tid=3&mode=f14

 上記の引用にあるように、今回レビューするアイスクリームAZXiには、上板にインナーラケットの上板によく採用されているLimba (リンバ)を採用して球持ちを持たせています。そして、インナー位置に異なる特殊素材を使用しています。

 選手によってファオとバックのどちらかが得意であり、どちらかが苦手ということはよくありますよね。反対面と異なる特殊素材をもちいることで、極めて高いバランスのラケットとして、仕上げてあるのが、アイスクリーム系のラケットになるわけです。Jeoung Youngsik選手の場合、バックハンドが得意であり、インパクトも強くA面をバック側で使っているのではないかと思います。Jeoung Youngsik選手のラバーはフォアにHurricane Blue Sponge (キョウヒョウブルースポンジ)を、バックにOmega VII Tour i (オメガVIIツアーi)を使用されているようですね。

アイスクリームAZXi

 フォアには、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)を、バックにはDignics 05 (ディグニクス05)を貼りました。

Ice Cream AZXi (アイスクリームAZXi)
 157 × 150 mm、5.7 mm、85 g
 Limba (1) / Ayous? (2) / Axylium Carbon (3) / Kiri? (4) / Zephylium Carbon (5) / Ayous (6) / Limba (7)

新概念のハイブリッド 〈インナー〉ラケット

 ブレード両面に特性の違う素材<アクシリウムカーボン&ゼフィリウムカーボン>を配したXIOMラケットの意欲作・アイスクリームシリーズ。AZX iはインナータイプ、かつ表面材に粘りのあるリンバを採用したことで非常に回転量の多い重みのあるドライブを放つことができるトップモデルだ。やや重量感があり、扱うには相応のパワーが必要となるが、ツボに入った時の剛球はクセになる。その名に反し、甘くない強力兵器である。

合板構成: 木材5枚 + ゼフィリウムカーボン1枚 + アクシリウムカーボン1枚

ブレード厚さ: 5.7 mm

重量: 85 ± g

ブレードサイズ: 157 × 150 mm

原産国: 韓国

https://xiom.jp/?pid=150436822

 重量やブレード面積、実際に触ってみた感想としては、重量感は感じませんでした。むしろ初使用時は、その前に使っていたラケットが重かったので、アイスクリームAZXiは軽くて少し違和感がありました。一方で振り抜きやすくてポテンシャルの高さも感じました。

アイスクリームAZXiの特徴

1. フォアとバックで打球感や弾みが異なるラケット

 フォアとバックで特殊素材構成が異なるラケットといえば、過去に銀河のPro-13S (プロ-13S)を試打しています。このPro-13S (プロ-13S)というラケットは、片側がアウターALC、片側がインナーKLCというラケットです。試打した感想としては、アウターALC側には、確かなアウター感と弾きやすさ、そしてスピードを感じる一方で、バック側のインナーKLC側の球持ちの良さも感じました。ただし、インナーKLC側の上板には染色したコト材を使用していて、インナーKLCといいつつもかなり硬い打球感になっています。打球感として一番近いのはTornado King Power (トルネードキングパワー)で、インナーなのにかなり硬い打球感と高い回転性能が得られるラケットでした。なのでPro-13S (プロ-13S)はアウターと、半アウターみたいなラケットという印象でした。

 一方、アイスクリームAZXiはどちらもインナー位置に特殊素材があり、そのインナーの中で差があるラケットだと感じました。A面であるアクシリウムカーボン側は、ループドライブを打つと満足できる高い回転量と、厚く当てた時には疾走感やスピードが得られて、スピンとスピード性能は満足できるものでした。一方で、バック側Z面であるゼフィリウムカーボン側は、飛距離はカーボンらしさがある一方で、打球感や球持ちはかなり合板に近いと感じました!もうボールに吸い付くような打球感で、それでいて、上板リンバかつカーボンも入っていて密度の高いブレードかつ5.7 mmの薄さによるしなりが、しっかりボールへエネルギーと回転を伝えてくれていると感じました。つまり、アイスクリームAZXiはReinforce AC (リーンフォースAC)やInner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)のように抜群の球持ちをもちつつ、片面は弾きとスピードが、もう片面はより木材合板に近い、といえるラケットでした。インナーカーボン系ラケットを使っていて、苦手なフォアあるいはバック側の補いたいと考えるならアイスクリームAZXiはかなりありなラケットだと思います!

2. グリップはやや細みで、バックハンドがふり抜きやすい!

 バックハンドが得意な韓国のJeoung Youngsik (鄭栄植 / チェン・ヨンシク)選手のモデルラケットということで、ブレード面積は157 × 150 mmとレギュラーサイズになっています。そう、バックハンド主戦で活躍した、Zhang Jike (張継科)選手が使用したViscaria (ビスカリア)と同じ、157 × 150 mmですね。また丸みがあってやや細みのグリップは非常に振り抜きやすいラケットだと感じました。アイスクリームAZXiに一番近いと感じたのは、Butterfly (バタフライ)のZhang Jike ALC (張継科ALC)のグリップになります。張継科シリーズのラケットのグリップは丸みがあって、個人的にはかなり好みのグリップになりますね。また157 × 150 mmというブレード面積は、ラケット重量が重くなって、かつ先端重心になりすぎることを抑えるために一役買っています。素晴らしいですね。

3. 何故かDignics 05 (ディグニクス05)に抜群の球持ちを与える!?

 You tubeでアイスクリームAZXiの情報を探してみると、出てくるのがDignics 05 (ディグニクス05)との相性になります。元卓球王国のゆうさんが、アイスクリームAZXとDignics 05 (ディグニクス05)との相性がバツグンに良いことを試打している動画ですね。ゆうさんは、Dignics 05 (ディグニクス05)を何とかして使いたい、使いやすい組み合わせはないか、と探してくれたそうです。確かにDignics 05 (ディグニクス05)は相性が不思議なラバーで、katsuo000もInner force Layer ZLF (インナーフォースレイヤーZLF)Dignics 05 (ディグニクス05)をあわせたことがあります。Inner force Layer ZLF (インナーフォースレイヤーZLF)は非常にブレードが薄くて、カーボンではなくザイロンファイバーをインナーに配して、とにかく球持ちと回転性能の高いラケットになります。カーボンが入っていないので木材のような打球感だから、一般的にはどのようなラバーにもあうとされるのですが、Dignics 05 (ディグニクス05)を貼ると全然あわないんですね。ラケットが先にしなるのかDignics 05 (ディグニクス05)へのくい込みが悪くなったのか、非常に回転をかけにくくなる組み合わせでした。このようにDignics 05 (ディグニクス05)は、ラケットも考えて選ぶ必要があるラバーです。ゆうさんは、様々なラケットから、アイスクリームAZXとの相性がバツグンに良いことを紹介しています。ちなみにインナーのアイスクリームAZXiも球は持つけど、ボールの走り方まで考慮すると、インナーではなくアウターのアイスクリームAZXの方が良いとコメントされています。

Youtube動画: https://www.youtube.com/watch?v=ZX8CqV2rmJo

 ただ、アイスクリームAZXiもDignics 05 (ディグニクス05)の球持ちを抜群に上げてくれていて驚きました。非常にあいます!Dignics 05 (ディグニクス05)はフォアならともかくバックだと、ループドライブが難しいと感じていたのですが、アイスクリームAZXiとDignics 05 (ディグニクス05)を組み合わせると、むしろループドライブの方が安定感があって良くなりました。また上回転ラリーでの球持ちもかなり上がっていて驚きました。Dignics 05 (ディグニクス05)の球持ちをここまで上げてくれるとは想像しておらず非常に良かったです!Dignics 05 (ディグニクス05)が気になる方は是非アイスクリームシリーズを試してみてください!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

Dignics 05(ディグニクス05)

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 

ロングボールやラリーでのドライブ

 

面を開いたドライブ
 

対下回転に対するループドライブ
 

対下回転に対するスピードドライブ
 

カーブ/シュートドライブ
 

ブロック
 

カウンタードライブ
 

ストップ
 

ツッツキ
 

フォアフリック
 

バックハンド系

軽打
 

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ 
 

対下回転に対するスピードドライブ
 

カーブ/シュートドライブ
 

ブロック
 

カウンタードライブ
 

ストップ

ツッツキ
 

チキータ
 

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso OFF+ > Ice Cream AZXi > Mizutani Jun ZLC

回転のかけやすさ
 インナーフォースレイヤーZLF > Ice Cream AZXiZhang Jike ALC

スピード
 Zhang Jike ALC > Virtuoso ACIce Cream AZXiインナーフォースレイヤーZLF

https://amzn.to/3CydZXF

2022年 XIOM卓球用具カタログ

カルデラノのXIOM!

 XIOMといえば、世界のトッププレイヤーで最速の両ハンドドライブとオールラウンダー、カルデラノ選手が契約するメーカーになりますね。ラバーの種類が豊富で1枚は好みだったり使いたいと感じるラバーがあるのではないでしょうか。初-中級者層向けのVega(ヴェガ)シリーズから、トップ選手向けのOmega(オメガ)シリーズまで、硬度含めてかなり選択の幅は広いです。
 XIOMの2022年新作ラバーは、JEKYLL&HYDE(ジキルとハイド)になりますね!

2022年の新商品!

Jekyll & Hyde(ジキルとハイド)シリーズ

2 in 1 氷と炎の融合!

XIOM2022年カタログより

 XIOMのホームページには、あまり情報はないのですが、パンフレットには合計6種類のジキルとハイドシリーズのラバーが新発売されることが書いてあります。コンセプトはDignics 09C(ディグニクス09C)のキーフレーズ「粘着と弾みの両立」と似ていて、台上は止まるのに弾む、ということをコンセプトにしたラバーのようです。

Jekyll & Hyde H52.5

中国式粘着トップシート搭載の二面性

 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら、病みつきだ。

スピード: 13.5    
スピン: 15.5

Made in Germany
硬度: 52.5
価格: 6,500円 + 税

XIOM2022年カタログより

 自分が気になるのは、このH52.5でしょうか。粘着シートを組み合わせたということで、Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)とどのように異なるのか気になります。チャイナ影と比較すると硬度は柔らかく、回転性能もチャイナ影の方が上となる公表性能値になりますね。

https://amzn.to/3tZnyKI

Jekyll & Hyde X47.5

ミート力とスピン力の双方をMAX強化

 ボールをたたくミート系打法による垂直方向への飛び出しの速さと、ボールをこするスピン系打法による水平方向への牽引力と回転量ーその相反する双方向の要素を極限レベルにまで強化したモンスターラバー。スマッシュとドライブを使い分けて戦いたいプレーヤーにとって最高の相棒となる。

スピード: 14.5    
スピン: 14.0

Made in Germany
硬度: 47.5
価格: 7,000円 + 税

XIOM2022年カタログより

Jekyll & Hyde X50.0

 「ミート力とスピン力の双方をMAX強化」のXシリーズを硬くしたのが、X50のようです。フレーズからスピード系のラバーのようです。

Jekyll & Hyde V47.5

超特急の引っかかりの中に潜む高反発力

 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたいーそんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールとの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自在に出せる。超回転と不意打ちの速球。

スピード: 13.5    
スピン: 14.0

カラーラバー: マゼンタ
Made in Germany
硬度: 52.5
価格: 6,500円 + 税

XIOM2022年カタログより
https://amzn.to/3DwVhy6

Jekyll & Hyde V52.5

Jekyll & Hyde Z52.5

世界代表クラスラバーの一般普及モデル

 世界トップレベルで活躍すいる選手が使っている用具を、一般レベルの自分も使えないだろうかーそうした市民プレーヤーの願いをかなえた夢のラバー。元々は少数生産しかできなかったアイテムだが、技術革新が問題を解決。最上級のスピンとスピードが、より多くの人の手に届くようになった。

スピード: 16.5    
スピン: 16.0

Made in Germany
硬度: 52.5
価格: 9,800円 + 税

XIOM2022年カタログより

 Omega VII Tour iシリーズと同様にプロモデルという立ち位置のラバーも発売されるようですね。値段は強気の9,800円+税。公表性能値も抜群に高いですが、値段がやや高すぎるのは覆せないように思います。

An Jaehyun TMXi(アン・ジェヒョンTMXi)

 安宰賢(アン・ジェヒョン)選手は世界選手権2019で、張本選手に土をつけた選手ですね。フォアに粘着ラバーをバックにエクシオンのオメガなどを使用しているようです。韓国の最近のトップ選手は中国選手を応用にフォアに粘着ラバーを使用する選手が増えましたが、このアンジェヒュン選手もフォアハンドのカウンタードライブが強烈な選手です。フットワーク能力が高くかなりオールフォアで動き回る選手ですね。もちろん、バックハンドもふれば強烈です。そんなアンジェヒュン選手が使用するモデルとして、TMX(トライメトリックス)というアクシリウムとセフィリウムとカーボンの3つを編み込んだ特殊素材カーボンをインナーに配したラケットの発売です。ブレード厚さは5.7 mmとInner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)と同じ厚さで、近い打球感ではないかと想像しています。値段も同じくらいの価格ですね。

36.5 ALXi(36.5 ALXi)

 既に発売されている、36.5 ALXのインナーバージョンのラケットが、こちらの36.5 ALXiになりますね。ブレード厚さが5.7 mmということで、薄いです。アン・ジェヒョンTMXiとどう異なるのか、不明でこのあたり、是非メーカーさんから説明が戴きたいラケットです。

ラバー比較表

Review Omega VII Pro

Explanation

Korean table tennis maker XIOM is an up-and-coming maker, and is famous for two types of rubber series, the Vega series with good cost performance and the Omega series of high-end models. The high-end rubber series Omega series is currently mainly composed of two series, V (five) and VII (seven). Brazilian hard hitter Hugo Calderano has signed a contract with XIOM, and even after changing the equipment, the world tour ranking has risen to a single digit! The Hugo Hyper Axylium and Omega VII Tour used by Calderano are also soaring in popularity. In addition, Korean iron wall block and Jeoung Youngsik of Chiquita are also using Ice Cream AZXi and Omega VII Pro reviewed on this page.

The Omega VII Pro reviewed on this page is the first rubber sold in the Omega VII series. The feature of the Omega VII series is the “unprecedented hitting speed” derived by Artificial Intelligence (AI), in contrast to the rubber specialized for rotation of the Omega V (Omega 5) of the previous series. Become. Of course, the Omega 7 Series has made it possible to drive at unprecedented speed while maintaining the amount of rotation that top players are satisfied with. Due to the higher rotation and speed, the price of all Omega 7 series is 7,000 yen + tax, which is the most expensive rubber of XIOM.

Let’s talk about XIOM’s rubber and its technology.

・MAX AT 4
    Technology that applies maximum tension within the limits of official rules.

・ELASTO FUTURA
    Comprehensive technology installed in the Omega VII series, Vega Tour, and Vega X. Three special tunings of "CYCLOID", "DYNAMIC FRICTION", and "CARBO SPONGE" are integrated into one rubber, delicate ball touch, unparalleled grip, and epoch-making elasticity. Technology to realize.

・DYNAMIC FRICTION
    Rubber surface processing technology born from snow tires that exert sufficient friction even on snow. Technology that firmly grasps a plastic ball with a slippery surface and creates more rotational energy.

・CYCLOID
    It is a technology that increases the probability of the player, the arc line of the ball is naturally high, reduces net mistakes in the block, and the ball enters the opponent's court as deeply as possible. , Technology that conveys high speed and powerful energy to the drive.

・CARBO SPONGE
    Technology to mix carbon particles in sponge. Technology that can interact with the top sheet with the force to firmly grasp the ball and the catapult effect.

・HYPER ELASTO
    A technology developed to replace the effect of speed glue, which was banned in 2008. Technology that realizes the shot feeling, hitting sound, flight distance, and rotational force as if used without speed glue. There are variations such as "IMB" with improved acceleration performance and "CST" that pursues the height of the arc line.

・TENSOR
    A technology developed by XIOM that gives a tension effect similar to speed glue. A technology that keeps the structure of rubber molecules taut and semi-permanently. With "TENSOR" rubber, you can easily speed up and spin a ball without using extra effort. Based on this technology, we added our own consideration and arrangement to complete the "HYPER ELASTO" technology.

・BIOS
    Like "TENSOR", it is a clean rubber manufacturing technology developed by XIOM. Technology that does not generate or mix substances that have an adverse effect on the environment or carcinogens during the manufacturing process. "BIOS" rubber thoroughly eliminates harmful substances, and anyone from manufacturing staff to players who use rubber can use it without worrying about the environment and health. A symbol of high performance and clean rubber.

The Vega X that has already been reviewed, the Vega Tour that will be reviewed next time, and the Omega 7 Pro that will be reviewed this time will all be rubber equipped with the same technical symbol, ELASTO FUTURA. Therefore, since all rubbers are carbon sponge and dynamic friction, it can be said that the sponge is black and the seat is a dynamic friction specification seat with grip.

The pamphlet describes Omega 7 Pro as follows.

A luxurious combination of flexibility and determination
    The slightly softer top sheet makes it easier to grab the ball. It enables free spin shots and unrivaled control shots, no matter how difficult the situation. In addition, a 47.5 degree high repulsion sponge fires the ball like a bullet. A fastball that doubles the energy of the swing runs through the opponent's court. I want flexibility, but I don't want to sacrifice deciding power. It is this Omega VII Pro that faithfully fulfills the wishes of such a luxurious player.
And if top-level players use the Omega VII Pro, I would recommend it to the back side. In the backhand of modern table tennis, it is necessary to take the initiative with Chiquita on the table, win in the high-speed rally of the front team, bounce off the opponent's powerful drive attack at the rising counter, etc., but Omega VII Pro Will produce better performance than expected in all of them. Since the flight distance is also increased, it is easy to regain the power drive from the place where it was lowered to the apse. With Omega VII Pro, your backhand is <godified>.

Published performance value

Omega 7 Pro is a standard rubber of the high-end rubber series for top players, Omega 7 series, so you can see that it has very high performance. Compared to Vega Tour and Vega X, the performance is overwhelmingly high, and you can see that it is also released as a high-end series.
However, as for the point that katsuo000 felt, in terms of the quality of rotation, the weight of the ball, and the power, the Omega 7 Pro certainly feels high performance, but I feel the difference as much as the price and published performance value. The impression of Omega 7 Pro, Vega Tour, and Vega X is that there is no such thing. All rubbers use ELASTO FUTURA technology, and even if the hardness is different, the impression is quite close. The Vega Tour may be a little too soft for the fore, but I was able to get a ball that was somewhat satisfying with any rubber in the fore, and I felt that the best rubber would change depending on the level of the back. rice field.
The final general comment will be written again after the review of the Vega Tour, so thank you.

Omega 7 Pro sticking and weight

Omega VII Pro
    ELASTO FUTURA ≒(DYNAMIC FRICTION × CYCLOID × CARBO SPONGE)
・Sponge Thickness: 2.0, max mm
・Speed: 12.5
・Spin: 12.5
・Sponge stiffness: 47.5°
・7,000 yen + tax
・67 g (before cut) → 49 g (after cut)

It wasn’t heavier than I expected. XIOM’s rubber can be heavy, but I was surprised that it was lighter than I expected.

Three features of Omega VII Pro

A sponge with a good bite that does not feel 47.5 °!

I think that the rubber of Omega 7 Pro and Omega 7 series basically uses a sponge that bites in quite well, and it is hard to feel the hardness as hard as it is. In fact, I gripped the ball quite a bit on the 55 ° Omega 7 tour, and I felt it was easy to spin. The Omega 7 Pro this time is also 47.5 ° by German standard, but it was a rubber that bites much better than other 47.5 ° rubbers (Evolution MX-P, V> 15 Extra, etc.). The goodness of this bite is the goodness of the bite, which is reminiscent of Rasanter R48. However, while the R48 was able to hit a light speed drive, it also obtained a high amount of rotation, but I felt the lightness of the ball as a hit feeling. Compared to R48, Omega 7 Pro emphasizes speed as in the concept, but as it is a rubber with the same amount of rotation and power, it is easy to get speed but the shot feeling is quite mad, it is more rigid than light. It is a rubber with such specifications that the drive is likely to hit. (However, whether or not the Omega 7 Pro can hit a really heavy power drive and whether or not it can be used depends on the user’s arm, and if it can not be a hard hit with strong impact and power, there is also the impression that it will be a light ball. did.)
Rubber with good bite is often easily affected by the rotation of the opponent, but Omega 7 Pro and Omega 7 Tour have the impression that it is easy to block and counter. Because the whole rubber is strong, it feels like it can be hit back by the whole rubber. The feeling that this rubber as a whole is not defeated is a unique feature of the Omega 7 series that other manufacturers’ rubbers do not have, and if you place importance on it, I felt that the price was reasonable.

High speed, grip feeling that does not suit speed!

Omega 7 Pro still felt that the speed of the ball was quite fast. There was a sense of speed that the block became a counter without permission, and since the counter is easy to do, it is easy to hit back, and I think that it has many elements necessary for modern table tennis. Also, the serve was a good impression, and it was easy to put out a serve with a sense of speed like slipping. Of course, it grips firmly, so the amount of rotation was also firmly applied. It was easy to prevent the opponent’s Chiquita and receive drive.
Also, rubber that is easy to speed up is often easy for push to go wild or float, but it seems to be a spin type tension, and push and stop are easy to stop firmly, which was a good impression. Although the number of rubbers with such characteristics has been increasing in recent years, the Omega 7 Pro and Omega 7 series are still differentiated and made us feel high performance.

Compared to the Vega X and Vega Tour, the Omega 7 Pro felt like hitting a ball heavier than speed. Not only is it fast, but it also feels like you can grip the ball firmly, and the amount of rotation is not small, which is a very interesting rubber. If you want only speed, there are rubbers such as Bryce Highspeed, but at Bryce Highspeed, it is difficult to make a high quality loop drive, so if you do not put it low on the net, you will have to turn the counter. It will be easy. The rubber of Omega 7 Pro and Omega 7 series can be said to be a rubber that can give a characteristic speed while being a rubber that can hit a heavy loop drive, depending on the arm. I think that it is a specification preferred by top players as a high-end rubber.
However, it also requires technical skills to master it. It’s not like anyone can hit a heavy drive, but you need the appropriate skill and power.

As a general comment, it is a balanced type of rotation and speed (like 80), a rubber of rally thinking rather than power

As mentioned in the Omega 7 Tour, the Omega 7 Pro was a rally-thinking rubber rather than a power-oriented rubber because it can rotate and speed. I think Omega 7 Pro is a rubber that can beat the opponent’s drive and deciding ball with blocks and counters in the rally, and connect it to your own drive and repeated hits. Compared to tours and hypers, it feels softer and feels like a rubber that can be used in the back.
I think that the singing phrase, “unprecedented hitting speed”, depends on how you feel. It can be regarded as an almighty rubber with high speed performance and rotation performance. The speed drive has a slightly difficult impression compared to other rubbers with high speed performance, and the loop drive with a high rotation amount is also a little unsatisfactory compared to other spin type tension rubbers, it feels like a halfway rubber.

Each technics review

I slipped quite a bit during the trial hit. The impression is that the Omega 7 series changes the sponge hardness with a similar sheet and sponge, but the sponge of Omega 7 Pro may be too soft. In this case, Omega VII Tour or Omega VII Asia may be more reassuring. The coach who participated in the All Japan Championship also said that the professionals used a little in the trial hit and quit immediately, so they immediately used the Omega 7 Tour or Omega V Tour DF (Omega 5 Tour DF). I imagine the Omega 5 Tour DF is pretty good, especially considering the specs in the cost performance and foreground.
Also, as the product description such as pamphlets says, “If top-level players use Omega VII Pro, I would like to recommend it on the back side”, Omega 7 Pro seems to be on the back side. It seems that top player Jeoung Young-sik also uses it for his backhand. In addition, unfortunately I tried it again this time with Zhang Jike ZLC and outer carbon, but when I tried it with Fortius FT ver. D, which is a light wood + special fiber racket, the power of the backhand is insufficient. , I had the impression that I could make up for the lack of speed. I imagine that Omega 7 Pro is a rubber that can compensate for the lack of power of the backhand of inner carbon and wood rackets, especially the lack of speed.

Forehand

Light hit
The ball is fast, isn’t it? Perhaps the number one reason you feel fast is because of the low arc.

Drive on long balls and rallies
The shot feeling is close to Tenergy 05, which is a very good feeling, but I was a little dissatisfied with the amount of rotation for that. Also, when driving from the middle team, I felt that the ball would run, but I was a little dissatisfied with the power and amount of rotation. It’s usually Dignics 05, so I think it’s easy to get a strict evaluation. If you want to make a comparison, you’ll need to make a comparison on the Omega VII Tour or Omega VII Hyper. It will be decided when you can already take a no-touch course, but for the speed of the ball, it seems that the ball is very easy to take, and there is an impression that the block or counter drive is easily returned. did. On the other hand, I felt the strength and ease of hitting the opponent’s ball during the upturn rally. Although it does not go to Tenergy, I also felt that it was a reliable rubber in the upper rotation rally.

Drive with open face
I didn’t feel like the sponge was losing. However, I felt that the amount of rotation was a little low.

Loop (top spin) drive against back spin
It was a good feeling because I had a ball firmly. I think that it has a high amount of rotation and a heavy drive, but I felt that it was a little lacking in power for the shot feeling.

Speed drive against back spin
It’s easier to hit than Tenergy 05, but it still has a mad feel, and it feels more like an adhesive rubber than exhilarating.

Curve / shoot drive
It was easy to insert the horizontal rotation, and I had the impression that it would bend firmly.

Block
The seat of the Omega 7 Pro is not that hard, but it was easy to block against the drive. Of course, the counter was easy and very interesting. I think that you can swing around by blocking so that you can stretch a little at a high pitch in the front team.

Counter drive
The seats aren’t stiff, but the counter drive was easy to do. It was a little bit good, so it wasn’t uncommon for me to spin around, but overall I felt that I could hit the ball back with the entire rubber.

Stop
It was easy for the speed of the ball.

Push
I sometimes slipped, but it was easy to do the straight Tsuttsuki. It was a little difficult to rotate.

Serve
It was good that it was easy to serve with speed.

Backhand

Light hit
It was a little easy, but once I got used to it, there was no problem.

Drive on long balls and rallies
The hardness was just right for the backhand. However, I also felt that it was a little mad.

Loop (top spin) drive against back spin
It was a little difficult. It was easy to do in the foreground, so I think it lacks technical skills.

Speed drive against back spin
It was a feeling that it would be an aggressive speed drive with a drive that emphasizes rotation with a fast RBI. Speed drive with a strong impact was a little difficult.

Curve / shoot drive
I had the impression that Chiquita also bends considerably.

Block
It was easy to do. However, I slipped a little.

Counter drive
It was easy to do. I think it’s a good rubber.

Stop / Push
It was good. It didn’t even pop out. It was easier to hit a straight line faster than cutting.

Chiquita
It was easy to make an arc and it was easy to do!

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Max spin amount
 Rasanter R48 ≧ Tenergy 05 ≧ Vega X > Omega VII Pro ≧ Evolution MX-P

Ease of spin
 Tenergy 05 FX ≧ Omega VII Pro ≧ Vega X ≧ Rasanter R48

Speed
 Rasanter R48 ≧ Omega VII Pro ≧ Vega X > Tenergy 05

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