Butterfly(バタフライ)

レビュー Tenergy 25 (テナジー25)

説明

 Butterfly (バタフライ)さんのTenergy 25 (テナジー25)をレビューします。なかなかレビューできていなかったですね。今年の春は新商品の動向はそこまで激しくなく、試打ラバーはそこまで増えないのかなーと感じている今日この頃ですね。個人的に期待していたXIOM (エクシオン)さんの新作Omega VIII (オメガ8)シリーズの発売を楽しみにしていました。しかしながら、日本ではまだ未発売で海外か韓国など本国で、先行発売のようですね。韓国代表男子が2024年世界卓球団体で中国男子チームに肉薄しましたから韓国における卓球熱も熱くなっているのではないかと思いますね。今のうちに試打できていなかったラバーを試打しようというkatsuo000の魂胆です。
 さてさてTenergy 25 (テナジー25)ですが、知り合いの方もメインラバーで使用されていて、結構いやらしいなーと感じていました。どのようなラバーなのか実際に使ってみて把握したいと感じて、積みラバーしている山から探し出して今回試打しようと思い立ちました。このTenergy 25 (テナジー25)というラバーは、Tenergy (テナジー)を冠するラバーですが、めちゃめちゃ癖のあるラバーですね。想像以上に癖があったので、同じ裏ラバーであったとしても、試合前の段階でラケット交換時に確認したら、気にした方がいいラバーではないかと思います。粒高と同じレベルかもしれないですね。

Tenergy (テナジー)シリーズ

 久々のテナジーですね、ということでもう耳タコかもしれませんが、Tenergy (テナジー)シリーズについて説明していきたいと思います。Tenergy (テナジー)がTenergy (テナジー)たり、特徴を引き出すために忘れてはならない理由はオレンジ色のスポンジ、Spring Sponge (スプリングスポンジ)ですね。硬さの割にくい込みがよい点が特徴で、過去はButterfly (バタフライ)だけのスポンジでした。もちろん今でもButterfly (バタフライ)さんだけのスポンジなのですが、類似の性能を示すスポンジがドイツメーカーでも生産できるようになってきたと感じます。性能は類似ですが、Spring Sponge (スプリングスポンジ)でなければ再現できない点として、重量が挙げられますね。とにかくSpring Sponge (スプリングスポンジ)は軽いです!Butterfly (バタフライ)さんのラバーの特徴でもありますね。とにかく軽く、同性能の他メーカーのラバーと比較すると3~5 g程度軽いと思います。世界のトップ選手は1秒より短い時間を競う世界でスピードと威力、そしてラリーが続くようになって持久力、が問われるようになったのではないかと想像します。そんな世界で競い合うにはButtterfly (バタフライ)は1つの選択肢だと思います。一般層においてもラケット重量が軽くできる点は非常に魅力だと思いますね。現在はSpring Sponge (スプリングスポンジ)から進化したSpring Sponge X (スプリングスポンジX)を搭載するDignics (ディグニクス)シリーズが発売されて、やや存在感は減った部分があるかと思いますが、それでも一般層では存在感は健在だと思います。
 続いてTenergy (テナジー)の特徴はテンションがかかったトップシートですね。このトップシートは5種類あり、それぞれ特徴があります。

トップシートの粒形状

 テナジーはトップシートに採用している粒形状によって、それぞれのラバーの特徴がわかれます。現在までにシート形状の違いによって05、80、64、25、19と5種類が存在します。それぞれのトップシートにはそれぞれキーフレーズが付されて販売されており、「回転の05」「バランスの80」「スピードの64」「前陣の25」「パワーの19」というキーフレーズを冠されて発売されています。
 Tenergy 25 (テナジー25)のトップシートには、「開発コードNo. 25」が採用されています。台上プレーにおけるスピンやカウンタープレーにおいて優れた性能と攻撃力を示すのが特徴ですね。
 No. 051.7 mmの粒間隔が狭い。回転性能が高い。
 No. 25:2.65 mmの粒の高さが低い。台上プレーやカウンターがやりやすい。
 No. 641.7 mmの粒間隔が広い。スピード性能が高い。
 No. 1801.7 mmの粒間隔が中間。回転もスピードもバランスが取れている。
 No. 2091.5 mm粒の高さが低い。粘着力と弾みを高次元に両立する。
 No. 2191.5 mmの粒間隔が狭い。ボールをよくつかみパワーを出しやすい。
トップシートは既に200番を超え、それだけの粒形状について検討してきたことがわかりますね。上記には粒について言及していますが、粒形状には、粒の高さ、粒の太さ、粒の間隔の3つの因子があり、それらを、おそらく粒の太さだけでも0.01 mm~3.00 mm位(これだけでも300種類)でふっているんでしょうか。粒の高さ、感覚のコンビネーションがいくつあるかわかりませんが、1000種類くらいありそうですね。細かくふるよりも狙いを定めたり量産技術を考慮して狙いを定めて開発しているのだと思います。こういった検討、理系卓人のkatsuo000も是非やりたいですね~。楽しそうだなーと思ってしまいました。(苦笑)Tenergy 25 (テナジー25)はかなり初期に発売されていて、Tenergy 05 (テナジー05)とは方向性が異なるラバーとして発売されたのかもしれませんね。
 Tenergy 25 (テナジー25)はTenergy (テナジー)シリーズの中でも異色のラバーではないかと思います。まず、粒形状が極めて太く、粒が太いとされるTenergy 05 (テナジー05)の粒の太さが直径1.7 mmに対し、このTenergy 25 (テナジー25)はなんと、2.65 mmと1 mm近く厚い形状となっています。この太さは、例えばHurricane (キョウヒョウ)などの粘着ラバーにみられるような粒の太さですね。この太さによってラバーへのくい込み感が少なく、回転のかかったボールに対しても影響を受けずに打ち返すカウンターがしやすいといえるのでしょう。また腐ってもTenergy (テナジー)ですので、回転もしっかりかかると思われます。くい込ませて球をもって回転をかける、というよりは擦って回転をかける系のラバーであるといえるでしょう。

公表性能値

 Butterfly(バタフライ)さんの公表性能値 (旧と新)を示します。

 テナジー25の注目ポイントは、Tenergy 05 (テナジー05)と同等の回転性能、Tenergy 05 (テナジー05)を超える高い弧線でしょうか。逆にスピード性能はやや低いのも特徴と言えるかもしれません。スピード性能がやや低いということでトップ選手で愛用されない理由がこの部分にありますね。中陣から後陣で勝負したり、威力が出したりできないといえるのでしょう。男子トップ選手は特にドライブ主戦型が多いのでなかなか受け入れられないでしょう。

やりやすい技術

 Butterflyさんホームページ上には、各テナジーのやりやすい技術についてレーダーチャートが掲載されています。各技術のやりやすさを、モノサシで測り、その数値を下記図にしてみました。項目は
 ・ループドライブのかけやすさ
 ・スピードドライブの打ちやすさ
 ・カウンタードライブのやるやすさ
 ・台上プレーのやりやすさ
 ・ブロックのしやすさ
 ・スマッシュのしやすさ

の6つになります。個人的に重要な項目はループドライブ、スピードドライブ、台上プレー、ブロック、カウンタードライブになります。スマッシュも粘着ラバーでなければ慣れで打てるでしょう。

 このチャートを見ると、テナジー25は、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)に似た部分が多く、唯一スピードドライブがやりにくいラバーといえるでしょう。Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)はスポンジの硬さによって近い性能が得られる一方、テナジー25はシートの硬さでその性能を出しているということで、本質的にはかなり異なると思います。

おすすめラケット組み合わせ

 メーカー推奨の組み合わせも掲載されるようになりました。こちらも掲載していこうと思います。以下全てButterflyさんホームページより引用させていただきました。

Tenergy 25(テナジー25)
 ・Jun Mizutani Super ZLC(水谷隼Super ZLC)
  相手のプレーを利用したい選手へ
 ・Inner Force Layer ALC.S(インナーフォースレイヤーALC.S)
  前陣で回転を駆使する選手へ

 テナジー25のスピード性能をSuper ZLCで補うか、回転と前陣に特化するか、という提案といえるでしょうか。特徴のあるテナジー25の特徴を補うか活かすか、の2択というのは面白いですね。個人的には特徴を活かすInner Force Layer ALC.S(インナーフォースレイヤーALC.S)との組み合わせが気になりますね。

硬度比較

 硬度計で硬さを比較しました。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetSpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Tenergy 254931.625.342.838.56.34.3
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Tenergy 05 Hard5035.832.647.746.93.20.8
Rozena4831.425.942.438.85.53.7
Glayzer4630.021.041.245.89.05.3

 shore aでの硬度をみると、05系のラバーと同じくらいの硬度を示していますが、shore c側で比較すると、柔らかさがよくわかりますね。ただこの硬度よりも特徴の方が尖っているので、そちらの方が気になってあまり硬度は気にならないかもしれません。

テナジー25の貼りと重量

 今回は5枚合板のVirtuoso+ (ヴィルトーソ+)にはりました。

Tenergy 25(テナジー25)
 High Tension(ハイテンション)裏ラバー
・スポンジ厚:中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1 mm)
・スピン:11 (旧)、76
・スピード:13.25 (旧)、64
・弧線:86
・Sponge硬度:36
・オープン価格(8,900円 + 税)
・72 g(切断前) → 約49 g(Virtuoso+ (ヴィルトーソ+)に貼って)

 テナジー25はバタフライのラバーの中では重い方で、それでも40 g後半におさまる軽量なラバーになりますね。

Tenergy 25の3つの特徴

1. 全然くい込まない!くい込まないことが特徴!

 まず驚きだったのが、ドライブが全然伸びません汗。打点を落とした時なんかは顕著なんですが、くい込まないんで、全然ドライブが伸びないんですね。5枚合板ラケットで重みもあるVirtuoso+ (ヴィルトーソ+)に貼っていて、伸びがないということなんでくい込ませて伸びのあるドライブを打つことは出せないといえるでしょう。これは面白かったですね。Tenergy (テナジー)やDignics (ディグニクス)特有のボールの高く跳ね上がる伸びは、このラバーに期待しない方がいいかもしれません。むしろ、この硬さでも思い切りくい込ませてられれば、ものすごい癖球が出るのかもしれませんが、やや非現実的な気がしました。そういった癖を求めるならラケットは合板系ではなく、硬い方がいいでしょうね。SK Carbon (SKカーボン)とかが良いかと思います。とにかく、このラバーはくい込ませて打つラバーではなく、擦って回転をかける系のラバーですね。特徴から自ずと下がってくい込ませて飛ばす系のドライブはあまりむかない一方で、くい込みにくいので相手の回転にも負けず、カウンターで打ち返しもしやすいラバーでもありますね。スピンテンション系ラバーですが、スピンテンション系というより高弾性によったラバーといってもいいかもしれません。高弾性と考えてアウターカーボン系のラケットに貼っても面白いと感じます。
 またくい込まないので、厚く当てたときの球離れはかなり早くて表ラバーのような部分もありました。相手の時間を奪うこともできるんですね。昨今のハイテンションラバーとは明らかに逆ぶりしたような性能とも言えると思います。球離れの早さで攻めるのも面白いかもしれません。

2. 擦る系の打ち方で回転性能が高い!くい込ませてドライブはむかないかも。

 粘着ラバーのように粒形状が太いので、回転性能はやはり高かったです。ただこれはVirtuoso+ (ヴィルトーソ+)のおかげもありそうな気がしました。硬いラバーでシートで擦る系がもちろん良い回転量を得られる打ち方になりますね。昨今のくい込ませて回転をかける系のラバーとは、真逆のラバーなんで打ち方を変える必要を感じるかもしれませんね。擦る系なんで低くて浅いループドライブをしたいなら、かなりとてもやりやすいラバーですし、相手のドライブに対し、カウンターループドライブみたいなのもかなりやりやすいと思います。感覚を覚える意味でもいいラバーかもしれませんね。特に浅いボールを意図的に打ちたいならかなり面白いラバーだと思います。チキータも自然と浅くなるので、安定感が出ると思いますね。

3. ブロックが容易

 シートが全然変形しないので、相手の回転の影響は本当にないですね。飛距離が勝手に出すぎることもないので、ブロックは本当にやりやすいと思います。これはこれで壁や盾として使えるラバーだなーと感じました。一方で伸ばす系のアクティブブロックはくい込まないので、やりやすいかもしれませんが、ボールの伸びは得づらいと感じました。この部分が昨今の硬いラバーとは似て非なるラバーと言えそうだなーと感じました。これは唯一無二で面白いですよ。レビュワーとしてこういうラバーに出会えるのは楽しいですね。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 > Tenergy25 > Rasanter V47

スピード
 Dignics 05 > Tenergy25Rasanter V47

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レビュー Glayzer (グレイザー)

説明

 もう2024年になってしまいました。バタフライさんの2023年の大本命商品、Glayzer (グレイザー)をレビューします。Rozena (ロゼナ)が発売後、常に売れ筋ラバー上位にくい込んでいるように、Glayzer (グレイザー)およびGlayzer 09C (グレイザー09C)も売れるだろう、高性能・高コスパラバーがこのGlayzer (グレイザー)シリーズでしょうね。このラバーは、ディグニクスの廉価品ということで、性能に加え、ディグニクスのようにシートの耐久性も高く、購入後長く使い続けるという話を伺いますね。だいたい3ヵ月スパンごとにGlayzer (グレイザー)シリーズの追加発注があるそうで売れまくっているみたいですね。価格的には小-中学生でも手に入る価格体で、他メーカーは戦々恐々でしょう。実際価格、性能、そして重量の面で、多くの卓人に刺さるラバーなのは疑いようがないです。今回はDignics 05 (ディグニクス05)の廉価品であるGlayzer (グレイザー)をレビューしますので、よろしくお願いします。

『ディグニクス』の魅力をそのままに。そして、その魅力を
より多くのプレーヤーに体験してもらえるように。

その性能で、可能性を引き出せ
 スプリングスポンジXを搭載。ディグニクスシリーズの技術を用いて開発したシートを採用。そして、手に入れやすい価格設定。目指すプレーに応じて選べる2種類のラインナップ。あなたの可能性を引き出せる性能に、今、手は届く。さぁ、その手応えを、実感しよう。

威力と安定した弧線を両立するハイパフォーマンスラバー
 グレーの「スプリングスポンジX」を採用した『グレイザー』。球持ちがよく、表面の摩耗耐久性が高いシートと、スポンジ硬度38°に設計された「スプリングスポンジX」の組み合せは、打球に回転による威力をもたらすとともに、安定した弧線を描く打球を可能にします。回転を重視したパワフルな両ハンドドライブやカウンターが打てる喜びを、より幅広いレベルの選手に提供します。

ディグニクスシリーズよりも軟らかいスプリングスポンジXを採用し、使いやすさが向上
 グレイザーシリーズに採用した「スプリング スポンジX」は、ディグニクス シリーズで採用したスポンジをベースに開発したものです。

https://www.butterfly.co.jp/catalog/ または https://www.butterfly.co.jp/product/glayzer/

 ということで、Glayzer (グレイザー)の魅力は、特設サイトを読めば非常にわかりやすいのではないかと思います。バタフライさんは看板ラバーや看板製品については、特設サイトを作成してくれますので、情報も得やすいと思いますね。
特設サイト: https://www.butterfly.co.jp/product/glayzer/

メーカー公表性能

WeightSpinSpeedArcSponge
g °
Glayzer (グレイザー)4673818238
Dignics 05 (ディグニクス05)4885868840
Dignics 09C (ディグニクス09C)5096799644
Tenergy 05 (テナジー05)4776837936
Glayzer 09C (グレイザー09C)4887759542
Rozena (ロゼナ)4870837535

 公表の性能表になります。特に新しくなったバタフライさんの性能表には弧線の項目が加わり、打球点を落とした場合や中・後陣からのドライブのイメージがしやすい点は非常に良いと思います。寿命はともかく回転性能の面でなかなか素晴らしいものがあるRozena (ロゼナ)は、弧線値 (Arc)が最も低く75になっていますね。ボールが直線的になること、ブロックやカウンターなどでは相手のスピードを奪いやすいことが伺えますね。打点を落とす場合は少し上方向へスイングしないとネットにかかるかもしれませんね。Dignics 05 (ディグニクス05)はやはり弧線値 (Arc)が高いですね。弧線値 (Arc)は高いですが、それを感じられるほどのインパクトと球を持つ打ち方ができるか、がポイントですね。やはりこのラバーは扱いの難しいラバーだと思います。使いこなすとエゲつないことも事実だと思いますが。弧線値 (Arc)で注目するとやはり09CシートのDignics 09C (ディグニクス09C)Glayzer 09C (グレイザー09C)の値が目立ちますね。これらのラバーは下回転打ちまでは素晴らしいですが、ラリーになったときのボールのスピードをどのように保つかがカギなイメージです。本ページでレビューするGlayzer (グレイザー)は実はTenergy 05 (テナジー05)よりも回転値 (Spin)もスピード値 (Speed)も低い値になりますね。その代わり、弧線値 (Arc)はTenergy 05 (テナジー05)を上回るということで、Tenergy 05 (テナジー05)よりも中級者にオススメのラバーといえるでしょうね。この立ち位置ということは、ゆくゆくはTenergy FX (テナジーFX)系のラバーと競合しそうなポジションなので、もしかしたら、移行していくのかもしれませんね。個人的にもTenergy FX (テナジーFX)系ラバーのポジションがぼんやりしていると感じますし、価格に見合わないと感じてやめる人が出てくるとBryce FX (ブライスFX)などのように廃盤に向かうかもしれませんね。逆にRozena (ロゼナ)だけだった廉価版のポジションにGlayzer 09C (グレイザー09C)Glayzer (グレイザー)が加わったのはこの廉価版のポジションのラバーの種類の拡充につながりユーザー目線にたったときには嬉しいと思います。価格的にTenergy (テナジー)と冠するラバーは高すぎるから使わない、と考えた時にRozena (ロゼナ)だけだとどうしても気に入らない人がいたと思いますが、Glayzer 09C (グレイザー09C)Glayzer (グレイザー)が加わることで選択肢とカバーするラバー種類が増えたのは大きいと思います。両面テナジーがいい、という一般層は多いと思いますがそういった選手が継続的にラバーを変えることが難しくて他ブランドへ逃がさずに抱え込めるようにGlayzer (グレイザー)が加わっているイメージですかね。また柔らかさと直線性を求めるならRozena (ロゼナ)もあるので、まとまりがいいと思います。少なくとも迷ったならGlayzer 09C (グレイザー09C)Glayzer (グレイザー)、とRozena (ロゼナ)を貼れば、まー間に合うなーと思いますね。このバタフライのラバーと比較して、弧線や回転性能、その他無二の性能を有してかつコスパもある他ブランドのラバーがあまり思い浮かばないですね。特にGlayzer (グレイザー)がいいですね。いくつかある他ブランドのトップラバーを貼るか、Glayzer (グレイザー)を貼るか、迷った時にはとりあえずGlayzer (グレイザー)を選ぶってことがこれから増えそうです。使ってみた印象からもまずは安心してスイングできるのはGlayzer (グレイザー)ですね。

硬度計比較

Weightshore ashore ashore cshore cshore ashore c
gsheet sidesponge sheetsponge sidesheet-spongesheet-sponge
Glayzer4630.021.041.235.89.005.33
Rozena4831.425.942.438.85.503.67
Dignics 054834.331.350.048.22.921.83
Tenergy 054732.226.844.643.35.421.25
Dignics 09C5033.431.850.849.11.581.67
Glayzer 09C4826.323.340.736.73.084.00

 Glayzer (グレイザー)を確認すると、今まで見たことないくらいシートとスポンジの数値差が大きい結果となりました。またRozena (ロゼナ)よりも軟らかい結果となりました汗。どれも室温で測定していますので季節の影響を受けているのかもしれないですね。比較しているどのラバーよりもシート側ととスポンジ側の硬度差が高いため、これは扱いやすくて球持ちも強く感じるラバーであることが予想できました。おそらく廉価版Tenergy 05 (テナジー05)としても使えることは確実でしょうね。変わらないか、同等以上の性能とTenergy 05 (テナジー05)以上の寿命が期待できることがGlayzer (グレイザー)にはあるといえるでしょう。人によっては、違いは感じるがほとんど同じラバーとして使える、という人も出てくるのではないかなーと思いますね。これはもうこの時点でめちゃめちゃありなラバーと思います。

Glayzerの貼りと重量

 Glayzer (グレイザー)はMa Lin Carbon (馬林カーボン)に貼りました。

Glayzer (グレイザー)
・Sponge Thickness:厚 (1.9)、特厚 (2.1) mm
・Sponge硬度:38°
・Spin:73
・Speed:81
・弧線:82
・5,500円 + 税
・46 g (Ma Lin Carbon (馬林カーボン)に貼って)

 グレイのスポンジはやや玄人的な外観ですが、重量も軽いのでGlayzer (グレイザー)は脅威的ですね。これでTenergy (テナジー)級の回転性能と弾みが得られるのであれば、こりゃ使わない手はないですよね。

グレイザーの3つの特徴

廉価版Dignics 05に加え、廉価版Tenergy 05らしさもある!

 硬度計測した段階で感じましたが、Dignics 05 (ディグニクス05)の廉価版というよりも、Tenergy 05 (テナジー05)の廉価版というフレーズとして浮かびました。実際シートの粒間隔を広げているDignics 80 (ディグニクス80)Dignics 05 (ディグニクス05)と比べて使いやすく、評判のいいラバーです。Tenergy 05 (テナジー05)から移行しやすいラバーがDignics 80 (ディグニクス80)でした。硬度を柔らかくすることで、扱いやすくなり、かつシートは同等となると、Dignics 80 (ディグニクス80)よりもGlayzer (グレイザー)の方が、Tenergy 05 (テナジー05)からディグニクスらしさを求めるなら移行しやすいことになるでしょう。よりディグニクスらしい、攻撃的で高い威力を求めるのであれば、Dignics 05 (ディグニクス05)一択でしょうが、扱いの難しさを考慮すると、Glayzer (グレイザー)は非常に良い選択肢となるでしょうね。個人的には抜群の扱いやすさがありすぎて、自分としては、「これTenergy 05 (テナジー05)?」と感じるくらい球持ちを感じました。シートは05系なのでツッツキなど回転もしっかりかかるし、自分はバックハンドにはGlayzer (グレイザー)の方が安心感をもってスイングできるから練習なく試合するならGlayzer (グレイザー)がいいなーと感じました。

フルスイング時の回転量やスピードはやはり低いか!?その分オートマ感は加点!

 思い切りフルスイングしたときの感動はやはり、Dignics 05 (ディグニクス05)Dignics 80 (ディグニクス80)の方が高いと思います。一方で、特にDignics 05 (ディグニクス05)についてはかなりマニュアル感が強いラバーで自然と強烈なボールが出るというよりは使いこなして初めて強烈なボールが出る感じがDignics 05 (ディグニクス05)でしたが、Dignics 05 (ディグニクス05)と比較して、Tenergy 05 (テナジー05)によったので、オートマ感は感じられるかもしれません。くい込みも良いので自然と強烈なボールを打ちやすいのも、Glayzer (グレイザー)に軍配があがると思います。オートマ性能はディグニクスシリーズになって消えたイメージがありますが、そんなディグニクスシリーズと比べるとオートマに良いボールにしてくれる感じがあるのがGlayzer (グレイザー)といえると思います!一方で渾身のパワーでフルスイングしたときのボールの質とスピード、回転量はやはりDignics 05 (ディグニクス05)に軍配があがるでしょう。

Dignics 80よりもツッツキやストップは止めやすい!

 Dignics 80 (ディグニクス80)は使いやすくて非常に高性能ラバーで、販売も伸びていると聞きます。ディグニクスシリーズのスピン系テンションラバーの中で回転もかかって、普通に使ってTenrrgy (テナジー)シリーズよりも回転もスピードもレベルアップしたと感じるラバーがDignics 80 (ディグニクス80)だと思います。ただこのラバー、唯一台上がやや収まりにくさのあるラバーで、ナックル系のサーブに対して普通に当てると棒球になってしまいますね。この部分で止めやすさ、ストップやツッツキの質の高さを得やすいのがDignics 05 (ディグニクス05)でした。この違いはまさにシート形状の結果であると思います。より粒と粒の間隔がせまいDignics 05 (ディグニクス05)の方がツッツキやストップが止めやすく、質の高いボールを送りやすいと思います。もちろん水谷隼選手のように技術とブロッキングのレベルの高さでレシーブストップやレシーブ台上を補うことでラバーの難しさを補う戦略もありだと思いますが、ストップなどの台上技術のやりやすさを求める場合は、Dignics 80 (ディグニクス80)は選択肢として、少し考えてしまうラバーではないかと思いますね。そこに新しい選択肢としてGlayzer (グレイザー)が加わったことは大きいと思います。やはりツッツキやレシーブはしっかり止まりますし、回転もかかるので多少浮いても相手のミスも期待できる高い質を得やすいのがGlayzer (グレイザー)でした。くい込みの良さは相手の回転の影響の受けやすさも受けやすいので、上書きのしやすさではやや心もとないかもしれませんが、相手の回転にあわせつつ回転を上乗せするのであればGlayzer (グレイザー)は良い選択肢だと思います!これはありですわ!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に気になりませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ 

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ 

ストップ

ツッツキ 

フォアフリック

フォアサーブ

バックハンド系

軽打
 バックで使った印象として、Dignics 05 (ディグニクス05)よりも硬さで落ちる印象は少なかったです。硬度以上にくい込ませやすいと感じると思います。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 ラリー時はボールを持てるので、当てるだけなら安心して相手コートに入れやすいと思います。回転のかかるラバーなので少しでも回転をかけたいと思った時にかけやすいラバーだと思います。 

対下回転に対するループドライブ
 やりやすいですが、やや回転量は低い気がしました。自分の腕の低さによるかもしれません。 

対下回転に対するスピードドライブ
 打ちやすかったです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 違和感なくブロックできました。 

カウンタードライブ

ストップ
 よくとまりました。

ツッツキ
 きれますね。

チキータ
 かなりやりやすかったです。しっかりくい込むのと、多少一歩目が出遅れてしまっても大雑把に振って相手のコートに入れることができると感じました。ただ使い込むことで雑な処理になりやすくなりそうなので、あまりオススメはできないかもしれないです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 80 (ディグニクス80) >≧ Glayzer (グレイザー) > Tenergy 80

スピード
 Dignics 80 (ディグニクス80)Glayzer (グレイザー) > Tenergy 05 FX

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レビュー Timo Boll ZLF (ティモボルZLF)

説明

 Timo Boll (ティモボル)シリーズ、といえばやはり名作Timo Boll Spirit (ティモボルスピリット)の派生であるTimo Boll ALC (ティモボルALC)が有名ですね。Timo Boll ALC (ティモボルALC)は誰もが一度は使ってみようと考えるラケットではないかと思います。そんなTimo Boll (ティモボル)シリーズのラケットから、本ページではややマイナーなTimo Boll ZLF (ティモボルZLF)を試打しましたので、紹介させていただきます。個人的にはかなり良いラケットで、昨今弾むラバーが多いですが、そんな弾むラバーとあわせても打球感をしっかり感じられるラケットだと思います!

 Timo Boll ZLF (ティモボルZLF)は現在販売されているTimo Boll (ティモボル)シリーズの中では、トップラインの1本といえるかと思います。ティモボルシリーズをまとめると次のようになりますね。

Timo Boll ALC (ティモボルALC): 上板コト材、アウターALC、板厚 5.8 mm
 Timo Boll 30th Anniversary: Timo Boll ALCと同じブレード、G-FLESSグリップ
Timo Boll ZLC (ティモボルZLC): 上板コト材、アウターZLC、板厚 5.5 mm
Timo Boll ZLF (ティモボルZLF): 上板コト材、アウターZLF、板厚 5.4 mm
Timo Boll TJ (ティモボルTJ): 10~13歳向け、3枚合板+カーボン、板厚 5.2 mm
Timo Boll CAF (ティモボルCAF): 3枚合板 + Control assited Fiber (CAF)、板厚 5.7 mm

 Timo Boll TJ (ティモボルTJ)とTimo Boll CAF (ティモボルCAF)についてはあまり情報がないのでわかりません。残る3種のラケットTimo Boll ALC (ティモボルALC)、Timo Boll ZLC (ティモボルZLC)、Timo Boll ZLF (ティモボルZLF)は、上板にコト材を使用し、アウター特殊素材5+2枚構成のラケットであり、ブレードサイズは157×150 mmの標準ブレードサイズ、グリップはスクェア (四角形)タイプの形状で内部は空洞の先端重心タイプのラケットになりますね。

Timo Boll (ティモボル)ラケット (ALC、ZLC、ZLF)の共通点
 ・板厚が6 mm未満の薄いブレード
 ・上板にコト材 (Koto)
 ・アウター特殊素材5+2枚構成のラケット
 ・標準ブレード面積 (157×150 mm)
 ・スクェア (四角形)タイプ/空洞 (先端重心)グリップ

上板にコト材
 上板にコト材を使用するラケットはアウター特殊素材ラケットに多いです。コト材はインナー特殊素材ラケットの上板によく使用されるリンバ (Limba)材と比べると、密度、重量が大きくて硬いといわれる木材になりますね。katsuo000が感じるコト材のメリット/デメリットは次のようになると思います。 
 メリット: 球持ちを感じつつ強い回転量と高い球質を得やすい木材
 デメリット: 硬いために人によっては球持ちを感じにくく、球離れも早いと感じやすい

アウター特殊素材5+2枚構成
 アウター特殊素材となるとやはり特殊素材の硬さが全面に出てくるラケットになりますね。特殊素材にどの素材を使っているか、によって弧線の出方と球のスピードは変わります。ALCはやはり弧線とスピードのバランスが高くてカーボンでなければ得られないスピードが得られつつ球を持ち弧線も描いてくれる素材になります。ZLCはALCよりもさらにスピードが出てカーボン素材だけの板よりも球持ちを感じやすい素材になります。ZLFは木材らしい弧線にプラスαのスピードがある素材でやはり大人しくなりますがその分強い弧線は安心感も強い素材だと思います。

標準ブレード面積 (157×150 mm)
 個人的に標準ブレード面積のラケットの方がバックハンド系の技術が非常にやりやすいと感じます。一方最近流行りの158×152 mmのブレード面積を持つ張本智和モデルのラケットは、ラケット重量が重く先端重心になりやすく、威力が出しやすく、かつスイートスポットが広くてブロックがしやすいラケットになると思います。ただしブレード面積は好みだと思いますし、個人のフィーリングで選ぶことが大切だと思います。個人的にはブレード面積の広いタイプのラケットは好みではないので、そのタイプのラケットはあまり試打することはありません。

スクェア (四角形)タイプ/空洞 (先端重心)グリップ
 グリップ形状は人によってかなりこだわる人もいるものだと思います。個人的にはあまりグリップの好みはなくてあまり良いとも悪いとも感じませんでした。全国レベルの選手やコーチの方の中にはグリップ形状にかなりこだわりがある人が多いイメージで、グリップがあわないから使わないという言葉も聞いたりします。スクェアタイプのグリップは水谷隼選手も好んだグリップですね。
 空洞タイプのグリップでは、軽くなり重心が先端にきて回転が自然とかかりやすかったり威力が出しやすかったりするのが特徴だと思います。この変化はTimo Boll (ティモボル)シリーズのラケットから樊振東 (Fan Zhendong、ハンシントウ)シリーズのラケットへ移行したりするときに感じやすいと思いますね。つまりTimo Boll ALC (ティモボルALC) ⇔ Fan Zhendong ALC (樊振東ALC)と移行するときに感じやすいと思います。個人的にはZhang Jike ALC (張継科ALC)などの空洞ではないとされるラケットの方が好みではあります。

 本ページのTimo Boll ZLF (ティモボルZLF)は木材の弧線の強さとTimo Boll (ティモボル)シリーズの良さ球持ちと強い回転量を感じられるラケットといえるでしょう。

Timo Boll ZLF (ティモボルZLF)

 届いたTimo Boll ZLF (ティモボルZLF)は標準的な重量でした。またスクェア (四角形)のフレア (FL)グリップを初めて使ってみましたが非常に使いやすいと感じましたね。スクェア (四角形)のストレート (ST)グリップとはまったくもって異なるフィーリングでした。ラバーはいつも通り、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)Dignics 05 (ディグニクス05)を貼らせていただきました。

 正直、一時期メインで使っていました。というのは、最近オーバーミスが多いので、弾みを落としたくてアウターからインナー、インナーからついにアウター繊維系へと興味が移った結果ですね汗。打球感も良くて一発で気に入りました。

Timo Boll ZLFの3つの特徴

上板硬めなのに強い弧線を感じられるアウター繊維系ラケット!

 このラケットに求めていたのは、自分が中学生のときに使用していたBISIDE (バイサイド)というアウターアリレートラケットのような打球感を期待して購入しました。期待通りの打球感でまるで昔から使っていたかのような変になじみを感じさせるラケットでした。とにかく弧線を強く作ってくれますね。弧線が強いので安心して強いボールを打てると感じられるラケットでした。

球持ちと強い弧線が安心感を与えてくれるブレード

 上板コト材でアウター繊維素材のブレード構成、板厚5.4 mmと、とにかく球持ちが強いと想像できるラケットです。硬いプラボールに対しても弱いタッチで強い弧線を与えてくれるブレードでした。手打ちでも弧線を描くので、半粒や変化形のラバーを使っている人のボールを打つときも安心してボールを台に入れることができると感じました。慣れ親しんだ打球感というのもあるのかもしれませんが、弧線が強いので、強く打ってもしっかり弧線を描いて相手のコートに沈んでくれると感じさせるブレードだと思います。良いラケットだと改めて感じました。

バックハンドも振り抜きやすく、つなぎの質がとにかく高い

 86 gの重量で標準よりやや軽い個体といってもいいと思います。フレア (FL)グリップでブレード面積も標準なのでバックハンドを打つときはかなり振り抜きやすくて、かなりバンバン打てると感じました。また弧線を描きやすいというのは強い回転をかけられることよりも、つなぎのボールの質を高くしやすいと感じました。もちろんラリーは続きやすくなる傾向になりますが、硬質プラボールになってラリーはどんどん長くなる傾向にありますので、長いラリーは必然といえるのかもしれません。その中で球質を落とさずにボールをつなぐことができることは、試合でも重要な要素だと感じさせてくれるラケットでした。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso+ > Timo Boll ZLF > Fortius FT

スピード
 Fortius FT ver. D > Timo Boll ZLF > Virtuoso+

 

Dignics 05 (ディグニクス05)の難しさと魅力とは

最先端にして新「世界標準」!

 日本トップ選手が選ぶDignics 05 (ディグニクス05)について、結構使い込みましたので改めて深堀するような記事を書きたいと思い立ちました。今や、張本智和選手、戸上隼輔選手、中国選手を脅かす中華台北の林昀儒 (Lin Yun-Ju)選手と現日本男子のトップ選手から世界トップ選手までが使用するラバーであり、Tenergy 05 (テナジー05)の「世界標準」から新たな新「世界標準」と呼ばれるべきラバー、それがDignics 05 (ディグニクス05)ではないかと思います。トップ選手が使用することから、ラバーの性能は折り紙付きであることは明らかですが、一般卓人にとっては、扱いが難しいことでも結構有名なラバーではないかと思います。なぜ難しいのか、を表現するのは容易ではないですが、katsuo000が感じたことについて、綴らせていただければと思います。

Dignics 05はミート系の技術は向いていない

 まずDignics 05 (ディグニクス05)を使うときに気をつけるべきポイントは、ミート系の技術に向いたラバーではないことです。もちろんセンスのある方は関係ないのかもしれませんが、少なくともミート系で使おうとするとボールが暴れる、とkatsuo000は感じました。フォアで使っていたとき、あまりにも弾むのでミート気味に使って中陣から強打しようとしたことは何度かありますが感覚のあるフォアでも安定しませんでした。ドライブのときよりもボールの飛距離が出すぎてオーバーミスすることが多く、オーバーを意識して低く打つとネットに直撃しました。ディグニクス系のラバーはとにかくボールの弾みが尋常ではなくて、まさに「グルーしたような」レベルの弾みを示してくれます。しかしながら、その分扱いが本当に難しいと思いますね。ただ弾むだけであれば感覚があればある程度感覚でおさめられるかもしれませんが、昨今流行りの板薄のラケットを使うとラケットがしなるので、ボールのスピードや回転にも左右されやすくて、余計にミートには向かないなーと感じました。これが木材系の板厚ラケットやカーボン入りの板厚ラケットであると、ミートの感覚も変わってくると思いますが、板薄ラケットにあわせるとミートは神業的なレベルに至っているように思います。そしてミートで使うならもっと別の選択肢もあるようにも思いますね。相手の回転の影響を受けにくいラバーの方がミートには適していてやりやすいと感じるでしょう。例えばDignics 64 (ディグニクス64)などがやはり直線的でミート打ちには期待が持てると思います。このラバーでミートをするのはやはり個人の感想ではありますが、ロビングに対するスマッシュを除いて、ラバーの良さを引き出しにくい結果になると思います。

Dignics 05の打球感は球持ちを感じにくい?

 打球感覚についてがやはりトップ選手でも使用する人と使用しない人を分ける部分ではないかと想像している部分になりますね。正直初めて使うときは、球を持つくらいしっかりくい込ませようとしても、くい込ませる分弾みも強くなりやすいので「球を持つ」前に飛び出してしまうような打球感で球持ちを感じづらいと思います。この球持ちを感じにくいという点がトップ選手の人には難しいと感じさせるのではないかと勝手に想像している部分ですね。一方で無二のラバーでもあり、使いこなせるのであれば中国選手にも必殺のラバーになるようで、それを体現しているといえるのが張本選手や林昀儒 (Lin Yun-Ju)選手だと思います。

Dignics 05は回転をかけドライブするためのラバー

 では、Dignics 05 (ディグニクス05)はどのような技術にもってこいなのか、それはやはり回転をかける技術で非常に優れた性能を示すラバーだと思います。ただし、これも上手な人が使って初めて使いこなせるラバーだと思います。フォアで使っていたときも使い方を掴むために相当打ち込みんで、回転をかけることでスピードドライブが安定すると感じたときに初めて良いと感じました。そのドライブのためには相当なインパクトと準備が必要で大きなラリーなら魅力的ですが、レシーブや台上ではやはり難しさの方が目立つとも感じました。練習のやりこみでもちろん使いこなせるかと思いますが、やはりレシーブはオーバーミスが目立ちとにかく悩まされましたね。難しい要因はとにかく弾むことで、弾むのでボールが引き込めるときは上書きでなんとかおさまりが良いのですが、台上のボールになると引き込みにくくて上書きが難しくなる印象です。ツッツキやストップ、チキータなどの技術含めて小手先ではなく、少なくとも体幹を使って身体で打つようなイメージで初めて安定感が得られるようなラバーだと思いますね。レシーブなどは特に小手先で打とうとしてしまう部分が自分にはあり、また身体を使いすぎると角度を間違えるとオーバーが増えてしまい、ということで難しいと感じました。良いときは本当に良いのですが、良いボールとして相手コートに入るときとミスするときが紙一重のような状態で、やはり練習でいい状態を維持しないといけないと感じさせられました。

Dignics 05は唯一無二のドライブが打てるラバー

 もちろんめちゃめちゃ良いときはとことん良くて、フォアドライブ、バックドライブやチキータ、ツッツキ、ストップもかなり回転がかかって、卓球の質が一段あがるような素晴らしいラバーだと思います。特に前・中陣からネットスレスレのスピードドライブがガンガン打てて、めちゃめちゃ安定する、そんなイメージがあります。良いときはとことん良いラバーであるのは間違いないです。特にエグいのがブロックやかけ返し、カウンターなどで、感覚がついてくるようになるとかなりやりやすいと感じると思います。感覚にもよりますがブロック系は、やはりあまりミート気味に当てると落ちやすく、しっかりボールを持つような、ナチュラルに回転をかけるような打ち方が安定感が出るのですが、その感覚を得るまでにkatsuo000はかなり時間がかかったと思います。ブロックに回ってもやり返せる、ある意味盾でもあり矛にもなる、後の先を狙える最強無二のラバーではないかと思います。相手のドライブに対してもボールを持つことでかけ返し系のブロックやカウンターもやりやすくて安定すると感じると思います。このあたりもまさにドライブや回転をかけることに非常に適したラバーであることを感じさせるラバーだと思いますね。使いこなした時のラリーの安心感やエグさは無二のラバーであり、そのパフォーマンスは中国選手も恐怖するレベルなのだと個人的には思います。

Dignics 05をオススメする選手はどんな選手か?

 使いこなせるかどうかのポイントの最後の部分は、非常識なまでにラケット角度を寝かして、ラバーを信じて?あるいは感覚を信じて?ドライブ回転をかけに行けるかどうか、にかかっているような気がします。チキータに行くときなども相当寝かせるイメージです。katsuo000の言葉で申し上げると、どこまでラバーを信じられるか、「絶対落ちるでしょ?」って角度で打って入ってしまうのがDignics 05 (ディグニクス05)というラバーだと思います。

 個人的にオススメする選手は、長くこのラバーと付き合おう、と思える選手だとkatsuo000は思います。やはり非常識なボールが入るようなラバーなのでその感覚、センスをすぐにつかめる天才的な方は別でしょうが、基本的には慣れて扱えるようになるまで、相当の時間を要すると思います。若手であればやはり練習時間を確保できる選手になると思いますし、ハマると良いですがハマるまでに時間がかかってしまうと大きな大会でコケる原因にもなるかもしれませんので、相当な覚悟を持って挑戦した方が良いと思います。一般の選手では返球がやはり速くなるので両ハンド選手にオススメしたくて、回り込みを多用する選手には中・後陣のラリーが得意かどうかが一つの分岐点ではないかと思います。練習量が確保できる人であるなら、今のボールが何故入ったのかわからなくても気にしなくて、こうすれば入るということを掴んだらあまり色々考えずに練習のように試合で打てる人には向いているのかもしれません。練習量を確保できないのであれば、今のボールが何故入ったのか、その理由をとにかく追求して、その感覚を掴むところまで付き合いできるかどうか、分岐点になるかと思います。是非使うのであれば覚悟と根気を持って付き合うようにしてほしい、そんなラバーになると思います。

 魅了されるような唯一無二の性能を持つが、「暴れ馬」と称されるような扱いにくさがあり、火傷や大けがをする人も出てしまう、男の浪漫のような魅力をもったラバー、それがDignics 05 (ディグニクス05)だと思います。新「世界標準」であり、「唯一無二」であり、扱う人によっては「暴れ馬」とも称されてしまうようなラバー、Dignics 05 (ディグニクス05)。katsuo000から最後に手に取る方には「是非楽しんで、そして卓球という魅力にまた魅了されて。」という言葉を贈りたいです。

レビュー Glayzer 09C (グレイザー09C)

説明

 今年のバタフライさんの大本命商品、Glayzer 09C (グレイザー09C)をレビューします。Rozena (ロゼナ)が発売後、常に売れ筋ラバー上位にくい込んでいるように、Glayzer (グレイザー)およびGlayzer 09C (グレイザー09C)も上位にくい込んでくることが大いに予想されますね。もう、小-中学生でも手に入るようなラバーといえると思いますので、このラバーで幅広い層の選手が卓球するようになったとしてもおかしくないと思います。他メーカーは戦々恐々としているのかもしれませんね。

『ディグニクス』の魅力をそのままに。そして、その魅力を
より多くのプレーヤーに体験してもらえるように。

その性能で、可能性を引き出せ
 スプリングスポンジXを搭載。ディグニクスシリーズの技術を用いて開発したシートを採用。そして、手に入れやすい価格設定。目指すプレーに応じて選べる2種類のラインナップ。
 あなたの可能性を引き出せる性能に、今、手は届く。さぁ、その手応えを、実感しよう。

粘着力と弾みを両立するハイパフォーマンスラバー
 グレーの「スプリングスポンジX」を採用した『グレイザー09C』。高いハイテンション効果を持つ粘着性シートと、スポンジ硬度42に設計された「スプリングスポンジX」の組合せが、回転量の豊富な威力ある打球と台上技術のやりやすさを高いレベルで両立しつつ、安定した弧線を描いた打球を可能にします。粘着性ハイテンションラバー特有の回転重視のドライブや鋭い前陣カウンターが打てる喜びを、より幅広いレベルの選手に提供します。

ディグニクスシリーズよりも軟らかいスプリングスポンジXを採用し、使いやすさが向上
 グレイザーシリーズに採用した「スプリング スポンジX」は、ディグニクス シリーズで採用したスポンジをベースに開発したものです。『グレイザー09C』は42°に設定。『グレイザー09C』と『ディグニクス09C』をそれぞれ比較すると、2度軟らかくなっています。

ディグニクス09Cと同じ技術を用いて開発したシート
 高いテンションをかけるとシートの粘着力が低下しやすく、粘着性ラバーの特性が発揮されにくい傾向にあります。この難題をバタフライ独自の配合技術で解決しました。高いテンション効果と粘着性ラバーの特長を両立したシートが『グレイザー09C』の重要な要素となっています。

“粘着性らしさ”をもたらすツブ形状
 厚めのベースと、細めで低いツブが特徴である開発コードNo.209の形状を採用。強い回転をかけつつも、相手のネット際に短くコントロールするストップなど、粘着性ラバーの特性を生かしたプレーを引き出します。

https://www.butterfly.co.jp/catalog/ または https://www.butterfly.co.jp/product/glayzer/

 ということで、Glayzer 09C (グレイザー09C)の魅力は、特設サイトを読めば非常にわかりやすいのではないかと思います。バタフライさんは看板ラバーや看板製品については、特設サイトを作成してくれますので、情報も得やすいと思いますね。続いて、硬度計比較、重量比較へ移ります。

硬度計比較

Weightshore ashore ashore cshore cshore ashore c
gsheet sidesponge sheetsponge sidesheet-spongesheet-sponge
Dignics 09C5033.431.850.849.11.581.67
Dignics 054834.331.350.048.22.921.83
Tenergy 054732.226.844.643.35.421.25
Glayzer 09C4826.323.340.736.73.084.00
Rozena4831.425.942.438.85.503.67

 Glayzer 09C (グレイザー09C)を確認すると、なんとRozena (ロゼナ)よりも軟らかい結果となりました汗。どれも室温で測定していますので季節の影響を受けているのかもしれないですね。一方でshore aのsheet-spongeの値はRozena (ロゼナ)よりも低い結果となっており、Rozena (ロゼナ)よりもくい込ませにくいことが予想されますね。また特筆したい点として、Dignics 09C (ディグニクス09C)と比較すると48 gということで粘着テンションラバーとしてかなり軽いラバーといえるでしょう。またDignics 09C (ディグニクス09C)は扱いやすいラバーでしたが、50 gと重たいラバーでもありましたので、Glayzer 09C (グレイザー09C)は高い回転性能を有しながら、48 gと軽くて扱いやすいラバーとなっていることが予想できますね。

Glayzer 09Cの貼りと重量

 Glayzer 09C (グレイザー09C)が粘着テンションということで、Zhang Jike ALC (張継科ALC)に貼りました。

Glayzer 09C (グレイザー09C)
・Sponge Thickness:厚 (1.9)、特厚 (2.1) mm
・Sponge硬度:42°
・Spin:87
・Speed:75
・弧線:95
・5,500円 + 税
・48 g (Zhang Jike ALC (張継科ALC)に貼って)

 粘着はあるもののDignics 09C (ディグニクス09C)の微々粘着同様、Glayzer 09C (グレイザー09C)も微々粘着ラバーでした。バタフライ品質は高いことで有名ですよね。高いスピン性能と弧線の高さを有していながら48 gと相当軽いことが今回わかりました。この軽さは他社メーカーにとっては脅威になるのではないかと想像します。

グレイザー09Cの3つの特徴

良い意味でDignics 09C (ディグニクス09C)の廉価版!バックに最適!

 重量を計測した段階で感じましたが、良い意味でDignics 09C (ディグニクス09C)の廉価版というのがフレーズとして浮かびました。Dignics 09C (ディグニクス09C)はテンションと粘着のいいところどりをしたラバーで、悪く言うと中途半端らしさもあるラバーでもあります。フォアで使ったときに回転量でいやらしさを与えられるといいですが、Hurricane (キョウヒョウ)シリーズのラバーのように癖があるわけでもなく、むしろバタフライ品質で、打ち方によっては球がそろいやすいという点もあります。粘着とテンションの良さをバックに求めようとと思ってもDignics 09C (ディグニクス09C)は重量が50 gで打球感もややマッド、契約選手の中には吉村真晴選手や篠塚大登選手、及川瑞基選手のようにバック側に使用する選手も増えていますが、やはり一般層でこれをバックハンドに使うのはかなり難しいラバーになると思います。ならば、やはりGlayzer 09C (グレイザー09C)が良いといえるでしょう。打球感はDignics 09C (ディグニクス09C)よりも軽快で、バックハンドにちょうど良いラバーに仕上がっていると思いました。またDignics 09C (ディグニクス09C)をバックハンドで使用して最大限ラバーのポテンシャルを引き出せるほどハードにドライブなどが打てるか、というと相当難しいイメージですね。

回転量は十分!ただしDignics 09C (ディグニクス09C)より弱いか

 回転量は予想通り高いものでした!ただし、イメージとして回転のキレ、最大値はDignics 05 (ディグニクス05)Dignics 09C (ディグニクス09C)の方が重いと感じました。その分、Glayzer 09C (グレイザー09C)の方が回転をかけやすく、扱いやすく、自分のイメージ通りに回転をかけやすいと感じました。逆にいえば、Dignics 05 (ディグニクス05)Dignics 09C (ディグニクス09C)では、扱いが難しかったり、イメージした回転量と異なることがあると感じますね。これはおそらく、自分の力量もあると思いますが、やはりDignics 05 (ディグニクス05)Dignics 09C (ディグニクス09C)の方がハードなラバーであるためにコントロールが難しいということだと思います。

Rozena (ロゼナ)よりもカウンタードライブがやりやすい!

 感覚的な話かもしれませんが、廉価版ラバーの中でカウンタードライブが最もやりやすいと感じました。弧線がめちゃめちゃ強いのですが、この弧線の強さはディグニクスシリーズにもあったので、ディグニクスシリーズのようにスイングすれば入るというイメージですね。Dignics 09C (ディグニクス09C)も弧線が強すぎてオーバーミスしそうになるラバーで、同じようにGlayzer 09C (グレイザー09C)も非常に弧線が強くオーバーミスしそうになるようなラバーでした。つまり打点を落とすことができ、より前方向へスイングできるラバーだといえるでしょう。この弧線の強さがディグニクスシリーズやGlyazer 09C (グレイザー09C)の特徴ともいえるでしょう。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ
 ラバーで回転をかけて、アウターのラケットで飛ばすイメージですね。木材系やインナーでは少々スピードを出すことは難しいなーと思いました。特に中陣で打ち合いではそれが顕著だと思います。

面を開いたドライブ
 打ちやすいですね。粘着ラバーらしいと思いました。

対下回転に対するループドライブ
 高い回転量を感じした。 

対下回転に対するスピードドライブ
 ぶつけるように打つことで結構簡単にスピードドライブが打てました。ぶつけても弧線を描くんですよね。しっかりボールが沈むので素晴らしいです。

カーブ/シュートドライブ
 

ブロック
 ボールをもちやすいので非常に安定すると思います。一方で、やや相手の回転の影響も受けやすいと感じました。

カウンタードライブ
 はじめはオーバーミスが頻発するかもしれません。なれると前にスイングできていボールが走ると思います。 

ストップ
 止まりますね。 

ツッツキ
 切りやすいです。ただ、ディグニクスシリーズ全般、はじきやすいので薄くとらえる感覚が必要だと思います。 

フォアフリック

フォアサーブ
 十分切れます。 

バックハンド系

軽打
 バックで使った印象として、マッド感がないです。これはいい!アウターカーボンを使うならバックはこのGlayzer 09C (グレイザー09C)を使いたいですね! 

ロングボールやラリーでのドライブ
 中陣からのボールも非常にいいです。アウターカーボンなのでスピードが出しやすいですね。 

対下回転に対するループドライブ
 ループドライブもやりやすいですが、やや軽い気がしました。 

対下回転に対するスピードドライブ 

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 違和感なくブロックできました。このあたりは粘着らしさを感じませんでした。 

カウンタードライブ

ストップ
 よくとまりました。

ツッツキ
 きれますね。好みの切れ方です。

チキータ
 やりやすかったです。ほぼ前にスイングして入るイメージです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C (ディグニクス09C)Glayzer 09C (グレイザー09C) > Rozena (ロゼナ)

スピード
 Dignics 05 (ディグニクス05)Glayzer 09C (グレイザー09C) > Hurricane NEO 3

https://amzn.to/43hur96

2023年 Butterfly卓球用具カタログ

2023年のButterfly(バタフライ)

 今年のバタフライさんのパンフレットは、大本命のGlayzer (グレイサー)およびGlayzer 09C (グレイザー)になりますね!Rozena (ロゼナ)が発売後、常に売れ筋ラバー上位にくい込んでいるように、Glayzer (グレイザー)およびGlayzer 09C (グレイザー09C)も上位にくい込んできそうなラバーです。売れ筋ランキングの変動があるのか気になるところですね!

Butterflyさんの電子カタログ: https://www.butterfly.co.jp/catalog/

2023年の新商品!

Glayzer (グレイザー)

『ディグニクス』の魅力をそのままに。そして、その魅力を
より多くのプレーヤーに体験してもらえるように。

その性能で、可能性を引き出せ
 スプリングスポンジXを搭載。ディグニクスシリーズの技術を用いて開発したシートを採用。そして、手に入れやすい価格設定。目指すプレーに応じて選べる2種類のラインナップ。
 あなたの可能性を引き出せる性能に、今、手は届く。さぁ、その手応えを、実感しよう。

https://www.butterfly.co.jp/catalog/

威力と安定した弧線を両立するハイパフォーマンスラバー
 グレーの「スプリングスポンジX」を採用した『グレイザー』。球持ちがよく、表面の摩擦耐久性が高いシートと、スポンジ硬度38に設計された「スプリングスポンジX」の組合せは、打球に回転による威力をもたらすとともに、安定した弧線を描く打球を可能にします。回転を重視したパワフルな両ハンドドライブやカウンターが打てる喜びを、より幅広いレベルの選手に提供します。

ハイテンション裏ラバー
Made In Japan
Spin:73、Speed:81、弧線:82、スポンジ硬度:38

https://amzn.to/3GMMQSn

Glayzer 09C (グレイザー09C)

『ディグニクス』の魅力をそのままに。そして、その魅力を
より多くのプレーヤーに体験してもらえるように。

その性能で、可能性を引き出せ
 スプリングスポンジXを搭載。ディグニクスシリーズの技術を用いて開発したシートを採用。そして、手に入れやすい価格設定。目指すプレーに応じて選べる2種類のラインナップ。
 あなたの可能性を引き出せる性能に、今、手は届く。さぁ、その手応えを、実感しよう。

https://www.butterfly.co.jp/catalog/

粘着力と弾みを両立するハイパフォーマンスラバー
 グレーの「スプリングスポンジX」を採用した『グレイザー09C』。高いハイテンション効果を持つ粘着性シートと、スポンジ硬度42に設計された「スプリングスポンジX」の組合せが、回転量の豊富な威力ある打球と台上技術のやりやすさを高いレベルで両立しつつ、安定した弧線を描いた打球を可能にします。粘着性ハイテンションラバー特有の回転重視のドライブや鋭い前陣カウンターが打てる喜びを、より幅広いレベルの選手に提供します。

粘着性ハイテンション裏ラバー
Made In Japan
Spin:87、Speed:75、弧線:95、スポンジ硬度:42

https://amzn.to/41uWz7v

Mizutani Jun Major (水谷隼メジャー)

レジェンド・水谷隼がプロデュース
裏ラバー『ロゼナ』との組み合わせがお勧めの入門用ラケット

”『水谷隼メジャー』を監修したのは、「卓球を始める方に、卓球を楽しみながら早く上達して、卓球のさらなる楽しさを体験してほしい」と考えていたからです。その根底にあるのは「卓球をもっとメジャーにしたい」という熱い思いです。長年抱いてきたこの思いは、ラケットの名前にも表れています。”

”入門用のラケットとして重視した性能は、「スイング方向にボールが飛ぶ」「ボールが落ちにくい」「卓球台に収まりやすい」というものです。ネットミスを防ぐにはラケットを起こし、オーバーミスを防ぐにはラケットをかぶせるといったラケット角度の調整が必要です。
 しかし、初心者にとって、この二種類のラケット角度の調整は容易ではありません。そこで、ラケットをかぶせる調整のみで済むようにするために、「ボールが落ちにくい」性能を目指しました。

”『ロゼナ』は、このラケットに組み合わせるラバーとしてお勧めです。できれば最初から『ロゼナ』を使ってほしいですね。「回転をかけやすい」「微妙なラケット角度やスイング方向の誤差を補い、プレーに安定感を生み出す」など、初心者の上達を後押しできるラバーだからです。
 この組み合わせは、使いやすさを重視して弾みを抑えながらも、中陣でのドライブの引き合いもできるような弾みを持つ用具となっています。皆さんの上達を楽しみにしています!”

https://www.butterfly.co.jp/catalog/

水谷隼氏監修の入門用ラケット
 「卓球を楽しんでもらえるように、上達を後押ししたい」という思いで、水谷隼氏が監修。打球がスイング方向へ飛びやすく、卓球台へ収まりやすいことを重視して設計しました。裏ラバー『ロゼナ』と組み合わせれば、水谷氏が推奨する入門用の用具となります。

Review Tenergy 80 FX

Explanation

We would like to review Tenergy 80 FX, one of Butterfly (Tamasu)’s tenergy series. The release of the world standard Tenergy 05 dates back to now, about 13 years ago, in April 2008. Tenergy 05, which still wants the name of the world standard even after more than 10 years have passed due to the prohibition of post-processing with organic solvents, has become an existence that can not be talked about without it when thinking about table tennis. .. Considering the features of this Tenergy series as katsuo000 as of 2021, I think it will be as follows.

Features of the Tenergy series
・High rotation performance
・High speed performance
・Light

I think that the characteristics of the Tenergy series as described above are largely due to Butterfly’s unique sponge. The sponge used in the Tenergy series is an orange sponge called Spring Sponge, and the bubbles in the sponge have a closed cell structure, and it seems that they are able to show high performance. This spring sponge is a technology that differentiates it from other competing table tennis makers with only Butterfly technology. While other competing table tennis makers basically outsource rubber manufacturing, Butterfly, despite being a table tennis maker, owns a sponge manufacturing factory and is trying to differentiate itself. Because of this spring sponge, Tenergy can produce high performance, but due to the fact that it costs research and development in addition to resale and counterfeiting, it has become an open price and it is almost double the price compared to other rubbers. It can be said that it is also a (bad) feature. However, there is no doubt that the usage rate of top players is high and it is the world standard.

In addition to Tenergy 05, which has the highest usage rate of the top players and high rotation performance, Tenergy 64, which has high speed performance due to the difference in the top seat, Tenegy 80, which has a good balance of spin and speed, There are 5 types of seats, including the Tenergy 25 (Tenergy), which is strong against counters and fronts, and the Power Tenergy 19, which was released the other day. The explanation of each sheet is as follows.

No. 25: The grain height of 2.65 mm is low. Easy to play on the table and counter.
No. 64: 1.7 mm wide grain spacing. High speed performance.
No. 180: The grain spacing of 1.7 mm is in the middle. The rotation and speed are well balanced.
No. 219: 1.5 mm grain spacing is narrow. It is easy to grab the ball well and put out power.
As mentioned above, the characteristics of each top sheet are reflected, and there are key phrases such as “Rotation 05”, “Balance 80”, “Speed 64”, “Front 25”, and “Power 19”. It is crowned.

About 13 years ago, after launching Tenergy 05 in April 2008, Butterfly launched Tenergy 25 in November 2008, Tenergy 64 in April 2009, and Tenergy in July 2010. 05 FX, Tenergy 25 FX in November 2010, Tenergy 64 FX in November 2011, Tenergy 80 (Tenergy 80) in January 2013, 2014 Tenergy 80 FX in April 2017, Rozena in April 2017, Tenergy 05 Hard, which is a harder version of Tenergy 05 in November 2018, in April 2019. Dignics 05 has been released as a rubber that exceeds Tenergy. And in March 2021, when the transition from Tenergy to Dignics was beginning to appear, Tenergy 19 was put on the market. To date, there are 10 types of Tenergy. Each has been sold as a new product, and the fact that Tenergy 05 is still popular is a sign of completion and trust.

The Tenergy 80FX reviewed on this page is one of the easy-to-use tenergy with a soft spring sponge. I think it is a popular rubber as a back rubber for intermediate users or as a tenergy for beginners.

Published performance value

In Butterfly, the published performance value does not depend on FX. At competitors’ manufacturers, rubber with a soft sponge has high rotation performance, and if it is easy to repel, it has high speed performance, but Butterfly’s claim that this is not the case is the published performance value. Become. Actually, the soft sponge is easier to use, but there is certainly an impression that it is difficult to get the maximum rotation amount and speed. However, I think that the amount of rotation and speed will increase if it is firmly inserted. In a sense, it seems that technical skills are required to increase the amount of rotation and speed of Max with soft rubber. In that sense, the Tenergy 80FX is a high-performance and easy-to-use rubber.

Easy-to-use technology

On Butterfly’s homepage, radar charts are posted on the technologies that are easy to do for each Tenergy. I measured the ease of doing each technique with a measure, and tried to show the numerical values in the figure below. Items
・ Ease of loop drive
・ Ease of hitting speed drive
・ Ease of counter drive
・ Easy to play on the table
・ Ease of blocking
・ Ease of smashing
It will be six. Personally important items are loop drive, speed drive, bench play, block and counter drive. If the smash is not adhesive rubber, you will be accustomed to hitting it.

I quoted from Butterfly’s homepage.

https://www.butterfly.co.jp/product/tenergy/

If you look at this chart, you can see that the Tenergy 80FX is in the middle as well as the Tenergy 05FX. I think this is a manifestation of the fact that there are few difficult techniques. It can be said that it is a rubber that can be recommended from beginners to intermediates if you do not consider the cost.

Recommended racket combination

Combinations recommended by the manufacturer are also posted. I will also post this. All of the following are quoted from Butterfly’s homepage. First, I tried arranging the Tenergy FX system.

I quoted from Butterfly’s homepage!

https://www.butterfly.co.jp/product/tenergy/
Tenergy 05 FX
 ・Timo Boll ZLF: For players seeking stable play
 ・Inner Force Layer ALC: For learning various techniques
 ・Maze Advance: For players who are not confident in their strength
Tenergy 80 FX
 ・Marcos Freitas ALC: For playing in a well-balanced and wide area
 ・Timo Boll CAF: For all-round play in pursuit of power
Tenergy 25 FX
 ・Timo Boll ZLC: To players who want to use the opponent's play
Tenergy 64 FX
 ・Timo Boll TJ: To junior players aiming for the top
 ・Maze Advance: To players who use Tenergy for the first time

Basically, I felt that there were many phrases for beginners and intermediate users. Only the Tenergy 25FX has been proposed to be combined with the Timo Boll ZLC, and basically it seems that there are many combinations with a racket that is very easy to handle. Personally, I feel the intention of the manufacturer to feel the ease of handling and the fun of table tennis rather than the power. However, as a beginner, Tenergy makes the household account book cry. If my daughter wants to do that, I’ll cooperate.
It’s almost April, and if you want to step up or take on the challenge of Tenergy in a new environment, it is recommended to combine it with the Tenergy FX system as described above.

Tenergy 05 Hard
katsuo000's Review↓
  https://katsuo000.com/review_tenergy_05_hard/
 ・Viscaria: For all-round power play
 ・Inner Force Layer ALC: For playing in the front middle team with an emphasis on rotation
 ・SK7 Classic: To power hitters who prefer wood plywood rackets
Tenergy 05
katsuo000's Review↓
  https://katsuo000.com/review_tenergy_05/
 ・Zhang Jike ALC: For all-round play without blind spots
 ・Harimoto Tomokazu Inner Force ZLC: For aggressive play that emphasizes the rotation of the hit ball
 ・Inner Force Layer ALC: For players who want the rotation and stability of the hit ball
Tenergy 19
katsuo000's Review↓
  https://katsuo000.com/review_tenergy_19/
 ・Lin Yun-Ju Super ZLC: Pursuing both speed and spin
 ・Inner Force Layer ZLC: Powerful play with an emphasis on rotation
 ・Timo Boll ALC: For all-round play in pursuit of power
Tenergy 80
 ・Mizutani Jun ZLC: For players aiming for technical play
 ・Tiago Apolonia ZLC: To players aiming for solid play
 ・Inner Shield Layer ZLF: For all-round cut play
Tenergy 25
 ・Mizutani Jun Super ZLC: To players who want to use the opponent's play
 ・Inner Force Layer ALC.S: To the players who make full use of rotation in the front team
Tenergy 64
 ・Matsudaira Kenta ALC: For speedy play in the front team
 ・Inner Force Layer ZLF: For players who make heavy use of flat striking methods
 ・Petr Korbel: For players who want to acquire the feeling of spinning

Looking at Tenergy as a whole, Tenergy 64 is recommended for beginners and intermediates, Tenergy 25 is recommended for intermediate and advanced players in combination with the bouncing outer Super ZLC, and Tenergy 05 Hard and Tenergy 19 are recommended for advanced players and top players. It is an impression. The combination of Tenergy 25 and Jun Mizutani Super ZLC is not a story that started in 2021, but it is an impression that Butterfly has been proposing for a long time. It’s a pretty interesting combination.

Tenergy 80 FX Weight and Paste

The rubber weight of the Tenergy 80FX was about 45 g. It’s a little lighter than Tenergy 05FX (46 g). Butterfly’s characteristic is that there are many high-performance and lightweight rubbers as a whole, and you can see that this time as well, it is light and of high quality.

Tenergy 80 FX
 High Tension rubber
・Sponge thickness:thicke (1.9 mm), extra thicke (2.1 mm)
・Spin:11.25
・Speed:13.25
・Sponge stiffness:32
・8,900 yen + tax
・66 g (before cut) → 45 g (after cut)

Three features of Tenergy 80 FX

After all bring it to the backhand!

It’s soft, so I brought it to my backhand anyway! After all, due to the influence of the grain shape of the sheet, I felt that the Tenergy 80FX was easier to block and meet in general than the Tenergy 05FX. Of course, if you insert it firmly into the sponge, the drive will rotate firmly, but I felt that it sometimes slipped when trying to catch it thinly, so if you hit it thickly with the back, 80FX is recommended rather than 05FX. Probably.

Easy to put blocks!

As a technique that is easy to do with virtue, I felt that if I used the momentum in the block, I could manage to put it on the opponent’s court. I felt the same with Tenergy 80, but I think it’s very easy to put it on the opponent’s court with the momentum of the racket and rubber even if the opponent is spinning or knuckle! I think it’s a very good rubber if you want to learn to make a face and put it on the opponent’s court. On the other hand, it also tends to be a stick ball, so I think it would be better if you could push or rotate it a little in the game.

It’s easier to get speed than rotation!

Compared to 05FX, I felt that it was a rubber that could be pushed at a speed rather than rotation. I think that 80FX can be used when driving and chiquita are used to take away the opponent’s time with pitch, straightness and speed rather than the amount of rotation. Especially the speed type Chiquita was very easy to do and it was good. However, rather than catching the top, it is easier to do by shifting the axis of rotation. I thought it was a very good option if I wanted to be easy to handle and pitch and ball speed.

Each technical review

Fore hand

Rally drive
I felt that it was difficult to sink when flying with rotation, and it was necessary to hit a little weakly to reduce the flight distance. In Dignix 05, if you fly with a lot of rotation, you can feel at ease that the ball will sink with the amount of rotation, so you will feel that you will enter the opponent’s court, but after all the shape of the 80 sheet takes a little rotation, and the arc line on your own court side I felt that I should drive with the image that the top of.

Stop
It’s easy to stop. I just played it when I tried to rotate it.

Push
It is difficult to rotate. It is very easy to put in.

Serve
It’s not that it doesn’t take rotation, but I was a little dissatisfied with the maximum amount of rotation.

バックハンド系

Light hit
I felt that the ball was released faster than the Tenergy 05 from a light hit. I think it was influenced by the grain shape of the sheet.

Rally drive
There was a relatively stable feeling. If I could bite it in firmly, it would take a good impression that it would rotate well. After all it is easy to speed up and I think it is easy to supplement the power of the backhand.

Top spin (loop) drive against back spin
The ball was released earlier than 05, and it was difficult to catch it with just the seat because it seemed to slip a little. In particular, I found it difficult to loop drive a half-long ball. On the other hand, if the ball has a long flight distance, it can be pulled in firmly, so if it can be pulled in, it feels like it can be easily lifted. I think this is the effect of a soft sponge.

Speed drive against back spin
The angle is a little difficult, so I think that you will drive with the image of flying straight and crossing the net rather than dropping it by rotation. I think I like this area, but I didn’t like katsuo000 very much.

Block
I didn’t think it was so susceptible to rotation compared to Tenergy 05FX. I think it’s much easier to block than 05FX.

Counter drive
If anything, meat was easier to do.

Stop & Push
It was easy to do. Because it is soft, it is easy to repel, so it is easier to rotate with Tenergy 05.

Chiquita
It was easy to do because it was easy to get up. I think it’s easy to aim for an ace because it’s easy to speed up.

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Spin amount
 Tenergy 05 FX > Tenergy 80 FX > Evolution MX-P

Speed
 Evolution MX-P > Tenergy 80 FX > Fastarc G-1

Ease of handling
 Tenergy 05FX > Tenergy 80 FX > Tenergy 19

https://amzn.to/2P3Jcvq

Review Dignics 64

Explanation

Dignics 64 is the most specialized speed performance in Butterfly’s high-end rubber series, Diginics series. The target layer of Dignics 64 is the layer that uses Tenergy 64, and it seems that the intention is to propose Dignics 64 if you want more speed and rotation.
The reason why katsuo000 paid attention to Dignics 64 is that Zhang Jike ZLC (Zhang Jike ZLC) and Dignics 64 were introduced on the Butterfly homepage as being compatible. The following is reprinted from the special page of Butterfly.

Also, katsuo000 is ashamed to never use Tenergy 64. I’ve used Bryce Highspeed, which is more specialized in speed, but I wondered if Tenergy 64 is a rubber similar to Blythe Highspeed, and I wasn’t even thinking about hitting it. .. I have repeatedly praised Dignics 05 as good on this blog, but I tried to use it to find out how it compares to other Dignics.

Comparison of published performance values

As you can see from the performance, Dignics 64 is a rubber with spin performance higher than Rozena and high speed performance next to Blythe High Speed. The speed performance is the second fastest among the butterfly rubbers after Bryce High Speed, so you can see that it is an overwhelmingly speed-based rubber.

Spring Sponge X and Dignics series seats

The Spring Sponge X used in the Dignics series is said to be an evolved version of the Spring Sponge used in the Tenergy series. The spring sponge is a closed-cell sponge, and it is a butterfly original technology that cannot be manufactured by other rubber manufacturers. Spring sponge X is made by making the closed cells of the spring sponge finer while maintaining independence. As a result, it seems that Spring Sponge X is 14% easier to deform than Spring Sponge, and the repulsive force is improved by 3%.
Speaking of the spring sponge of the Tenergy series, the orange sponge is characteristic, but the spring sponge X of the Dignics series is characterized by the red color that can be said to be crimson, and you can tell at a glance that it is the Dignics series. By the way, sponges of similar color are from other manufacturers, and they are very similar in color to the sponge of THIBAR’s Evolution series.

It is also introduced that the surface strength and ball holding have been improved. Regarding ball holding, it is introduced that the counter and Chiquita caught on the seat are more stable. In addition, although it is strong, Mizutani also mentioned that it took longer to replace the rubber. Certainly, it takes longer for the sheet to turn white than the Tenergy series, and if the storage conditions are good, the sheet will not deteriorate for nearly a year. Considering the rubber as a whole, the tension of the spring sponge X seems to loosen, so I feel that the state changes from moment to moment.
The seats of the Dignics series have a stronger transparency, but it seems that they use strong seats that are close to the cloudy seats made in Germany, so I feel that Chiquita and counters are extremely easy to do.

Dignics 64 sticking and weight

Dignics 64
   High tension rubber
   Spring sponge X
・Sponge Thickness: Thick (1.9 mm), Extra thick (2.1 mm)
・Speed: 14
・Spin: 11
・Sponge stiffness: 40
・9,800 yen + tax
・67 g (before cut) → 45 g (after cut)

It’s thick and sticks, and 45 g is light. It will be a fairly light rubber in terms of weight.

Three features of Dignics 64

The features of the Dignik series, the hardness of the hard sheet, the ease of stopping, and the ease of counter-driving are apparent!

The shot feeling was more similar to that of Dignics 05 and Dignics 80 than I imagined. Although the Dignics 64 is a rubber with a characteristic of speed, I felt that it was easy to firmly fix the push and the stop like other Dignics 05 and Dignics 80. At Blythe High Speed, of course, the speed was fast, and I felt that it was a rubber that was easy to rotate, but it was quite difficult to stop and stop. However, I felt that the Dignics 64 is one of the few rubbers that speeds up even though the push and stops can be stopped low. Like other Dignics, it was a very reliable rubber that could firmly fix push and Stop.
In addition, the ease of counter drive, which has been acclaimed repeatedly in the Dignics series, was alive and well. It is not easily affected by the rotation of the other party. Dignics 09C may be different, but I think that Dignics 05, 80, 64 use the same sponge and the same material sheet, and the only difference is the grain shape of the sheet. Therefore, I thought that Digg 05, 80, 64, which use the same sheet material and the same sponge, have similar characteristics that appear from the sheet and sponge. I feel that the grain shape changes the shot feeling, especially the shot feeling when biting into it. Digg’s 05, 80, 64 may be quite close if the ball does not bite into the sponge. I think that the only counter drive is to bite into the sponge, but the ease of doing my counter drive seems to be whether the seat is hard or the seat is easily affected by rotation, so it is hard. I felt that the Dignics sheet, which is not easily affected by rotation, is easy to do. In other words, Dignics 64 was easy to counter drive.

The easiest to handle in the Dignics series! Hard to feel the hardness!

Although it is the content that the contract player of Butterfly is transmitted, Dignics 64 had a better bite than other Dignics. Therefore, I felt that Dignics 64 was clearly easier to handle than other Dignics. Especially meet, block and speed drive were very easy to do. In Dignics 05, the ball often falls due to insufficient impact, and you may make a mistake due to the hardness of the rubber before holding the ball. katsuo000 is conscious of the trunk to make up for the difficulty of Dignics 05, and is conscious of shaking by the rotation of the waist instead of shaking only by hand, but the fore and back are turned back by that amount. It’s easy to be late, but with Dignics 64, I could use it without worrying about it.

The fastest ball separation and fastest pitch in Dignics!

Dignics 09C is an adhesive rubber, and Dignics 05 is also a rubber that makes you feel the ball holding very much, so I felt that the ball release was slow. The slower the ball is released, the easier it is to spin and control, but the pitch is only a small difference, but it slows down. On the other hand, Dignics 64 was faster than any other Dignics! Therefore, if you feel the benefit of putting pressure on your opponent at the speed of leaving the ball, you should definitely recommend Dignics 64.

Each technics

Fore hand

Light hit
I didn’t feel any difference from other Dignics. However, I felt that I didn’t feel the tension of the rubber when I put it on.

Drive on long balls and rallies
It was very easy to speed drive and was straight. Even with Dignics 05, it is easy to hit a straight speed drive, but Dignics 64 was more stable.

Drive with open face
I felt that the ball was released a little faster. It may not be very suitable.

Top spin (loop) drive against back spin
It’s not difficult to do, but I felt that the amount of rotation was a little unsatisfactory.

Speed drive against back spin
I was a little worried about over mistakes, but I think it’s an arm problem.

Block
It was easy to do. It will be difficult to rotate.

Counter drive
Counter drive was good.

Stop / push
It settled low. After all the amount of rotation is a little small.

Fore flick
It was easy to do. It’s softer than Dignics 05, so I felt like I could grip it firmly and hit it.

Back hand

Light hit
I felt the speed of leaving the ball a little. I also want to grip the back and hit it, and I also felt that it was a little difficult to do because I used outer carbon.

Drive on long balls and rallies
It’s not bad, but the flight distance is quite long, so I just wanted to speed drive and I got a lot of unreasonable hits.

Top spin (loop) drive against back spin
I made a few net mistakes, but I didn’t think it would be difficult.

Speed drive against back spin
I made a lot of mistakes due to my lack of skill, but it’s easy to do.

Curve / shoot drive
Chiquita was more powerful in the speed type.

Block
It was easy to do.

Counter drive
I’m not good at it, but I feel that I can do it if I practice.

Stop / push
It was easy to do, but the amount of rotation is small.

Chiquita
It was easy to do. Dignics 05 is hard and the arc line is too high, so it is difficult to feel, but I think that some people may find Dignics 64 easier to do.

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Spin amount
Tenergy 05 > Dignic 64 ≧ Bryce Highspeed > Blue Storm Z1 Turbo

Speed
Bryce Highspeed > Dignics 64 ≧ Dignics 80 > Dignics 05

https://amzn.to/3bwUhMz

Review Rozena

Explanation

We would like to review Rosena, one of Butterfly (Tamasu)’s signature products. To talk about Rosena, I think it starts with Tenergy. The release of the world standard Tenergy 05 dates back to now, about 13 years ago, in April 2008. Tenergy 05, which still wants the name of the world standard even after more than 10 years have passed due to the prohibition of post-processing with organic solvents, has become an existence that can not be talked about without it when thinking about table tennis. Considering the features of this Tenergy series as katsuo000 as of 2021, I think it will be as follows.

Features of Tenergy series
・High spin performance
・High speed performance
・Weight light

I think that the characteristics of the Tenergy series as described above are largely due to Butterfly’s unique sponge. The sponge used in the Tenergy series is an orange sponge called Spring Sponge, and the bubbles in the sponge have a closed cell structure, and it seems that they are able to show high performance. This spring sponge is a technology that differentiates it from other competing table tennis makers with only Butterfly technology. While other competing table tennis makers basically outsource rubber manufacturing, Butterfly, despite being a table tennis maker, owns a sponge manufacturing factory and is trying to differentiate itself. Because of this spring sponge, Tenergy can produce high performance, but due to the fact that it costs research and development in addition to resale and counterfeiting, it has become an open price and it is almost double the price compared to other rubbers. It can be said that it is also a (bad) feature. However, there is no doubt that the usage rate of top players is high and it is the world standard.
In addition to Tenergy 05, which has the highest usage rate of the top players and high rotation performance, Tenergy 64, which has high speed performance due to the difference in the top seat, Tenegy 80, which has a good balance of spin and speed, There are 5 types of seats, including the Tenergy 25, which is strong against counters and front teams, and the Power Tenergy 19, which was released the other day. The explanation of each sheet is as follows.

No. 05: 1.7 mm grain spacing is narrow. High rotation performance.
No. 25: The height of the 2.65 mm grain is low. Easy to play on the table and counter.
No. 64: 1.7 mm wide grain spacing. High speed performance.
No. 180: The grain spacing of 1.7 mm is in the middle. The rotation and speed are well balanced.
No. 219: 1.5 mm grain spacing is narrow. It is easy to grab the ball well and put out power.
As mentioned above, the characteristics of each top sheet are reflected, and there are key phrases such as “Rotation 05”, “Balance 80”, “Speed 64”, “Front 25”, and “Power 19”. It is crowned.

About 13 years ago, after launching Tenergy 05 in April 2008, Butterfly launched Tenergy 25 in November 2008, Tenergy 64 in April 2009, and Tenergy in July 2010. 05 FX (Tenergy 05 FX), Tenergy 25 FX in November 2010, Tenergy 64 FX in November 2011, Tenergy 80 in January 2013, 2014 Tenergy 80 FX in April 2017, Rozena in April 2017, Tenergy 05 Hard, which is a harder version of Tenergy 05 in November 2018, in April 2019. Dignics 05 has been released as a rubber that exceeds tenergy. And in March 2021, when the transition from Tenergy to Dignics was beginning to appear, Tenergy 19 was put on the market. To date, there are 10 types of Tenergy. Each has been sold as a new product, and the fact that Tenergy 05 is still popular is a sign of completion and trust.

Rosena, reviewed on this page, is, so to speak, a cheaper version of Tenergy. Combined with a soft spring sponge, it becomes an easy-to-use tenergy-like rubber. I think it is a popular rubber as a back rubber for intermediate users or as a rubber with a spring sponge for the first time for beginners. In terms of price range, it is cheaper than the signboard rubber of other manufacturers and cheaper than the best-selling rubber, Fastarc G-1 of Nittaku, and the real selling price is fiercely competitive 4,000 It will be a rubber dropped on the circle! For cheaper and better performance than this price, Yasaka’s Rakza series and Rigan, and XIOM’s Vega X and Vega Tour 3,000. Will it be a round rubber? I would like to make a comparison with this area in the future.
Recently, a review of Rosena was posted on YouTuber, Goblin’s, but it was quite badly criticized. I think she has some likes and dislikes that don’t meet. I think she feels uncomfortable using hard rubber.

Published performance value

Shows the published performance values of Butterfly.

It may be no exaggeration to say that Rosena is Tenergy 05, which has inferior spin performance in a sense. Actually, I tried it again this time, but I have used thick Rosena in the past. In that impression, I had a strong impression that it was a rubber with low rotational performance. On the other hand, I remember that the shot feeling was certainly the shot feeling of the spring sponge, and the feel was not bad.

Rozena weight and paste

Rosena weighed 48 g. Butterfly’s rubber seems to have a correlation with sponge hardness basically, and the Tenergy FX series has softer sponge hardness and lighter weight. The sponge hardness is 35, which is a little softer than Tenergy, so 48 g is a heavy weight.

Rozena
 High Tension rubber
・Sponge thickness: thick (1.9 mm)、extra thick (2.1 mm)
・Spin: 10.80
・Speed: 13.00
・Sponge stiffness: 35
・5,000 yen + tax
・69 g (before cut) → 48 g (after cut)

Three features of Rozena

Recently, I mainly use Tenergy rubber for the back, so I could use it with a good feeling rather than a very strange feeling. To be honest, I could not deny the lack of power, but I still felt that the ease of handling was higher than the Tenergy series and Tenergy FX series! It was a level that I was wondering whether to use it in the main. I think it’s a shield-like rubber for sticking rather than using it as a weapon. If you want to attack, it’s like playing a little at the counter or block using the opponent’s ball to meet.
The current candidates for back rubber were Tenergy 05 and Rakza X. Compared to Rakza X, Rakza X tends to be heavier due to individual differences, so it costs around 500 yen, but I felt that I liked Rosena better. Of course, the quality of loop drive and push is higher than that of Rakza X and Tenergy 05, but I think Rosena is better in terms of total balance and ease of handling.

Anyway, various techniques are easy to do!

To be honest, I didn’t expect it so far, but I didn’t have any difficult technology. I felt like I was holding the ball a little too much, but it was very easy to do loop drive, speed drive, block, counter, stop. I personally found it easy to do with blocks, which was pretty easy to do! I felt the flexibility to enter if I hit it. There was a feeling that the entire rubber absorbed the power of the opponent’s ball. The only thing I felt was that when I tried to take the ball with just the seat, it felt like a slip, and I felt that this part was difficult to handle. I felt that it was a rubber that was firmly bitten into the sponge and hit.

The rally of the upper spin gives you a feeling of spring sponge!

At the time of the rally of the upper rotation, by playing while driving and biting while biting in, it was possible to reapply the upper rotation and it felt like it would fit on the opponent’s court, so it was a good impression. With Tenergy 05, I feel like I’m going over or going to the net if I don’t drive more. It is Tenergy 05 that makes it easy to feel the hardness, and if you just hit it, it will be difficult to exert power and you can only get a good ball by flying while rotating firmly. On the other hand, Rosena fits well just by playing, and it may be said that there is a part that seems to be Tenergy 64 or Tenergy 80. I don’t have any definite information about the grain shape of the sheet, but I think it’s a sheet that is closer to 64 or 80. Therefore, it was easy to hit a ball that accelerates while drawing an arc with less energy in the upper rotation rally. I think this arc and acceleration are like spring sponges. I think that being able to put out such a ball is a characteristic of Rosena and a good point.

Bring the ball with good bite!

I think the grain shape of the sheet is close to 64 or 80, but the sponge is a little soft and grips the ball very well. I felt that it was close to Tenergy 05. Therefore, it was easy to hit the loop drive. However, I felt the need to hit while considering the flight distance to some extent because it does not sink completely by rotation, not the feeling that anything can be entered by rotating and flying. This area seems to have different tastes, but I am convinced that it is a spring sponge rubber suitable for beginners and intermediates. I think that the good points of Tenergy 05 and Tenergy 80 (because katsuo000 has never used Tenergy 64) and the desired parts coexist in a well-balanced manner. From this Rosena, I felt that it was a rubber that could be changed to each Tenergy in order to use my own characteristics and frequently used techniques as weapons. On the other hand, I certainly felt disappointed when I wanted the features of Tenergy 05 and the features of Tenergy 64 as they were. Since it is a balanced type, Tenergy 80 may be the closest. I think it is difficult to obtain sharp performance. It’s a very well-balanced rubber, and I thought it could be recommended for Penholder who have to do anything.

Each technics review

Forehand

Light hit
You have a ball. I felt that it had a lot of spheres compared to Dignics 05.

Rally drive
It’s not particularly difficult to do, but I felt like I was going too far to the foreside because I had a ball. Is this used to it? Since the amount of rotation is the first time when it is bitten in, I felt that it was easy to apply rotation in the upper rotation rally and it could be dropped by rotation. Is this a place like a spring sponge?

Backhand

Light hit
It was very easy to do. It was a good impression to have a ball and the rubber absorbs it even if you push it unreasonably, so even if you push it forcibly, it will enter quite a bit. I think this is the one you can count on in the game.

Rally drive
Since the backhand is not good at my arm and footwork, the hitting point is easy to move back and forth and it is unstable, but Rosena was very nice with the rubber that absorbs the front and back of the hitting point. The quality may be low, but I was happy that I could get it if I tried to put it in anyway. Also, he was very easy to drive in front of the top of the front team and did not feel bad.

Loop (top spin) drive against back spin
Since it has the same ball as Tenergy 05 and Tenergy 05 FX, the ball quality is low, but it feels easy to control. I think that it is a rubber that is easy to make a loop drive of such a connection that connects firmly and attacks the next ball.

Speed drive against back spin
It was easy to drive speed because it was good to bite to some extent. Although I can’t expect the ball to sink as much as the Tenergy 05FX, it was a rubber that made me feel like I was hitting it.

Block
It was the block that I felt was the best compared to Tenergy 05 and Tenergy 05 FX. It was very easy to do and I was impressed. I think that the sponge is hard and the sheet is insensitive to the rotation of the other party in a good way.

Counter drive
I was impressed by the feeling that the counter was stable enough even if I caught the front of the top a little like meat. I think that it is a rubber that is a little difficult to drop by rotation, so on the contrary, I think that it is a rubber that has a meat-like way of hitting. I don’t think that the back is counter-driven by taking the plunge, so I felt that it was a rubber that fits the back in that sense as well.

Stop
The only thing I found difficult was the stop. It’s easy to play, so if you don’t touch the ball in a short time, I feel that it’s easy to receive the rotation of the opponent directly.

Push
Like the stop, it was difficult to rotate. It was a little difficult to bite in too well and overshoot, or slip on the contrary and make a net mistake.

Chiquita
It was easy to give and easy to do. However, I felt that it was not very powerful. If you are looking for power, it will be the Tenergy series.

Comparison with other rubbers (personal impressions)

Spin amount
 Tenergy 80 FX > Rozena > Evolution MX-P

Speed
 Tenergy 80 > Rozena > Tenergy 05

Ease of handling
 Rasanter R48 > Rozena> Rakza X

https://amzn.to/3w3JiEi

2022年 Butterfly卓球用具カタログ

2022年のButterfly(バタフライ)

 今年のバタフライさんのパンフレットはなかなか挑戦的だと感じました。というのは、一般的に卓球メーカーのパンフレットは最も売れてほしい用具から掲載するそうです。YASAKA(ヤサカ)さんでいうと、一番初め3p目にMark V(マークV)が掲載されます。しかも見開きで!バタフライの場合、昨年一番初めに掲載されたのはもちろん新発売したTenergy 19(テナジー19)、その次はDignics 09C(ディグニクス09C)でした。2022年のバタフライは、なんとラケットから掲載しています!

 もちろん1番初めに掲載されているのは、新商品のViscaria Super ALC(ビスカリアスーパALC)です!その後もトップ選手モデルのラケットを掲載していくあたり、バタフライらしさを感じました。今年のバタフライは、ラケット推しのようですね!

Butterflyさんの電子カタログ: https://www.butterfly.co.jp/catalog/

2022年の新商品!

Viscaria Super ALC(ビスカリアスーパーALC)

スーパーアリレートカーボン搭載第1号モデル

 『ビスカリア SUPER ALC』は、アリレートカーボンのしなやかさを維持しながら、より高い弾みを実現した「スーパーアリレートカーボン」を搭載したラケットです。合板構成などの基本設計は名作『ビスカリア』を踏襲しつつも、振動特性はほぼ変えずに反発特性を高めることに成功しました。
 トップ選手のみならず、中~上級者にとってもふさわしい性能を持つこのラケットは、従来のアリレートカーボンがもたらす特徴に加え、さらなる打球の威力を求めたい選手にお勧めです。

アリレートカーボンを進化させる

 『ビスカリア』などアリレートカーボンを搭載したラケットは数多く、そのしなやかさと使いやすさ、そして弾みの良さゆえに幅広い人気を誇っています。一方で、トップ選手からは「アリレートカーボン搭載ラケットの打球感はそのままに、より威力が出るものを」という要望もありました。これに応えるために、アリレートカーボンを進化させた特殊素材を開発するという構想が生まれたのです。

 「打球感はそのままに、より威力が出る」ラケットを実現するためには、ラケットの振動特性を高くすることなく、反発特性のみを高くする必要がありました。一般的に、反発特性を高くすると振動特性も高くなるため、この課題をクリアすることは容易ではありません。目標とするラケットの性能を導き出す特殊素材を開発するために、バタフライの研究開発部はこれまでに蓄積された知見を最大限に生かし、編み込む繊維の量や製造方法の研究を重ねました。

 そうした長年にわたる研究開発の末に完成したのが、特殊素材「スーパーアリレートカーボン」です。従来のアリレートカーボンよりも多くの繊維量を編み込むことで、より高い弾みを獲得。また、ラケットに搭載した際のしなやかさと使いやすさも維持できるよう、アリレートとカーボンの素材比率の調整を入念に繰り返しました。

 この特殊素材を『ビスカリア』と同じ合板構成に組み込むことで、スーパー アリレートカーボンの第1号モデルである『ビスカリア SUPER ALC』が誕生したのです。試打した選手からも「打球感はビスカリアと変わらないが、より威力のある打球が可能」という声が寄せられており、当初の要望に応えるラケットに仕上がりました。

反発特性: 12.1
振動特性: 10.1
ブレードサイズ: 157×150 mm
ブレード厚: 5.7 mm
価格: 25,000円 + 税

https://www.butterfly.co.jp/catalog/2022ss/8/

 ビスカリアの人気もあり売れそうなラケットです。個人的にはこのスーパーALCをインナーに入れたHarimoto Tomokazu Inner Force Super ALC(張本智和インナーフォースSuper ALC)が発売されたら購入しようと思っているんですよね。ビスカリアと比較してビスカリアSuper ALCとなって0.1 mm薄くなっているので、張本智和インナーフォースSuper ALCのブレード厚さは5.9 mmかな?非常に使ってみたいところです。ちなみに愛工大名電中学の吉山和希選手は特注のインナーSuper ALCつかっているんですよね。いいなー。

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Falcima(ファルシーマ)

 新商品2つ目は、初~中級者用の5枚合板になりますね。バタフライさんは5枚合板のラケットはラインナップが結構充実しています。
 ・Falcima(ファルシーマ)New
  反発特性: 10.9 振動特性: 9.7 ブレード厚: 6.0 mm ブレード面積: 157×150 mm
 ・Maze Advance(メイスアドバンス)
  反発特性: 10.6 振動特性: 10.2 ブレード厚: 6.7 mm ブレード面積: 157×150 mm
 ・Petr Korbel(コルベル)
  反発特性: 10.6 振動特性: 8.2 ブレード厚: 5.9 mm ブレード面積: 158×152 mm
 ・Timo Boll J(ティモボルJ)
  反発特性: 10.4 振動特性: 10.6 ブレード厚: 6.1 mm ブレード面積: 152×144 mm
 ・TB5α(TB5アルファ)
  反発特性: 11.0 振動特性: 9.5 ブレード厚: 6.4 mm ブレード面積: 158×152 mm
 ・Xstar V(エクスターV)
  反発特性: 10.0 振動特性: 8.2 ブレード厚: 5.6 mm ブレード面積: 158×152 mm

やはりコルベルの存在感が強いですね。反発特性や振動特性を木材やブレード厚さなどで制御していると想像しますが、情報があまりないので、どのようなラケットか少々わかりにくいです。ブレード厚さはメイスアドバンスよりも薄いのに反発特性はメイスアドバンスよりも高いので、おそらく硬いと感じる木材が使用されていることが予想されますね。6.7 mmはかなり厚いので、やはり6 mm前後のブレード厚さが最近の流行の厚さではないかと思います。そういう意味でファルシーマは今時のラケットとして発売されたのではないでしょうか。

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