レビュー

レビュー Expert CRWi (旧Expert Carbon)

説明

 Expert CRWi(旧Expert Carbon、エキスパートカーボン)は、ハンガリーのハンドメイド=手作り卓球工房OSP(オーエスピー)より販売されていたラケットの1つになります。katsuo000が購入させていただいたときは、Expert Carbon(エキスパートカーボン)という名前で購入したのですが、現在OSP社では、Expert CRWi(エキスパートCRWi)という名前で取り扱っているようですね。

 Expert CRWi(旧Expert Carbon、エキスパートCRWi)は今流行りのインナーカーボンラケットになりますが、オールラウンダー向けラケットのカテゴリーで販売されています。OSPではExpert II(エキスパートII、5枚合板)という同じ名前とコンセプトの5枚合板も販売されています。どちらもオールラウンダー向けラケットになっていますが、Expert CRWiの方がカーボンを使っている分、スイートスポットが広くてスピードも出しやすい仕様になっているようです。まずはエキスパートシリーズのラケットと現在メインでちょくちょく使用しているVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)とを比較してみます。

Expert II(エキスパートII) 
 5 ply woods / Black Limba / 5.40 +/- 0.05 mm 160×151 mm
 weight: 85-90 g  Speed: 5.0  Sweet spot: 6.5  Outer ply hardness: 6.5
 control: 9.5    Spin: 9.5  Arc: 9.0

Expert CRWi(Expert CRWi)(旧Expert Carbon(エキスパートカーボン)
 5+2 Inner Carbon / Black Limba / 5.40 +/- 0.05 mm 160×151 mm
 weight: 86-92 g  Speed: 6.0  Sweet spot: 8.0  Outer ply hardness: 6.0
 control: 8.5    Spin: 8.5  Arc: 8.5

Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)
 5+2 Inner AC / Limba / 5.65 +/- 0.05 mm 158×150 mm
 weight: 86-93 g  Speed: 7.5  Sweet spot: 8.5  Outer ply hardness: 6.5
 control: 8.0    Spin: 8.5  Arc: 8.5

やはり大きく異なる点としては、ラケットのブレードの薄さになります。個人的な見解かもしれませんが、ブレード厚さが5.50 mmを切ってくると打球感がまた1段階かわるイメージで、5.40 mmの厚さになってくるとかなりしなりが強くなるイメージです。ぶつけるように打っても勝手にしなってボールに回転を与えてしまうようなイメージですね。ぶつけるようにしてドライブなどの回転をかける人には、ラケットの芯を感じにくくて気持ち悪く感じるかもしれませんし、しなりやすさから回転をかけやすいと感じるかもしれません。それくらい打球感が変化してくると思います。OSPの性能値でみるとVirtuoso ACとExpert CRWiはかなり類似な点もありますが、個人的にはかなり別物です。

OSP Blades

 OSPはハンガリーの卓球ラケットのハンドメイド工房になります。
ホームページ: https://ospblades.com/
 実際にオーダーメイドをお願いしたことがないのですが、ホームページの情報からオーダーメイドすると、下記のように様々な仕様のラケットをお願いすることができるようです。

ラケットモデル(種類)

 OSPのラケットの特徴は、弾み過ぎず強い球持ちのあるラケットです。トップ選手にとっては弾みの弱さや爽快感の低さを感じるかもしれませんが、中級者以上の層にささる高い安定感とラリー志向のラケットが多いと思います。球持ちがあるけどボールが軽くなったり威力不足になるラケットや、もっと弾むラケット、スピードのでるラケットは他メーカーでも扱いがあると思いますが、ここまで球持ちと安定感のあってボールの重さや威力を感じるラケットを販売するラケットメーカーは少ないと思いますね。注目のラケットを以下に挙げます。

Martin AC(マーティンAC)
 アラミドカーボンアウター仕様のラケットです。最新のラインアップで、まだWRMで取り扱いはありません。アウターカーボン、板厚5.8 mm、上板リンバのラケットになります。非常にスタンダードなブレードの厚さですが上板Limba(リンバ)なので、張継科ALCや林高遠ALCよりも柔らかくて球持ちを感じるはずです。打球感が近そうなラケットはフレイタスALCになりますが、フレイタスALCはブレード厚さが6.0 mで、マーティンACの方が薄いので飛距離も抑えられておさまりが良いと思います。水谷隼ZLCシリーズも上板がリンバなので、打球感は似ているかもしれません。

Martin Pro(マーティンプロ)
 7枚合板なのに珍しい板厚6.0 mm、上板リンバのラケットです。上板リンバは、例えばミズノのフォルティウスFT REなどが挙げられるますが、板厚6.0 mmはフォルティウスFT Reの6.1 mmよりも薄いので注目しています。7枚合板の力強さと、飛距離が抑えられたラケットではないかと想像します。

Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)
 このラケットは、自分をインナーカーボンに導いてくれたラケットですね。ブレード厚さが5.65 mmと薄く、最近流行の張本智和インナーフォースALCよりも薄いので飛びすぎということは少なくて非常におさまりが良いです。そして上板リンバで抜群に球を持ちます。バックハンドでもかなり持つのでオススメのラケットです。WRMさんではブレード面積やや広めの158 × 150 mmが販売されています。バックハンド主戦を目指すなら海外サイトで157 × 150 mmのレギュラーサイズ(OSPではスモールサイズ)を購入した方がいいかもしれません。非常にオススメの一本で、最近また使うようになってきました。

Virtuoso+(ヴィルトーソ+)
 5枚合板で板厚5.8 mm、上板リンバのラケットです。非常に球持ちを感じるオーソドックスなラケットです。5枚合板なのに、しっかりとした重量があって好印象でした。5枚合板のラケットは、同じ値段のラケットでも、個体を選別して選ばないと軽い個体と重い個体とではかなり異なるラケットになってしまいます。参考までにSTIGA(スティガ)のラケットを一本購入したことがありますが、公表重量よりも10 gも軽い個体で、少しおもちゃのように感じさせるラケットでした。一方で5枚合板でも重量のあるラケットであれば、ボールの威力やスピードは高いことが保証される印象です。5枚合板はやはり中級者以上では重いラケットの方が威力と扱いやすいさを両立できると思います。そういう意味でヴィルトーソ+は重かったので非常に好印象でした。

Vario AC+(ヴァリオAC+)
 最新のOSPラケットで、片面は上板コト材にアラミドカーボンアウター、もう片面は上板リンバにインナーアラミドカーボンという、男心をくすぐる一本ですね。片方は攻撃的に、もう片方は球持ちを重視するという構成になっています。合板構成も芯材から非対称となるラケットはあまり一般的ではなく中途半端になりやすいと言われますが、一般層でフォアもバックも同じレベルでスイングできるレベルの人は少ないわけで、こういったラケットの需要は少なからずあるのではないかと想像します。自分が持っているラケットではPro-13Sという中国製のラケットが近いと思いますが染色剤を上板に使用していてやや硬めのイメージです。OSP製のVario AC+の方が球持ちを抜群に感じられるのではないかと想像します。

グリップ

OSPの特徴として、全てのラケットについて、グリップ形状を6種類から選ぶことができます。
 フレア(FL)
 ラウンドストレート(丸ストレート、R-ST)
 スクエアストレート(角ストレート、S-ST)
 コニック(Co)
 アナトミック(AN)
 中国式ペンホルダー
最近はフレアが主流ですが、ストレートでも2種類から選べるのは嬉しいですね。どのグリップも手に吸い付くようなグリップでオススメです。

ヘッドサイズ(ブレード面積)

 OSPでは、ヘッドサイズ(ブレード面積)もオーダーできるようですね。katsuo000はそこまでヘッドサイズ(ブレード面積)にこだわりはないのですが、S、M、L、XLLなどから選べるようです。ブレード面積が広いとラバーのサイズも必然的に広くなるので、その分ラケットが重くなる印象がありますね。

インナーカーボン

 このExpert CRWi(エキスパートCRWi)はInner Carbon(インナーカーボン)ラケットになります。インナーカーボンは現在の卓球界では主流のラケットカテゴリーです。カーボンの威力はやや落ちますが、木材ラケットと類似の高い球持ちと、強振したときのカーボンらしい威力が前に出るラケットです。インナーカーボンは個人的には避けていたのですが、近年自分のバックハンド技術の低さに、球持ちのよいラケットをどんどん探求して、ついにインナーカーボンに行きつきました。今はインナーカーボンで落ち着いた感があります。

上板ブラックリンバ

 このExpert CRWi(エキスパートCRWi)およびExpert II(エキスパートII)では上板にブラックリンバを使用しています。数値上、リンバよりも硬いのが、ブラックリンバのようですね。リンバそのものの球持ちって本当に安心感があって、自分も好みです。一番自分の卓球が伸びて楽しかった時代に自分も上板にリンバを使用したラケットを使って卓球をしていました。あの球持ちと安心感は本当にバツグンでした。結局自分も安心感を求めていくと、上板リンバ系に落ち着く印象です。もちろん、エキスパート系ラケットにもちいられているブラックリンバもリンバに類似の球持ちを感じさせてくれます。少なくともコト材を上板にもちいたラケットよりも球持ちは強いですね。普通のリンバと比べると気持ち硬さを感じさせてくれます。この硬さはもしかしたら好みが分かれるかもしれませんが、リンバ好きなら練習量でカバーできる程度の硬さだと思います。

性能表

 OSPのホームページより数値を確認して作成しました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: OSP_table.png

Expert CRWiの特徴

ほぼ木材系の打球感/球持ちに抜群のしなり!

 Virtuoso AC(ヴィルトーソAC)と比較はおそらくあまり適切ではなかったでしょう。やはりオールラウンダー向けのラケットということで、球持ちはもちろん非常に高く、カーボンらしさはほぼ感じませんでした。卓球をする場所にもよると思いますが、体育館などの広い場所では正直「これカーボンラケットだよね?」と感じさせるくらい、木材らしさの強いラケットでした。ただ、カーボンが入ることで芯の強さも感じられて、ぶつけることで一発が、それ以外は上質なつなぎができて良かったです。扱いやすさは抜群で、中級者以上であればすぐに慣れてしまえるだろう、高いコントロール性能でした。この高いコントロール性能は気持ちいいかもしれません。
 また「しなり」を強く強く感じるラケットでした。ブレード面積が広くて160 mm × 151 mmもあります。ほぼカットマン用と同じレベルですね。これだけブレード面積が広いとしなりますよね。ぶつけるように打ってもしなってしなってウナギのようにどこが軸なのかわからなくなってしまいそうな打球感でした。もちろん先述のとおり、カーボンが入っているので、芯は感じられるのですが、同じインナーラケットよりも明らかにラケットの芯の柔軟さを感じられるラケットだと思います。こういったラケットでコントロールを身に着けるというのは非常に良いことだと思いますね。個人的には初級者の方にもオススメできるような品質の高いラケットだと思います。

粘着ラバーを扱いやすくする!

 WRMのうたい文句としては、粘着ラバーの性能を引き出しやすい、ということが書かれていたと思います。katsuo000が感じたExpert CRWiの特徴は、ラケットのしなりのおかげでスイングスピードが遅くても粘着並の回転量を与えてくれる点にあるのではないかと感じました。昨今、プラボールや抗菌ボールで回転量が減っています。そんな中でも一定の回転量を得やすいのがExpert CRWiだと感じました。Maxの回転量は、もっとハードなラケットでないとさすがしなり過ぎて回転のエネルギーを伝えきれていないようにも感じました。Maxの回転量ではなく、回転のかけやすいさ、ラバーのポテンシャルを高さの引き出しやすさが、抜群に優れているのが、Expert CRWiだと思います。

玄人向けのラケット

 ネーミングからもわかるとおり、玄人向けのラケットになっています。ここまでしなると、さすがにスピードが出しにくいラケットになっていて、この部分は好みが分かれるのではないかと察しします。Virtuoso ACは5.65 mmの薄さですが、威力は抜群に出ますし、ノータッチエースも狙えるラケットになっています。一方エキスパートCRWiは中陣から一発で打ち抜くには、さすがにラバーをかなり攻撃的なラバーにしないと難しいと思います。またこれだけしなるラケットは、Dignics(ディグニクス)系のラバーとの相性は悪いと思います。ハイエンドラバーを扱いやすくするためにラケットを球持ちの良いものに変更する、ということは良く行うことだと思います。ただディグニクスはなぜかラケットのとの相性があるようで、硬めのラケットとあわせないと性能、特に高い回転性能を活かすことが難しいラバーだと感じます。その理由はおそらく、シートがかなり硬くなっているためで、ラバーの性能を引き出すにはくい込ませる必要があるのですが、くい込ませるためにぶつけるように打球してもラケットがあまりに柔らかすぎるとラケットがエネルギーを吸収してしまい、ラバーの回転をかけるエネルギーが減ってしまうのだと思います。他にもシートが硬くてスポンジが柔らかいミドル硬度のラバー(Rasanter R45(ラザンターR45)、Evolution EL-S(エボリューションEL-S)、Rhyzer Pro 45(ライザープロ45)、Q Quolity(キュークオリティー)など)も相性がやや悪いのではないかと想像します。ミドル硬度ラバーはアウターやインナーの攻撃的なラケットを使いこなすためにバックハンドなどに貼るラバーが多いので、エキスパートCRWiのようなしなりの強いラケットとの相性はお互いの良さが出過ぎて逆にポテンシャルを引き出しにくいということが生じるのではないかと想像します。ご参考いただければ幸いです。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量(Max)
 Virtuoso AC > Expert CRWi > Mizutani Jun Super ZLC

スピード
 Virtuoso AC > Expert CRWi(katsuo000所有のラケットの中でもトップ3に入る遅さ)

飛距離
 Virtuoso AC > Expert CRWi > Virtuoso+

リンク

 WRMさんでの販売: https://rubber.ocnk.net/product/2968
 OSPでの販売(英語): https://tabletennis-pingpong.equipment/home/40-osp-expert-mk2-crwi-uni-all.html
 WRMさんへ投稿したレビュー: https://rubber.blog.jp/archives/51936335.html

初期レビュー 丁々発止(小川真央選手モデル)

説明

 今回は2本目のWizard株式会社様のラケットをレビューさせていただきます!その名も丁々発止!katsuo000として、ブログを運営してきてこのような機会をいただけるとは夢にも思っておらず、幸せ前回でございます。私情はおいておいて、さっそく丁々発止(小川真央選手モデル)について、説明させていただきます!!!

 丁々発止をググりますと、「激しく議論し合うさま。 また、刀などで激しく音を立てて打ち合うさま。 ▽「丁丁」は続けて打ちたたく擬音。 「発止」は堅い物どうしが打ち当たる擬音。」という意味がヒットしました。4字熟語で、自分はあまり使う機会がなかった言葉ですが、正直4字熟語使おうとする思っているくらい良いラケットでしたね!まずはWizardさんのホームページで、丁々発止の説明について確認してみましょう。

 Wizardさんのホームページ: https://wizard-tt.co.jp/tt_racket/

 合板構成は次のようになります。
丁々発止
・表板  ウォルナット(0.5 mm)
・添え板 アユース(0.6 mm)
・芯材  イチョウ(3.6 mm)
 0.5 + 0.6 + 3.6 + 0.6 + 0.5 =5.9 ± mm

5枚合板=コントロール
弾む木材ラケット=硬くて重い
という印象があるかと思いますが、丁々発止はしなやかでよく飛ぶイチョウを芯材に採用しているので、しなやか × 弾む × 適度な重さ となり、コントロール性能を犠牲にせず弾みと回転性能を確保したバランスの良いラケットです。

 バランス型・万能型というと退屈なイメージもありますが、丁々発止は決して面白くないラケットではありません。“丁々発止”は音を立てて激しく打ち合う様子を示した四字熟語です。卓球の楽しさはラリー戦にこそあるという方にはきっとこのラケットが良いパートナーになるはずです。

開発者からの一言

 イチョウの木はどこにでも生えている街路樹のイメージがありますが、ラケット用途に使うイチョウという意味では、その使途に合う水準の木材自体は少ないです。なぜならば、街路樹として植えられているイチョウは電線などにかからないように一定以上の大きさになるとバッサリと切られ、その結果切られた枝になるはずのところは全て節になります。他の全てのラケットメーカーはイチョウが多く流通してないことから芯材には使いませんが、弊社は多くの銘木市場での直仕入れを行えるので、芯材に使うことが出来ます。

https://wizard-tt.co.jp/tt_racket/#tachyon

 丁々発止(小川真央選手モデル)は、丁々発止よりももう少し硬くて速いタイプのラケットであることがわかると思います。そして、バランスのよいラケットで硬さと速さ、どれもバランス型のラケットであることがわかると思います。正直そこまで期待していなかったのですが、打ってみて非常に気に入りました。

 小川真央選手は、第1回Wizard杯で優勝して、Wizard株式会社さんと契約している選手になりますね。Youtubeでも動画を見ることができますので、気になる方はぜひご覧ください。
小川真央選手のプロモーション動画: https://www.youtube.com/watch?v=IrQkW5JeipA

 今回試打した丁々発止(小川真央選手モデル)丁々発止よりもブレード厚さが厚く、塗装もしたものになるそうです。

 5枚合板ラケットでもここまで重いラケットを使ったことはなく、「え、7枚合板?重くない」と重量を計ったときに感じました。

 ほら200 gですよ、これは重いでしょ。。。使えるのかな~なんて思ってました。ただ球をついてみたりカーテン打ちしてみると、「!?」「思ったよりボール走ってない?」「カーボン入っていないのに、カーボンなみに走ってない?」となりました。

 ラケット重量は93~94 gとヘビー級な値でした。届いた丁々発止(小川真央選手モデル)は5.9 mmと丁々発止とほぼ同じ厚さで、個人的にはかなり好みそうなラケットだと感じました。

丁々発止(小川真央選手モデル)の特徴

本当に木材5枚合板!?インナーかアウターカーボンなみに弾んで飛んでスピードが出る!

 まず打ってみて感じたのが、5枚合板とは思えないくらいの打球感と飛びでした。最近は主にインナーカーボンを使用していますが違和感のないボールが打てている手ごたえを感じました。グルー時代ですが、中国の馬林選手や王励勤選手が5枚合板で結果を出せるのも、こういった非常につまった5枚合板だったのだろうと強く感じましたね。実際、馬林選手のラケットは100 gくらいあったと聞きますし。とにかく詰まった5枚合板のすばらしさを感じました。正直威力やスピードは、地方オープン大会レベルであれば申し分ないと思います。

弾むけど、弧線がものすごい!

 もちろん5枚合板らしさも感じました。それは弧線の強さです。カーボン系ラケットはインナーカーボンでもやはりボールが直線的だったんだなーと改めて感じました。この弧線の強さは、ブレードの厚さが薄いことにも影響しているのではないかと感じましたね。7枚合板のSK7などは6.8 mmとめちゃめちゃブレード厚さが厚く、弾むんですが弧線の弱さや棒球のような印象がどうしてもあったのですが、丁々発止(小川真央選手モデル)では、非常に弧線を描くので使っていて楽しかったです。またバックハンドなんかは弧線を描くのでぶつけるように打つことでむしろちょうどよく相手のコートに入ってくれるようにも感じました。

やはり、5枚合板なので手には響く

 やはり、5枚合板なので、相手のドライブを受けていて少し手に響きすぎるとも感じました。この辺は好みもあると思いますが、自分は響きすぎるとのも感じました。ただラケットそのものは重いので、ブロックが全然難しいというわけでもありませんでした。重ささえ克服できるなら万人にオススメしたいいいラケットだと思います。自分も購入を検討しているところになります。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > 丁々発止(小川真央選手モデル) > Reinforce AC(リーンフォースAC)

スピード
 Reinforce AC(リーンフォースAC) ≧ 丁々発止(小川真央選手モデル) > Virtuoso AC

レビュー Hybrid K3(ハイブリッドK3)

説明

 TIBHAR(ティバー)さんの最新の注目ラバー、Hybrid K3(ハイブリッドK3)をレビューさせていただきます。TIBHAR(ティバー)といえば、ベラルーシの巨人Vladimir Samsonov(ブラディミル サムソノフ)選手東京オリンピックで張本智和選手をフルセットで粘り勝ち、ワールドランキングも上り龍が如く上げているスロベニアのDarko Jorgic(ヨルジッチ)選手2022年1月全日本選手権大会準優勝の松平健太選手元オランダ代表で水谷隼選手のプライベートコーチも経験しYou Tubeでティバーを売り込みまくるG.C. Foerster(フォースター)さんや、ルーマニアの美人選手Bernadette Szocs(スッチ)選手契約するドイツメーカーになります!

 特に今年の1つの大きな話題になった松平健太選手のバタフライからティバーさんへの電撃契約は、驚きだったのではないかと想像します!松平健太選手は、とりあえずバックハンドにハイブリッドK3を使うことを決めて契約したということだそうです。他にも登り龍Darko Jorgic(ヨルジッチ)選手イギリスのPaul Drinkhall(ドリンコール)選手クロアチアのTomislav Pucar(プツァル)選手ベルギーのCedric Nuytinck(ニュイティンク)選手もフォア面にハイブリッドK3を使用しています!今までテンション系ラバーを使用していたヨーロッパのトップ選手がハイブリッドK3へ変更していることから、スピン系テンションラバーからの移行も難しくないことを暗に物語る、そんな粘着テンションラバーが、ハイブリッドK3といえそうです。
 他のティバーさんのラバーといえば、ハイエンドラバーとして契約選手が多く使用するEvolution(エヴォリューション)シリーズ最新の一枚、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)が、今大ブレイクしている印象です!このラバーは卓球王国別冊の「卓球グッズ2022」のブラインド試打企画で、ディグニクス05やモンスターラバーのテナジー05を抑えて評価No.1になりました!値段も定価6,500円+税とディグニクスの税込み価格10,780円と比較すると半額くらいで、とてもリーズナブルなラバーになりますね!個人的には少し回転で沈む感じが乏しいものの、ボールの走りは爽快でスピード性能が非常に高いと思いました。スピードが速いにもかかわらず、シートも硬いので、回転性能が高く、台上はおさまりが良くて切れる、ドライブの打ち合いでは負けない強さを示す非常に高性能なラバーだと思います。

 今回のハイブリッドK3は、ティバーの看板のスピン系テンションラバーであるエヴォリューションシリーズではなく、粘着テンションラバーシリーズであるハイブリッドシリーズの1枚になります。日本では、Hybrid K1J(ハイブリッドK1J)が発売されていて、一般で東京選手権予選を通過する今西健太郎選手(東山高校→同支社大学)が一時期フォア側に使用していたことでも有名ではないでしょうか。粘着ラバーに近い強い回転性能を持ちつつ、テンションラバーに近いスピード性能を持つ、良いところどりの粘着テンションラバーとして、粘着ラバーユーザーの選択肢の一つになっていた印象です。そんなハイブリッドK1Jの次のラバーとして、登場したのがハイブリッドK3になります。ハイブリッドK3の説明について、ティバーさんの発信情報を確認してみましょう。

ハイブリッドK3は、これまで同時に実現できないと思われていた特性を兼ね備えています。「強烈な回転、弧線」と、「強い反発性能」が一枚のラバーに内包されていることを、実感できるでしょう。

強いバックスピンやトップスピンも難なくかけ返せる感覚を与えてくれるトップシート。速い打球を生み出すハードスポンジ。高性能ラバーは、コントロールやコース取りが難しいものですが、K3を使えばマスター出来るでしょう。

K3の無限の可能性を体感してください。

http://www.tibhar.jp/rubber.htm

ヨルジッチ御用達の「ハイブリッドK3」。最強の粘着テンションが日本に上陸。この摩擦力を体感せよ。

 2021年夏のビッグゲームで世界4位の選手を倒し、台風の目となりベスト8に入った、ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)。破壊力のあるバックハンドの連打を武器に、フォアのカウンタードライブは強烈だ。粘着系テンションラバー「ハイブリッドK1J」を進化させた「ハイブリッドK3」をフォア面で使っているヨルジッチはこのラバーをこう語る。「下回転のボールを打つときや、相手ボールをカウンターする時、このラバーは僕に自信と安定感を与える。このラバーはぼくのプレースタイルに最適のラバーだ」。
 抜群のグリップ力があり、使いやすさと威力を兼ね備えた「ハイブリッドK3」だが、開発にたずさわったティバー・アジア地区ゼネラルマネージャーのG.C.フォースターは「並外れた摩擦力のあるラバーだ。従来の粘着系テンションと比べても、より攻撃的なプレーができる」と太鼓判を押す。
 恐るべき粘着テンションが日本に上陸した。

この摩擦力で、この飛び。ヨルジッチが証明した「K3」の破壊力。

http://www.tibhar.jp/TIBHAR_2022catalog.pdf

世界に衝撃を与えたヨルジッチ使用の粘着テンション

 2021年世界選手権ヒューストン大会で強豪を次々と倒して上位に進出したダルコ・ヨルジッチ。彼がフォア面に使用するのは粘着テンションの決定版と言われる「ハイブリッドK3」。「下回転のボールを打つ時や、相手のボールをカウンターする時、このラバーは安定感があり、ぼくに自信を与えてれる」とヨルジッチも絶賛。スポンジ硬度53度で強烈な摩擦力を備えている。

http://www.tibhar.jp/TIBHAR_2022catalog.pdf

 特に驚くのは値段です。ハイブリッドK1Jは4,900円+税に対し、ハイブリッドK3は7,700円+税とティバーのラバーの中でもダントツに高いですね。この値段設定はフラグシップラバーであるエヴォリューションシリーズよりも高い設定になりますね。それだけ、このラバーの性能の高さに自信をもって発売していると言えるのかもしれません。高い期待を持って試打しました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 ハイブリッドK3は、回転性能の高いラバーであることがよくわかりますね。現在発売されているティバーのラバーの中で最も回転性能が高いことがわかります。またハイブリッドK1Jよりもスピード性能が高くなっていて、値段を考慮してもK1Jから進化したラバーがハイブリッドK3であることがわかります。続いて硬度比較です。

 ハイブリッドK3は重量は多少50 g台とやや重いですが、硬度はそこまで硬くないことがよくわかりますね。これだけ柔らかいと、かなり使いやすいラバーではないかと想像できますね。硬さで例えるとテナジー05と同等といえそうです。

ハイブリッドK3の貼りと重量

Hybrid K3(ハイブリッドK3)
 粘着系テンション OFF+
・Sponge Thickness:2.0/max mm
・Speed:118
・Spin:130
・Control:100
・Sponge硬度:53°
・7,700円 + 税
・72 g(白い粘着シート込み) → 51 g(970XXX-KLCに貼って)

 そこまで重たくなかったですね。想像以上に柔らかいし、重くないので、驚きました。スピン系テンションラバーにかなり近い数値ですので、スムーズにスピン系テンションラバーからハイブリッドK3へ移行しやすいと思います。またシートの粘着ですが、ハイブリッドK1Jと同様に微粘着シートでした。ドイツ製の粘着テンションは基本的にはシートの粘着感はほとんどなくて、微粘着か微々粘着シートになりますね。

Hybrud K3の3つの特徴

硬ければいいわけじゃない!粘着らしい重いボール!

 粘着ラバーらしさを抜群に感じました。柔らかいと感じはしましたが、柔らかいのに、粘着ラバーらしい回転量や重いドライブだと、相手の方にも言ってもらいました。また個人的にはバックハンドにも使えそうだと感じました。それくらい柔らかさのあるラバーであるにもかかわらず、粘着らしい回転と重さが得られるラバーということで、扱いやすくて非常に性能の高い粘着テンションラバーだと感じました。

粘着テンションラバーということで、スピード性能も高い!

 スピン系テンションラバーと比較すると、マッドで爽快感は落ちますが、キョウヒョウなどの中国粘着ラバーと比較すると明らかにスピード性能が高いと感じました。これだけスピード性能も高くて回転性能も高いと、イメージとしては、テナジー05の上位互換といえるような高性能ラバーがハイブリッドK3だと感じました。ディグニクス09Cと比較すると回転性能はやや劣るかもしれませんが、その分、ボールの走りは明らかにハイブリッドK3の方が速くて走ってました!他のディグニクスラバーと比較してもディグニクス09Cは、ややボールの走りが劣るラバーですが、ハイブリッドK3ならボールが走るので、良い粘着系のラバーの選択肢になると思いました。

粘着ラバーだけど、面を開いた打ち方をしなくても性能が引き出せる!

 普段、自分はOmega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)を使っていますが、その性能を引き出すには、面を開いてドライブした方が回転性能が高く、スピードドライブも打ちやすいと感じます。ハイブリッドK3は、打ち方による差はあまり感じませんでした。つまりどのような打ち方でも、ハイブリッドK3の性能を引き出しやすいということだと思います。特にバックハンドグリップで少し巻き込んでドライブする人は、粘着ラバーを使うと、少しスピードドライブを打つことが難しいと感じやすいと思いますが、ハイブリッドK3なら、そのように感じることが少ないのではないかと感じました。回転性能の非常に高いスピン系テンションラバーを使っているような感覚になるのが、ハイブリッドK3だと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ボールの走りは、粘着だと思えば速くて、スピン系テンションラバーだと思うとやや遅いと感じる性能だと思います。個人的には柔らかいと感じるので、スピードドライブが非常に打ちやすかったです。ここまでくい込みがいいと回転性能に不安を感じましたが、十分回転もかかっているということで、性能の高さを感じました。さすが、ティバーの激推しラバーだと思います。MX-Dよりも使ってみたいと感じさせるティバーラバーでした。

面を開いたドライブ
 特徴でも触れましたが、面を開かなくてもいいボールが打てます。が、やはり面を開いてしっかりボールをくい込ませて打つとやはりボールが走りますね。

対下回転に対するループドライブ
 シートがそこまで硬いラバーではないので、非常にループドライブがやりやすいと感じました。これは武器になりますね。低くて浅いループドライブがやりやすかったです。MX-Dはシートが硬いので、慣れないとややこういったループドライブがやりにくいのではないかと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 やりやすかったですね。ボールを引き込む事で、多少打球点を落としてもスピードドライブできるのは楽ですね。

ストップ
 粘着ラバーですので、簡単でした。

ツッツキ
 柔らかい分、切りやすいと思います。

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。

バックハンド系

軽打
 スピン系テンションラバーとくらべるとマッドな打球感ですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 バックハンドだと疾走感がやはり落ちると感じました。これは自分のバックハンド技術不足によるでしょうね。そのかわり球持ちがしっかりあるので、回転は非常にかけやすかったです。

ストップ
 これも良かったです!止まりますね!

ツッツキ
 切れます!

チキータ
 個人的にはかなりチキータがやりやすかったです。球持ちがいいんですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C > Hybrid K3 > Tenergy 05

スピード
 Tenergy 05 ≧ Hybrid K3 > Dignics 09C

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レビュー Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR)

説明

 Joola(ヨーラ)さんのDynaryz ZGR(ダイナライズZGR)のレビューになります。このダイナライズZGRは、実は卓球王国さんの懸賞で当選して手に入れさせていただきました。嬉しい限りですね。ヨーラさんはややマイナーなブランドのイメージがありますが、取り扱う用具は一級品が多い印象がkatsuo000にはありますね。一級品が多いことを示唆する結果として、Joolaさんの用具はよく卓球王国さんでもピックアップされていることが多い印象です。そしてそんなJoolaさんのラバーといえば、rhyzm(リズム)とかRhyzer(ライザー)、Tango(タンゴ)など、サウンド感のあるラバーシリーズが多いのが特徴ですね。Rhyzer(ライザー)シリーズはRhyzer Pro 50(ライザープロ50)Rhyzer Pro 45(ライザープロ45)を試打していて、回転性能はそこそこに初期のポストテナジーらしいグリップ力に富むラバーでした。そして近年リリースされている、ハイエンドラバーシリーズとしてプレミアムに分類されるラバーシリーズがダイナライズシリーズになります。ダイナライズは2020年にDynaryz AGR(ダイナライズAGR)とDynaryz ACC(ダイナライズACC)の2種類が発売され、2021年冬にさらにDynaryz CMD(ダインライズCMD)と本ページのダイナライズZGRが発売となりました。フラグシップ的なラバーとして発売されたダイナライズAGRは、既に試打させていただきました。ダイナライズAGRは、当時ポストテナジーラバーの中では、Rasanter R53(ラザンターR53)の次に発売された世界標準Tenergy 05(テナジー05)と同等以上と言える高い回転性能を持ったラバーだったと記憶しています。ラザンターR53はテナジーレベルの高い回転性能に特徴的な荒れを持つ素晴らしいラバーでしたが、ダイナライズAGRはテナジーのような打球感と弾みを持っていて、もうテナジーじゃなくてもいいじゃん、と感じました。こんな回転性能の高いドイツ製ラバーがあるんだなーと当時テンションが高くなったことを覚えていますね。ヨーラさんのラバーは隠れたいいラバーが多いという印象がついたダイナライズAGRの試打の後、2021年に発売となった粘着テンションラバー、Rhyzen ZGR (ライゼンZGR)、強粘着で弾む粘着テンションの先駆け的なGolden Tango(ゴールデンタンゴ)もレビューさせていただき、粘着の良さもかなり実感しました。本レビューではライゼンZGRと比較しながらダイナライズZGRをレビューしていきたいと思います。
 ライゼンZGRは粘着テンションラバースピン系テンションラバーのような弾みとスピードを持ちながら球持ちもしっかりあって、かつカウンタードライブなどの技術でおさまりの良いラバーで非常に好感触のラバーでした。そして幸運なことに、卓球王国の懸賞で当たったのが今回のダイナライズZGRも粘着テンションラバーになります。ダイナライズZGRはドイツ基準で57.5度のハードスポンジ搭載で、ドイツ基準の硬度60度Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)Blue Grip C1(ブルーグリップC1)に近い方向性のラバーになります。(ラバーを貼って重量を計測して驚きの値だったので、確信しました笑)。現在オメガVIIチャイナ影を愛用するkatsuo000は、類似のラバーであるダイナライズZGRの試打が楽しみでした。ヨーラのパンフレットでは、硬度はハード+~ミディアムといった形容詞表現ですがWRMさんも扱うようになり、硬度も具体的な数字で記載されているので、わかりやすいのではないでしょうか。以下のようになりますのでご参考ください。
 Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR): 57.5度
 Dynaryz AGR(ダイナライズAGR): 50.0度
 Dynaryz ACC(ダイナライズACC): 47.5度
 Dynaryz CMD(ダイナライズCMD): 42.5度
 Rhyzen ZGR(ライゼンZGR): 55.0度

同じZGRでも、ライゼンZGRよりもダイナライズZGRの方が硬く、ヨーラのラバーの中でも最高硬度になるラバーがダイナライズZGRとなります。
 WRMさんはダイナライズシリーズを全て取り扱うことにしたようです。WRMさんが取り扱うラバーは扱いやすさ、性能の高さ、コスパ、などから総合的に選んでいる印象で、万人にオススメしやすいラバーが多いです。ハイエンドラバーシリーズでやや高価なダイナライズシリーズ(定価7,600円 + 税)を取り扱うことは意外でしたが、WRMさんとしてはダイナライズシリーズを性能面とコスパの点で高く評価したのではないかと想像します。このラバーは廉価版テナジーの位置という認識をkatsuo000はしており、テナジーよりも寿命は長いので、テナジーを買うよりはコスパ良だと思います。

 まずは、パンフレットからダイナライズZGRの紹介文を確認しましょう。

ヨーラ ダイナライズZGR

 ダイナライズZGRは、回転性能に富む、微粘着性のトップシート(ハイパートラクションサーフェイス)とテンション系ラバーに採用されている反発力に富むスポンジ(ハイパーバウンススポンジ57.5°)の組み合わせで、ヨーロッパとアジアラバーの長所を融合した最新ラバーです。微粘着性ラバー独特のドライブ時の安定した弧線はもちろん、弾み過ぎないので、台上でのコントロール性もアップしております。台から離れた時も扱いやすさも一段とアップし、よりテンション系寄りの特性に仕上がっています。

2021年秋チラシから

 最近は60°のラバーも発売されてはいますが、ドイツ硬度基準で57.5°は、今までになかなかないレベルの硬いラバーだと思います。

性能値

 公表性能値を比較したいのですが、ダイナライズZGRの性能値は確認できませんでした。今後手に入れば更新したいと思います。2021年4月のものを掲載しておきます。

 DynaryzはJoolaのラバーのカテゴリーではプレミアムという最上位に位置するラバーで、価格も最も高い7,600円 + 税になります。割引されて5,500円くらいになりますでしょうか。かなり高いですね。続いて、重量と硬度になります。

 ダイナライズZGRは重量級のラバーである一方で硬さはディグニクスほどではなくて、テナジー05よりやや硬いラバーという位置でした。イメージ的にはテナジー05ハードのような位置と考えるとしっくりくるように思います。

Dynaryz ZGRの貼りと重量

Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR)
 微粘着 × テンション
・Sponge Thickness:2.0/Max mm
・Sponge硬度:57.5°
・7,600円 + 税
・79 g(切断前) → 58 g

 Nittaku製のFine Zip(ファインジップ)を使って貼ったということも影響し、まさかの58 gでした。この重さには驚きでした。シートはパンフレットなどにもあるように微粘着シートとなっていますが、実際は微々粘着くらいしかなく、ほぼテンションラバーのような表面になります。貼ったラケットは銀河の970XXX-KLCになりますね。

Dynaryz ZGRの3つの特徴

粘着系ではなく、あくまでもスピン系テンションラバー!

 まず、とにかく弾むラバーでした。スポンジも気泡がしっかり見えるので、テンション系ラバー用のスポンジと言えると思います。ですので、類似硬度のブルーグリップC1とかオメガVIIチャイナ影と比べると明らかにテンション系ラバーだと感じました。弾むしミート打ちもかなりやりやすく、粘着ラバーらしさは、皆無といってもいいかもしれません。また粘着ラバーらしさはライゼンZGRの方があったかもしれません。これらの違いを生んでいる要因は、やはりスポンジだと思われますね。
 従って、粘着ラバーでオメガVIIチャイナ影よりも扱いやすそうだから、購入する、という人にはあわないかもしれません。イメージとしては、Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)は高いし寿命も短いし、少し弾くことが難しいから、という用具沼の中で行き着くようなラバーではないかと感じました。

ラバーがとにかく硬いので、台上はおさまる!

 容易に想像はできましたが、台上のおさまりはかなり良かったです。この現象はスピン系テンションラバーでも硬度の硬いラザンターR53テナジー05ハードなどでみられる特徴で、ラバーが硬いのでくい込まず、そのために台上が止めやすいという現象が発生します。粘着ラバーのように吸い付くような感覚ではなく、硬くてくい込まなくなったことによる感覚に近かったですね。普段使うオメガVIIチャイナ影よりもくい込むので個人的には切りにくいと感じました。

57.5°の硬度で快音で最速のラバー

 ここまで硬いラバーなのに、ミート性能がいいのか、弾き気味のドライブや、スマッシュ、ミート時の音が非常に気持ち良い高い快音でした。ダイナライズAGRでも感じましたが、非常にカチンと高い音がなります。この高い快音が好きな方はバチっとあうと思いますね。やはりDignic 80(ディグニクス80)とかDignics 64(ディグニクス64)テナジー05ハードなどの性能を維持しつつ、回転性能を高めたい、もっと硬い方が好き、重いラバーが欲しいと感じる選手に向けたラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 粘着感は皆無です。人によっては重いと感じるかもしれません。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ぶつけ気味に打つとものすごいスピードですね。ただし、ボールの重さ、で比較するとめちゃめちゃ軽いという風に受けた人には言われました。自分の技量不足かもしれませんが、弾き気味にドライブを打つと、想像以上に弾いてしまっているのかもしれません。このあたりは使い込むことでドライブの重さも出るのかもしれません。粘着ラバーではなく、あくまでりDignic 80(ディグニクス80)とかDignics 64(ディグニクス64)テナジー05ハードなどから、さらなる重量を求めるラバーではないかと思います。パワーヒッター御用達ラバーではないかと思いますね。

面を開いたドライブ
 ボールが思ったより沈まないという印象でした。そもそもスピードドライブが打ちやすいラバーですので、面を開くとミート気味になりすぎて逆に制御が難しくなった印象です。やはり面を開いてドライブした方が味が出ると感じるラバーは粘着ラバー系で、オメガVIIチャイナ影なんかは、ドライブの打ち方でもかなり回転量やボールがかわる印象ですが、ダイナライズZGRは面を開くメリットはなくはないですが、ドライブの球質にあまり差は感じませんでした。自分の打ち方であわせると良いラバーだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 硬いので、やりやすいです。ただくい込みの良さもあるので、少し飛び出しが良くて浅くて低いドライブを打つのは、できなくはないけど使い込んで慣れる必要ありだと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 普段使うオメガVIIチャイナ影よりも、ややミスが目立ちました。これは完全に慣れだと思います。打ち方が粘着ラバー的な打ち方ではなく、スピン系テンションラバーにあわせたインパクトで、持って行くようなイメージでドライブをする必要があると感じました。というのは、オメガVIIチャイナ影よりもボールが走る分、相手のコートで沈まないんですよね。回転で沈める、というよりも一番高い打球点をインパクトを信じて打ちに行くべきラバーと感じました。

カーブ/シュートドライブ
 思ったより曲がらないと思います。弧線は出ますが、弧線以上にスピードに特徴があるので、そちらを求めた方がいいと思います。

ブロック
 ラバーが硬いので相手の回転を受けやすいということはなかったです。

カウンタードライブ
 ミート気味にブロックかカウンターができるラバーだと思います。

ストップ
 ラバーの硬さで止まります。十分合格点の性能だと思います。

ツッツキ
 こちらも十分合格だと思います。早いツッツキ、切るツッツキを使い分けられそうな、自在感もあると思います。

フォアサーブ
 ロングサーブの切れとスピードがバツグンでした。下回転からの卓球よりもロングサーブを多用するならありだと思います。

バックハンド系

軽打
 硬いのですが、弾くと非常に気持ちいいので、個人的にはバックもありだと感じました。ただし、重量は重いです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 少し重いですが、ボールも持つし、パワー不足を補うような感じもありました。打球点があえば、中陣からでもパワフルで快速のドライブが打ちやすかったです。ただ、重いかな。

チキータ
 ボールを持つので思ったよりやりやすかったです。この感じなら試していないのですが、下回転に対するループドライブやスピードドライブもやりやすいと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane(キョウヒョウ)系 ≧ Dignics 09C ≧ Dynaryz ZGR > Rhyzen ZGR

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz ZGR > Rhyzen ZGR > Dignics 09C > Hurricane(キョウヒョウ)系

https://amzn.to/3nhH7d1

レビュー Dianchi(ディアンチ)

説明

 本ページでは中国卓球メーカー典馳さんのラバー、DIANCHI(ディアンチ)をレビューさせていただきます。katsuo000が知っている情報はあまり多くなくて申し訳ないですが、是非ご参考ください。

 2019年全中国選手権男子シングルス優勝して、木下マイスター東京で大活躍したカットマン、候英超(Hou Yingchao)選手が使用していたということで、有名になったラバーです。正直katsuo000はこの情報がなければ、Dianchiを購入することもなかったでしょう汗。候英超選手は、Tリーグで大活躍で、2ndシーズン(2019年8-12月)の男子MVPをとっています!2019年の全中国選手権では、馬龍(Ma Long)選手や樊振東(Fan Zhendong)選手は欠場していたものの、中国若手の実力者である王楚欽(Wang Chuqin)選手や梁靖崑(Liang Jingkun)選手にも勝利しているわけなんで、弱いわけありませんね。候英超選手はフォアにディアンチでバックは表の裏表カットマンになります。彼のプレイはカットマン中心にTリーグをおおいに盛り上げました!

 木下マイスター東京: https://kinoshita-meister.com/team/hou

 ディアンチは候英超選手の影響をモロに受けて、レビューを散見することが出来るのも特徴でしょう。まずは自分が購入した『卓球の森』さんでは、己打底(スポンジ前加工)したラバーでスピード性能の高い粘着ラバーという説明がされてます。

 卓球の森: https://www.tt-mori.com/shopdetail/000000001949/5/page1/order/

ググってみると卓CUBEというサイトでも紹介されていました。己打底によって回転やスピードが桁違いに高く、かつ中国ラバーと比較して軽量で弾んで、回転も癖もあるラバーというのが特徴だそうです!

 卓CUBE: https://takcube.com/user_data/dianchi

重量と硬度

 性能表は中国語が読めれば見つけられるんですかね。すみません、見つけられませんでした。ということでkatsuo000ブログの恒例の重量と硬度比較になります。

 卓CUBEさんでは軽量を推していましたが、キョウヒョウと比べるとやはり軽いですね。そして思ったより硬い値になりました。ただ、すごく特徴的な点としてシートよりもスポンジが硬いラバーになっています。この特徴は、粘着ラバー全般にあるみたいで、中国製粘着ラバーはこの特徴をもっていることがよくある印象です。この特徴があるとループドライブが浅く低くしやすいと感じますね。また硬度計の測定値よりも触った感触は全然柔らかいですね。実際の硬度よりも柔らかく感じるというラバーは、回転性能が高くかなり好印象です。

Dianchiの貼りと重量

 中国製の粘着ラバーということで、アウターアラミドカーボンのStradivarius(ストラディバリウス)に貼りました。

Dianchi(ディアンチ)
 中国製粘着ラバー
・Sponge Thickness:2.1 mm
・Sponge硬度:38°、39°、40°
・4,000円 税込
・86 g(切断前、シート付き) → 53 g(ストラディバリウスに貼って)

 普段Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)を使っているので、そこまで重たいといった感じは受けませんでした。今回、スチラディバリウスに貼ったのはただただアウターという理由でしたが正直失敗したと感じました。ストラディバリウスは、やや回転性能や球持ちよりもスピード性能やミート打ちに特徴のあるラケットだと、改めて感じました。確かに低価格で初・中級者をターゲットとした場合、ドライブよりもミート打ちのしやすいラケット設計にするのは納得ですからね。写真はありませんが後日、Tornado King Power(トルネードキングパワー)に貼って改めて試打しました。

Dianchiの3つの特徴

中国粘着ラバーなのにキョウヒョウよりもスピードがかなり出る!でもちゃんと中国ラバー!

 このラバー、とても弾みますね!評判通りで驚きました。方向性としてはオメガVIIチャイナ影とかなり似ていて、回転、スピード、癖を求めたラバーだと感じました。ただ、弾みはオメガVIIチャイナ影などのドイツ製粘着テンションラバーの方が弾みます。中国粘着ラバーらしさと弾みを持ったラバーで、かなり好印象でした。オメガVIIチャイナ影もそうなのですが、中途半端になりやすいので、自分から癖を出せるようなドライブの仕方を身につけないと、癖は出にくいとも感じましたね。でも、スイングで癖がかなり出て、スピードも回転も申し分ないというのは非常に魅力を感じました。

シートが柔らかくて、球持ち感が素晴らしい

 ディグニクス05などのシートの硬いラバーはある程度くいこませないと回転がかからないので質の高いループドライブがややしにくい印象があります。一方でDianchiは抜群の球持ちでした!硬度を選べばバックでチキータを狙うのも十分使いやすいと感じました。この球持ちは好みです。

打球感の割には回転がよくかかって、癖が出る!

 やはり打球感が柔らかいと感じやすいので、打感的には回転量が乏しいように感じるのですが、ちゃんと癖も出るし回転量があるから、ボールも安定して入ると感じました。やはり、癖をしっかり出すならラケットは開いた方が良いドライブになると感じ、使用者を選びそうではありますが、スピン系テンションから移行してキョウヒョウを目指す過程で使うのもありなラバーだと思います。そして特に嬉しいのは安いことですね。安いと手を出しやすいと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 粘着間のある打球感ですね。ボールをしっかり掴めて、緩急が出せて楽しいです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 粘着感ありますが、かなりスピードが出て好印象でした。広い場所で打ったのですが、そこでもスピードが遅いとは感じませんでしたので、粘着テンションラバーと比べても遜色ないくらい弾むしスピードが出ると感じました。また受けては、中国ラバー独特の癖もあるとおっしゃってました。少なくともオメガVIIチャイナ影よりも癖は出やすいと思いますね!一方でスピードはオメガVIIチャイナ影の方がでます!

面を開いたドライブ
 やはり面を開いてドライブした方がいいドライブが打ちやすかったです。ただこのDianchiは弾むためか、多少巻き込む系やこする系のドライブの打ち方でもいいボールが打てると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 打ちやすいです。キョウヒョウほどのえぐいループドライブは打てないですが、十分武器になるループドライブになりました。

対下回転に対するスピードドライブ
 キョウヒョウよりも優れるのがこのスピードドライブになりますね!キョウヒョウはやはりスピードドライブが難しい汗。このDianchiならかなり打ちやすいと思います。

ブロック
 独特の打感はありますが、キョウヒョウほどではないと思います。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ
 こちらもグリップするので良かったです。

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。好感触でした!

バックハンド系

軽打
 バックハンドでも使ってみました。やはり硬度40°のスポンジ硬度なので、インパクトの強さは必要でした。でもおもったより使えるとも感じましたね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはり粘着ラバーになるので、少し下がるとスピードは落ちますね。

チキータ
 やりやすいです。めちゃめちゃ球を持つので回転をかけやすくて安定しました。スピード系はややインパクトが必要かもしれません。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 キョウヒョウ(Hurricane)> Dianchi ≧ Omega VII China Ying

スピード
 Omega VII China Ying > Dianchi > キョウヒョウ(Hurricane)

レビュー Blue Storm PRO(ブルーストームPRO)

説明

・Blue Grip(粘着ラバー) 5種
・Blue Storm(ブルーストーム) 7種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種

 ブルーのラバーはいくつあるのか、というと25種類になりますね!その中でもDONIC(ドニック)の2022年の1月に発信された新ラバー、Blue Storm PRO(ブルーストームPRO)をレビューします。DONICのラバーといえば、ブルーとつくラバーが多いですね。スピン性能の高いブルーファイヤシリーズ、スピード性能や低弾道で直線的なブルーストームシリーズ、粘着テンション系で扱いやすさとさらなる回転性能と癖も出るブルーグリップシリーズとラインナップが多いのも特徴です。これは選手の技量にあわせて細かく細かく硬度やシートを変更できるメリットをもたらしてくれるものだと思いますね。2022年のパンフレットではブルーファイヤJPシリーズは掲載されていませんんが、日本のDONICホームページでは掲載されていますね。廃盤になるかもしれませんが現状は取り扱いがあるみたいです。メーカーとしては在庫を多く扱うことになって企業的には費用がかさむ戦略だと思いますが、どのシリーズも硬度やスポンジ厚さを多くラインナップするDONICのスタンスは、ユーザーファーストなメーカーだと思います。そんなDONICさんの最新作で、大注目のラバー、ブルーストームPROについて確認してみましょう。まずは既に配信されているものを取り上げますね。

 ブルーストームPROは発売当初から卓球王国さんや、ゆうさんの動画で情報が発信されています。JOCエリートアカデミーから中央大学へ進学して大学で活躍、現在は日本リーグへ参戦している浅津碧利選手のレビュー動画も配信されています。

 卓球ナビ: https://takkyu-navi.jp/you/article/3852

 用具レビューで非常に質の高い動画を配信していて、個人的には大好きな唐橋卓球代々木店の動画もオススメです。非常にわかりやすいですし、動画の最後に他ラバーとのスピンとスピードで比較してくれるので、性能のイメージがしやすいですね。

 唐橋卓球代々木店: https://www.youtube.com/watch?v=_1YKrjFFcT4

 昨今ドイツ製ラバーの性能はかなりあがってきていて、進化型テナジーラバーとして、テナジーと同等かそれ以上の高い性能を持っているのではないかと期待しています。今回のブルーストームPROもおそらく同一の技術が採用されていて、テナジーに匹敵する高い回転性能を有するようですね。

 DONICの契約選手で今年のインターハイ優勝三冠候補の一人である愛工大名電の鈴木選手も一時期ブルーストームPROを使用していたようですが、現在はBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)に戻されていますね。一時期ブルーグリップ系のラバーも使用していたようなのですが、ラバーに頼った癖ではなく、技術で繰り出す癖球を求めてブルーストームZ1ターボを使用されているそうです。

 DONICさんのホームページやパンフレットの情報は以下になります。

プロフェッショナル仕様のセレクトバージョン。

 トップシートを新たにし、ボールのタッチ感覚とレスポンス、そしてスピンを大幅に向上しました。ボールの飛び出しも並外れた、ダイナミックラバー。

https://www.donic.jp/

 また、『卓球グッズ2022』掲載の鈴木選手のコメントは以下になります。

2022年の全日本ではバックに『ブルーストームPRO』を使用していました。個人的には打球感が柔らかめで食い込みも良く、スピードよりも回転重視のラバーという印象です。フォアは『ブルーストームZ1ターボ』を使っていますが、『PRO』の方が軽く打っても回転がかかり、ブロックなどで相手のボールを利用しやすかった。フォアでも『PRO』を試しましたが、ぼくの感覚や打ち方では少しコントロールが難しく感じました。自分のスイングで強い回転を出せるのが『Z1ターボ』、意識しなくてもナチュラルに回転をかけられるのが『PRO』というイメージですね。前陣でプレーする選手や、自分から回転をかけていくのが苦手な選手に『PRO』は合っていると思います。

『卓球グッズ2022』より

 本ブログでは、ブルーストームPROをレビューしつつ、ブルーストームZ1ターボと比較してみようと思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 DONICさんのラバー公表値はあまり参考にしづらいのが、デフォルトですね。一応バランスがとれているのは最新のブルーストームPROであることがわかりますが、スピード性能はもしかしたら、ブルーストームZ1ターボの方が上、というイメージもありますので、やはりやや参考にしにくいです。続いてkatsuo000の硬度計比較になります。

 硬度比較をするとラバーの特徴が出ると感じます。katsuo000が所有しているDONICさんのラバーの中では、ブルーファイヤM1ターボよりも軽くなっていてブルーストームZ1ターボとほぼ同等の重さになりました。Z1ターボはくい込みが非常に良くて柔らかいと感じるラバーでしたが、PROはもう少し硬くなっていますね。だいたいテナジー05と同じくらいの硬さになると思います。 前評判にあるように、テナジー05と同等のスピン性能であるならPROは、かなり期待が持てるラバーだと思いますね。

ブルーストームPROの貼りと重量

 最近はインナーということで、YASAKA(ヤサカ)さんのReinforce AC(リーンフォースAC)に貼りました。

 個人的には硬すぎず、軽すぎず、幅広い選手が使えそうなラバーでした。

Blue Storm PRO(ブルーストームPRO)
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・Speed: 11+
・Spin:11
・Control:5+
・Sponge硬度:50.0°
・7,800円 + 税
・72 → 50 g(リーンフォースAC)

Blue Storm PROの3つの特徴

高い回転性能!これは素晴らしい!

 今までのブルーラバーの中でも抜群の回転性能を感じました。回転性能の高いブルーラバーはBlue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)やBlue Grip C1(ブルーグリップC1)などですが、圧倒的に異なるのは、くい込みの良さです。他のラバーがスポンジの硬さで回転をかけるのに対し、ブルーストームPROは、スポンジのくい込みの良さでボールをグリップしつつ強い引き攣れで回転をかけていることが非常に感じやすいラバーでした。強い回転性能は良いラバーの条件だと思いますので、非常にオススメです。

回転性能が高いのに、弾道が低い!

 このブルーストームPROの面白いところは、回転性能が高いのに、弾道が低い点になります!80や64系の粒形状に近い、弾道の低いボールが出ますね!ブルーストームZ1ターボも同じような低弾道の弧線で攻撃的でしたが、ブルーストームPROはさらに回転性能も高くて、今までにない特徴のあるラバーだと感じました!攻撃的なのに回転性能が高いというのは面白いラバーだと思いますね。ディグニクス64やディグニクス80も攻撃的かつ高い回転性能を示しますが、シートが硬いのでやや回転をかけることが難しいラバーでもあると思います。このブルーストームPROはどちらかというと、テナジー05の回転性能を持ったテナジー64のようなラバー、と表現できるように感じました。あるいは似ていると感じるのはテナジー19でしょうか。もちろんブルーストームの名を冠しているので、テナジー19よりももっと攻撃的なのがPROだと思います。

粘着ほどではないけど、台上もやりやすい!

 回転性能が高いので、やはり台上はやりやすいですね!もちろん、粘着ラバーほどの止めやすさはありませんが、回転をかけてボールを止めることが出来ている感じがありました。ブルーストームZ1ターボはシートは硬いのですが、やや浮きやすいとも感じたので、台上のやりやすさを求めてPROを使うこともアリと感じましたね。値段はやや高いですが、非常にオススメできるラバーだと思います!

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 50°のラバーですが、その硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転をかけたいと思ったときにかけられるし、スピードでおしたいというときも低弾道でスピードによるプレッシャーをかけられるドライブが打てて非常に良かったです。この緩急がまさにブルーストームZ1ターボとの違いでもあるかもしれません。ブルーストームPROならドライブの回転量で揺さぶって、チャンスボールを射抜くということが非常にやりやすいと思います!

対下回転に対するループドライブ
 これだけ攻撃的なドライブが打てるのに、かなり満足のいくループドライブが打てました。これは評価が高いですね!

対下回転に対するスピードドライブ
 ボールの重さは下がるかもあしれませんが、いいボールが打てました。スピンテンション系ラバーらしい伸びを感じられて良かったです。

カーブ/シュートドライブ
 回転性能が高いので、思い切り横をとるとかなり曲がります。今までのスピード性能の高いラバーと比較しても特徴的なカーブやシュートのドライブが打てるでしょう。

ブロック
 ブルーストームZ1ターボと比較すると、ラバー全体が柔らかいと感じるのはPROの方になります。従って相手の回転の影響はやや受けやすいのがPROになります。ただし、弧線が低いので思ったよりもネットミスが多かったですね。回転をかけてブロックも安定させたいならPROの方がオススメです!

カウンタードライブ
 思ったより弧線が低いので、意外とカウンタードライブがやりやすかったです!これは意外でした!

ストップ
 十分にとめることが出来ると思います。

ツッツキ
 深いツッツキで攻撃的に攻める事が可能だと感じました。

フォアサーブ
 回転性能が高いので満足のいくサーブが出せました!

バックハンド系

軽打
 十分に柔らかく感じるのでバックでも使えると感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 非常に良いですね。くい込みが良いので安心して懐まで待てるし振り遅れてもグリップ力でコースを狙えると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったし、回転性能も十分でした!

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みがいいのでやりやすいですね!ディグニクスがなかったら使いたい!

ブロック
 思ったよりネットミスが多いのが意外でした。粒形状の影響かもしれません。

ストップ / ツッツキ
 Z1ターボよりもやりやすかったです。

チキータ
 くい込みがいいので、かなりギリギリまでボールを待ってからチキータに行ける感じがありました。これはくい込みの良さにおかげですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 ディグニクス05 > Q5 ≧ DNAプラチナXH ≧ ターゲットプロXD-52.5 ≧ ラザンターR53 > ブルーストームPRO > G-1 max > ラザンターR48 ≧ エボリューションMX-D > テナジー05

スピード
 ディグニクス05 ≧ エボリューションMX-D > ブルーストームPRO >ラザンターR53 ≧ Q5 ≧ ラザンターR48 > ターゲットプロXD-52.5 > DNAプラチナXH > G-1 Max

レビュー Fastarc G-1 Max(ファスタークG-1 マックス)

説明

 日本で最も売れているラバー。それはButterfly(バタフライ)さんのモンスターラバー、Tenergy(テナジー)シリーズでもなく、モンスターラバーを超えるDignics(ディグニクス)でもありません。日本一売れているラバー、それはNittaku(ニッタク)のFastarc G-1(ファスタークG-1)になります!

 2021年に、このファスタークG-1のスポンジ厚がMaxのラバーが販売されました。今回はその、MaxのG-1のレビューになります。既に有名関西YouTuber、ごぶりんずさんでも、MAXについては好評という動画を投稿されています。特に比較試打は注目ですね。

ごぶりんずTV 特厚と比較: https://m.youtube.com/watch?v=xgE1J5pYHFY

ごぶりんずTV MAX試打: https://m.youtube.com/watch?v=3gaRzUszFng

 katsuo000の言葉で、G-1の特厚とMAXがどのように違うのか触れていきたいと思います!

何故Fastarc G-1は日本一売れているのか!?

 MAXと特厚の違いに入る前に、このG-1というラバーがなぜ日本一売れているのか、改めて書いていきたいと思います。理由は主に3つある、というのが、卓球王国などの評価になりますね。3つの理由は以下になります。
   1. プラボールの導入
   2. テナジーシリーズの値上げ(オープン価格化)
   3. トップ選手の使用

1. プラボールの導入
 プラボールの導入となり、ボールが硬くなりました。ボールが38 mmから40 mmへ変更した際も回転が、かかりにくくなりましたが、さらに回転がかからなくなりましたね。このセルボールからプラボールへの変更を受けて硬くて回転のかかるラバーの評価が上がりました。ファスタークG-1は硬くて回転のかかるラバーですので、まさにプラボールにフィットしたラバーと言えるでしょう。プラボール導入によってファスタークG-1の評価が上がったと言えるでしょう。

2. テナジーシリーズの値上げ(オープン価格化)
 モンスターラバー、テナジーシリーズがオープン価格となりました。これは実質の値上げに相当します。オープン価格化の前までは、卓球ショップでは定価の2〜3割の割引という恩恵を受けることができて、5,000円前後でした。しかしながらバタフライさんはオープン価格化し、現在ではテナジーは7,000円以上する高価なラバーとなってしまいました。改めて使用者を選ぶラバーとなってしまっています。この影響を受けて、ポストテナジーを探訪する選手が増えたようですね。確かにラバー1枚に10,000円もかかるとなると、流石に多くの卓人のお財布には厳しいと感じられたようですね。ファスタークG-1は定価6,000円+税と価格設定もこれまた丁度良い価格設定だったのかもしれません。この価格から、卓球ショップでは店舗割引を受けられるので、実質5,000円を切る値段で購入できるでしょう!ただし、2022年に入り、円安の影響をもろに受けて、ドイツ製ラバーであるG-1も300円値上がりして、6,300円+税になってしまいました。この影響がどのように出るのか楽しみですね。実際値上がりに対し不満の声も聴きますからね。

3. トップ選手の使用
 そして、最後にトップ選手の使用実績ですね。なんといっても日本女子代表の石川佳純選手、伊藤美誠選手でしょう。また、男子でも森園政祟選手も、チキータのためにバックにファスタークG-1を使用しています。このように男女どちらのトップ選手も使用実績があることは非常に大きな宣伝効果があると言えるでしょう。現在は石川佳純選手は使用していない模様ですが、伊藤美誠選手はフォア側に使用しています!(SNSなどの噂では、伊藤美誠選手は現在50°のファスタークG-1を使っているという話もありますが、何にせよファスタークG-1を使用されています)。伊藤美誠選手が使用しているという事実が非常に大きな宣伝効果と信頼となって、多くの卓人が使用したい、使用しよう、と考えるに至っているのは事実でしょう。

Fastarc(ファスターク)シリーズ

 ファスタークG-1およびそれ以外のFastarc(ファスターク)シリーズの由来などについて触れさせていただきます。ニッタクさんによると、ファスタークの名前は、英語のFast(速さ)とArc(弧線)をくっつけた造語ということです!なかなかのネーミングだと思います。さらにファスタークG-1のGはGrip(グリップ)のGということらしく、「シートでグリップして弧を描く」ラバーだそうです。

 ファスタークシリーズの中でも最も回転性能の高いラバーがファスタークG-1になります。なぜ回転性能が高いのかというと、シートの粒形状が太くて狭いからになりますね。粒形状は打球感にも強く影響するので重要です。モンスターラバーのテナジー05も粒形状は太くて狭いため、G-1とテナジー05で、打球感に類似点があると言えるでしょう。(もちろん、かなり別物のラバーではありますが。)
 他のファスタークシリーズを確認してみましょう。スポンジ硬度がG-1と同じでスピードタイプのシートの粒形状であるFastarc P-1(ファスタークP-1)、スポンジ硬度は柔らかくて、G-1と同タイプのシートの粒形状であるFastarc C-1(ファスタークC-1)、スポンジ硬度が柔らかくて、スピードタイプのシートの粒形状であるFastarc S-1(ファスタークS-1)が販売されています。テナジーシリーズほど種類は多くありませんが、パンフレット上はイメージしやすい説明になっていることからもポストテナジーとして手に取りやすいものになっていると言えるでしょう。またテナジーシリーズと異なり、ファスタークシリーズは種類によって値段も異なり、G-1とP-1が最も高く、スポンジ硬度の柔らかいC-1とS-1は安い値段設定になっていることも嬉しいですね。G-1が硬すぎると感じたのであれば、C-1へ変更するのもありと言えるでしょう。

  以下ホームページより引用

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スピンドライブ重視!
シートでグリップして弧を描く、強烈なスピン!
どんな位置からでも打ち抜ける威力、強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!
その実力は世界のトップが証明し続ける!
2021年7月1日にスポンジ厚「MAX」が新登場!
ファスタークとは?
Fast(速さ)とArc(弧)を描くボール軌道を開発コンセプトとした、トップ選手が勝つために選ぶギアです。

テンションスピンシート
 グリップ感覚に優れたゴム成分と粒形状で、抜群の威力を実現した「テンションスピンシート」。硬く粒が詰まったシートは打ち合いで押し負けず、ボールにパワーが伝わります。

ストロングスポンジ
 ハードな打球感でありながらボールをしっかり捉えて押し出し、ボールに更なる威力を生み出すスポンジです。

◆ファスタークシリーズ 性能比較
 G-1・・・シートでグリップして弧を描く!強いドライブに打ち負けない強靭さが魅力!
 P-1・・・スピードドライブ重視!ボールを薄く捉えても、ノンスリップ感は抜群!
 C-1・・・バランスラリー重視!安定した台上プレーからのカウンターや両ハンドドライブ!
 S-1・・・スピードスマッシュ重視!前中陣でのミート打ちやブロックからのスピードドライブ!

《卓球王国》異例のロングセラー「ファスタークG-1」の秘密に迫る!
《vol.1》第1回目「ファスタークの基本性能」
《vol.2》第2回目「異色のロングセラー」
《vol.3》第3回目「偶然?必然?」
《vol.4》第4回目ロングセラーを記録している「ファスタークG-1」の秘密に迫る!

【動画配信中】
「伊藤美誠選手【すべては勝利のために】」
「森薗政崇選手【ファスタークG-1への想い】」
「【厚さ選びに迷わない】田添健汰が打つファスタークG-1! 【特厚とMAX】」
「ファスタークG-1ブラインド試打in神奈川大学卓球部」

【選手のコメント】
◆伊藤美誠(スターツ)
 回転がかかる時とかからない時があります。いい意味でイレギュラーするのです。世界で戦う時もそうですが、私のカウンターに対してネットに落とすことが多く、クセ球が出るのだと感じています。そこがいいですね。

◆石川佳純(全農)
 私は発売当初(2010年11月)から、ファスタークG-1を使っています。ファスタークG-1は、スピードが出るし、しっかりとボールを持ってくれるシートなので、コントロールしやすいと思います。また回転がかけやすく、台上処理がすごくやりやすく非常に満足しています。ファスタークG-1が一番満足できるラバーだと思います。

◆森薗政崇(BOBSON)
 僕の打ち方にもよると思うのですが、スピードが出て弧線を描きながらもやや直線的な弾道になり、相手のコートに突き刺さるボールを受けた相手からもやりづらいとよく言われます。ファスタークG-1は、前陣でプレーする僕のスタイルに合っているラバーだと思います。(2021年全日本選手権シングルス準優勝)僕はバック面にファスタークG-1を中学から使い続けている。このラバーはとてもグリップ力が強く、僕の武器であるチキータのやりやすさと威力において、勝るラバーはほかにないと感じている。チキータが強みであると思い込んでいたため、それに固執しすぎていた。全日本前にバックのブロックとカウンターミートを強化したが、安定性と威力が出せることに驚いた。G-1がぼくのリクエストにしっかり応えてくれた。もっともっと強くなりたい。何度かほかのラバーを試したこともあるが、そのたびにG-1の良さを再確認する。僕はこれからもG-1と共に戦い続けます。

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https://www.nittaku.com/products/rubbers/post-3

性能値

 まず、Nittakuさんの2022年の一覧表になります。

 ニッタクさんは、中国製のシートを採用したHurricane(キョウヒョウ)シリーズも販売しており、近年話題となっているHurricane Pro III Turbo(キョウヒョウプロ3ターボ)シリーズの2枚やその他のキョウヒョウシリーズの回転性能は際立って高いものになっています。ファスタークG-1よりも、今年新発売のハモンドZ2、スピード性能の点だけであればFastarc P-1(ファスタークP-1)や2020年のパンフレットからは消えてしまったAlhelg(アルヘルグ)といったラバーの方が高いです。バランスと信頼のあるラバーが、ファスタークG−1のニッタクのラバーの中での立ち位置と言えるでしょう。あるいはスピン系テンションラバーの中で最も回転性能の高いラバーといえば良いでしょうか。

硬度比較

G-1 Max 49 g
 shore cシート側: 42.3°  shore cスポンジ側: 39.8°

G-1 特厚 48 g
 shore cシート側: 43.3°  shore cスポンジ側: 41.0°

テナジー05 47 g
 shore cシート側: 44.6°  shore cスポンジ側: 43.3°

ディグニクス05 48 g
 shore cシート側: 50.0°  shore cスポンジ側: 48.2°

 特厚と比較すると、Maxの方がスポンジが厚くなってシートが薄くなったのか、かなりくい込みやすくなった印象ですね。ややG-1そのものは、やや古いラバーでもあるので、ディグニクスよりもテナジーに近い数値になっていると思います。

ファスタークG-1マックスの貼りと重量

 Rein Force AC(リーンフォースAC)に貼りました。

Fastarc G-1(ファスタークG−1)Max(マックス)
 Tension Spin Sheet(テンションスピンシート)
 Strong Sponge(ストロングスポンジ)
・Speed:15.00
・Spin:12.50
・Sponge Thickness: 中(1.7 mm)、厚(1.9 mm)、特厚(2.1mm)、Max(マックス)
・Sponge硬度:37.5(ドイツ基準47.5)
・6,000円 + 税
・69 g(切断前) → 49 g(張継科ZLCに貼って)

Fastarc G-1マックスの3つの特徴

特厚よりも扱いやすくなった!とりあえずグリップして回転かけたいならコレ!

 このG-1 Maxは特厚と比べると抜群に扱いやすいと感じました。くい込みが良いのと、ラケット芯に至りにくいのが良かったです。特厚は思い切りくい込ませようとすると、容易に芯の硬い部分に当たってしまい、回転量と重さを出しにくい感じがありました。まさに、スポンジ厚さを薄くしたときあるあるな感じでした。この感じがなくなっただけ、といえばそれまでですが、そういった部分がなくなったのは非常にストレスがなくなった気がしました。飛距離も出しやすくなり、ドライブもかなりのびのび打てると感じました。ただ特厚の時と比較して、感覚的には、ボールの揃いやすさが、Maxは増えた気がしました。それでもシートの硬いラバーと同じように、回転がかかるときはしっかりかかるし、スピードドライブを打つと、重くて、回転量は減ったりと、回転の幅が出やすいと感じました。シートがやはり硬いためでしょう。この癖球とも呼べるボールのばらつきは、試合で相手がG-1を使用してきた際には注意しないといけない部分だと改めて感じましたね。

シートが硬いので、ブロックがとても安定する!

  またシートが硬いラバーなので、ブロックやカウンターがめちゃめちゃやりやすいですね。中級者以上の方へ、迷ったらこのラバーをススめることのできるラバーだと思います。盾として使いやすいラバーだと思います。ディグニクスはシートが硬いですが弾むし弧線が非常識に上へ上がるラバーです。威力は物足りないかもしれませんが、その分、ブロックのおさまりや制御がしやすいG-1は改めていいラバーだと感じました。

バックドライブもチキータもど安定!

 今回久々に使いましたがバックドライブやチキータはめちゃめちゃ入れやすいと感じました。ボールをグリップしている時間をしっかり感じられて、ボールを上書きするように打てるのは、安心した返球に繋がるのでいいと思います。森園選手が使う理由も納得しました!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。Maxになって、かなりくい込みが良くなって扱いやすくなった印象です。

ロングボールやラリーでのドライブ
 特厚のときは、下がれば下がるほど、ボールの伸びが少ないと感じました。下がるとどうしても弾き気味にドライブになり、飛距離も出づらく使いにくいと感じました。Maxでは、そういったストレスがなくなった印象です。下がってもスポンジが厚いので、エネルギーロスを感じず相手のコートの深いところにしっかり届く感じがありました。早くこれを使いたかった。また特厚はスポンジが薄いので球離れもまずまず早いと感じましたが、Maxはスポンジが厚くなって非常に球持ちを感じやすくなりました。G-1はテナジー05っぽさ、粘着ラバーぽさ、グリップ感があるラバーなので、シートだけで捉えて回転だけを思い切りかけるドライブでも良いドライブがしやすいと感じました。

面を開いたドライブ
 これも打ちやすいですね!非常に好感触でした。スピードドライブで回転量も乗せるのが結構難しかったですが、安定しやすかったので非常に好感触でしたね!

対下回転に対するループドライブ
 テナジー05よりも売れている一つの理由が対下回転ドライブだと思います。やりやすいですね。非常に強烈な回転のドライブができると感じましたね。良いラバーだと思います。回転量でいうとテナジー05やディグニクス05に匹敵するレベルだと思います。Maxになってシートの硬さも相まってテナジー05よりもG-1の方が回転量の最大値は上かもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
  回転量は落ちると思いますが、非常に打ちやすかったです。これは不思議な感じでしたね。テナジーの方がスイングスピードとか角度がシビアなイメージです。自分はスピードドライブで回転をかけることが下手くそなためだと思いますね。

カーブ/シュートドライブ
 これは思ったより曲がらなかったですね。回転量の幅を感じました。横回転はアンドロのラバーの方が好印象ですね。

ブロック
  ボールをグリップできるしシートは硬いし、ということで非常にやりやすかったです。特にスピードドライブに対するブロックはかなりやりやすかったですね!このやりやすさは最高です。

カウンタードライブ
 シートが硬いのでカウンターもしやすいですね。MX-PやR53の方がくい込む分、カウンタードライブがやりにくいと感じましたが、G-1は回転量がやや落ちる分、やりやすかったです。

ストップ / ツッツキ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!ただ、気を抜くと軽くなりそうでしたね。

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。かなり好感触でした!

バックハンド系

軽打
 こちらも違和感なくて良かったですね!特厚よりもMaxになって球持ちがさらに良くなったのもあると思います。もっと早く出してほしかったというのも感じました。R53は良いラバーでしたがシートの粒形状の違いでどうしても球離れを感じやすく、慣れが必要と感じました。しかしながらG-1は、粒は太く粒と粒の間も狭い粒形状ですので、打球時ボールをしっかりグリップしてから離すようなイメージで打てるので安定感もあって好きですね。良いです!この感じはDNAプラチナXHに似ていると思いますが、DNAプラチナはややシートのくい込みが良かったのと、重量が重いという点があります。G-1は軽くて安いのでその点は明らかにDNAプラチナよりも良いと思います。

ロングボールやラリーでのドライブ
  こちらも非常にやりやすかったです。特厚では弾いてしまいやすかったですが、スポンジの厚いMaxでは、そういったことはなかったですね。返球自体が非常にやりやすいと感じました。ただ特厚の時の方が癖球が出やすかった気がバックハンドでも感じました

対下回転に対するループドライブ
 ボールをグリップするので、イメージ通りのボールが打ちやすかったです。やりやすくて楽しかったです。回転量は並かもしれません。この当たりは古いラバーなので仕方ないかもしれませんね。

対下回転に対するスピードドライブ
 弾きやすいラバーでもあるので、こちらもテナジー05よりもやりやすかったですね!ディグニクス05もスピードが出しやすく最近はかなり入るようになりましたが、多分ディグニクス05よりも扱いやすいぶん、G-1の方がスイングスピードが遅くても入る気がしますね!

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 ドイツ製ラバーのボールはブロックしやすいのですが、ディグニクス09Cなどのループドライブは回転をモロに受けて、オーバーミスが多かったです。この辺りは慣れも必要かなと感じましたね。シートが負けている感じではないので、慣れたらいけると思います。

カウンタードライブ
 自分はテナジー05よりもやりやすいと感じました。シートが強いからかなと感じます。

ストップ / ツッツキ
 これも良かったです!止まりますね!切れますね!良いです!しっかりグリップするので弾いて浮くこともなくて好きな打球感でした!

チキータ
  ボールを持つのでやりやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 ディグニクス05 > Q5 ≧ DNAプラチナXH ≧ ターゲットプロXD-52.5 ≧ ラザンターR53 >G-1 max > ラザンターR48 ≧ エボリューションMX-D > テナジー05

スピード
 ディグニクス05 ≧ エボリューションMX-D > ラザンターR53 ≧ Q5 ≧ ラザンターR48 > ターゲットプロXD-52.5 > DNAプラチナXH > G-1 Max

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初期レビュー Tachyon Outer(タキオン)

説明

 今回はなんとWizard株式会社殿から、ご連絡いただきまして、Tachyon Outer(タキオン)の試打をさせていただきました。katsuo000として、ブログを運営してきてこのような機会をいただけるとは夢にも思っておらず、幸せなことに感激した次第です。私情はおいておいて、さっそくタキオンについて、説明させていただきます!!!

 Tachyon(タキオン)をググりますと、ウィキペデイアではタキオン粒子という言葉がヒットします。このタキオン粒子とは光よりも速いという仮想的な粒子だそうですね。つまりタキオンとは物理学用語になりますね。物理学の世界では、光よりも速い存在は現状見つかっておらず、想像上の存在がタキオンになります。このタキオンという名前をつけたラケットということで、気になるのはやはり弾みですよね!まずはWizardさんのホームページで、タキオンの説明について確認してみましょう。

 Wizardさんのホームページ: https://wizard-tt.co.jp/tt_racket/#tachyon

 合板構成は次のようになります。
Tachyon(タキオン)
・表板  ロイヤルウッド(0.6 mm)
・添え板 SIGRACET(0.35 mm)
・添え板 アユース(0.6 mm)
・芯材  アユース(3.0 mm)
 0.6 + 0.35 + 0.6 + 3.0 + 0.6 + 0.35 + 0.6 =6.1 mm

 TachyonはWizard初のカーボンラケットです。不織布状のGDL用カーボンSIGRACETは空隙率が高く接着剤が良く浸透するためアウターラケットの中でも特に弾むラケットに仕上がりました。

 その他にも接着剤を使い分けることで弾みをコントロールしたり、ラケット外周の振動を抑制することでスイートスポットを広げたり、高耐久の塗装が施されていたり、とにかく全部詰め込んだ夢のモダンラケットです。

 バックが苦手でフォアハンドの一発撃ち抜きに命を懸けてる方、とにかく下がってのラリーが多い方、ショートでコースをついてフォアハンドの引き合いに持って行きたいペンユーザーにおすすめできます。

開発者からの一言

 欲しい性能はかつてないほど速いラケットでした。名前にTachyonという光よりも速い仮想粒子の名前を付けたのは、その速さと未だかつて見たことがないという両方を上手く表現する名前だったからです。材料選定終了後、まず開発の障壁となったのは、GDLカーボンが接着剤を吸いすぎて表板に接着剤が染み出ることでした。それ以外にもかつてないほど速いを実現するためにした新技術が3つあります。語るよりもぜひ打って実感していただきたいラケットです。

https://wizard-tt.co.jp/tt_racket/#tachyon

公表のラケット性能上では、最も硬くて速いラケット位置にいるのがTachyonになりますね。

 実はあの卓球You tuberで株式会社Lili代表の村田雄平さんも既にこのTachyonを試打したレビュー動画を配信されています。

村田さんの動画: https://www.youtube.com/watch?v=e9T8gv9UoBA
元明大の菅沼さんが打つ: https://twitter.com/yuhei25lili/status/1527257792372875264

 村田さんや伴さんが試打した後に自分が試打してもあまり参考にならないかもしれませんが、なんちゃって中級者が打つとこんな感じか、というのが伝わったらいいなと思って書かせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

 こちらがラケットの写真になります!ラケット重量はやや重い92 gとヘビー級な値でしたが、ブレード面積はレギュラーサイズの157 × 150 mmだったので思ったより軽く感じさせていただきました。開発中ということもあり、届いたTachyonのブレード厚さは6.5 mmと公表値よりも厚いものになっていました。これは弾みそうですね!

Tachyon Outerの特徴

これは爽快感のあるスピード!ヒノキ系ラケットに近い心地よさ!

 まず一番強く感じたのが爽快感のあるスピードでした。試打の際、準備できませんでしたが、近いのではないかと感じたのが、Sardius(サーディウス)というヒノキ系のアウターカーボンですね!サーディウスは7 mm越えのブレード厚さのラケットで、Tachyonは、サーディウスほどには弾みはありませんでしたが、かなり気持ち良いスピードが出ると感じました!打球点を多少落としても乗せ打ちのような打ち方で飛距離がでて入るようなイメージです。これは速いぞ!Tachyon!

打球感が柔らかい!感覚的にはアウターALCよりも柔らかいかも!?

 これだけスピードがでると、さすがに打球感が硬くなりそうなんですが、サーディウスはおろか、おそらくアウターALC(Zhang Jike ALC(張継科ALC)やLin Gaoyuan ALC(林高遠ALC))よりも打球感がある意味柔らかいという印象がありました。弾みとスピードはアウターALCよりも上で、打球感はアウターALCよりも柔らかいって、ものすごいラケットです!

比較するなら、張継科SZLCや水谷隼SZLC、話題のビスカリアSALC!

 巷で有名で弾みラケットとして、スーパーザイロンカーボン(SZLC)をアウターにはさんだぶっ飛びラケットか、今年の春の新作スーパーALC(SALC)搭載のビスカリアSALCではないかと思いました。打球感の柔らかさだけでいうと、おそらく、レボルディア以上に柔らかく、それでいてアウターSZLC系ラケットなみにスピードが出ると表現できるものだと思いました。この打球感の柔らかさは驚きですね!

 ただし、弾みのあるラケットということもあり、回転性能はやや落ちてボール自体は軽くなったと感じました。このあたりは戦型にも依存するし、かなり回転はかけやすいと感じるソフトな打球感でもあるので、必ずしもダメというわけではないでしょう。回転性能を上げようとして、ブレード厚さの薄いラケットを使うと相手の回転の影響も強く受けやすくなって返球が難しくなるということはよくあると思います。レシーブを除く、ラリーで相手の回転の影響をあまり意識する必要はないことは良い特徴だと思います。

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Zhang Jike ALC > Tachyon Outer > Sardius

スピード
 Sardius ≧ Tachyon Outer > Zhnag jike ALC

 今回試打の時間が短く、そこまで試打できなかったのですが改めてじっくり使わせていただけるといううことになっています。推奨のラバーもあるそうなので、近いラバーをはって試してみたいと思っているところです。以上、読んでいただいてどうもありがとうございました。

2022/5月 ラバーレビューのPVランキング

ブログの醍醐味!PV数でラバーを評価!

1位: Dignics 09C(ディグニクス09C)

2位: DNA Platinum XH(DNAプラチナXH)

3位: Hurricane NEO III Blue Sponge(省チーム用キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)

4位: Vega X(ヴェガX)

5位: Fastarc G-1(ファスタークG-1)

6位: Tenergy 19(テナジー19)

7位: Q5(キューファイブ)

8位: Rasanter R48(ラザンターR48)

9位: Dignics 80(ディグニクス80)

10位: Evolution MX-P(エボリューションMX-P)

11位: Rakza X(ラクザX)

12位: Evolution MX-D(エボリューションMX-D)

となっています。この順位、気づくと結構変化しているので、驚きます。記録を兼ねて記載させていただきました。MX-Dが12位ですが、今年一年で伸びそうな気がしています。一方で09Cと省チーム用のキョウヒョウの人気は高いという印象ですね。今後どのように変化するのか、楽しみです。

卓球グッズ2022 07月号 別冊 その1

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-8.png

卓球王国グッズ別冊

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 今年の別冊の卓球王国の卓球グッズ2022の目玉企画はブラインド試打になりますね!試打者の中には、プロコーチで全日本マスターズのランカーを経験されている川口陽陽さんや超有名卓球You tuber卓キチさんら18名の方が試打したされたようです。過去にも似たような企画がありましたがそのときは、Nittaku(ニッタク)のLatika(ラティカ)という最もオーソドックスな5枚合板でした。今回は、VICTAS(ヴィクタス)さんのZX-GEAR IN(ゼクスギアイン)とインナーカーボンに貼っての試打です。katsuo000はゼクスギアインが欲しいので、うらやましい企画でしたね。ラインナップされたラバーは以下になります。

01: Dignics 05(ディグニクス05) 
02: Tenergy 05(テナジー05)
03: Omega VII Tour i50(オメガVIIツアーi50)
04: DNA Platinum XH(DNAプラチナエキストラハード)
05: Ventus Extra(ヴェンタスエキストラ)
06: V>15 Extra(V>15エキストラ)
07: Rozena(ロゼナ)
08: Fastarc G-1(ファスタークG-1)
09: Fastarc C-1(ファスタークC-1)
10: DNA Pro M(DNAプロM)
11: Vega X(ヴェガX)
12: Rakza 7(ラクザ7)
13: Rigan Spin(ライガンスピン)
14: Evolution MX-D(エボリューションMX-D)
15: Evolutiom MX-P(エボリューションMX-P)
16: Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)
17: Blue Grip S2(ブルーグリップS2)
18: Hexer Power Grip(ヘキサーパワーグリップ)
19: Rasanter R45(ラザンターR45)
20: Q5(キューファイブ)

総合評価ランキング

 あくまで試打者の皆さんの平均点です。あしからず。

1位: エボリューションMX-D 4.4点

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 話題のラバーMX-Dが堂々の1位でした。性能、そしてコスパまで考慮すると一般的にもオススメできるラバーといえますね。飛距離の出やすいラバーなので、自分が使うなら回転をしっかりかけられるフォアになります。ポストテナジーラバーの中でもスピード性能が高く、シートが強いので、カウンターやドライブの打ち合いに強いラバーだと思います。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_evolution_mx_d/

2位: ヘキサーパワーグリップ 4.2点

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 2位には、意外や意外、ヘキサーパワグリがランクインしました。コントロールとスピード性能が高いようですね。自分はスピン性能の高いラバーが好みですので、あまり評価は高くならないかもしれません。試打したいと考えてますので、試打したらレビューを書きたいと思います!

3位: ディグニクス05 / DNAプラチナXH / ブルーグリップS2 / Q5 4.0点

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 ここで、ディグニクス05ですね。やはりコントロールが難しいというのがこのラバーの特徴だと思います。スピン性能は抜群に高く、それでいてスピード性能も高いので、katsuo000は大好きなラバーです。シートのグリップ力がエグイので、ツッツキはぶち切れますし、カウンタードライブもしやすいです。高いけど寿命も長いのでオススメですね。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_dignics_05/

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 DNAプラチナXHもランクインです。このラバーはかなりいいです。テナジー05の改良版って感じですね。本当にいいラバーで、しっかりボールが沈むので、相手のコートに入ってくれる安心感がありますね。ドイツ製ラバーは全体的に粒形状が倒れやすくてスピードが出しやすいものが多いですが、DNAプラチナは粒太目で回転力の得られるラバーになります。ディグ05がなければこのラバーを使っていたかもしれませんね。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_dna_platinum_xh/

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 ブルーグリップS2がランクインです。コントロールが良い一方で、突き抜けた性能はなく大人しそうなラバーだと思います。試打予定はないのですが、気になってしまいましたね。

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 Q5もランクインです。Q5はかなりいいラバーで回転性能も高いですね。何よりカウンターがしやすいのがQシリーズの特徴です。そして、ツッツキが浮きにくいんですよね。重量はやや重いですが、破壊力のあるラバーですので、オススメできるラバーだと思います。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_q_5/

7位: オメガVIIツアーi50 / DNAプロM 3.9点

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https://amzn.to/3wBEMzb

9位: ファスタークG-1 / ファスタークC-1 3.8点

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 日本一売れているラバー、ファスタークG-1がここでランクインです。このラバーはやっぱり安心感があるラバーですね。特にMaxは今のプラボールにあっていて非常に良いと感じています。とりあえずフォアもバックもG-1という選択はありかなって最近思う位ですね。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_fastarc_g-1/

https://amzn.to/3LALgCr

11位: テナジー05 / ブルーストームZ1ターボ 3.7点

https://amzn.to/3wDENkY

 ここで世界標準、テナジー05ですよ。意外や意外、11位に甘んじています。さすがに発売から時間が経ち、プラボールにはあまりあわないのかもしれません。それでも川口陽陽コーチは、「テナジーです」といいあてていたようです。さすがですね。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_tenergy_05/

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 ブルーストームZ1ターボは、今年のインターハイ優勝候補の愛工大名電高校の、鈴木颯選手が使用するラバーですね!ブルーストームZ1ターボは直線的で攻撃的なラバーです。最近、ブルーストームProが発売されましたが、そちらではなく、鈴木選手がZ1ターボをこだわって使用するあたりがなかなかいいですよね。ごぶりんずさんのレビューでも非常に好評で人気の出たラバーです。コスパもいいラバーです。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_bluestorm_z1_turbo/

13位 V>15エキストラ / ヴェガX / ライガンスピン 3.6点

https://amzn.to/3MDLJ8r

 ヴィクタスさんのフラグシップラバー、V>15エキストラがここに入りました。かなり攻撃的なラバーで、安定感のあるラバーではないので、このランクは仕方がないのかもしれません。今年発売の新たなフラグシップラバー、V>20とV>22がありますからね。V>20とV>22早く打ちたいですね。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_v15_extra/

https://amzn.to/3wBMedD

 ヴェガXがランクインです。ヴェガXはシートが硬くて、気持ちスポンジが柔らかくてとても性能も高くて良いラバーです。MX-Dをもう少し使いやすくしたようなMX-Dのロゼナのようなポジションのイメージですね。コスパもいいのでとてもオススメです。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_vega_x/

https://amzn.to/39E6UIO

16位: ロゼナ / エボリューションMX-P / ラザンターR45 3.5点

https://amzn.to/3lyK5ZU

 ロゼナです。このラバーもいいラバーです。回転性能がやはり素晴らしい。テナジーを使わずにロゼナで十分といえば十分かもしれませんね。コスパも最高です。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_rozena/

https://amzn.to/3G4z7Vg

 テナジーに似た打球感、で有名をはくしたMX-Pですね。今回の試打では中級者へオススメ、という感じの試打結果になっていました。MX-Dの登場で、一世代前のラバーになったみたいですね。でもいいラバーであり、全然オススメできるラバーだと思います。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_evolution_mx-p/

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 R45はちょっと厳しかったみたいですね。個人的にもヴェガXよりも下位かもしれません。あわせるラケットにもよる思うのですが、アウターカーボンに貼るとR45やヴェガXの順位も変わる気がします。

 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_rasanter_r45/

19位: ヴェンタスエキストラ / ラクザ7 3.4点

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 katsuo000のレビュー: https://katsuo000.com/review_rakza_7/