2022/6/30~7/3 第72回全日本実業団卓球選手権大会

第72回全日本実業団卓球選手権大会 IN 徳島!

 テレ東の卓球チャンネルでライブ配信予定になりますね。ラボライブではなくて、テレ東卓球チャンネルということで、やはりYou tubeの方が視聴者が伸びるのでしょうかね。実業団のリコー、信号器材、岡谷市役所、ファースト、協和キリン、シチズン時計などの名だたる企業アスリートが参戦です。楽しみですね!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/5760
テレビ東京卓球チャンネル: https://www.youtube.com/user/tabletennis

卓球王国 2022年8月号 -その1-

Pick Up Product(ピックアッププロダクト)

・Masamune(正宗)
 英田理志選手が使用しているラケットで、注目の集まるカットマン~オールラウンダー用ラケットです。桧系のラケットはどうしても高くはなるのですが、コアなファンが多い印象ですね。英田選手は以前は確か5枚合板特注を使用されていたと思うのですが、桧系のラケットに変更するとは思いませんでした。やはりトップ選手では威力と球持ちと、両方が重要なのかなと想像します。

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・Fortino Pro DC Inside(フォーティノ プロ DCインサイド)
 TIBHAR(ティバー)さんのラケットシリーズ、フォーティノに新しいラケットが加わったそうです。自分も把握できていなかったのですが、フォーティノシリーズはティバーさんのフラグシップラケットシリーズで共通点は「ダイニーマ」という特殊素材になるそうです。
 Fortino Pro(フォーティノ プロ): 5枚合板 + アウターダイニーマ
 Fortino Performance(フォーテイノ パフォーマンス):7枚合板 + インナーダイニーマ
 Fortino Force(フォーティノフォース):5枚合板 + インナーダイニーマ
 Fortino Pro DC Inside(フォーティノプロDCインサイド):5枚合板 + インナーダイニーマ
という仕様だそうです。最も速いフォーティノプロのスピードを損なうことなく、コントロールとフィーリングをよくしたのがフォーティノプロDCインサイドだそうです。アウターではなく、木材のような打球感でアウターのようなスピードが出せるラケットのようですね。バタフライさんに続きティバーさんも球持ちと弾みを求めたラケット開発が進んでいるといえるでしょう。

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・JEKYLL&HYDE V 47.5(ジキル&ハイドV47.5)
 エクシオンの2022年の顔ですね。特徴があるのではなく、安定感のあるラバーのようですね。同硬度のVega X(ヴェガX)やもう少し柔らかいけど、Omega VII(オメガVII)シリーズに採用されているサイクロン技術と同じ技術を採用しているVega Tour(ヴェガツアー)とどのように異なるのか気になるところです。どこかで試打したいですね。

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・Blue Grip S2(ブルーグリップS2)
 42.5°のソフトな粘着テンションラバーとしてひっそりと発売されたブルーグリップS2です。威力は出にくいみたいですが、卓球グッズ2022のブラインド試打企画では、総合評価でテナジー05よりも高い評価がされたラバーになりますね。扱いやすさに加え軽量となると、もしかしたらジュニアヤレディースでも使えるのかもしれません。テナジー05越えの理由が気になる1枚ですね。

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雑感 2022/6/27 娘も息子も卓球してほしい

息子が1歳になりました

 息子は4歳の娘と比べると、自分の身に安全よりも興味で動くわんぱくもので、兄弟なのにこんなに違うもんなのか―と不思議に感じてます。そして、娘のときと比べるとなかなか寝かしつけができなくて困っていたのですが、最近ラケットとボールを渡すととてもニコニコして機嫌をよくしてくれるんですよね!これは将来一緒に卓球してくれるかな、と感じる息子ですね。ただ、ラバーをかじるのはやめような。美味しくないから。苦笑。これからが楽しみです。

娘は週一30分卓球ポン~

 娘は卓球ポンをしてくれるようになりました。といってもまだまだ週一30分と短い短い時間です。なかなかフラストレーションがたまるときもあるみたいですが、継続は力なり、を信じて2人で卓球をしにいきます。最近ではかなり強烈なインパクトができるようになってきて、家でもボールを父にぶつけてくるようになってきました。ボール遊びの延長として一緒に遊べるのは、自分も楽しいです。ラリーができると、一気に楽しくなると思うのですが、それはまだまだこれからかな。

 ちなみに娘のラケットはインナーフォースレイヤーZLFにGTTのピンクラバーとヴェンタスレギュラーになりますね~!

レビュー Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR)

説明

 Joola(ヨーラ)さんのDynaryz ZGR(ダイナライズZGR)のレビューになります。このダイナライズZGRは、実は卓球王国さんの懸賞で当選して手に入れさせていただきました。嬉しい限りですね。ヨーラさんはややマイナーなブランドのイメージがありますが、取り扱う用具は一級品が多い印象がkatsuo000にはありますね。一級品が多いことを示唆する結果として、Joolaさんの用具はよく卓球王国さんでもピックアップされていることが多い印象です。そしてそんなJoolaさんのラバーといえば、rhyzm(リズム)とかRhyzer(ライザー)、Tango(タンゴ)など、サウンド感のあるラバーシリーズが多いのが特徴ですね。Rhyzer(ライザー)シリーズはRhyzer Pro 50(ライザープロ50)Rhyzer Pro 45(ライザープロ45)を試打していて、回転性能はそこそこに初期のポストテナジーらしいグリップ力に富むラバーでした。そして近年リリースされている、ハイエンドラバーシリーズとしてプレミアムに分類されるラバーシリーズがダイナライズシリーズになります。ダイナライズは2020年にDynaryz AGR(ダイナライズAGR)とDynaryz ACC(ダイナライズACC)の2種類が発売され、2021年冬にさらにDynaryz CMD(ダインライズCMD)と本ページのダイナライズZGRが発売となりました。フラグシップ的なラバーとして発売されたダイナライズAGRは、既に試打させていただきました。ダイナライズAGRは、当時ポストテナジーラバーの中では、Rasanter R53(ラザンターR53)の次に発売された世界標準Tenergy 05(テナジー05)と同等以上と言える高い回転性能を持ったラバーだったと記憶しています。ラザンターR53はテナジーレベルの高い回転性能に特徴的な荒れを持つ素晴らしいラバーでしたが、ダイナライズAGRはテナジーのような打球感と弾みを持っていて、もうテナジーじゃなくてもいいじゃん、と感じました。こんな回転性能の高いドイツ製ラバーがあるんだなーと当時テンションが高くなったことを覚えていますね。ヨーラさんのラバーは隠れたいいラバーが多いという印象がついたダイナライズAGRの試打の後、2021年に発売となった粘着テンションラバー、Rhyzen ZGR (ライゼンZGR)、強粘着で弾む粘着テンションの先駆け的なGolden Tango(ゴールデンタンゴ)もレビューさせていただき、粘着の良さもかなり実感しました。本レビューではライゼンZGRと比較しながらダイナライズZGRをレビューしていきたいと思います。
 ライゼンZGRは粘着テンションラバースピン系テンションラバーのような弾みとスピードを持ちながら球持ちもしっかりあって、かつカウンタードライブなどの技術でおさまりの良いラバーで非常に好感触のラバーでした。そして幸運なことに、卓球王国の懸賞で当たったのが今回のダイナライズZGRも粘着テンションラバーになります。ダイナライズZGRはドイツ基準で57.5度のハードスポンジ搭載で、ドイツ基準の硬度60度Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)Blue Grip C1(ブルーグリップC1)に近い方向性のラバーになります。(ラバーを貼って重量を計測して驚きの値だったので、確信しました笑)。現在オメガVIIチャイナ影を愛用するkatsuo000は、類似のラバーであるダイナライズZGRの試打が楽しみでした。ヨーラのパンフレットでは、硬度はハード+~ミディアムといった形容詞表現ですがWRMさんも扱うようになり、硬度も具体的な数字で記載されているので、わかりやすいのではないでしょうか。以下のようになりますのでご参考ください。
 Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR): 57.5度
 Dynaryz AGR(ダイナライズAGR): 50.0度
 Dynaryz ACC(ダイナライズACC): 47.5度
 Dynaryz CMD(ダイナライズCMD): 42.5度
 Rhyzen ZGR(ライゼンZGR): 55.0度

同じZGRでも、ライゼンZGRよりもダイナライズZGRの方が硬く、ヨーラのラバーの中でも最高硬度になるラバーがダイナライズZGRとなります。
 WRMさんはダイナライズシリーズを全て取り扱うことにしたようです。WRMさんが取り扱うラバーは扱いやすさ、性能の高さ、コスパ、などから総合的に選んでいる印象で、万人にオススメしやすいラバーが多いです。ハイエンドラバーシリーズでやや高価なダイナライズシリーズ(定価7,600円 + 税)を取り扱うことは意外でしたが、WRMさんとしてはダイナライズシリーズを性能面とコスパの点で高く評価したのではないかと想像します。このラバーは廉価版テナジーの位置という認識をkatsuo000はしており、テナジーよりも寿命は長いので、テナジーを買うよりはコスパ良だと思います。

 まずは、パンフレットからダイナライズZGRの紹介文を確認しましょう。

ヨーラ ダイナライズZGR

 ダイナライズZGRは、回転性能に富む、微粘着性のトップシート(ハイパートラクションサーフェイス)とテンション系ラバーに採用されている反発力に富むスポンジ(ハイパーバウンススポンジ57.5°)の組み合わせで、ヨーロッパとアジアラバーの長所を融合した最新ラバーです。微粘着性ラバー独特のドライブ時の安定した弧線はもちろん、弾み過ぎないので、台上でのコントロール性もアップしております。台から離れた時も扱いやすさも一段とアップし、よりテンション系寄りの特性に仕上がっています。

2021年秋チラシから

 最近は60°のラバーも発売されてはいますが、ドイツ硬度基準で57.5°は、今までになかなかないレベルの硬いラバーだと思います。

性能値

 公表性能値を比較したいのですが、ダイナライズZGRの性能値は確認できませんでした。今後手に入れば更新したいと思います。2021年4月のものを掲載しておきます。

 DynaryzはJoolaのラバーのカテゴリーではプレミアムという最上位に位置するラバーで、価格も最も高い7,600円 + 税になります。割引されて5,500円くらいになりますでしょうか。かなり高いですね。続いて、重量と硬度になります。

 ダイナライズZGRは重量級のラバーである一方で硬さはディグニクスほどではなくて、テナジー05よりやや硬いラバーという位置でした。イメージ的にはテナジー05ハードのような位置と考えるとしっくりくるように思います。

Dynaryz ZGRの貼りと重量

Dynaryz ZGR(ダイナライズZGR)
 微粘着 × テンション
・Sponge Thickness:2.0/Max mm
・Sponge硬度:57.5°
・7,600円 + 税
・79 g(切断前) → 58 g

 Nittaku製のFine Zip(ファインジップ)を使って貼ったということも影響し、まさかの58 gでした。この重さには驚きでした。シートはパンフレットなどにもあるように微粘着シートとなっていますが、実際は微々粘着くらいしかなく、ほぼテンションラバーのような表面になります。貼ったラケットは銀河の970XXX-KLCになりますね。

Dynaryz ZGRの3つの特徴

粘着系ではなく、あくまでもスピン系テンションラバー!

 まず、とにかく弾むラバーでした。スポンジも気泡がしっかり見えるので、テンション系ラバー用のスポンジと言えると思います。ですので、類似硬度のブルーグリップC1とかオメガVIIチャイナ影と比べると明らかにテンション系ラバーだと感じました。弾むしミート打ちもかなりやりやすく、粘着ラバーらしさは、皆無といってもいいかもしれません。また粘着ラバーらしさはライゼンZGRの方があったかもしれません。これらの違いを生んでいる要因は、やはりスポンジだと思われますね。
 従って、粘着ラバーでオメガVIIチャイナ影よりも扱いやすそうだから、購入する、という人にはあわないかもしれません。イメージとしては、Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)は高いし寿命も短いし、少し弾くことが難しいから、という用具沼の中で行き着くようなラバーではないかと感じました。

ラバーがとにかく硬いので、台上はおさまる!

 容易に想像はできましたが、台上のおさまりはかなり良かったです。この現象はスピン系テンションラバーでも硬度の硬いラザンターR53テナジー05ハードなどでみられる特徴で、ラバーが硬いのでくい込まず、そのために台上が止めやすいという現象が発生します。粘着ラバーのように吸い付くような感覚ではなく、硬くてくい込まなくなったことによる感覚に近かったですね。普段使うオメガVIIチャイナ影よりもくい込むので個人的には切りにくいと感じました。

57.5°の硬度で快音で最速のラバー

 ここまで硬いラバーなのに、ミート性能がいいのか、弾き気味のドライブや、スマッシュ、ミート時の音が非常に気持ち良い高い快音でした。ダイナライズAGRでも感じましたが、非常にカチンと高い音がなります。この高い快音が好きな方はバチっとあうと思いますね。やはりDignic 80(ディグニクス80)とかDignics 64(ディグニクス64)テナジー05ハードなどの性能を維持しつつ、回転性能を高めたい、もっと硬い方が好き、重いラバーが欲しいと感じる選手に向けたラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 粘着感は皆無です。人によっては重いと感じるかもしれません。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ぶつけ気味に打つとものすごいスピードですね。ただし、ボールの重さ、で比較するとめちゃめちゃ軽いという風に受けた人には言われました。自分の技量不足かもしれませんが、弾き気味にドライブを打つと、想像以上に弾いてしまっているのかもしれません。このあたりは使い込むことでドライブの重さも出るのかもしれません。粘着ラバーではなく、あくまでりDignic 80(ディグニクス80)とかDignics 64(ディグニクス64)テナジー05ハードなどから、さらなる重量を求めるラバーではないかと思います。パワーヒッター御用達ラバーではないかと思いますね。

面を開いたドライブ
 ボールが思ったより沈まないという印象でした。そもそもスピードドライブが打ちやすいラバーですので、面を開くとミート気味になりすぎて逆に制御が難しくなった印象です。やはり面を開いてドライブした方が味が出ると感じるラバーは粘着ラバー系で、オメガVIIチャイナ影なんかは、ドライブの打ち方でもかなり回転量やボールがかわる印象ですが、ダイナライズZGRは面を開くメリットはなくはないですが、ドライブの球質にあまり差は感じませんでした。自分の打ち方であわせると良いラバーだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 硬いので、やりやすいです。ただくい込みの良さもあるので、少し飛び出しが良くて浅くて低いドライブを打つのは、できなくはないけど使い込んで慣れる必要ありだと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 普段使うオメガVIIチャイナ影よりも、ややミスが目立ちました。これは完全に慣れだと思います。打ち方が粘着ラバー的な打ち方ではなく、スピン系テンションラバーにあわせたインパクトで、持って行くようなイメージでドライブをする必要があると感じました。というのは、オメガVIIチャイナ影よりもボールが走る分、相手のコートで沈まないんですよね。回転で沈める、というよりも一番高い打球点をインパクトを信じて打ちに行くべきラバーと感じました。

カーブ/シュートドライブ
 思ったより曲がらないと思います。弧線は出ますが、弧線以上にスピードに特徴があるので、そちらを求めた方がいいと思います。

ブロック
 ラバーが硬いので相手の回転を受けやすいということはなかったです。

カウンタードライブ
 ミート気味にブロックかカウンターができるラバーだと思います。

ストップ
 ラバーの硬さで止まります。十分合格点の性能だと思います。

ツッツキ
 こちらも十分合格だと思います。早いツッツキ、切るツッツキを使い分けられそうな、自在感もあると思います。

フォアサーブ
 ロングサーブの切れとスピードがバツグンでした。下回転からの卓球よりもロングサーブを多用するならありだと思います。

バックハンド系

軽打
 硬いのですが、弾くと非常に気持ちいいので、個人的にはバックもありだと感じました。ただし、重量は重いです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 少し重いですが、ボールも持つし、パワー不足を補うような感じもありました。打球点があえば、中陣からでもパワフルで快速のドライブが打ちやすかったです。ただ、重いかな。

チキータ
 ボールを持つので思ったよりやりやすかったです。この感じなら試していないのですが、下回転に対するループドライブやスピードドライブもやりやすいと思います。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Hurricane(キョウヒョウ)系 ≧ Dignics 09C ≧ Dynaryz ZGR > Rhyzen ZGR

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz ZGR > Rhyzen ZGR > Dignics 09C > Hurricane(キョウヒョウ)系

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論文 DHSとNittakuの40+プラボールの違い

卓球に関する論文の紹介

 新たな取り組みとして、卓球に関する論文について、紹介してみたいと思ってます。一発目は内容がシンプルだったので、中国の上海スポーツ大学の論文を紹介させていただきます。

論文のリンク: https://assets.researchsquare.com/files/rs-1683743/v1/c43ff19c-053a-494f-9e91-41dcf21c4cc5.pdf?c=1654500575

英題: Comparison of dynamic elasticity between two types of new material plastic table tennis ball: taking DHS D40+ and Nittaku 40+ as an Exapmle

和題: 新素材プラスチックボールの動的弾性の比較
例としてDHS D40+とNittaku 40+

 Nittaku40+とDHSD40 +は、2つの異なるブランドの新しいプラスチックボールであり、どちらも
公式マッチボールに指定され、国際的なイベントで広く使用されています。従来のセルロイドボールから新しいプラスチックボールへ変更となり、その直径、硬度と弾性もそれに応じて変わりました。

 本論文では、Nittaku40+とDHS D40+ボールのの動的弾性を比較することです。

 方法: 高速度カメラでテーブルに当たった後のボールの落下とリバウンドの軌道を撮影。Kinoveaソフトウェアを使用して、落下と跳ね返りの軌道を処理し、平均を計算しました。落下速度とリバウンドプロセスに応じて、リバウンド速度の減少率を計算しました。

 結果:DHS D40+とNittaku 40+はそれぞれ、落下速度の増加とともにそれぞれ増加しました。低速および中速で落下する場合、動的弾性に有意差はありませんでした。高速で落下する場合、DHS D40+とNittaku 40+の間で動的弾性に大きな違いが確認されました。

 結論:DHS D40 +と比較して、Nittaku 40+は硬度と脆性が大きく、球体の構造はより均一で、動的弾性の安定性とリバウンドの高さが優れています。

 これだけではよくわかりませんね汗。ちゃんと最後に選手の人への影響についてまとめてありましたので参考にしてみてください!

(1)高速で落下する場合にボールによって動的弾性に差が生じるため、選手はイベントの公式ボールの特性に適応し、関連するトレーニングと戦術スケジュールを作成すべきである。

(2)Nittaku 40+はリバウンド高さが高いため、選手はサーブをコントロールするのがやや困難になる。これは、サーブ後の攻撃戦術の利点が弱まったり、最初の3ストロークでポイントを獲得するチャンスが減る可能性をあげる。選手は練習でラリー能力を向上させ、攻撃の変容能力を強化し、
防御し、ラリー能力を高め、リターン品質の安定性を向上すべきである。

(3)Nittaku 40 +でプレイすると、ラリーがよく続き、試合が長くなる。選手は、練習で、筋力や体力を鍛えるべき。特に上肢と腰の筋肉、アスリートの脳卒中の強さを鍛えるべきである。

 となるようです。普段ニッタクのボールを使うことがある人はラリーが続きやすくなるようですね。一方のDHSのボールは3球目の決定力が高くなる傾向があるみたいです。そんなことを意識して、ボールを選んでみてもいいかもしれません。

2022/6/22~26 北斗電気設備 前期日本卓球リーグ和歌山大会

前期日本卓球リーグ 和歌山大会

 本日から日本リーグです!まだまだコロナが落ち着きませんが、実業団などのトップ選手が集まります。楽しみですね!日本リーグはラボライブで配信予定です!今回も残念ながら無観客試合にはなりますが、動画配信で大いに盛り上がりましょう~!

JTTl: https://www.jttl.gr.jp/taikairesult/2021/05/2021-1.php
Labo Live: https://labolive.com/special/jttl-2022-first

レビュー Dianchi(ディアンチ)

説明

 本ページでは中国卓球メーカー典馳さんのラバー、DIANCHI(ディアンチ)をレビューさせていただきます。katsuo000が知っている情報はあまり多くなくて申し訳ないですが、是非ご参考ください。

 2019年全中国選手権男子シングルス優勝して、木下マイスター東京で大活躍したカットマン、候英超(Hou Yingchao)選手が使用していたということで、有名になったラバーです。正直katsuo000はこの情報がなければ、Dianchiを購入することもなかったでしょう汗。候英超選手は、Tリーグで大活躍で、2ndシーズン(2019年8-12月)の男子MVPをとっています!2019年の全中国選手権では、馬龍(Ma Long)選手や樊振東(Fan Zhendong)選手は欠場していたものの、中国若手の実力者である王楚欽(Wang Chuqin)選手や梁靖崑(Liang Jingkun)選手にも勝利しているわけなんで、弱いわけありませんね。候英超選手はフォアにディアンチでバックは表の裏表カットマンになります。彼のプレイはカットマン中心にTリーグをおおいに盛り上げました!

 木下マイスター東京: https://kinoshita-meister.com/team/hou

 ディアンチは候英超選手の影響をモロに受けて、レビューを散見することが出来るのも特徴でしょう。まずは自分が購入した『卓球の森』さんでは、己打底(スポンジ前加工)したラバーでスピード性能の高い粘着ラバーという説明がされてます。

 卓球の森: https://www.tt-mori.com/shopdetail/000000001949/5/page1/order/

ググってみると卓CUBEというサイトでも紹介されていました。己打底によって回転やスピードが桁違いに高く、かつ中国ラバーと比較して軽量で弾んで、回転も癖もあるラバーというのが特徴だそうです!

 卓CUBE: https://takcube.com/user_data/dianchi

重量と硬度

 性能表は中国語が読めれば見つけられるんですかね。すみません、見つけられませんでした。ということでkatsuo000ブログの恒例の重量と硬度比較になります。

 卓CUBEさんでは軽量を推していましたが、キョウヒョウと比べるとやはり軽いですね。そして思ったより硬い値になりました。ただ、すごく特徴的な点としてシートよりもスポンジが硬いラバーになっています。この特徴は、粘着ラバー全般にあるみたいで、中国製粘着ラバーはこの特徴をもっていることがよくある印象です。この特徴があるとループドライブが浅く低くしやすいと感じますね。また硬度計の測定値よりも触った感触は全然柔らかいですね。実際の硬度よりも柔らかく感じるというラバーは、回転性能が高くかなり好印象です。

Dianchiの貼りと重量

 中国製の粘着ラバーということで、アウターアラミドカーボンのStradivarius(ストラディバリウス)に貼りました。

Dianchi(ディアンチ)
 中国製粘着ラバー
・Sponge Thickness:2.1 mm
・Sponge硬度:38°、39°、40°
・4,000円 税込
・86 g(切断前、シート付き) → 53 g(ストラディバリウスに貼って)

 普段Omega VII China Ying(オメガVIIチャイナ影)を使っているので、そこまで重たいといった感じは受けませんでした。今回、スチラディバリウスに貼ったのはただただアウターという理由でしたが正直失敗したと感じました。ストラディバリウスは、やや回転性能や球持ちよりもスピード性能やミート打ちに特徴のあるラケットだと、改めて感じました。確かに低価格で初・中級者をターゲットとした場合、ドライブよりもミート打ちのしやすいラケット設計にするのは納得ですからね。写真はありませんが後日、Tornado King Power(トルネードキングパワー)に貼って改めて試打しました。

Dianchiの3つの特徴

中国粘着ラバーなのにキョウヒョウよりもスピードがかなり出る!でもちゃんと中国ラバー!

 このラバー、とても弾みますね!評判通りで驚きました。方向性としてはオメガVIIチャイナ影とかなり似ていて、回転、スピード、癖を求めたラバーだと感じました。ただ、弾みはオメガVIIチャイナ影などのドイツ製粘着テンションラバーの方が弾みます。中国粘着ラバーらしさと弾みを持ったラバーで、かなり好印象でした。オメガVIIチャイナ影もそうなのですが、中途半端になりやすいので、自分から癖を出せるようなドライブの仕方を身につけないと、癖は出にくいとも感じましたね。でも、スイングで癖がかなり出て、スピードも回転も申し分ないというのは非常に魅力を感じました。

シートが柔らかくて、球持ち感が素晴らしい

 ディグニクス05などのシートの硬いラバーはある程度くいこませないと回転がかからないので質の高いループドライブがややしにくい印象があります。一方でDianchiは抜群の球持ちでした!硬度を選べばバックでチキータを狙うのも十分使いやすいと感じました。この球持ちは好みです。

打球感の割には回転がよくかかって、癖が出る!

 やはり打球感が柔らかいと感じやすいので、打感的には回転量が乏しいように感じるのですが、ちゃんと癖も出るし回転量があるから、ボールも安定して入ると感じました。やはり、癖をしっかり出すならラケットは開いた方が良いドライブになると感じ、使用者を選びそうではありますが、スピン系テンションから移行してキョウヒョウを目指す過程で使うのもありなラバーだと思います。そして特に嬉しいのは安いことですね。安いと手を出しやすいと思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 粘着間のある打球感ですね。ボールをしっかり掴めて、緩急が出せて楽しいです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 粘着感ありますが、かなりスピードが出て好印象でした。広い場所で打ったのですが、そこでもスピードが遅いとは感じませんでしたので、粘着テンションラバーと比べても遜色ないくらい弾むしスピードが出ると感じました。また受けては、中国ラバー独特の癖もあるとおっしゃってました。少なくともオメガVIIチャイナ影よりも癖は出やすいと思いますね!一方でスピードはオメガVIIチャイナ影の方がでます!

面を開いたドライブ
 やはり面を開いてドライブした方がいいドライブが打ちやすかったです。ただこのDianchiは弾むためか、多少巻き込む系やこする系のドライブの打ち方でもいいボールが打てると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 打ちやすいです。キョウヒョウほどのえぐいループドライブは打てないですが、十分武器になるループドライブになりました。

対下回転に対するスピードドライブ
 キョウヒョウよりも優れるのがこのスピードドライブになりますね!キョウヒョウはやはりスピードドライブが難しい汗。このDianchiならかなり打ちやすいと思います。

ブロック
 独特の打感はありますが、キョウヒョウほどではないと思います。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ
 こちらもグリップするので良かったです。

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。好感触でした!

バックハンド系

軽打
 バックハンドでも使ってみました。やはり硬度40°のスポンジ硬度なので、インパクトの強さは必要でした。でもおもったより使えるとも感じましたね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やはり粘着ラバーになるので、少し下がるとスピードは落ちますね。

チキータ
 やりやすいです。めちゃめちゃ球を持つので回転をかけやすくて安定しました。スピード系はややインパクトが必要かもしれません。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 キョウヒョウ(Hurricane)> Dianchi ≧ Omega VII China Ying

スピード
 Omega VII China Ying > Dianchi > キョウヒョウ(Hurricane)

更新 硬度

硬度計で硬度比較!

 重量に引き続き、硬度についても更新しました。全てのラバーを網羅しているわけではないのが、申し訳ないですが、かなりのデータ数になりますので、参考になれば幸いですね。だいたいこの硬度通りにはなるとは思いますが、やはり個体差もあるので、若干前後するものと思います。
 硬度比較は特に他社メーカーとの比較で意味がありますよね。テナジー05よりも硬いもの、柔らかいもの、を追加しましたので、ご参考ください。

 https://katsuo000.com/rubber_hardness_2022_spring/

ついに出た!このタイミング

Hina Hayata H2 発売!

 今や、全日本の新女王、早田ひな選手の選手モデルラケットが、契約しているNittakuさんから発売になります!伊藤美誠選手のMima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)に続き、早田選手モデルラケットはHina Hayata H2というネーミングのラケットのようですね!

 Nittaku: https://www.nittaku.com/products/rackets/post-154

 手ごたえを感じやすいソフトな打球感で、繊細なボールタッチが可能なブレードに、弾性率の高いケブラー®とカーボンを組み合わせた新素材「PKC」をインナーに搭載。木材の良さを活かしながら、爆発力を秘めたラケットに仕上がりました。こだわり抜いた大きめのブレード形状は、回転と安定感を生み出すしなりを最大限に引き出します。しなやかさにパワーを秘めた、早田ひなのためのラケットです。

https://www.nittaku.com/products/rackets/post-154

 注目点は3つで、インナーラケットであること、特殊素材はPKC、ブレード面積が広い、の3点ですね。

 インナータイプということで、最近はやりのラケットタイプになりますね。自分もインナーカーボンを最近好んで使っているので、少し気になります。早田選手はフォアにはキョウヒョウを使っているはずです。キョウヒョウは癖球は出やすい分、ボールのスピードが落ちるので、アウターALC系かインナーカーボンにあわせるのが最近のトレンドだと思います。インナーカーボンを選ぶ当たりは、威力よりもコントロールを重視したように感じますね。

 そして2つ目のPKCですね。こちらの特殊素材は初めて登場だと思いますが、Nittakuのカーボンの中で、今まで最もスピードが出る素材だったケプラーカーボンよりもさらにスピードの出る特殊素材なのがPKCだそうです。次のような説明が確認できます。

PKC
 高モジュラスのケブラー®を使用し、ケブラー®カーボン素材全体の硬化設計を調整することで反発力が高く、パワーの出しやすいラケットを実現します。

ケプラーカーボン
 ケブラー®のマイルドな打球感とカーボンを組み合わせました。高反発でスピード性能がありながらも、スイートエリアの広いラケットを実現します。

https://www.nittaku.com/wp-content/uploads/2022/06/0ab4c9ca8b955ff5e5053eba2a06e1f0.pdf

 3つ目がブレード面積ですね。ブレード面積が大きく、158 × 152 mmということで、張本智和選手モデルの『張本智和インナーフォース』シリーズと同じブレード面積になりますね。ブレード面積が広いことのメリットはとにかく威力が出しやすい点です。身体の大きい選手にはメリットの多いラケットになると思いますね。一方でブレード面積が広いことのデメリットは、ラバーの量もレギュラーサイズ(157 × 150 mm)よりも多くなる分、どうしても重くなること、意外と些細な点ですが、切り返しなどが遅くなること、などが挙げられます。馬龍選手のキョウヒョウ龍5もブレード面積が広くて、類似の設計になっていることから、わかるようにパワータイプの選手にオススメなラケットのようですね。

 +アルファのポイントですが、ブレード厚さ5.8 mmと、インナー系のラケットのわりには、薄い設計になっているのも特徴的ですね。インナーで5.8 mmはやや薄いです。ZLCインナーは5.7 mmですが、アラミド系のカーボンということで、どちらかというとALCに近いはずなので、それで5.8 mmはやはり薄いといえるでしょう。個人的にはリーンフォースACやインナーフォースレイヤーALCの6.0 mmは弾み過ぎると感じるので、5.8 mmの薄さは面白いと感じました。女子選手の方が、大きなラリーではなく前陣から中陣までの戦いになるために、弾みよりもおさまりの良さを意識したのかもしれませんね。

 やはり女子選手を中心に売れそうなラケットだと思います。発売は2022/7/7です。予約殺到かな。

レビュー Blue Storm PRO(ブルーストームPRO)

説明

・Blue Grip(粘着ラバー) 5種
・Blue Storm(ブルーストーム) 7種
・Blue Fire(ブルーファイヤ) 9種
・Acuda Blue(アクーダブルー) 4種

 ブルーのラバーはいくつあるのか、というと25種類になりますね!その中でもDONIC(ドニック)の2022年の1月に発信された新ラバー、Blue Storm PRO(ブルーストームPRO)をレビューします。DONICのラバーといえば、ブルーとつくラバーが多いですね。スピン性能の高いブルーファイヤシリーズ、スピード性能や低弾道で直線的なブルーストームシリーズ、粘着テンション系で扱いやすさとさらなる回転性能と癖も出るブルーグリップシリーズとラインナップが多いのも特徴です。これは選手の技量にあわせて細かく細かく硬度やシートを変更できるメリットをもたらしてくれるものだと思いますね。2022年のパンフレットではブルーファイヤJPシリーズは掲載されていませんんが、日本のDONICホームページでは掲載されていますね。廃盤になるかもしれませんが現状は取り扱いがあるみたいです。メーカーとしては在庫を多く扱うことになって企業的には費用がかさむ戦略だと思いますが、どのシリーズも硬度やスポンジ厚さを多くラインナップするDONICのスタンスは、ユーザーファーストなメーカーだと思います。そんなDONICさんの最新作で、大注目のラバー、ブルーストームPROについて確認してみましょう。まずは既に配信されているものを取り上げますね。

 ブルーストームPROは発売当初から卓球王国さんや、ゆうさんの動画で情報が発信されています。JOCエリートアカデミーから中央大学へ進学して大学で活躍、現在は日本リーグへ参戦している浅津碧利選手のレビュー動画も配信されています。

 卓球ナビ: https://takkyu-navi.jp/you/article/3852

 用具レビューで非常に質の高い動画を配信していて、個人的には大好きな唐橋卓球代々木店の動画もオススメです。非常にわかりやすいですし、動画の最後に他ラバーとのスピンとスピードで比較してくれるので、性能のイメージがしやすいですね。

 唐橋卓球代々木店: https://www.youtube.com/watch?v=_1YKrjFFcT4

 昨今ドイツ製ラバーの性能はかなりあがってきていて、進化型テナジーラバーとして、テナジーと同等かそれ以上の高い性能を持っているのではないかと期待しています。今回のブルーストームPROもおそらく同一の技術が採用されていて、テナジーに匹敵する高い回転性能を有するようですね。

 DONICの契約選手で今年のインターハイ優勝三冠候補の一人である愛工大名電の鈴木選手も一時期ブルーストームPROを使用していたようですが、現在はBlue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)に戻されていますね。一時期ブルーグリップ系のラバーも使用していたようなのですが、ラバーに頼った癖ではなく、技術で繰り出す癖球を求めてブルーストームZ1ターボを使用されているそうです。

 DONICさんのホームページやパンフレットの情報は以下になります。

プロフェッショナル仕様のセレクトバージョン。

 トップシートを新たにし、ボールのタッチ感覚とレスポンス、そしてスピンを大幅に向上しました。ボールの飛び出しも並外れた、ダイナミックラバー。

https://www.donic.jp/

 また、『卓球グッズ2022』掲載の鈴木選手のコメントは以下になります。

2022年の全日本ではバックに『ブルーストームPRO』を使用していました。個人的には打球感が柔らかめで食い込みも良く、スピードよりも回転重視のラバーという印象です。フォアは『ブルーストームZ1ターボ』を使っていますが、『PRO』の方が軽く打っても回転がかかり、ブロックなどで相手のボールを利用しやすかった。フォアでも『PRO』を試しましたが、ぼくの感覚や打ち方では少しコントロールが難しく感じました。自分のスイングで強い回転を出せるのが『Z1ターボ』、意識しなくてもナチュラルに回転をかけられるのが『PRO』というイメージですね。前陣でプレーする選手や、自分から回転をかけていくのが苦手な選手に『PRO』は合っていると思います。

『卓球グッズ2022』より

 本ブログでは、ブルーストームPROをレビューしつつ、ブルーストームZ1ターボと比較してみようと思います。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 DONICさんのラバー公表値はあまり参考にしづらいのが、デフォルトですね。一応バランスがとれているのは最新のブルーストームPROであることがわかりますが、スピード性能はもしかしたら、ブルーストームZ1ターボの方が上、というイメージもありますので、やはりやや参考にしにくいです。続いてkatsuo000の硬度計比較になります。

 硬度比較をするとラバーの特徴が出ると感じます。katsuo000が所有しているDONICさんのラバーの中では、ブルーファイヤM1ターボよりも軽くなっていてブルーストームZ1ターボとほぼ同等の重さになりました。Z1ターボはくい込みが非常に良くて柔らかいと感じるラバーでしたが、PROはもう少し硬くなっていますね。だいたいテナジー05と同じくらいの硬さになると思います。 前評判にあるように、テナジー05と同等のスピン性能であるならPROは、かなり期待が持てるラバーだと思いますね。

ブルーストームPROの貼りと重量

 最近はインナーということで、YASAKA(ヤサカ)さんのReinforce AC(リーンフォースAC)に貼りました。

 個人的には硬すぎず、軽すぎず、幅広い選手が使えそうなラバーでした。

Blue Storm PRO(ブルーストームPRO)
・Sponge Thickness:2.0 mm、MAX
・Speed: 11+
・Spin:11
・Control:5+
・Sponge硬度:50.0°
・7,800円 + 税
・72 → 50 g(リーンフォースAC)

Blue Storm PROの3つの特徴

高い回転性能!これは素晴らしい!

 今までのブルーラバーの中でも抜群の回転性能を感じました。回転性能の高いブルーラバーはBlue Fire M1 Turbo(ブルーファイヤM1ターボ)やBlue Grip C1(ブルーグリップC1)などですが、圧倒的に異なるのは、くい込みの良さです。他のラバーがスポンジの硬さで回転をかけるのに対し、ブルーストームPROは、スポンジのくい込みの良さでボールをグリップしつつ強い引き攣れで回転をかけていることが非常に感じやすいラバーでした。強い回転性能は良いラバーの条件だと思いますので、非常にオススメです。

回転性能が高いのに、弾道が低い!

 このブルーストームPROの面白いところは、回転性能が高いのに、弾道が低い点になります!80や64系の粒形状に近い、弾道の低いボールが出ますね!ブルーストームZ1ターボも同じような低弾道の弧線で攻撃的でしたが、ブルーストームPROはさらに回転性能も高くて、今までにない特徴のあるラバーだと感じました!攻撃的なのに回転性能が高いというのは面白いラバーだと思いますね。ディグニクス64やディグニクス80も攻撃的かつ高い回転性能を示しますが、シートが硬いのでやや回転をかけることが難しいラバーでもあると思います。このブルーストームPROはどちらかというと、テナジー05の回転性能を持ったテナジー64のようなラバー、と表現できるように感じました。あるいは似ていると感じるのはテナジー19でしょうか。もちろんブルーストームの名を冠しているので、テナジー19よりももっと攻撃的なのがPROだと思います。

粘着ほどではないけど、台上もやりやすい!

 回転性能が高いので、やはり台上はやりやすいですね!もちろん、粘着ラバーほどの止めやすさはありませんが、回転をかけてボールを止めることが出来ている感じがありました。ブルーストームZ1ターボはシートは硬いのですが、やや浮きやすいとも感じたので、台上のやりやすさを求めてPROを使うこともアリと感じましたね。値段はやや高いですが、非常にオススメできるラバーだと思います!

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 50°のラバーですが、その硬さを感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 回転をかけたいと思ったときにかけられるし、スピードでおしたいというときも低弾道でスピードによるプレッシャーをかけられるドライブが打てて非常に良かったです。この緩急がまさにブルーストームZ1ターボとの違いでもあるかもしれません。ブルーストームPROならドライブの回転量で揺さぶって、チャンスボールを射抜くということが非常にやりやすいと思います!

対下回転に対するループドライブ
 これだけ攻撃的なドライブが打てるのに、かなり満足のいくループドライブが打てました。これは評価が高いですね!

対下回転に対するスピードドライブ
 ボールの重さは下がるかもあしれませんが、いいボールが打てました。スピンテンション系ラバーらしい伸びを感じられて良かったです。

カーブ/シュートドライブ
 回転性能が高いので、思い切り横をとるとかなり曲がります。今までのスピード性能の高いラバーと比較しても特徴的なカーブやシュートのドライブが打てるでしょう。

ブロック
 ブルーストームZ1ターボと比較すると、ラバー全体が柔らかいと感じるのはPROの方になります。従って相手の回転の影響はやや受けやすいのがPROになります。ただし、弧線が低いので思ったよりもネットミスが多かったですね。回転をかけてブロックも安定させたいならPROの方がオススメです!

カウンタードライブ
 思ったより弧線が低いので、意外とカウンタードライブがやりやすかったです!これは意外でした!

ストップ
 十分にとめることが出来ると思います。

ツッツキ
 深いツッツキで攻撃的に攻める事が可能だと感じました。

フォアサーブ
 回転性能が高いので満足のいくサーブが出せました!

バックハンド系

軽打
 十分に柔らかく感じるのでバックでも使えると感じました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 非常に良いですね。くい込みが良いので安心して懐まで待てるし振り遅れてもグリップ力でコースを狙えると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったし、回転性能も十分でした!

対下回転に対するスピードドライブ
 くい込みがいいのでやりやすいですね!ディグニクスがなかったら使いたい!

ブロック
 思ったよりネットミスが多いのが意外でした。粒形状の影響かもしれません。

ストップ / ツッツキ
 Z1ターボよりもやりやすかったです。

チキータ
 くい込みがいいので、かなりギリギリまでボールを待ってからチキータに行ける感じがありました。これはくい込みの良さにおかげですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 ディグニクス05 > Q5 ≧ DNAプラチナXH ≧ ターゲットプロXD-52.5 ≧ ラザンターR53 > ブルーストームPRO > G-1 max > ラザンターR48 ≧ エボリューションMX-D > テナジー05

スピード
 ディグニクス05 ≧ エボリューションMX-D > ブルーストームPRO >ラザンターR53 ≧ Q5 ≧ ラザンターR48 > ターゲットプロXD-52.5 > DNAプラチナXH > G-1 Max