メーカー

レビュー 和の極み-煉- (wa-no-kiwami Ren)

説明

 和の極み -煉-ドイツの卓球メーカーandro(アンドロ)のラケットになります。ドイツのメーカーのラケットですが今回レビューする和の極みシリーズは全てメイドインジャパン(Made in Japan)のラケットシリーズになります!木材合板系ラケットの中ではやや価格は高く、中・上級者志向のラケットシリーズになります。木材合板系ラケットで有名なメーカーは、例えば北欧Sweden(スエーデン)のSTIGA(スティガ)やNittaku(ニッタク)が挙げられると思いますが、この和の極みシリーズは十分に匹敵するラケットシリーズではないかと思います。

 和の極みシリーズは、デザインに派手さはなく、あくまで性能で勝負のラケットです。和の極みシリーズには、3種類のラケットが販売されていて、7枚合板のような弾みとパワフルさを備えつつ5枚合板の繊細さをあわせもった-蒼-力強いのに一本芯の通ったカットマンや守備型選手用の-碧-、そして本ページでレビューする7枚合板系の中でも剛腕でパワフルさを求めつつ軽量におさえた-煉-の3本になります。
 和の極みシリーズは全て、株式会社 山ノ木という、オーダー家具屋さんが製造で、どのラケットもハンドメイドで、メイドインジャパンになります。日本ではそこまでメイドインジャパンを嬉しがる人は多くないと思いますが、海外では「メイドインジャパン」はある意味ブランド化していて、欲しい!となるそうですね。androさんはドイツメーカーで、そういった購買層をターゲットとしていると思われます。日本では、和の極みシリーズは、WRMさんが紹介して一躍注目されたラケットでもあると思います。

 今回レビューする和の極み -煉-はパワフル7枚合板ラケットなのに軽量というバランスのとれたラケットであることが、一つの特徴となっているラケットで、他のメーカーではあまりない1本になっています。それではブレード厚さ、ブレード面積、重量、について、有名どころの7枚合板と比較していきましょう。

SWAT(スワット):                 6.0 mm、158×150 mm、85 g
SWAT Power(スワットパワー):          6.6 mm、158×150 mm、90 g
Koki Niwa Wood(丹羽孝希ウッド):         6.5 mm、157×150 mm、90 g
SK7 Classic(SK7クラシック):           6.8 mm、157×150 mm、90 g
Ma Lin Extra Special(馬林エキストラスペシャル):  6.3 mm、157×151 mm、95 g
Fortius FT(フォルティウスFT):          6.4 mm、158×150 mm、92 g
Fortius FT RE(フォルティウスFT RE):        6.1 mm、157×149 mm、89 g
Fortius FT light(フォルティウスFT light):     6.4 mm、157×149 mm、88 g
Gauzy SL OFF(ゴーズィ エスエル オフ):      6.2 mm、157×150 mm、90 g
CLIPPER WOOD(クリッパーウッド):        6.5 mm、157×150 mm、92 g
Wa-no-kiwami Ren(和の極み -煉-):        6.7 mm、157×150 mm、82 g

有名どころの7枚合板ラケットをkatsuo000+の判断で挙げました。和の極み-煉-はブレード厚さが6.7 mmと他の7枚合板と比べても厚い部類であることがよくわかると思います。 近年ラケットのトレンドはどんどんブレード厚さが薄く、台上がやりやすいラケットが増える傾向にありますが、和の極み -煉-はパワフルで弾みが出やすいラケットになりますね。
 ちなみにandro契約のトップ選手Simon Gauzy(シモン ゴーズィ)選手が使用するゴーズィ エスエル オフはブレード厚さが0.5 mmも薄い設計になっています。もともとゴーズィ選手は5枚合板を使用する選手で、トップ選手で戦うために7枚合板で上板に黒檀と硬い素材をもちいたゴーズィ エスエル オフへ変更しました。上板が硬くかつブレード厚さも薄いので回転性能も高いトップ選手モデルといえるでしょう。

 和の極み -煉-の特徴は既にワールドラバーマーケット(world rubber market、WRM)さんで紹介されています。改めて紹介させていただきます。
 WRM: https://rubber.ocnk.net/product/2887 
     https://www.youtube.com/watch?v=NQ5Rw–O2xo
  特徴① 7枚の豪快パワードライブ
  特徴② ラケットの操作性が大幅にUP
  特徴③ 定番の7枚合板の厚さで最もドライブがかかる

和の極み -煉-の特徴

3球目パワードライブの安定感とスピード!

 和の極み -煉-の特徴はなんといっても3球目のパワードライブといえると思います。打球感がかなり特徴的で、厚ラケのためブレードのしなりはほとんど感じず、上板も硬めのものをもちいているのでハードなラケットにはなるのですが、木材らしい柔らかさも感じる独特のラケットになります。シェークラケットの打球感ではなくどちらかといえば、日ペン1枚単板に近い打球感だと思います。
 相手の回転をものともしないパワフルかつ安定感の高い3球目パワードライブがガンガン打てますね!これはブレード厚が厚くて、しなりにくく相手の回転に負けないためだと思います。もちろんアウターカーボンラケットの方が威力は出ると思いますが、弧線が直線的になりやすく安定感を得づらいでしょう。この和の極み -煉-なら安定感と威力のあるパワードライブができると思います。

軽量なのに7枚合板らしく押されない!

 5枚合板と7枚合板の最も異なる点の一つに、相手のボールに押されるか否か、という点があると思います。5枚合板は高い回転性能が得やすいラケットではありますが、相手のボールに押されやすく手に響きすぎると感じる人もいるのではないでしょうか。この和の極み -煉-では、5枚合板と同等の重さであるにもかかわらず、厚ラケでしなりにくいので7枚合板らしく押されにくさを感じました。ブロックがピタっと止めやすく、相手のドライブやスマッシュに負けません!

厚ラケらしく中陣からでも威力が出しやすい!

 普段カーボンありのラケットをよく使い、カーボンラケットと比べるとやや威力不足を感じますが、それでも下がった時に弾むためしっかり面を被せてドライブが打てると感じました。5枚合板系ラケットだと飛距離が出ないので、面はむしろやや起こして上方向へ打たないとネットを超えないイメージがありますが、この和の極み-煉-なら飛距離も出やすいのでカーボンラケットからの移行でも大きな違和感なく中陣からドライブができると思います。

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

Hurricane NEO 3(キョウヒョウNEO3)

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ 

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

ミズノのシューズの波(Wave)は止まらない!?

トップ選手からのシューズ/ミズノの圧倒的支持率!

 ミズノは卓球業界では後発メーカーですが、シューズの勢いはものすごく、トップ選手の半数以上がミズノと契約してシューズを履いている状況です。例えば東京オリンピック2020の伊藤美誠選手や平野美宇選手はミズノと契約し、ミズノのシューズを履いて金や銀をとりました!例として、2021年1月開催の全日本選手権のランカーのうち、ミズノのシューズを履いている選手を下記に挙げてみました。

男子
 準優勝 森園政崇選手 当時25歳
  シューズ: ミズノ Wave Fang Pro(ウエーブファングプロ)
 6位  英田理志選手 当時27歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive 8(ウエーブドライブ8)
 9位  大島祐哉選手 当時25歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive EL(ウエーブドライブEL)
 10位  御内健太郎選手 当時31歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive EL(ウエーブドライブEL)
 14位  神巧也選手 当時27歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive NEO2(ウエーブドライブNEO2)
 15位  郡山北斗選手 当時24歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive EL(ウエーブドライブEL)

女子
 準優勝 伊藤美誠選手 当時20歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal SP3(ウエーブメダルSP3)
 3位  早田ひな選手 当時20歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 5位  横井咲桜選手 当時16歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive 8(ウエーブドライブ8)
 6位  佐藤瞳選手 当時23歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal SP(ウエーブメダルSP)
 7位  平侑里香選手 当時25歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 8位  長﨑美柚選手 当時18歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 9位  大藤沙月選手 当時16歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 10位  平真由香選手 当時23歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 11位  芝田沙季選手 当時23歳
  シューズ: ミズノ Wave Drive 8(ウエーブドライブ8)
 12位  安藤みなみ選手 当時23歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 13位  宋恵佳選手 当時25歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 14位  平野美宇選手 当時20歳
  シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウエーブメダル6)
 15位  前田美優選手 当時24歳
  シューズ: ミズノ Wave Kaiserburg RL5(ウエーブカイザーブルグRL5)

 ご覧の通り、特に女子の使用率は高く、半数を超えてきていますね! katsuo000もシューズをはミズノのものを履いています。いくつもいくつも履いて比較できているわけではありませんが、ミズノのシューズを実際に履いて良かった点を挙げていきたいと思います!

なんといってもトップ選手が使う実績!

 先述のとおり、トップ選手の多くが使用しています。これは大きいですね!動き回る大島選手や森園選手が使用しているというのが、個人的にはポイントです。気づけば非常に多くのトップ選手がミズノのシューズを履いている状態となっていました。

安くて丈夫。高級モデルは超高性能でやめられない!

 社会人になって初めて買ったシューズはバタフライ製のものでしたが、正直子供っぽいデザインだなっと感じ、2足目は他のメーカーのものにしようと思って使っていましたが1年位でソールがはがれ始めました。硬いしそこまで丈夫でもないと感じましたね。
 2足目に購入したのがミズノのシューズで、デザインと価格の安さで決めました。フィット感も良くて履きやすくて何より足に密着しているのに、クッション性が高くて痛くないと感じ、次もミズノにしようと思いました。丈夫でなかなか壊れたり破れたりはしないのですが、ソールのグリップが落ちてきたので変えました。3足目は、高級モデルのWave Drive Z(ウエーブドライブZ)にしたら、これがめちゃめちゃ良かったです!まずカッコイイのに、足をひとつの布で覆うような履き心地で足にはソフトに、動くときは経過にしっかり止まってくれてめちゃめちゃ良いと感じました。滑りやすい会場でもかなり活躍してくれましたね。現在4足目のWave Drive NEO 2(ウエーブドライブNEO2)です!これも非常に良くて気に入っていますね。

デザインがとにかくかっこいい!

 ミズノさんのシューズの特徴としてかっこよさがあると思ってます。特にミズノさんのシューズは白、青、赤といったベーシックな色を使っていてシンプルでかっこいいデザインになっていて好みです。正直、katsuo000はユニフォームやシューズは自分が好みのデザイン、着ていて高揚感の得られるものを優先しています。様々なメーカーのシューズを見てもここまでかっこいいデザインのシューズをラインナップしているメーカーはミズノさんだけではないでしょうか!

 他のメーカー、例えばラケットとラバーで世界を席巻するバタフライさんのシューズのデザインは、katsuo000は正直好みではありません。もちろん、かっこいいデザインのシューズもありますが、丸みを持ちすぎたフォルムで、欲しいと思う種類の色が少なかったり、自分のユニフォームやラケットと同系統の色がなかったりして、欲しいと思えないんですよね。一般層だからこそ、着るものや履くものは、自分が着たい履きたいと思うものを身に着けるのが良いと考えておりますので、かっこいいデザインが多いミズノさんのシューズは、正直迷います!

ミズノシューズの種類

Wave Drive(ウエーブドライブ)シリーズ

 2021年現在、3種類のウエーブドライブシリーズが販売されています。

Wave Drive NEO(ウエーブドライブNEO)

  katsuo000も愛用するウエーブドライブNEOは、軽量・柔軟・素足感覚がキーワードです。シューズを履いているというより、足が包まれているだけで、裸足で動いているような気にもなるシューズです。柔軟さがあって決して痛くなりませんね!値は張りますが、とてもオススメです!

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Wave Drive EL(ウエーブドライブEL)

 ミズノシューズの中で最軽量のELシリーズになります。ウエーブドライブNEOと比較しても約35 gも軽くなっていて重量を重視するならこのシリーズがオススメですね!

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Wave Drive(ウエーブドライブ)

 柔らかさを追求したモデル。2021年は8代目のWave Drive 8(ウエーブドライブ8)になります。

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Wave Medal(ウエーブメダル)シリーズ

 ウエーブドライブシリーズは全てユニセックスで男女兼用ですが、ウエーブメダルシリーズは女性用のモデルも発売されており4種類が販売されています。クッションを高めて「安定性」をあげたシリーズで、柔らかくてブレにくく、横の動きに対するグリップが高くなっています。

Wave Medal BOA(ウエーブメダルBOA)

 BOAシステムといって、ダイヤルを回すことでミリ単位の締め付け調節ができて、調節・脱着がしやすいモデルになります。

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Wave Medal RISE(ウエーブメダルRISE)

 極上のクッションを追求したモデル。

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Wave Medal SP(ウエーブメダルSP)

 スエード素材採用で、女性用のモデル。

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Wave Medal (ウエーブメダル)

 安定性とクッション性を兼ね備えたウエーブメダル。

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Wave Kaiser Burg(ウエーブカイザーブルク)

 軽量でワイドシリーズになります。

Wave Kaiser Burg(ウエーブカイザーブルグ)

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Wave Kaiser Burg RL(ウエーブカイザーブルクRL)

 女性用のモデルになります。

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レビュー 翔龍(Rising Dragon)

説明

 YASAKA(ヤサカ)さんの翔龍(Rising Dragon)をレビューします。2015年春-夏に発売のラバーです。粘着テンション初期のラバーで、当時スピードの出せる粘着ラバーと安価な価格で話題となったラバーです。あの粘着ラバーユーザーのトップ選手である岩崎栄光選手も使用していたラバーになります。現在でもTT埼玉の神巧也選手も使用しているラバーで、5年以上経っても人気のラバーになります。2021年現在、各社少なくとも1~2種の看板となる粘着ラバーを販売することが当たり前になりましたが、ヤサカさんは随分早くに、トップ選手が使用するような粘着ラバーを販売していたことになりますね。

中国製粘着ラバーの常識を打ち破るテンション系粘着ラバー
 粘着性のトップシートがボールをつかまえて強烈なスピンを生み出し、テンション効果の高いハードなスポンジが勢いをつけて飛ばします。プラスチックボールにも効果を発揮し、回転量の多いドライブ攻撃やサービス、レシーブが可能になります。

 重厚なラバーが、重く威力のあるドライブを生み出す。強烈な回転量のサービスやパワードライブを多用するパワーヒッター向け。

https://www.yasakajp.com/items/rising-dragon/

 上記が、ヤサカさんの翔龍の説明になります。また、この時代粘着テンションラバーがまだ新しいと考えられる時代で、技術紹介としてSTM(Sticky Sheet + Tension Sponge / Matching)という言葉が使用されています。粘着性のシートとテンションをかけたスポンジを組み合わせということで、翔龍と、粘着性でありながらさらに軽量化を進めたShining Dragon(輝龍)にSTM技術が採用されているようです。輝龍およびこの翔龍は中国製ラバーであり、ニッタクのキョウヒョウのようにシートは中国製、であるのは粘着ラバーといえば中国、という本物感があって嬉しいですね。中国製となると気になるのは、スポンジの色ですが、黒シートには黒色の、赤シートには赤色のスポンジを採用しているそうです。スポンジ色は輝龍でも同じです。そして価格は4,500円+税と低価格であることも嬉しい価格です。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 現在では、ラクザZが発売されトップラバーの位置ではありませんが、粘着ラバーで硬いスポンジで高いスピン性能の得られるラバーが、翔龍であるといえるでしょう。スピード性能もスピン系テンションラバーである、ラクザXソフトやライガンと同等ということで、翔龍の性能の高さを感じますね。

 硬度計比較になります。粘着ラバーとスピン系テンションラバーは同じ硬度比較で比べるとわかりにくいかもしれません。初期の粘着テンションラバーである翔龍はやはりキョウヒョウを意識して作られていると思いますので、キョウヒョウNEO3にかなり近い値になりますね。また今回かなり軽量な翔龍だったようです。

翔龍の貼りと重量

 今回はヤサカさんのReinforce AC(リーンフォースAC)に貼りました。

中国製ということで、キョウヒョウなどにも貼られているシート保護の透明シートが粘着らしさをかもしだしてくれていますね。粘着テンションラバーなのに、保護シート込みでラバー全体の重量が62 gってかなり軽いと感じました。保護シートをはがずとテカリ方はまさに中国製を感じさせるシートで、ただし粘着力は微粘着か微々粘着程度であまりベタベタしているという感じはありませんでしたね。

Rising Dragon(翔龍)
 粘着テンション
 STM(Sticky Sheet Tension Sponge Matching)
・Sponge Thickness: 厚、特厚
・Speed:10+
・Spin:13+
・Sponge硬度:47~52
・4,500円 + 税
・62 g(保護シート込み) → 43 g(リーンフォースAC、157 × 150 mmに貼って)

 完成したラケットがあまりにも軽くて、逆に驚きました。

翔龍の3つの特徴

やはり弾む粘着テンション!

 この翔龍、見た目は中国製粘着ラバーですが、全然弾みますね!またハードなスポンジをあわせていることもあり、打感がカチカチなので、かなり弾きやすかったです。やはりスピン系テンションよりの粘着ラバーだと感じました。また普通に使っていてもオートに癖球がでるようなラバーではないので、自分から癖球を作らないと粘着ラバーらしさはでないかもしれません。最近はスピン系テンションばかり使用していたので、癖のない打ち方になっていたようで、そこまで粘着の癖球を感じませんでした。

 また、翔龍のドライブをとったことがありますが、ボールの癖球はキョウヒョウ系の沈み方ではなく、どちらかというとテナジーよりの伸び方に特徴のある癖球が出やすい印象でした。その中にたまに、変にボールが沈むものがあるのですが、翔龍は基本的にはボールが伸びる系の癖球が出るラバーでした。

軽い!

 今回衝撃の43 gでした。こんなに軽い粘着ラバーは、他にないのではないでしょうか。この重量ならバックハンドにも使えるかもしれません。バックで軽く使った印象は、少しボールのグリップがしづらく、粘着ラバーらしい難しさを感じました。
 過去にブログで個体差がものすごい、という記事を読んだことがあるので、パッケージの段階で重量をしっかり計測して購入することでお目当ての翔龍を購入することができるかもしれません。探し出せばもっと重いフォア向きの翔龍もあるのではないかと想像します。また、後加工やファインジップを厚塗りする、という場合には軽い個体の方が重量を気にしなくてよくなるかもしれませんね。katsuo000はファインジップ厚塗りの効果はまだ未検証になります、すみません。

 この重量ならバックでも使えると上述しましたが、TTさいたまの神選手も両面に使うラバーが翔龍です。考え方次第ですが、バックに使っても良いでしょうね。

軽いのに粘着らしい打球感と弧線!

 軽くてイメージとは異なるラバーでしたが、打球感はまさに中国製粘着ラバーらしさがありました。なので、使いこなして自分で癖球をだしたり、緩急をつけたりするには、非常に良いラバーだと思います。重量のコントロールもしやすいと思われますので、自分でベストな状態を作り出せるラバーだと思いました。
 ディグニクス09CやライゼンZGRなど、新しい粘着テンションラバーは扱いやすい反面、オートマチックに癖球は出ずスピン系テンションから移行しやすいラバーというポジションでした。翔龍はスピン系テンションから移行しやすく、その中で生粋の粘着の使い手を目指す方に向いたラバーだと思います。特に、ディグニクス09Cなどと比べると、ボールの質感がそろいにくい点で翔龍は嫌らしさを感じましたね。この翔龍を経験した後は、強烈な個性を求めてキョウヒョウを試す、その礎を十分に作ることのできるラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Rising Dragon > Tenergy 05 FX

スピード
 Dignics 05 > Rising Dragon > Hurricane NEO III

「勝利のために」!爽快な打球感とコントロール力!エボリューション!

その名は進化!

 TIBHAR(ティバー)のラバーといえばこれ、やはりEvolution(エヴォリューション)シリーズですね!ベラルーシの生きる伝説、Vladimir Samsonov(ヴラディミル・サムソノフ)選手Tリーグ岡山リベッツ所属の田添響選手ルーマニアの妖精Bernadette Szocs(スッチ)選手日本人キラーのイングランドのPaul Drinkhall(ドリンコール)東京オリンピック2020で、知名度を一気に上げたスロベニアのDarko Jorgic(ヨルジッチ)選手とそうそうたる選手もティバーと契約し、エヴォリューションシリーズを使用していますね。また日本人You Tuberの池田亘通選手櫻井勇治選手もエヴォリューションシリーズを使用していますね。

 エヴォリューションシリーズは、Red Power Sponge(レッドパワースポンジ)という象徴的な赤いスポンジが使用されています。トップ選手に必要な威力と、打球フィーリング、ボールの精度を高めてくれるそうです。守備的な技術のブロック、そこから反撃するカウンタードライブにも最適な性能を持つスポンジと説明されています。また最新でティバーで最も性能の高いスピン系テンションラバー、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)にはレッドパワースポンジを進化させた、Red Energy Sponge(レッドエナジースポンジ)が使用されています。レッドエナジースポンジは、スポンジ硬度が硬くてもくい込みが良く、今まで以上のエネルギー伝達を実現し、トップ選手が求める打ち合いの強さを持つスポンジだそうです。

 エヴォリューションシリーズはスポンジ硬度で3種類、シートの種類で2種類で、スポンジ硬度3種×シート2種で6種類が存在します。 スポンジ硬度が最も柔らかいFlexible(フレキシブル、FX)、中間高度のElastic(エラスティック、EL)、ハードなMaximum(マキシマム、MX)と、パワー系のシート(P)およびスピン系の微粘着シート(S)ですね。 そして、最もトップ選手の使用率の高かったEvolution MX-P(エヴォリューションMX-P)のスポンジ硬度をさらに硬くした、Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P50°)と、最新のエヴォリューションMX-Dでプラス2種類、合計8種類のラバーが存在します。それぞれのラバーを見ていきたいと思います。

エヴォリューションの公表性能値と硬度比較からわかる特徴

公表性能値&公表スポンジ硬度

・Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
 Spin:125、 Speed:135、 Control:80、 硬度:51.5°
 ラバー重量:53 g
・Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 Spin:120、 Speed:128、 Control:75、 硬度:50°
 ラバー重量:50 g
・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 Spin:120、 Speed:125、 Control:80、 硬度:45.7~47.7°
 ラバー重量:47 g
・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
 Spin:120、 Speed:125、 Control:80、 硬度:45.7~47.7°
 ラバー重量:50 g
・Evolution EL-P(エヴォリューションEL-P)
 Spin:120、 Speed:120、 Control:85、 硬度:42.4~44.4°
・Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
 Spin:122、 Speed:123、 Control:85、 硬度:43.8~45.8°
 ラバー重量:49 g
・Evolution FX-P(エヴォリューションFX-P)
 Spin:120、 Speed:115、 Control:90、 硬度:39.1~41.4°
・Evolution FX-S(エヴォリューションFX-S)
 Spin:122、 Speed:118、 Control:88、 硬度:41.0~43.0°
・Tenergy 05(テナジー05)
 Spin:11.50、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ラバー重量:47 g

 エヴォリューションシリーズは、硬度とスピード性能に相関が強いといえそうですね。最新のラバーMX-Dは、重量がやや重いラバーではありますが、その分スピード性能やスピン性能が高く、現状最高峰のエヴォリューションということがわかりますね。また中間硬度や軟硬度のエラスティック(EL)とフレキシブル(FX)シリーズも高い性能を持つことがわかります。実際、心地よい打球感と高いグリップ力は威力はやや低いかもしれませんが、その分安定感とラリー力で勝負できるようなラバーが多いと思います。

硬度計比較

・Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
 硬度計評価 shore a (sheet):28.4、 shore a (sponge):25.3
       shore c (sheet):42.3、 shore c (sponge):40.8
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.1
・Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
 硬度計評価 shore a (sheet):31.5、 shore a (sponge):30.4
       shore c (sheet):45.8、 shore c (sponge):44.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.1
・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
 硬度計評価 shore a (sheet):30.8、 shore a (sponge):23.9
       shore c (sheet):42.4、 shore c (sponge):38.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.9
・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
 硬度計評価 shore a (sheet):31.3、 shore a (sponge):27.1
       shore c (sheet):44.7、 shore c (sponge):40.4
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 4.2
・Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
 硬度計評価 shore a (sheet):28.8、 shore a (sponge):22.2
       shore c (sheet):40.3、 shore c (sponge):36.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 6.6
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

全体の硬度という点では、実はMX-DよりもMX-P50°やMX-Sの方が硬く、扱いにくいといえるでしょう。重いラバーではありますが、MX-Dの扱いやすさは注目ですね。そして、非常に人気の高いMX-Pはなんとテナジー05よりも、シート側とスポンジ側の硬度差の大きいラバーになるんですね。これは扱いやすいと言えると思います。その数値はEL-Sと同等レベルなので、もちろん威力は落ちると思いますが、扱いやすさはピカ1です。実際自分はMX-Pならバックで明日試合になってもボチボチ頑張れる気がします。トップ選手も扱う硬めのラバーにしては扱いやすく非常に良いラバーだと思います。

エヴォリューションとテナジーの違い

 実際にエヴォリューションとテナジーを比較試打した場合に以下のことが言えると思います。

エヴォリューションシリーズ
 メリット
 ・テナジーに近い打球感と球持ち感で非常に扱いやすい。
 ・どちらかといえば、回転よりスピードに重きを置いている。
 ・Sシリーズは、テナジーよりもディグニクスにやや似ている。
  Sシートはテナジーシリーズよりも相手の回転の影響を受けにくいラバー。
 ・テナジーよりもシートの寿命が長い。
 ・ラリー勝負で力を発揮するラバー。

 デメリット
 ・扱いやすい分、回転性能が低い。
 ・回転量が低いため、威力もやや低く、打ち合いに弱い選手には向かない。

 上述がkatsuo000の考えるエヴォリューションシリーズのメリットとデメリットになります。バタフライユーザーの多い日本人は、身体が小さく細い選手が多いです。バタフライの用具は軽くて性能が高く、回転量とスピードで勝負しますが、エヴォリューションシリーズは相手の回転量の影響を受けにくいラバーが多いのだと思います。相手の攻撃をしのぎやすく、ラリーでの打ち合い勝負に持っていった際に、体格とパワーにめぐまれるヨーロッパ選手が勝ちやすくなる図式を成立させることに、エヴォリューションシリーズは一役買っているといえるでしょう。ラリー勝負をしたい、と考えるのであれば、派手なラバーはありませんが、非常に堅実で信頼のおけるラバーシリーズであるといえるでしょう。

Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)
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【MX-PとMX-Sの融合】
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・Evolution MX-P 50°(エヴォリューションMX-P 50°)
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MX-Pのトップシートに、50度のハードスポンジを合わせました。スイングスピードが早く、強いインパクトを実現できる上級者向けの処方になっています。

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・Evolution MX-P(エヴォリューションMX-P)
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『TIBHARプレイヤー達が選んだパーフェクトバランス』
滑らない高性能トップシート / 弾性を高めるハードスポンジ / 確かな弧線と飛距離&スピードを実現
 MX-Pは中~上級の選手がラバーに求めるニーズを全て備えています。グリップに富んだシートは、強く回転をかけられる掴む打球感。気泡の大きいハードスポンジは、打ち合いに負けないコシの強さ。台上から中・後陣まで、隙のないプレーを可能にします。そのポテンシャルの高さは、TIBHAR契約のトップ選手の多くが使用していることで証明されています。

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・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
 https://katsuo000.com/review_evolution_mx_s/
『シリーズ最高、驚異のグリップ力と回転量!』
 プラスチックボールによって減少すると言われた回転量。ですがMX-Sを選べば心配はいりません。4作目のエボリューションは、シリーズ中最高の回転量を実現しました。シート、スポンジ共に硬く、前陣でのプレーに最適です。特筆すべきは、薄く擦っても厚く捉えても、長い球持ちで力強く伸びるドライブを可能にしている事。硬いラバーでのドライブは擦って持っていくという固定観念を変えてくれるでしょう。また、台上技術においても非常に高い回転能力を発揮します。

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・Evolution EL-P(エヴォリューションEL-P)
Evolution EL-Pは、シリーズで中硬度のスポンジを採用したモデルです。スポンジを軟らかくしただけでなく、トップシートの処方も微調整されています。ミディアムスポンジとの相性を考慮したシートは、強打に対しても打ち負けず、シリーズ最大の特徴である回転量も維持しています。MX-Pの性能を維持しつつ、硬度を下げて使い易さとトップクラスの威力、双方を追及しています。

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・Evolution EL-S(エヴォリューションEL-S)
●最新世代のノンスリップシート / ●再度搭載!弾性アップに繋がる気泡の粗いミディアムスポンジ
 長い球持ち、回転量、耐久性に富んだMX-S系のシートに、MX-Sでは搭載されなかった、シリーズ最大の特徴である気泡の粗いスポンジを中間硬度で採用しています。その結果、「ボールが重くなる」というノンスリップラバーの本領をいかんなく発揮してくれます。前中陣において幅広くプレーの質を上げられるラバーが出来ました。EL-Sで “エボリューション” を体感してください。

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・Evolution FX-P(エヴォリューションFX-P)
 Evolution FX-Pは、シリーズで最も軟らかいスポンジを採用したコントロールに優れたモデルです。
エボリューション本来のコンセプトを活かす為に、シートの弾性を上げて、弱~中インパクト時の打球に、回転+速度=重さを表現できるようにしました。過去指摘されてきた、「ボールが軽くなる」という、ソフトスポンジラバーの弱点を補う特徴を持っています。

・Evolution MX-S(エヴォリューションMX-S)
●最新世代のノンスリップシート / ●再度搭載!弾性アップに繋がる気泡の粗いソフトスポンジ
 最も軟らかいスポンジを採用した回転とコントロールに注力したモデルです。MX-S系のシートは硬度も備えている為、強打時のエネルギーロスがFX-Pより少なくなっています。ノンスリップラバーの特徴を活かしたプレーをしたいが総重量を少しでも軽くしたい。そんなニーズにお応えできるラバーです。

レビュー Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)

説明

 Rhyzen(ライゼン)シリーズはJoola(ヨーラ)の最新の粘着テンションラバーで、2021年春-夏発売のラバーになります。Joola(ヨーラ)最新のハイエンド粘着ラバーに位置します。Joolaは日本ではむしろラージボール卓球の方で有名なメーカーで、そちらの方がご存知の方も多いのではないでしょうか。あまり注目されにくいヨーラさんですが、昨今の進化系ポストテナジーラバーと呼べるドイツ製ラバー、Dynaryz AGR(ダイナライズAGR)を比較的早く発売されているという認識です。プロモーションなどで損しているのかもしれないですが、注目のメーカーになります。katsuo000が思う、昨今の進化系ポストテナジーラバーとその発売時期を以下に示します。

1. Rasanter R53(ラザンターR53): 2019年 秋-冬
2. Dynaryz AGR(ダイナライズAGR): 2020年 春-夏
3. Target Pro XD 52.5(ターゲットプロXD-52.5):2020年 秋-冬
4. Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D):2021年 春-夏
5. Rhyzen ZGR(ライゼンZGR):2021年春-夏
6. DNA Platinum XH(ディーエヌエープラチナエキストラハード):2021年 夏-秋
7. DNA Platinum Dragon Grip(ディーエヌエープラチナドラゴングリップ):2021年 夏-秋

 宣伝やプロモーションでぼやけてしまう部分や、卓球王国さんが取り上げないなどでインパクトがなかったものもありますが、発売時期を確認すると、ヨーラさんは発売時期がとても早いと感じますね。また、DNAプラチナドラゴングリップが発売されてしまいましたが、最新ドイツ製ラバーの中で初期の粘着テンションラバーであることも注目のポイントだと思います!さて、ライゼンZGRはどんなラバーなのでしょうか。
 今回試打したラバーRhyzen ZGR(ライゼンZGR)は、ライゼンシリーズ2枚のうちの1枚で、硬い方になります。柔らかいRhyzen CMD(ライゼンCMD)は、価格も安く広い層をターゲットとしたラバーのようです。一方、本ページのRhyzen ZGR(ライゼンZGR)は、スポンジがハード+と硬く、スピン性能はヨーラの看板粘着ラバー、Golden Tango(ゴールデンタンゴ)と同等で、スピード性能はRhyzer Pro 45(ライザープロ45)と同等という、非常に高性能なラバーとなりますね。ちなみにゴールデンタンゴはまだ試打できていませんが、卓球王国さんやWRMさんでも取り上げられていたラバーで、粘着らしさがありながら弾むラバー、というイメージです。ゴールデンタンゴと同等の回転とそれ以上のスピードは楽しみですね。また、パンフレットを読むと、ライゼンシリーズには、ダイナライズと同じ新しい技術のスポンジとシートを採用していて性能が高いと予想できました。ダイナライズAGRはかなりテナジーっぽいラバーで、まさに進化型ポストテナジーに分類できるラバーだと思いますが、そのラバーと同じような技術を採用しているということです。どのようなラバーなのかほとんど情報がなかったのですが、性能値や価格帯から悪いラバーではないと期待して購入しました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

 ライゼンZGRはヨーラのラバーのカテゴリーではプロフェッショナルに位置するラバーで、価格は6,300円 + 税になります。割引されて5,000円くらいになりますでしょうか。ダイナライズよりも安いんですね!これは結構ポイントです。看板ラバー、ゴールデンタンゴよりも高い回転性能とスピード性能は、やはり注目ですね!現状、粘着ラバーの中で最も性能が高いヨーラのラバーがライゼンZGRと考えて良いでしょう!

 硬度計比較になります。ダイナライズAGRより硬さのあるラバーであることがわかりますね。またshore aのシート側とスポンジ側の差から、テナジーほどではないですが、ディグニクスよりは扱いやすいことが示唆されるデータとなりました。また、ダイナライズAGRと比較すると、やはり硬く扱いにくいということを示唆しました。粘着ラバーで比べると、Dignics 09C(ディグニクス09C)よりもかなり扱いやすいラバーといえそうです。

ライゼンZGRの貼りと重量

 今回メインラケットのVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼りました。

↑この白いシートなのですが、卓球王国さんのDNAプラチナドラゴングリップとかなり類似の白いシートではないかと思います。どちらもドイツ製ラバーで、近い場所(工場?)で製造されているのではないでしょうか。

 粘着テンションラバーということで、やや重いですね。ヴィルトーソACは少し、標準よりブレード面積が広いので、重くなりやすいですね。ただし、球をついてみると結構弾むし、シートの粘着の強さも微々粘着程度で、コテコテの粘着ラバーではなく、どちらかというとDignics 09C(ディグニクス09C)に近いラバーだと感じました。

Rhyzen ZGR(ライゼンZGR)
 粘着テンション
 Hard Balance Sponge(ハードバランススポンジ)
 Hyper Traction Surface(HS Traction、ハイパートラクションサーフェイス)
 Made in Germany
・Sponge Thickness: 2.0 mm、Max
・Speed:8.5
・Spin:11
・Category:Professional
・Sponge硬度:Hard+
・6,300円 + 税
・73 g(切断前) → 53 g(ヴィルトーソAC、158 × 150 mmに貼って)

 ちなみに、ヨーラさんのパッケージが新しくなったのと、シート形状が数字化してくれています。下はDynaryz AGR(ダイナライズAGR)のシート形状の数値になりますね。ライゼンZGRと比較してみました。

黒いものがライゼンZGRになります。
Rhyzen ZGR:HS Traction Balance Sponge hard+
       粒太さ 1.5 mm、粒間隔 0.8 mm、粒高さ 0.7 mm
Dynaryz AGR:AS Traction Hyper Bounce Sponge hard
       粒太さ 1.7 mm、粒間隔 0.6 mm、粒高さ 0.9 mm
シートの粒は、粒が太いほど、粒間隔が狭いほど、粒高さが低いほど、回転性能が高く粘着っぽくなります。ライゼンZGRは、粒は細く粒間隔が広めとすることで、スピード性能を出しつつ、粒高さを低くすることで粘着らしさを出しているのだと思います。

Rhyzen ZGRの3つの特徴

弾む粘着テンション!

 初めに使って感じたことは、「あ、これめっちゃ弾む粘着ラバーだ!」でした。全然粘着っぽくないんですね。シート形状を見ても、どちらかというとテンション系の形状をしています。打球音が高いし、狭い卓球場であったこともあってDignics 05(ディグニクス05)とそこまで遜色のないスピード感で、正直これテンションラバーじゃん、とまで思いました。近い感想を思ったラバーは、やはりディグニクス09C!発売時期を考慮してもヨーラは、ディグ09Cを意識して発売したのではないかと打てば打つほど感じました。

 ただし、弾むんですが、ちゃんと粘着ラバーらしいことはできました。これは非常に良かったです。下回転打ちは、持ち上げやすくて打ちやすいですし、回転量もしっかりかかると感じました。ディグニクス05よりもボールが揃いにくく、ブロックもしづらいと言っていただきましたね。ヴィルトーソACが薄いインナーカーボンであるため、扱いやすやすさに加え回転性能を損なうことのない組み合わせになったようにも感じました。総じて、粘着ラバーいいね!と感じる試打となりました。

 ここまでかけば察しの良い方は想像つくと思いますが、キョウヒョウのような生粋の癖球らしさは皆無です。粘着らしさを期待して購入してはいけません。そのかわり、スピード性能が高い、スピン系テンションよりの粘着テンションラバーです。そういう粘着テンションラバーとして認識して購入すべきだと思いますね。

カーボンラケットとの組み合わせならバックでも使える!

 かなり弾むので、バックでも十分使えると感じました!特に粘着ラバーらしいグリップ力があり、チキータやバックハンドドライブは、正直ディグニクス05よりもやりやすかったかもしれません。ディグニクス05が、やや扱いにくさもある変わったラバーであるためかもしれません。ブロックもしてみましたが、フラットに打球しても落ちるということも、相手の回転の影響を受けすぎるということも感じませんでした。今回インナーカーボンラケットに貼りましたが、アウターカーボンラケットでも硬さと重量さえ克服できれば扱えるのではないかと想像します。

くい込みの良さのわりにカウンタードライブがやりやすい

 ラケットも変更し、全体的に用具の扱いやすさも扱いやすい方向に進んで、客観比較がやや困難なのですが、カウンタードライブが思ったより入りました。くい込みの良いラバーでしたので、難しいのではないかと思いましたが、そこは粘着ラバーらしくしっかりおさまってくれて練習試合でしたが得点源の1つになってくれて嬉しかったです。相手の回転に対し真向に上書きしにいくよりは、回転軸を外してカウンタードライブする方が安定するイメージでした。

各技術レビュー

フォアハンド

軽打
 スピン系テンションラバーと遜色のない打球感と弾みでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打球点を落としたときに、くい込みの良さも相まって回転量の多いドライブがしやすかったです。

面を開いたドライブ
 粘着ラバーらしく、下回転打ちなどは面を開いた方がスピードドライブがやりやすかったです。回転量は少しものたりないかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 結構飛び出しが良くて、ディグニクス05のように弾道の高いループになりやすかったように感じました。そのかわり回転量も高かったです。

対下回転に対するスピードドライブ
 面を開いた方がやりやすいと思います。あまり巻き込むと持っていくのが難しいと思います。ただし、くい込みが結構いいので、パワーがあれば巻き込んでも持っていけると思います。

カーブ/シュートドライブ
 スピードが速く、ボールが沈むわけではないので、あまり曲がる印象はありませんでした。

ブロック
 やりやすかったです。くい込みが良いのでオーバーミスの方が多く、粘着ラバーらしくないと思いました。

カウンタードライブ
 初めはやはりオーバーミスが多かったのですが、少し巻き込み気味にとらえることで安定しました。

ストップ
 思ったよりくい込みが良いので、当てるだけだと浮くかもしれません。切ろうとすることで弾道は低くなりますが、少し長くなるかもしれません。

ツッツキ
 スイングした方が低い弾道になって良かったです。ディグニクス05が切れすぎるのもあってか、あまり切れると感じませんでした。

フォアフリック
 弾く系しかできませんでしたが、弾いてはダメでした。回転をかけた方が安定すると思います。

バックハンド系

軽打
 バックでも、違和感ありませんでした。少し重いスピン系テンションラバーといえるかもしれません。

ロングボールやラリーでのドライブ
 悪くなかったですが、下がるとパワーがない分、ややスピードがおちました。

対下回転に対するループドライブ
 思ったよりやりやすかったです。バックにはありかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックの方が面を開きやすいこともあり、角度があってやりやすかったです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 違和感ありませんでした。重さと硬さのおかげだと思います。

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ
 そこまで切れる印象はありませんが、やりやすかったです。

チキータ
 やりやすかったです。ボールをグリップするので、上書き系が特にやりやすくて良かったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C ≧ Rhyzen ZGR ≧ Dignics 05 > Dynaryz AGR

スピード
 Dignics 05 > Dynaryz AGR > Rhyzen ZGR > Tenergy 05

第二の日本製!?Qシリーズ!

Qシリーズ ~ミズノと住友理工の第二の日本製~

 日本の総合スポーツメーカー、mizuno(ミズノ)。まだ卓球界にとっては新参者ですが、その存在感は年々増えており、特にシューズ分野は、トップ選手の半分くらいがミズノ製を使用しつつあります。シューズ契約選手をパンフレットで確認すると、東京オリンピック2020の代表の伊藤美誠選手、平野美宇選手、リザーブの早田ひな選手とそうそうたるメンバーです。そして、ユニフォーム!非常にスタイリッシュなユニフォームが多く、平野美宇選手が契約されています。ラケットといえば、木下グループで張本智和選手にも勝利経験のある大島祐哉選手プロデュースのFortius FT ver. D(フォルティウスFT ver. D)、や全日本社会人選手権優勝の平侑里香選手のFortius FT(フォルティウスFT)が有名ですね。フォルティウスFTシリーズは上板にリンバを使い打球感も良く、名作の一つだと思います。

 着実に卓球界で存在感を示すミズノさん。そのミズノさんが住友理工さんと共同開発した日本製ラバーがQシリーズになります!Made In Japanといえば、バタフライ製のテナジーが有名ですが、テナジーだけがいいラバー?とQuestion(疑問)を投げかける意味も込めてQ(キュー)シリーズは開発されたそうです。テナジーを使用していたトップ選手が、Qシリーズのラバーを使用するようになってきました。もちろん、多くはないのですが、着実にラバーでもミズノさんの存在は増えつつありますね!

Qシリーズの公表シート形状からわかる特徴

公表シート形状&公表スポンジ硬度

・Q3(キュースリー)
 粒の太さ:  1.65 mm、粒間隔: 0.63 mm、粒高さ: 0.99 mm
 シート厚さ: 0.78 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:47 g
・Q4(キューフォー)
 粒の太さ:  1.70 mm、粒間隔: 0.58 mm、粒高さ: 0.95 mm
 シート厚さ: 0.80 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:49 g
・Q5(キューファイブ)
 粒の太さ:  1.70 mm、粒間隔: 0.65 mm、粒高さ: 0.95 mm
 シート厚さ: 0.77 mm、スポンジ硬度:47、ラバー重量:51 g
 Accel ARC Sponge(アクセルアークスポンジ)

アクセルアークスポンジとは
  スポンジの気泡1つ1つをやや縦長に、やや大きく発砲させたことにより、”食い込みの良さ”と”反発力”の両立を実現。原料配合・接着剤も緻密に見直し、ラバーの性能をシリーズ史上、最大限に引き出すスポンジ。

 粒とシートの形状が与える性能:  https://katsuo000.com/topsheet_shape/

 粒は太いほど、粒間隔が狭いほど、粒の高さが低いほど、グリップ感が強くなり粘着ラバーのような方向へ向かいます。またシートは厚いほど、回転性能をあげます。ただし、回転性能が上がる分、食い込みにくくなり、扱いにくくなり、性能を引き出すことが難しくなりますね。シリーズを俯瞰すると、Q3が最も粒が細く逆に粒間隔が狭くて粒高さも低くてシート厚さが厚い仕様がQ4になりますね。そしてQ5はバランスをとるためにQ4よりやや粒間隔を広げるとともに、より進化したスポンジ、アクセルアークスポンジを採用することで、シートが薄くても回転性能が得られるようになっているのだと思われます。硬度は全て同じですが、数字が大きくなるほど重いラバーでした。パンフレットなどから、Qシリーズはテナジーと比較され、Q3がTenergy 64(テナジー64)、Q4がTenergy 05(テナジー05)、Q5がTenergy 80(テナジー80)と言われたりもしますね。実際のところについては後述しますが、テナジーシリーズのように理解するのはオススメはしません

硬度計比較

・Q3(キュースリー)
 硬度計評価 shore a (sheet):30.5、 shore a (sponge):30.5
       shore c (shhet):42.3、 shore c (sponge):42.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 0.0
・Q4(キューフォー)

 硬度計評価 shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):30.9
       shore c (shhet):43.3、 shore c (sponge):43.0
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.4
・Q5(キューファイブ)

 硬度計評価 shore a (sheet):31.8、 shore a (sponge):31.1
       shore c (shhet):45.8、 shore c (sponge):44.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 0.7
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

1つ目の図は横軸に重量、縦軸にshore cの硬度をプロットしています。Qシリーズはやはり、テナジー05と比べて同等の硬さであることがわかります。おそらくミズノさんと住友理工さんは、テナジーを研究しながら開発したと思われますので、まずは同じくらいの硬度にしようと考えたのではないでしょうか。また硬度単位はNittaku(ニッタク)やVICTAS(ヴィクタス)などが採用しているドイツ基準だと思われますね。Qシリーズ販売前のミズノさんはドイツ製のラバーGFシリーズを販売しており、Qシリーズと他のミズノのラバーの硬さを比較する場合は同じ基準でないとわかりにくいですからね。よってパンフレットに書かれていませんが、Qシリーズの47°は、ニッタクやヴィクタスでもフラグシップラバーに採用されるドイツ基準47.5°とほぼ同じと考えて良いでしょう。余談ですが、近年ドイツ製のラバーが増加傾向であり、スポンジの硬さは同じドイツ規格で比較しやすくなりつつありますね。47°や47.5°は、最もトップ選手や一般選手が使用する硬度で、各メーカーのフラグシップラバーに多い、標準的な硬度だと思います。
 公表硬度は同じ47°ですが、Qシリーズのラバー全体の硬さは、シートの形状の影響を受けます。やはり最も最後に販売されたQ5が、硬度計shore cでは最も硬いラバーでした。ディグニクスシリーズやテナジーシリーズでもそれぞれのシリーズはスポンジ硬度は同じですが、64が最も柔らかく、80が中間、最も硬いのが05である、ということが知られています。しかしながらQシリーズでは、同じスポンジ硬度でもQ3が最も柔らかく、Q4が中間で、最後に発売されたQ5が、Qシリーズの中で最も硬い結果となりました。

 2つ目はshore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差を縦軸にプロットしています。このshore aのシート側とスポンジ側からの硬度の差は、扱いやすさ、ラバー全体へのくい込みやすさを客観比較できる数字である、とkatsuo000は考察しています。あるいは、shore cの値が同じくらいのラバーがあった場合、shore aのシート側とスポンジ側の差を比較し、その差が大きいラバーほど、くい込みの良さやシートの柔らかさを感じる、と考察しています。そのようにshore aの差はラバー全体へのくい込みやすさと考えた時、Qシリーズは、明らかにテナジーシリーズよりボールがくい込みにくい ≒ 扱いにくいシリーズであることを示唆していると考察してます。Qシリーズはディグニクスシリーズで最も硬いディグニクス09Cと同じくらいくい込みにくく、Qシリーズの扱いにくさを示唆しているといえるでしょう。一方で、くい込みにくい分、そのラバーのポテンシャルの高さ、回転量の最大値、ドライブの揃いにくさ、は高くなると思います。このように、単純な比較以上にshore aの硬度差は色々なことを示唆するものと考えています。

Qとテナジーの違い

 katsuo000が感じた実際のところはQシリーズはテナジーシリーズの分類や感覚は全く当てはまりません!テナジーと比べると全て相手の打球に負けないハードでマッドな打球感のラバーでした。ハードでマッドな打球感の中で、スピードと直線的な弾道に特徴的なラバーがQ3グリップ力が高いのに弧線は低くスピード感のあるQ4、とどれも個性的でとんがったラバーばかりです。そしてQ3とQ4と比べて数段性能の高い存在がQ5になります。Q5はQ4以上の回転性能と独特の癖がありながら、Q3に匹敵するスピードも出て、総合バランスの高いラバーでした。Qシリーズは、どちらかといえば、スピン系テンションよりの粘着テンションラバーのようなラバーですね。また住友理工は卓球界には新参のメーカーであるためか、Qシリーズはどれもかなり個体差も多い印象です。重量を測って自分に合うものを購入すべきだと思います。

Qシリーズ
 メリット
 ・食い込みにくい分、上回転ラリーに強く、カウンタードライブもやりやすい。
 ・ツッツキやストップが浮きにくく止まりやすい。
 ・Qシリーズ独特の回転量と癖球が出る。
 ・テナジーより安い。

 デメリット
 ・テナジーシリーズよりも扱いが難しい部分がある。
 ・匂いが臭い。個体差も多い。
 ・ブランドとしての信頼が低い。
 ・木材系ラケットと相性が良い。
 ・逆にインナーはともかくアウターカーボンとは少し相性が悪い。

 上述がkatsuo000の考えるQシリーズのメリットとデメリットになります。なお、日本のトップ選手、大島祐哉選手や軽部隆介選手は両面Q5に変更しました。特に大島選手は両面Q5へ変更直後、2021年1月の全日本選手権で9位のランカーにくい込んでおり、Q5のポテンシャルの高さを示したといえるでしょう。
 個人的には、コスパの良いかなりポテンシャルの高いラバーだと思います。また木材合板ラケットをメインにしているミズノさんが開発したこともあって、明らかにQシリーズは木材合板系のラケットと相性が良いラバーだと感じました。他メーカーのラケットでも木材合板かインナー仕様のラケットと組み合わせることをオススメします。
 また海外のサイトでも、徐々に話題になっているようですね。ラバーについては、バタフライとDHSの2強となりつつありますが、新たなメーカーとして andro(アンドロ)、 VICTAS(ヴィクタス)、XIOM(エクシオン)、そして、ミズノが続いていってほしいと思いますね。

・Q5(キューファイブ)
 https://katsuo000.com/review_q_5/

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・Q4(キューフォー)
 https://katsuo000.com/review_q_4/ 

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・Q3(キュースリー)
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「進化が圧倒する。」ってこういうこと!ディグニクスとテナジーの違い

ディグニクスシリーズ ~進化が圧倒する~

 2019年4月1日にDignics 05(ディグニクス05)が発売され、多くのトップ選手が使用するディグニクスシリーズ。世界標準であるTenergy(テナジー)シリーズを超えるラバーとして発売されたディグニクスシリーズは、東京オリンピック2020の男子シングルスのベスト4の4人の選手のうち3人が使用しています。明らかにテナジーを超える存在であるディグニクスシリーズは今後世界標準となっていくのでしょう。

ディグニクスの公表性能値と硬度比較からわかる特徴

公表性能値&公表スポンジ硬度

・Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Spin:13.00、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:44(Butterfly基準)、ラバー重量:50 g
・Dignics 05(ディグニクス05)
 Spin:12.00、 Speed:13.50、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ラバー重量:48 g
・Dignics 80(ディグニクス80)
 Spin:11.75、 Speed:13.75、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ラバー重量:48 g
・Dignics 64(ディグニクス64)
 Spin:11.00、 Speed:14.00、 スポンジ硬度:40(Butterfly基準)、ラバー重量:45 g
・Tenergy 05(テナジー05)
 Spin:11.50、 Speed:13.00、 スポンジ硬度:36(Butterfly基準)、ラバー重量:47 g

 公表性能値からわかることは、ディグニクスシリーズはテナジーを上回るラバーであることですね。テナジー05と比較してスピード性能の劣るディグニクスはありません。回転性能も、ディグニクス64のみややテナジー05に劣るだけで、テナジー05と比較して、ディグニクスシリーズの極めて高い回転性能がよくわかります。スピード性能も回転性能も上回るということは、ディグニクスシリーズがテナジーを超えるラバーであることを示しています。
 一方で、スポンジ硬度はディグニクスシリーズよりもテナジー05の方が柔らかいこともわかります。硬度が硬いラバーほど扱うことが難しくなります。つまりこれは、テナジー05よりもディグニクスシリーズの方が使いこなすことが難しいことを示しますね。

硬度計比較

・Dignics 09C(ディグニクス09C)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.4、 shore a (sponge):31.8
       shore c (shhet):50.8、 shore c (sponge):49.1
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 1.6
・Dignics 05(ディグニクス05)
 硬度計評価 shore a (sheet):34.3、 shore a (sponge):31.3
       shore c (shhet):50.0、 shore c (sponge):48.2
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.0
・Dignics 80(ディグニクス80)
 硬度計評価 shore a (sheet):33.1、 shore a (sponge):29.5
       shore c (shhet):48.6、 shore c (sponge):47.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.6
・Dignics 64(ディグニクス64)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.3、 shore a (sponge):28.4
       shore c (shhet):48.0、 shore c (sponge):46.7
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 3.9
・Tenergy 05(テナジー05)
 硬度計評価 shore a (sheet):32.2、 shore a (sponge):26.8
       shore c (shhet):44.6、 shore c (sponge):43.3
       shore a (sheet) – shore a (sponge) = 5.4

1つ目の図は横軸に重量、縦軸にshore cの硬度をプロットしています。ディグニクスシリーズはやはり、テナジー05と比較しても明らかに硬いことがわかりますね。公表スポンジ硬度と同じ結果となります。ただし、スポンジ硬度だけでなく、シート形状に由来する硬さの影響も加味した結果でもありますので、同じスポンジ硬度でもディグニクス64が最も柔らかく、回転性能の高いディグニクス05はディグニクスの中でも硬いことがよくわかります。

 2つ目はshore aのシート側の硬度とスポンジ側の硬度の差を縦軸にプロットしています。このshore aのシート側とスポンジ側からの硬度の差は、扱いやすさ、ラバー全体へのくい込みやすさを客観比較できる数字である、とkatsuo000は考察しています。あるいは、shore cの値が同じくらいのラバーがあった場合、shore aのシート側とスポンジ側の差を比較し、その差が大きいラバーほど、くい込みの良さやシートの柔らかさを感じる、と考察しています。そのようにラバー全体へのくい込みやすさと考えた時、ディグニクスシリーズよりもテナジー05の方がボールがくい込みやすいことを示唆していると考えます。同じ硬度のスポンジを使用していても、ディグニクス64はくい込みやすく、ディグニクス05はくい込みにくいことも示唆します。テナジーを超えるために、ディグニクスシリーズは、くい込みの良さを諦め、ラバー全体を硬くしてスピード性能とスピン性能を高めたラバーといえるでしょう。

ディグニクスとテナジーの違い

 実際にディグニクスとテナジーを比較試打した場合に以下のことが言えると思います。またディグニクス09Cと対応するテナジーが存在しないため、 ディグニクス09Cは何をテナジーと比較するのか難しいです。逆にディグニクス09Cを除くディグニクスとテナジーとの比較では当てはまると思います。

ディグニクスシリーズ
 メリット
 ・テナジーとほぼ同じ重量で、テナジーよりも明らかに回転量もスピードも上回るラバー。
 ・テナジーシリーズよりも相手の回転の影響を受けにくいラバー。
 ・テナジーよりもシートの寿命が長い。

 デメリット
 ・テナジーシリーズよりも扱いが難しい暴れ馬。特にディグニクス05は難しい。
 ・ラケットとの相性がある。
 ・価格もテナジーより高い。
テナジーシリーズ
 メリット
 ・世界標準。世界中の選手が使用するラバーであり、常に比較の対象であった。
 ・ディグニクスシリーズよりも扱いやすい。
  台上から中・後陣、サーブレシーブなど総合的なバランスが取れたラバー。
 ・球持ちをしっかり感じやすく、緩急をつけやすい。
 ・ラケットを選ばず、どんなラケットにあわせても高い性能を示す。

 デメリット
 ・ディグニクスよりも寿命が短い。使っていなくてもシートの劣化が顕著に表れる。
 ・回転性能が高い分、相手の回転の影響もうけやすい。
 ・自分の力をしっかり伝えやすいので、当てるだけのボールは、棒球になりやすい。

 上述がkatsuo000の考えるディグニクスシリーズのメリットとデメリット、テナジーシリーズのメリット・デメリットになります。日本のトップ選手はディグニクスへ移行する選手も多い一方で、海外の契約選手はテナジーを継続する選手も多い印象があります。ヨーロッパの選手はラリー主体でダイナミックな卓球をする選手が多く、その際にくい込みの良さを求めるためだと思います。日本のトップ選手はダイナミックな卓球をしないわけではないですが、身長や体格に恵まれた選手は多くはないので、自然と台から離れると不利になりやすく、カウンターや前陣での強打時におさまるディグニクスを選択する方が多いのだと考察してます。使いこなせるのであれば、ディグニクスは良い選択となるでしょう。

 またディグニクスシリーズには、ディグニクス09Cという、粘着テンションラバーも存在します。ディグニクス09Cはテナジーシリーズにはなかったラバーであり、スピード性能はどうしても低いですが、その分、相手のボールを上書きする性能の高さが高いラバーと言えるでしょう。カウンタードライブや相手の回転を利用する技術は現代卓球において重要な技術であり、カウンタードライブや相手の回転を利用する技術がやりやすいディグニクス09Cは異質な存在でありながら認知度や人気の高いラバーとなっています。シートの粒と粒の間がやや広い形状になっていて、硬度の割には扱いやすくくい込みの良さも感じられるラバーだと思います。スピード性能を補うためにアウターカーボンやブレード厚さの厚いラケットとの組み合わせがオススメになります。

・Dignics 09C(ディグニクス09C)
 https://katsuo000.com/review_dignics_09c/

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 ディグニクス05はテナジー05が進化したラバーであり、テナジー05の高いスピン性能を継承しつつ、ディグニクス系ラバーの中でシートにだけくい込ませるイメージで打球した際に最も球持ちとグリップと高い回転性能が得られるラバーだと思います。扱いも難しく、ディグニクスシリーズの中でも扱いにくさはトップレベルになります。その分、ツッツキやストップは粘着ラバーなみに切れますし、浮きにくく、ドライブはスピードも回転量も極めて高いです。テナジーと比較するとやや直線的になりやすいラバーです。弧線を補うためにアリレートカーボン(ALCやアラミドカーボン、ケプラーカーボンもOK)系のアウターラケットまたはインナーラケット、および最新技術セルロースナノファイバーを採用したラケットと組み合わせることがオススメになります。

・Dignics 05(ディグニクス05)
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 ディグニクス80は、ディグニクスシリーズの中で最も人気のあるテンション系ラバーだと思います。その理由はテナジーを超えるスピード性能と回転性能、およびディグニクス05よりも扱いやすいと3拍子が揃っているためだと思われます。打球感はテナジー80ではなくて、ディグニクス05とテナジー05を足して2で割ったものに近く、球持ちを感じやすいラバーになります。テナジー05をバックサイドに使っていた人には、テナジー05の進化版として、ディグニクス80の使用をオススメします。

・Dignics 80(ディグニクス80)
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 ディグニクス64は、ディグニクスシリーズの中で最もスピード性能の高いラバーになります。ディグニクスシリーズの中で最もくい込ませやすく、扱いもしやすいラバーになります。その分、スピン性能やボールの威力は落ちる印象はありますが、高い安定感とスピードで、相手を圧倒できるラバーといえるでしょう。スピード性能は高いですが、ツッツキやストップも思ったよりやりやすいと感じるラバーでした。弧線を補うために木材やインナー系ラケットとの使用をオススメします。

・Dignics 64(ディグニクス64)
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レビュー Reinforce AC(リーンフォースAC)

説明

 Yasaka(ヤサカ)のラケット、Reinforce AC(リーンフォースAC)をレビューさせていただきます。ヤサカといえば、裏ソフトラバーのMark V(マークファイブ)が有名だと思います。katsuo000も6歳のときにラケットを握りましたが、そのラバーにはマークファイブが貼ってありました。そのヤサカさんのラケットのレビューになります。ヤサカの用具といえば、多様な乱発はせず超高性能ではないけれど、トップ選手も満足するものを、お手頃価格の用具が多い印象です。ヤサカのラケットラバーなら、安心して購入できるということも多いと思いますね!ヤサカのラケットといえば、Ma Lin(馬林)シリーズが有名でしょう。特に5枚合板で入門者から中級者以上まで使用できるMa Lin Extra Offensive(馬林エキストラオフェンシブ)と、7枚合板でTリーグ出場トップ選手の神巧也選手愛用Ma Lin Extra Special(馬林エキストラスペシャル)はリーズナブルさも相まって人気だと思います。

 またカーボンの入った馬林シリーズは3種類が販売されていますが、どれもインナー位置にカーボンを配したラケットになっています。Butterfly(バタフライ)さんのインナーフォースシリーズが販売されるよりも前から馬林カーボンは販売されていて、時代を先読みしていたヤサカさんとも言えるのかもしれませんね。ただし、バタフライさんのインナーフォースシリーズが大ヒットしたことも受け、VICTAS(ヴィクタス)さんはFire Fall(ファイヤーフォール)シリーズを、ヤサカさんはReinforce(リーンフォース)シリーズを発売しました。各メーカー、インナーカーボンシリーズを持つようになりましたし、メーカーによってはシリーズ化していなくても、どの位置にカーボンが配しているのか、ネイミングやパンフレットを見るだけでわかるようになってきたように思います。

 今回は、ヤサカのインナーカーボンシリーズの1本、Reinforce AC(リーンフォースAC)のレビューになります。リーンフォースシリーズは4本ラインナップしており、販売価格は同じで、その全てが卓球王国さんによって取り上げられるオススメラケットシリーズになりますね。あまり知名度は高くない印象ですが、今回レビューするリーンフォースACはバタフライの人気モデル、Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)を明らかに踏襲しようとしていて、個人的にはかなり期待のラケットでした。他メーカーの売れているものの廉価版を販売する、という戦略は利口だと思います。

引用

 それでは、YASAKAのパンフレットから説明を引用させていただきます。

 様々なカーボンを中芯材のすぐ横に挟み込む事によって、木材のコントロール性能を持ちながらも特殊素材の反発力を加えた。プレーヤーの打球に威力と安定性を与える「リーンフォース」シリーズ。

 高い反発力と柔らかい打球感を持つアラミドカーボンを搭載。安定性を保ちつつも威力のあるボールを打つことが出来る高性能ラケット。

https://www.yasakajp.com/items/reinforce-ac/

アラミドカーボン

 アラミドカーボンとは、Aramid(アラミド)繊維とカーボンを編み込んだ素材のことです。卓球王国さんでは、バタフライさんのアリレートカーボン(ALC)とほぼ同じ扱いをしている素材になります。アラミドとは、ポリアミドのことだと思います。ポリアミドの中には、商品名にもなっているケブラーも含まれるので、アラミド繊維だけでもケブラーなどの種類が存在することになると思います。

 下記はケブラー(Kevlar)の構造式になります。ケブラーは、Dupont(デュポン)社によって開発された世界初のスーパー繊維で、防弾チョッキなどに利用されている繊維になります。

パラ系アラミド繊維ともいわれる材料で、硬さのある繊維になりますね。katsuo000も、卓球王国さんに従い、アラミドカーボンやケブラーカーボンは、ALCと同じカテゴリーとして採用しています。

ブレード情報と比較

 仕様をみれば大体どのようなラケットか、わかる人にはわかると思います。katsuo000が参考にしている「TT BLADES DATABASE」さんを参考にしました。

TT BLADES DATABASE:  https://stervinou.net/ttbdb/index.php

種々のサイトでブレード構成について議論や情報が出ていて、何を参考にするかは難しいところです。個人的な意見として、重要なことは特殊素材の位置と上板(表面板)の素材であり、他は正直違いがあまりわかりません汗。上述のサイトは英語にはなりますが、各木材についても言及してくれているので非常に参考になると思います。

Reinforce AC: Limba (1+7) /Limba (2+6) /AC (3+5) /*** (4)
         6.0 mm、 157 × 150 mm
Harimoto Tomokazu Inner Force ALC: 
         Limba (1+7) /Limba (2+6) /ALC (3+5) /Ayous (4)
         6.0 mm、 158 × 152 mm
Inner Force Layer ALC:
        Limba (1+7) /Limba (2+6) /ALC (3+5) /Ayous (4)
         6.0 mm、 157 × 150 mm
Virtuoso AC:  Limba (1+7) /Limba (2+6) /AC (3+5) /*** (4)
         5.6 mm、 158 × 150 mm

 マイナーなラケットなため、確証がない部分は***にしています。上板にLimbaを2枚というのは、近年のインナーラケットの特徴的な部分だと思いますね。まだ張本智和インナーフォースALCを試打したことありませんが、ほぼほぼ打球感はリーンフォースACとかわらないと想像します。むしろここまでブレード構成が似てくると、個体差である重量の影響や、好みの現れやすいグリップの太さや細さで打球感は変化してくるでしょう。

Reinforce ACの特徴

上板リンバでよくつかむ!安心感のある打球感!

 インナーカーボンラケットはめちゃめちゃ使いやすいですね!すごくボールをつかみます!その分、ボールの球離れも遅い気はしますが、試合でそこまで気にならないと思いますし、この打球感はどんなに苦しいときでも、ボールを持ち回転をかけたりコントロールしたりしやすくしてくれるので、武器になりますね!ヒットするのもよくわかります。回転をかける感覚をしっかり感じられるので、初見で初めて見るようなボールでもしっかり自分の回転にして返球しやすく、ミスのできない場面でも自信をもって強打することができると思います!

6.0 mmのブレード厚さで、ハードヒット時の威力は十分!

 ブレード厚さ6.0 mmは、7枚合板の領域ではないかと思います。やはりハードヒットすると、威力のあるボールが打てますね。これはカーボンありのラケットらしいさがあると思います!個人的にはハードに厚くぶつけるように打ったときと、ラバーのシートだけにくい込ませるように打つ時で、イメージの飛距離が違うことに少し違和感を感じましたが、バタフライのInner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)ほどではありませんでした。インナーフォースレイヤーZLCはカーボンもかたいZLCを使っているので、厚くぶつけた時とシートだけで打った時の差が激しいのだと思います。この辺りは使い込めば慣れて違和感はなくなることでしょう。

コスパが素晴らしい!

 実は今回、リーンフォースACは、在庫処分で購入できました!その価格はなんと、5,470円!めちゃめちゃお得に購入できたことも嬉しい一品でしたね!それでいて、現在メインで使用しているヴィルトーソAC(販売価格25,000円越え)と打球感に遜色はありません。じゃっかんですが、リーンフォースACの方が飛距離と弾みが強すぎると感じるだけ、という申し分ない性能でした。グリップ(フレアのみ)や細さなどにこだわらないのであれば非常に優れたラケットでしょう。katsuo000はグリップの太さにはあまりこだわりはなく、近年はフレアを好むので、リーンフォースACサブラケットとして使っています。しっかり重量を選んで購入すればかなりオススメです!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Virtuoso AC > Reinforce AC > Tornado King Speed

回転のかけやすさ
 Virtuoso AC > Reinforce AC > Tornado King Speed

スピード
 Tornado King Speed > Reinforce AC > Virtuoso AC

飛距離
 Tornado King Speed > Reinforce AC > Virtuoso AC

レビュー Tornado King Speed(トルネードキングスピード)

説明

 Nittaku(ニッタク)のラケット、Tornado King Speed(トルネードキングスピード)をレビューさせていただきます。Nittakuといえば、日本一売れているラバー、Fastarc G-1(ファスタークG-1)と、試合球のスリースターが有名だと思います。

 そのNittakuさんの今回はラケットのレビューになります。Nittakuのラケットといえば、弦楽器シリーズが有名だと思いますが、今回はアウターカーボンで粘着ラバーと相性が良いと想像されるトルネードキングスピードになります。

 トルネード≒ハリケーン≒Hurricane(キョウヒョウ)ということで、要は紅双喜(Double Happiness Shanghai、DHS)のHurricane(キョウヒョウ)ラケットシリーズを意識した仕様になっていると言うことですね。またKing≒王≒Wangということで、Hurricane Wang(キョウヒョウ王)シリーズに類似仕様のラケットだということがわかります。katsuo000はキョウヒョウ王シリーズを試打したことがないのですが、木材合板系のラケットという認識になります。キョウヒョウ王シリーズは、元世界ランキング1位の王励勤(Wang Liqin)選手の使用していたラケットシリーズになりますね!katsuo000が学生時代に世界チャンピオンとして、そしてエゲツないパワードライブで大活躍していたイメージがあります!有名な選手ですので、もちろんWikipedia(ウィキペディア)のページもある選手になりますね!
    https://ja.wikipedia.org/wiki/王励勤
 印象的なパワードライブには、かなり憧れましたし、TT埼玉の坂本竜介監督もそのドライブの凄さについて言及されています。この時代は有機グルー全盛期ですので、5枚合板などの木材合板ラケットを使用する選手が多いですね。ただし、王励勤選手も同時代のMa Lin(馬琳)選手も100 gという重量級のラケットを使っていたらしいです。フィジカルがもの凄いですね汗。また、コロナ禍になってHarimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)へ変えてしまいましたが、トップ選手の森園政崇(もりぞのまさたか)選手も、コロナ前はDHS製のキョウヒョウ王を使用していました。ちなみにキョウヒョウ王は5枚合板系のラケットになります。

 今回レビューするTornado King Speed(トルネードキングスピード)はNittaku(ニッタク)製のラケットで、ケブラーカーボンをアウターに配したラケットになります。ちなみにインナーにアラミドカーボンを配するとTornado King Power(トルネードキングパワー)になります。Nittakuのパンフレットを拝見すると、ブレード厚は5.7 mmでアウターアラミドカーボンということで、Butterfly(バタフライ)さんのZhang Jike ALC(張継科ALC)とほぼ同じラケットではないかな、と想像して購入しました。ただし、張継科ALCはブレード厚は5.8 mmでトルネードキングスピードの方が0.1 mm薄いというのも認識しての購入です。katsuo000は薄いラケットの方がしなって好きなので、0.1 mmでも薄いなら欲しいな~と思ってしまいました。Nittakuでは他にもFlyatt Carbon Pro(フライアットカーボンプロ)が、バタフライのViscaria(ビスカリア)と類似のアウターケブラーカーボンかつブレード厚さが6.0 mm以下のラケットとして販売されています。しかもその価格は、8,800円+税で、割引込みで7,000円以下で購入可能という非常に良心的なラケットでもあります。こちらのラケットもkatsuo000は注目してたりしますね汗。普段から張継科ALCを使用しているので、全く一緒なのか、それとも異なるのか、異なるならどのように異なるのか、レビューさせていただきます。

引用

 それでは、Nittakuのパンフレットから説明を引用させていただきます。

高いスピード性能と安定性を備えたトップ仕様!
 表面板を厚くし、球持ちの良さと硬すぎない打球感を実現することでスピードドライブの回転量がパワーアップ!高反発でマイルドな打球感のケブラー®カーボンをアウターに搭載し、さらにスピード性能を高めています。

Nittakuのホームページより https://www.nittaku.com/products/rackets/post-25

アウターカーボンということで、球持ち+スピード性能が特徴ということでしょう。それ以外はやはり試打しないと何ともいえないですね。

ケブラー®カーボン

 Nittakuさんは種々のカーボン素材を扱っています。その中でも、ケブラー®カーボンはハードで弾むカーボン素材として紹介されていますね。

Nittakuの特殊素材性能一覧: https://www.nittaku.com/wp-content/uploads/2021/02/014e81e041795bf66270a13699eb8bb7.pdf

 ちなみにケブラー(Kevlar)とは、Dupont(デュポン)社によって開発された世界初のスーパー繊維で、防弾チョッキなどに利用されている繊維になります。

パラ系アラミド繊維ともいわれる材料で、硬さのある繊維になりますね。化学構造の観点から申し上げると、アリールカーボン(ALC)よりもケブラー®カーボンの方が、水素結合の影響によって硬くなると思います。卓球王国さんでは、どちらも同じ扱いをしますが、細かく考えるとNittakuさんの表記のようにケブラー®カーボンの方が硬くなると思います。ドイツのメーカーでもKVLカーボン≒ケブラーカーボンを使用しているラケットが複数あり、基本的にはALCとケブラー®カーボンは似ているで良いとは思いますが、化学構造としては異なりますね。katsuo000は、卓球王国さんに従い、同じカテゴリーとして採用しています。

ブレード情報と比較

 仕様をみれば大体どのようなラケットか、わかる人にはわかると思います。katsuo000が参考にしている「TT BLADES DATABASE」さんを参考にしました。

TT BLADES DATABASE:  https://stervinou.net/ttbdb/index.php

種々のサイトでブレード構成について議論や情報が出ていて、何を参考にするかは難しいところです。個人的な意見として、重要なことは特殊素材の位置と上板(表面板)の素材であり、他は正直違いがあまりわかりません汗。上述のサイトは英語にはなりますが、各木材についても言及してくれているので非常に参考になると思います。

 Tornado King Speed: Limba (1+7) /KVC (2+6) /Ayous (3+5) /Kiri (4)、 5.7 mm
 Zhang Jike ALC:    Koto (1+7) /ALC (2+6) /Limba (3+5) /Kiri (4)、  5.8 mm
 Viscaria:       Koto (1+7) /ALC (2+6) /Limba (3+5) /Kiri (4)、  5.8 mm
 Marcos Freitas ALC:  Limba (1+7) /ALC (2+6) /Limba (3+5) /Kiri (4)、 6.0 mm

ということで、参考にさせていただいている「TT BLADES DATABASE」によるとトルネードキングスピードはなんと上板にリンバを採用しているっぽいんですよね!バタフライさんのラケットで上板にリンバを使用しているラケットは、Marcos Freitas ALC(フレイタスALC)(または旧Maze(メイス))とMizutani Jun ZLC(水谷隼ZLC)になると思います。katsuo000はリンバの打球感は大好きである一方、威力不足を感じて上板にコト材を使用する張継科モデルのラケットを使おうとしてきました。(最近は球持ちを求めてインナーカーボンを好んで使っていますが。「TT BLADES DATABASE」の情報からもわかるようにインナーカーボンラケットは上板にリンバを使っているものが多いですね。)
 木材らしい打球感や球持ちを求めると上板リンバの打球感は非常におすすめです。木材合板から、いきなりTimo Boll ALC(ティモボルALC)やViscaria(ビスカリア)などの王道アウターカーボンはやはり打球感が硬いので難しいと思います。バタフライさんのラケットならフレイタスALCが良いと思いますね。ただし、ブレード厚さが6.0 mmと他のALCアウターラケットよりも0.2 mm厚いんですよね。トルネードキングスピードは、5.7 mmとむしろ薄いので、弾みやスピード面で少し大人しくなると思いますが、木材合板ラケットからの移行であれば、トルネードキングスピードは非常に良い選択肢となる可能性があると思いました。

Tornado King Speedの特徴

これは上板リンバ!アウターカーボンでよくつかむ!

 インナーカーボンと一緒に使ってみたのですが、「これは上板リンバだ!」と確信しました。インナーカーボンラケットと比較して打球感の違和感がほぼなかったですね。そして、インナーカーボンの後に打った時に楽と感じたので、弾みとスピードは明らかにトルネードキングスピードの方があると感じました。つまり、情報どおりということですね。バタフライのラケットにはないラケットで、非常に良い選択肢になると感じました。このトルネードキングスピードならアウターカーボンラケットでも球持ちを感じやすく、かつ、ブレード厚さが薄いのでしなっておさまりも良くて非常にオススメのラケットだと感じました!

5.7 mmのブレード厚さで、よくしなりよくおさまる!

 アウターカーボンだとレシーブが浮きやすかったり、思い切り打った時にオーバーミスということがあると思うのですが、このトルネードキングスピードは5.7 mmと他の類似の合板構成のラケット(だいたい5.8 ~ 6.0 mm)と比較して薄く設計されているので、しなっておさまりが良かったです!これは素晴らしいですね!一発で好きになりそうでした!ただし、腕にもよると思いますが、弾むスピン系テンションをあわせたときに、少しボールが軽くなりそうだな、と感じました。グリップ力のあるラバー、または粘着ラバーなどとあわせると、ラケットの弾みが補うので非常に相性が良いと思います!

木材合板やインナーカーボンから移行しやすい!

 木材合板やインナーカーボンを使っていてさらにスピード性能を求めるのであれば、トルネードキングスピードは、スムーズに移行しやすく良い選択肢になるでしょう!katsuo000はReinforce AC(リーンフォースAC)でも弾むと感じるくらいでしたので、アウターカーボンで探すなら、トルネードキングスピードよりももっとブレードの薄いAcoustic Carbon(アコースティックカーボン)の方が良いかなーなどと思いました(試打したことないので、わかりませんが、性能的にはアコースティックカーボンだと思い、書かせていただいてます。今後試打してみたいと思ってます)。インナーカーボンからさらにスピードと飛距離を求めるならぜひトルネードキングスピードがおすすめです!

おすすめのラバー組み合わせ(あくまでも個人の感想)

フォアラバー

バックラバー

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラケットとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Zhang Jike ZLC > Tornado King Speed > Mizutani Jun ZLC

回転のかけやすさ
 Reinforce AC > Tornado King Speed > Zhang Jike ALC

スピード
 Zhang Jike ALC > Tornado King Speed > Reinforce AC

飛距離
 Zhang Jike ALC > Tornado King Speed > Reinforce AC

レビュー Target Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)

説明

  本ページでレビューするラバーはフランスの卓球メーカーcornilleau(コニヨール)のラバーで、2020年秋に販売の、ターゲットプロのシリーズの最新ラバーになります。日本ではjuic(ジュウイック)が販売代理店をしていますね。日本ではあまり存在感のあるメーカーではないですが、コニヨールのラケットラバーは決して悪いわけではありません。コニヨールは1946年に会社設立と歴史のあるメーカーで、2009年から元世界チャンピオン、Jean-Philippe Gatien(ジャン-フィリップ ガシアン、フランス)のもとで競技用のラバーとラケット開発を開始しました。現在では違うメーカーと契約していますが、世界ランキング上位のファンタジスタSimon Gauzy(シモン・ゴーズィー、フランス)選手や最速の両ハンドHugo Calderano(ユーゴ・カルデラノ、ブラジル)選手は過去にコニヨールの用具を使用していたそうです。例えば、コニヨールの9枚合板Gatien Conquest(ガシアンコンクエスト、板厚6.0 mm、97 ± 5 g)や今回レビューするTarget Pro(ターゲットプロ) シリーズのラバーなどがあげられるそうです。また過去に日本リーグ所属の実業団チームがコニヨールのラケットやラバーに好感触を得たという記事を卓球王国で見た記憶があります。卓球ナビにおいてもモンスターラバーTenergy(テナジー)と比較、超えたというレビューも散見され、非常に期待の高いラバーだと思います。
 なお、このTarget Proシリーズは、レストランの格付けで有名なタイヤメーカー、Michelin(ミシュラン)の技術で製造されているそうです。

 ターゲットプロシリーズは、過去にTarget Pro GT-X51(ターゲットプロGT-X51)とTarget Pro GT-H47(ターゲットプロGT-H47)をレビューさせていただきました。この2枚は非常に打球感が良くて、硬度の割にくい込みが良さと扱いやすさを感じたラバーになります。ただし回転量がやや不足気味で、ターゲットプロGT-H47ではテナジー05より劣る、ターゲットプロGT-X51では回転量は高いが扱いにくいと感じた次第です。扱いやすさと打球感の良さは抜群に良いのと、スポンジの色が硬度で異なるのが触っていて楽しいラバーでした。

Target Pro GT-X51:
  https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_x51/
Target Pro GT-H47:
  https://katsuo000.com/review_targetpro_gt_h47/

 やはり初期の頃のポストテナジーラバーは、回転量を高くするためにテナジーよりもシートが厚くすることで、回転量を得るか、逆に回転量を諦めて打球感を追求するか、という設計になっているように思いますね。近年の進化型ポストテナジーラバーは、シートを薄くできる技術(おそらくくい込みの良い新スポンジ)を組み合わせることで、回転量と打球感を損なうことなく高性能なラバーとなっているようですね!逆にドイツ製ラバーに見られた癖球(ボールの回転量が揃いにくい)といったことが減ってきているようにも思います。
 今回のTarget Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)も、近年登場しているポストテナジー系テンションラバーまたは進化型テナジー系テンションラバーにカテゴリーされるラバーだと思います。katsuo000の中で同じポストテナジー系テンション、または進化型テナジー系テンションに分類しているRasanter R53(ラザンターR53)やRasanter R48(ラザンターR48)についても、薄いシートを採用できるように技術が進んだそうです。近年の新作ラバーは薄いシート採用のラバーが続々登場してきていると思いますね!

 シートの形状と性能の関係はこちら: https://katsuo000.com/topsheet_shape/

公表性能値

 cornilleau(コニヨール)さんの公表性能値を示します。

 Target Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)はcornilleauのラバーの中で最もスピン性能もスピード性能も高いスピン系テンションラバーということがよく分かります。また性能や使いやすさとある程度の相関を示す、硬度計による硬度比較を下記に示します。

 やはりターゲットプロXD-52.5は、やや重くて、しかしshore aのシート側値とスポンジ側値の差が、テナジー05と同様に大きいラバーになりました。近年の高品質なヨーロッパ製のラバーは重いですが初期のポストテナジーラバーよりも明らかにshore aの値差が大きくなっていますね!バタフライさんのラバーと比較すると、バタフライさんのラバーの軽さが際立ちつつも、重いことによるメリットが得られるといえるのが、近年の高品質ヨーロッパ製ラバーと言えそうです。やはりどちらかといえば、ディグニクスよりもテナジーに近いラバーといえるでしょうね。

ターゲットプロXD-52.5の重量と貼り

Target Pro GT-X51と同じクリーム色のスポンジでした。

 ターゲットプロXD-52.5は54 gでした。ラバー全体で73 gということで、重いと思いましたが、やはり重いですね汗。今回もVirtuoso AC(ヴィルトーソAC)に貼ってます。ブレード面積は158 × 150 mmで、バタフライのレギュラーサイズ(157 × 150 mm)と比較すると少し広いので、実際は53 g位にもなりうると思います。

Target Pro XD-52.5(ターゲットプロXD-52.5)
 Spin Tension 裏ラバー
・スポンジ厚:厚(2.0 mm)、極厚(Max)
・スピン:17.5
・スピード:17.0
・Sponge硬度:H(52.5)
・8,100円 + 税
・73 g(切断前) → 54 g(Vistuoso AC(ヴィルトーソAC)、ややブレード面積大に貼って)

Target Pro XD-52.5の3つの特徴

 今回もインナーカーボンです。やはり扱いやすいと感じました。アウターカーボンに貼っていたらまたイメージは異なったかもしれませんが、ご了承お願い申し上げます。

抜群のスピード性能とスピン性能!

 正直、そこまで期待していなかったのですが、重量は重いですが抜群のスピード性能とスピン性能でした。インナーカーボンラケットに貼っていることもあると思いますが、技術的にやや劣るバックハンドでのドライブのスピードと安定感が非常に高くて好印象でした。打球感覚的には、そこまで球持ちが良いわけではなく飛び出しも早いので、シート形状としては80っぽいかなと思いました。球持ちの強さよりもスピードも出せるシートだと思います。初打ちでは、「扱いやすいけど、回転量や威力はやや不満を感じるかな?」と思って使っていましたが、対下回転ドライブをしてみたところ、回転性能が高く、ブロック側がドライブをふかしてくれて、「扱いやすいのに、めちゃめちゃ回転かかる!」と非常に性能の高さを堪能できました!

 DNA Platinum XH(STIGA): 05っぽい
 Rasanter R53(andro): 80っぽい
 Evolution MX-D(TIBHAR): 64っぽい
 Taerget Pro XD-52.5(cornilleau): 80っぽい New

R53も80っぽいと思いましたが、扱いやすさの点で、ターゲットプロXD52.5が上回ってました。逆に荒ら荒らしさや相手が感じるプレッシャーはR53の方が上だと思います。

 また余談ですが、中間硬度や扱いやすさと性能を求めたラバーだと差別化が難しいこともありますが、 最新のハイエンドラバーで、各社のフラグシップ的なラバーですので、短い試打でもしっかり差別化されていると感じましたね。個性を求めると、R53やMX-Dが、扱いやすさと高い回転性能を求めるならDNAプラXHかターゲットプロXD-52.5だと感じました。

52.5を感じさせない、扱いやすさ!

 やはり、やや重いという点で操作しにくいと初めは感じはしたものの想像以上に扱いやすいと感じました。過去アウターカーボンのLin Goyuan ALC(林高遠ALC)にTenergy 80 FX(テナジー80FX)を貼ってバックで連打してみましたが、スピードと回転量は得られるものの、あまり安定しませんでした。一方インナーカーボンで扱いやすいということもありますが、今回のTarget Pro XD-52.5で打ってみるととにかくめちゃめちゃ安定していて驚きましたね。スピードも回転も自在性が高く気持ちよかったです。スピード性能が高く、初めはオーバーするかなと心配になりましたが、感覚よりもしっかり弧線を描いて沈む感じがありました。たとえば、テナジー系ラバーだと回転はかかるものの、硬さのためにスピードが出しづらかったり、弾くとスピードは出るものの回転がかからず安定しない、などなど操作性がそこまで高くないと林高遠ALCのときに感じたのと対称的と感じました。バックラバーとして新しい選択肢になりそうだと感じましたね!
 ブロックでは、くい込みの良さから相手の回転影響を受けやすいかなとも思いましたが、そんなことはなかったです。おそらく重量のおかげだと思いますね。くい込む割に重いので非常に安定していました。重ささえ気にしなければテナジーよりも良い選択肢になりそうなラバーだと感じました!

ヘビーで回転性能の高いテナジー80

 簡単にまとめると、重くて回転性能の高いテナジー80がちょうどあてはまると感じました。性能としては高性能で、Dignics 80(ディグニクス80)の硬さが使いにくいと感じるなら、ターゲットプロXD-52.5の方があうかもしれません。重さがあるので、フォア向きですが、ラバー面積やはり方などを工夫することで、バックにも十分に使えるラバーです!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フリック

サービス

バックハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ラリーでのドライブ
 この前に、Evolution MX-D(エヴォリューションMX-D)とDNA Platinum XH(DNAプラチナXH)を試打していて、正直その2枚と同等かそれ以上に良いと感じました。特にバックハンドドライブがしっかりかかるし、安定するし、スピードも出しやすいし、非常に良かったです。どちらかというとスピードが出しやすい打球感で、ボールを持つ打球感だけでいうとDNAプラチナXHの方が断然良かったのですが、ターゲットプロXD52.5は打球感からは想像できないくらい、回転がかかっていて驚きました。それでいてスピードも出しやすくてかなりチートでした。くい込みが良くバックでも十分に使えると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 特に良かったのがこれで、下回転打ちがかなり楽にできました。DNAプラチナXHは、球持ちは良くてボールが沈むのですが、手だけだとボールが軽くなるイメージがありました。XD52.5は簡単に持ち上がるのに回転量もあって不思議でした。スポンジのくい込みの良さはDNAプラチナXHとターゲットプロXD52.5と大した差は感じませんでしたが、粒はXD52.5の方が細くて倒れやすいのだと思います。にもかかわらず回転量もでてかなりチート感ありました。

対下回転に対するスピードドライブ
 スピードドライブも打ちやすかったです。いいです!

ブロック
 少しくい込みが良すぎて相手の回転の影響は受けやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ
 くい込みがいい分少し飛ぶ出すと感じました。

ツッツキ
 くい込みがいい分少し飛ぶ出すと感じました。

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量

スピード

扱いやすさ

進化型テナジー系テンション内での比較
 回転量
  Dignics 05 ≧ Q5 ≧ DNA Platinum XH ≧ Rasanter R53 > Rasanter R48 ≧ Evolution MX-D

 スピード
   Dignics 05 ≧ Evolution MX-D > Rasanter R53 ≧ Q5 ≧ Rasanter R48 > DNA Platinum XH