説明
やっとV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)をレビューします。既に巷でレビューがあふれていますが、このタイミングになってしまってもうしわけないです。既に
7年間の沈黙を破り、新たなモンスターが動き出す 『V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)と比べると随分短い気もします。続いて、月刊 卓球王国12月号のPick UPから情報を抜粋させていただきます。 7年の時を経て今解き放たれるVICTAS渾身のパワフルラバー 公表性能値を比較してみましょう。2022年のパンフレットから、ラバーの公表性能値におけるスピード (≒反発力)とシートの強さ (スピン)の関係を図として示されるようになりました。バタフライでいうところのスピードとスピン性能の図と同じようなものだと思われます。VICTASさんのラバーはドイツ製ラバーがフラグシップラバーであり、シートの強いラバーほど回転性能が高いということも明らかとなったといえるでしょう。実は最もシートの強いラバーはV>11 Extraになります。ポテンシャルとして、シートの強いラバーほど回転の最大値が高いことを示しているのでしょう。一方で、弧線の高さなども示してくれています。VICTASのラバーは弧線が低い、攻撃的なラバーも多いので、回転がかかる≠弧線が高いラバーが多いブランドといえるかもしれません。では、代表的なVICTASラバーを比較してみます。 また卓球王国2022年10月号で新たに発信されたVICTASさんの広告の一部を紹介します。 V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)に注目してみます。ぱっと見た印象でも、V>15 Extra (V>15エキストラ)に近いスポンジ形状と粒形状に見えるというのが一つの特徴といえるでしょう。おそらく、今ある最も良い技術で、V>15 Extra (V>15エキストラ)と同じコンセプトで作り上げたラバーがV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)ではないかと思います。続いて重量と硬度計比較になります。 偶然にもTriple Double Extra (トリプルダブルエキストラ)とほぼ同値になりました。硬さでいうとVentus Extra (ヴェンタスエキストラ)と同じくらいの硬さとみることもできる値になりました。ディグニクス系のラバーと比較すると扱いやすくて使いやすいラバーと感じるかもしれません。重量はやはり重いのでこのあたりは注意したほうがいいかもしれません。 サブラケットとして非常に扱いやすいLimba Inner (リンバインナー)に貼りました。 重たいです。人によっては重たいと感じるでしょう。ブルーラバーはいいですね! このラバーはシート形状から想像つくとおり、本質的な方向性はTenergy 64 (テナジー64)やBryce Highspeed (ブライスハイスピード)のようにスピード特化系のテンションラバーになります。この点をおさえておかないと、多分おそらくおかしいことになる気がしました。スピード特化系のテンションラバーであるのに、とても回転性能が高い。少なくともBryce Highspeed (ブライスハイスピード)よりもしっかり球を持つし、なんならTenergy 05 (テナジー05)よりも回転がかかるかもしれません。スピード性能を確保したうえで、回転性能をMaxまで高めたラバーがV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)だと思います。なかなか、厳しいレビューも多いですが、Tenergy 64 (テナジー64)やRasanter V47 (ラザンターV47)を使っていて、ツッツキやストップ、ループドライブで質の低さを補いつつ、スピードドライブで打ち抜いていきたい選手にはかなり良いラバーではないかと思います。 全体的な方向性は、V>15 Extra (V>15エキストラ)に見られた扱いにくさは、ほとんど感じませんでしたね。またディグニクス系のラバーと比べると弧線がやや低いので、その分思い切り回転をかけにいっても、しっかりおさまる安心感もありました。スピード系のラバーなのに、です!もちろん、球離れのギリギリ感じられる設計になっていて、人によっては球を持てないと感じるかもしれません。要はスピン系テンションラバーのように使える回転のかけやすさ、扱いやすさがしっかりあると感じられました。この感じは試打しないとわからないので、いい意味で意外でした。回転量もかなりかけられると感じ、上手に使えばテナジー系以上の回転量が得られると思います。 スピードドライブを打った時に感じましたが、ボールがめちゃめちゃ伸びますね。弧線を描かずにある意味スマッシュのように超直線的だと感じました。これをスピードととらえるか威力ととらえるかは人にもよると思いますが、相手の時間を奪う、という点では、相手の脅威であることは間違いないでしょう。粘着ラバーに慣れていると少し弧線を描かない感じがいやになるかもしれません。このあたりは慣れが必要かもしれません。 チキータはとにかくボール持つし、持ちすぎないのでかなりやりやすかったですね。そして、バック対バックでも少ない力でドライブがかけることができて、しかもスピードも出しやすいのでまさにバックに最適なラバーかもしれません。ボールを持ちたい時に持って、思い切りスピードを出したいときには出せるラバー。こんなラバーは今までなかったかもしれません。katsuo000のオススメはバックでの使用ですね。かなりいいと思います。しかも、今までのスピード系ラバーと比べると、ストップやツッツキが全然浮かない!この点でも驚きでした。どちらかというとトップ選手よりも中上級者で、抜群に相性のいいひとがいるのではないかと思いました。 軽打 ロングボールやラリーでのドライブ 面を開いたドライブ 対下回転に対するループドライブ 対下回転に対するスピードドライブ カーブ/シュートドライブ ブロック カウンタードライブ ストップ ツッツキ フォアフリック フォアサーブ 軽打 ロングボールやラリーでのドライブ 対下回転に対するループドライブ 対下回転に対するスピードドライブ カーブ/シュートドライブ ブロック カウンタードライブ ストップ ツッツキ チキータ 回転量 スピード
2015年、後にVICTASのフラグシップラバーとなる『Triple Extra (トリプルエキストラ) (硬度 55°)、VS>401 (VS>401) (硬度57.5°)くらいでしょうか。V>20、V>22ではダブルエイキストラはインパクトのある言葉として使っている印象です。 性能値
Sheet Repulsion Speed Arc Height Drive Sponge シートの強さ 反発 速さ 弧線の高さ ドライブの精度 硬度 V>22 Double Extra 9.0 8.3 9.0 6.7 7.3 50.0 V>20 Double Extra 7.2 8.5 9.1 7.0 8.2 52.5 V>15 Extra 9.2 8.8 8.4 7.4 7.1 47.5 V>15 Stiff 8.8 9.3 9.1 6.7 7.5 45.0 V>15 Limber 8.8 8.6 8.4 7.2 6.7 40.0 V>11 Extra 9.7 8.5 8.8 6.9 7.1 47.5 V>03 8.7 8.5 8.4 6.7 7.5 42.5 V>01 6.7 8.9 9.0 6.4 7.5 47.5 V>01 Stiff 7.1 8.6 8.8 6.5 7.5 45.0 V>01 Limber 6.7 8.9 8.6 6.9 7.5 40.0 Ventus Extra 9.0 8.5 8.8 7.7 7.5 47.5 Ventus Stiff 8.6 7.9 8.6 8.1 7.5 45.0 Ventus Limber 8.6 8.0 8.5 7.8 7.6 40.0 Ventus Regular 6.0 6.5 7.2 6.3 6.7 42.5 Ventus Regular α 6.8 7.3 8.3 6.9 7.2 42.5 VJ>07 Regular 6.3 8.1 8.1 6.3 6.7 42.5 VJ>07 Stiff 6.7 8.8 8.8 6.5 7.5 45.0 VJ>07 Limber 6.3 9.3 9.2 5.7 7.5 40.0 VJ>07 Sticky Extra 6.7 7.5 7.0 6.9 7.1 47.5 Triple Double Extra 8.0 5.8 6.2 9.4 7.3 57.5 Triple Extra 7.8 6.8 7.1 7.9 7.5 55.0 Triple Regular 6.8 6.3 6.8 8.7 7.0 42.5 VS>401 5.4 8.5 8.4 7.4 6.7 57.5 VS>402 Double Extra 5.4 8.8 9.3 7.4 7.9 50.0 VS>402 Limber 5.4 8.9 8.9 6.7 6.7 40.0 Weight shore a shore a shore c shore c sheet-sponge sheet-sponge g sheet sponge sheet sponge shore a shore c V>22 Double Extra 50 29.9 26.1 42.4 40.8 3.8 1.6 V>20 Double Extra 51 33.3 29.4 44.5 43.3 3.9 1.3 Triple Double Extra 50 25.1 31.8 42.1 46.1 -6.7 -4.0 V>15 Extra 50 29.5 25.3 41.6 40.8 4.3 0.8 Ventus Extra 49 29.9 27.8 42.1 41.0 2.2 1.1 Dignics 09C 50 33.4 31.8 50.8 49.1 1.6 1.7 Dignics 05 48 34.3 31.3 50.0 48.2 2.9 1.8 Tenergy 05 47 32.2 26.8 44.6 43.3 5.4 1.3 V>22の貼りと重量
V>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)
ハイエナジーテンション裏ソフト
・Sponge Thickness:2.0/MAX mm
・弧線の高さ:6.7
・Speed:9.0
・ドライブの精度:7.3
・シートの強さ:9.0
・反発:8.3
・Sponge硬度:50.0 ± 3°
・7,500円 + 税
・71 g(切断前) → 50 g(Limba Inner (リンバインナー)に貼って)
V>22 Double Extraの3つの特徴
スピード系ラバーなのに、めちゃめちゃ回転がかかるしボールを持つ!
スピードドライブはかなり伸びる!
バックでエネルギーロスなくスピードドライブが打てる!
各技術レビュー
フォアハンド系
他のスピン系テンションラバーと比べても結構弧線が低いと思います。使いにくさはないですね。
個人的にはボールが沈まないと感じました。打点を落とした場合は、少しスピードドライブは難しくなるかもしれません。そのかわり突き刺すようなスピードドライブは、他のラバーよりもスピード感があって相手にプレッシャーかけるでしょう。
グリップ力があって、非常にやりやすかったです。このやりやすさは、扱いやすさにもつながる部分だと思いますね。これができると、無理に回り込んで、無理だと思ったときにループへ切り替えが可能ということだと思います。しかも、回転量は最低限 (といってもTenergy 05 (テナジー05)なみ)にはかかるとなると、良いラバーだと思いますね。
少し難しいかもしれませんが、慣れれば行けると思います。
やりやすかったです。これはシートの形状のおかげだと思いますね。
やりやすかったです!スピード系がいい感じですね。
やりやすいんですよ。驚きでした。切ることもできます!
これも問題なくいけます。ブチっと切れます。回転量は粘着ラバーほどではないが、というレベルだと思います。
少し弾むので回転を強めにかける意識をした方がいいと思います。一方でナックルロングサーブでスピードを出すのはかなりいいです。練習はしっかりしたほうがいいと思います。バックハンド系
思ったより打球感が軽快でマッドでなかったのが驚きでした。もしVICTASで用具を揃えるなら、katsuo000はバックにV>22 Double Extra (V>22ダブルエキストラ)を選ぶこと間違いないです。
これもかなり良かったです!かなり決められるような、スピードドライブが簡単に打てると思いました。ただ、フォアでも若干感じましたが、ボールの重さは軽いともいます。触られると簡単にかえってくっる感じがありました。ただ、このスピードは相手に強いプレッシャーをかけると思いますね。
Dignics 05 (ディグニクス05)と比較すると、弧線は低いので、想像以上にネットミスが多かったです。慣れていないだけだと思いますね。
やりやすかったです。ボールを持つので、アクティブブロック(伸ばすブロック)をやりやすいですね。
ミートっぽくうつこともドライブすることもできますが、ドライブの方が安定するのでオススメです。
よくとまりました。回転をかけたほうがいいと思います。
切れるとは思いますが、ややボールが浮くときもあると思いました。このあたりは好みもあるように思います。Dignics 05 (ディグニクス05)のようなボールへの吸い付きはなかったです。
最近Dignics 05 (ディグニクス05)を使っていて感覚が少し違うと感じました。どんなボールが来るかわからない中では、V>22の方が絶対にやりやすいと思います!他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)
Dignics 05 > V>22 Double Extra ≧ Tenergy 05
Bryce Highspeed > V>22 Double Extra > Rasanter V47