2023/3/7~19 Singapore Smash

WTTスターコンテンダーゴア (インド)

 WTTの試合でもポイント付与の大きいスマッシュです!上位ランカーしかでれません!日本選手にはバチバチの打ち合いに打ち勝ってほしいですね!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/11137
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2629

日本の出場選手

男子

 ・張本 智和選手(IMG)   WR4
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・宇田 幸矢選手(明治大学)  WR22
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・篠塚 大登選手(愛知工業大学)   WR29
  ブレード:Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・戸上 隼輔選手(明治大学)  WR48
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

 ・及川 瑞基選手(木下グループ)  WR73
  ブレード: 特注 (スーパーALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・木造 勇人選手(個人)   WR76
  ブレード: Viscaria (ビスカリア)
  フォア: Hurricane III National Rubber Blue Sponge (キョウヒョウ3国狂ブルー)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

女子

 ・早田 ひな選手(日本生命)  WR6
  ブレード: Hina Hina H2
  フォア: Hurricane III National Rubber Blue Sponge (キョウヒョウ3国狂ブルー)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)?

・伊藤 美誠選手(スターツ)  WR5
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1 (ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

・木原 美悠選手(JOCエリートアカデミー/星槎)  WR17
  ブレード:木原美悠90thモデル (Fire Fall VC)
  フォア:V>15 Extra (V>15エキストラ)
  バック:VO>102

・石川 佳純選手(全農)  WR8
  ブレード:特殊素材 FL
  フォア:Hurricane III National Rubber Blue Sponge (キョウヒョウ3国狂ブルー)
  バック:Tenergy 05(テナジー05)?

・平野 美宇選手(木下グループ)  WR24
  ブレード:Viscaria(ビスカリア)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

・長﨑 美柚選手(木下グループ)  WR38
  ブレード:Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

結果

全日本選手権ランカーの使用用具 2023年 男子

位 選手 年齢
 Blade(ラケット)
 フォア Rubber(ラバー)
 バック
 シューズ

優勝~ベスト4

優勝 戸上隼輔選手 当時21歳
 ラケット: バタフライ Zhang Jike ALC(張継科ALC)、FL
 フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)、特厚
 バック: Tenergy 05(テナジー05)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Rifones(レゾライン リフォネス)
準優勝 張本智和選手 当時19歳
 ラケット: バタフライ Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Rifones(レゾライン リフォネス)
3位 篠塚大登選手 当時19歳
 ラケット: バタフライ Zhang Jike ALC(張継科ALC)、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 09C(ディグニクス09C)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Mach(レゾラインマッハ)
4位 曽根翔選手 当時20歳
 ラケット: VICTAS(ヴィクタス) ZX-Gear In(ゼクスギアイン)、FL
 フォア: V>22 Double Extra(V>22 ダブルエキストラ)、Max
 バック: V>22 Double Extra(V>22 ダブルエキストラ)、Max
 シューズ: アシックス ATTACK BLADELYTE 4(アッタクブレイドライト4)

5位~8位

5位 及川瑞基選手 当時25歳
 ラケット: バタフライ 特注SUPER ALC(FL)
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 09C(ディグニクス09C)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Mach(レゾラインマッハ)
6位 吉山僚一選手 当時18歳
 ラケット: Yasaka(ヤサカ) Ma Lin Carbon(馬林カーボン)、ST
 フォア: Rakza X(ラクザX)、 特厚
 バック: Rakza X(ラクザX)、 特厚
 シューズ: ミズノ Wave Medal 6(ウェーブメダル6)
7位 田中佑汰選手 当時22歳
 ラケット: バタフライ Dimitrij Ovtcharov Inner Force ALC(オフチャロフインナーフォースALC)、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 シューズ: アシックス ATTACK DOMINATE FF2(アッタクドミネイトFF2)
8位 宇田幸矢選手 当時21歳
 ラケット: バタフライ 特注ZLC、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 09C(ディグニクス09C)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Rifones(レゾライン リフォネス)

9位~16位

9位 加山裕選手 当時21歳
 ラケット: ニッタク Hina Hayata H2、FL
 フォア: Hurricane III National Rubber Blue Sponge(国狂3ブルー)、特厚(紅双喜)
 バック: Hurricane NEO III、特厚(紅双喜)
 シューズ: アシックス HYPERSURV 2(ハイパーサーブ2)
10位 吉村真晴選手 当時29歳
 ラケット: バタフライ 特注SUPER ALC、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 09C(ディグニクス09C)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Mach(レゾラインマッハ)
11位 上村慶哉選手 当時27歳
 ラケット: バタフライ Inner Force Layer ZLC(インナーフォースレイヤーZLC)、FL
 フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)、特厚
 バック: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 シューズ: ミズノ Wave Drive EL(ウェーブドライブEL)
12位 濵田一輝選手 当時19歳
 ラケット: バタフライ Harimoto Tomokazu Inner Force ZLC(張本智和インナーフォースZLC)、FL
 フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)、特厚
 バック: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Vilight(レゾライン ビライト)
13位 松下大星選手 当時26歳
 ラケット: バタフライ 反転式ペン特注ALC
 フォア: Dignics 09C(ディグニクス09C)、特厚
 バック: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 シューズ: バタフライ Lezoline Rifones(レゾライン リフォネス)
14位 吉田雅己選手 当時28歳
 ラケット: バタフライ バタフライ Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 80(ディグニクス80)、特厚
 シューズ: バタフライ エナジーフォースXI
15位 横谷晟選手 当時20歳
 ラケット: バタフライ バタフライ Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 シューズ: アシックス ATTACK EXCOUNTER 2(アッタクエクスカウンター2)
16位 坂根翔大選手 当時25歳
 ラケット: VICTAS ZX-Gear Out(ゼクスギアアウト)、FL
 フォア: Dignics 05(ディグニクス05)、特厚
 バック: Tenergy 05(テナジー05)、特厚
 シューズ: アシックス ATTACK BLADELYTE 4(アッタクブレイドライト4)

2023年の傾向についてのkatsuo000の考察

 16名のうち15名がシェークハンド、1名が反転式ペンホルダーで、挙げられているラケットは16本、ラバーは32枚になります。ラケットの分母は16、ラバーの分母は32になります。

 アウターカーボン率: 6/16 = 37.5%
  ALC:3、SUPER ALC:2、Zカーボン:1
 インナーカーボン率: 10/16 = 62.5%
  ALC:4、ZLC:3、Zカーボン:1、PKC:1、カーボン:1

 ディグニクス率: 21/32 = 65.62%
  09C率: 5/32 = 15.63%
  05率: 15/32 = 46.86%
  80率: 1/32 = 3.13%
 テナジー率: 5/32 = 15.63%
  05ハード率: 3/32 = 9.38%
  05率: 2/32 = 6.25%
 ドイツ製ラバー: 4/32 = 1.25%
  V>22 ダブルエキストラ: 2/32 = 6.25%
  ラクザ: 2/32 = 6.25%
 中国製粘着ラバー: 2/32 = 6.25%

レビュー Hurricane NEO II (普狂NEO2、40°、2.2 mm)

 キョウヒョウNEO2 (紅双喜(DHS))のレビューになります。俗にいう、普狂というやつです。一般普及品で、品質は高くないですが、硬く弾まず、愛用者も意外と多いラバーになりますね。もちろん、katsuo000は有機溶剤を使わない貼り付けでのレビューになりますので、よろしくお願いします。

説明

 中国の総合スポーツメーカーDouble Happiness Shanghai (DHS、紅双喜)のラバーで、中国代表の選手はほぼ皆DHS製のラバーを使用していますね。中国卓球を語る上で今や避けては通れない粘着ラバーの代表的な存在がHurricane (キョウヒョウ)になります。DHSが販売する粘着ラバーは2種類あって、もう1種類はSky Line (天極)になります。天極は主に中国選手ではペンホルダードライブ主戦型の選手が使用しているようですね。ペンホルダーは遠心力を使ってシェイクハンドよりも回転量の多いボールが打てるため、天極は弾みの強いラバーになっているそうですね。現在の現役の選手ではXu Xin (許昕)選手が天極を使用していると言われます。一方、主に中国選手でシェイクハンドドライブ主戦型の選手がキョウヒョウを使用するようです。キョウヒョウと冠されるラバーはいくつか存在し、かなり紛らわしいのですが、基本的には非常にマッドな打球感で、これぞ粘着ラバーという感じのラバーです。katsuo000のレビューでは、現在までに省狂NEO3ブルースポンジをレビューしており、人気の記事となっております。改めてキョウヒョウの種類について、説明させていただきます。

Nittaku製Hurricane (キョウヒョウ)

 中国トップ選手はDHS製を使用していますが、日本ではNittaku (ニッタク)もキョウヒョウという名前のラバーを販売しています。同じ名前ですが、基本的には別物だと考えてください。唯一2021年ごろ発売のキョウヒョウ3国狂ブルー (Hurricane III National Rubber Blue Sponge)は、DHS製のいわゆる中国トップ選手も使用するラバーと同じ品質のラバーになりますね。Nittaku製のキョウヒョウは中国製の粘着シートに日本製のやや柔らかめのスポンジを組み合わせたものが主流で、扱いやすい分やや回転量や癖球が出にくいラバーとなっています。初中級者で導入として使用するのは非常にオススメのラバーになるでしょう。

 2020年時点でNittaku製キョウヒョウは、以下のラインナップとなっていました。
・Nittaku Hurricane II(ニッタク キョウヒョウ2)
・Nittaku Hurricane III(ニッタク キョウヒョウ3)
・Hurricane Pro II(キョウヒョウプロ2)
・Hurricane Pro III(キョウヒョウプロ3)
・Hurricane NEO III(キョウヒョネオ3)
・Hurricane Pro III Turbo Orange(キョウヒョウプロ3ターボオレンジ)
・Hurricane Pro II Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)

 計7種類ですね。

 Nittaku製のキョウヒョウは、スポンジ厚さとシートの色(赤・黒)を選ぶことになります。Nittaku製のキョウヒョウは、中国製のシートに日本製のスポンジをあわせているようなので、食い込みやすく比較的扱いやすい傾向があります。自分がNittaku製キョウヒョウの中からラバーを選ぶとしたら硬くて粘着力も強いプロを冠するシリーズを選ぶと思います。プロ2やプロ3は全然弾まなくて、硬くて重い傾向にあるので、まさにド粘着というラバーになります。上手に使いこなせばド粘着の癖球も出やすいと思います。

SpinSpeedSponge
Stiffness
Hurricane III National Rubber Blue Sponge
キョウヒョウIII国狂ブルー
15.0014.7542.5
Hurricane Pro III Turbo Blue
キョウヒョウプロIIIターボブルー
15.0014.7550.0
Hurricane Pro III Turbo Orange
キョウヒョウプロIIIターボオレンジ
15.0014.7545.0
Hurricane Pro III
キュウヒョウプロIII
15.0010.2542.5
Hurricane Pro II
キョウヒョウプロII
15.5010.0042.5
Hurricane NEO III
キョウヒョウNEO III
15.0011.2542.5
Nittaku Hurricane III
ニッタクキョウヒョウIII
14.5010.2537.5
Nittaku Hurricane II
ニッタクキョウヒョウII
15.009.7537.5

↓Hurricane Pro III Turbo(キョウヒョウ プロ3ターボ)シリーズ(Hurricane Pro III Turbo Blue (キョウヒョウプロ3ターボブルー)とHurricane Pro III Turbo Orange(キョウヒョウプロ3ターボオレンジ))は同じスピードとスピン性能になります。

 DHSのキョウヒョウNEO3に戻ります。

DHS製Hurricane(キョウヒョウ)

DHS製のHirricane(キョウヒョウ)は、
・Hurricane II(キョウヒョウ2)
・Hurricane III(キョウヒョウ3)
・Hurricane III-50(キョウヒョウ3-50)
・Hurricane 8(キョウヒョウ8)

・Hurricane 9(キョウヒョウ9)
・Hurricane NEO II(キョウヒョウNEO2)
・Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

などが存在します。
 上記6種類に加えて、細かく販売時の (一般用省チーム用国チーム用)スポンジオレンジホワイトブルー)、スポンジ厚さスポンジ硬度を選択することになると思います。以下キョウヒョウNEO3について、主に記述していきます。

形(一般用省チーム用国チーム用)

 個人的に最も変わると感じる選択肢が販売時の一般用か、省・国チーム用か、の部分になります。一般用は八角形省チーム用は六角形国チーム用は四角形、で面積は 八角形 < 六角形 < 四角形 となります。以下写真になりますのでご参考ください。

一般用 = 八角形

一般用Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3) → 本ページでレビューするキョウヒョウ

省チーム用 = 六角形

省チーム用Hurricane NEO III Blue Spone(キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)

国チーム用 = 四角形

国チーム用Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

写真のように、販売されているラバーの形が異なっており、見る人が見ればどのランクのラバーかわかるようになっています。

スポンジ(オレンジホワイトブルー

オレンジスポンジ

 まず標準的なスポンジオレンジスポンジになりますね。一般用から国用まで、どのクラスのラバーもオレンジスポンジのラバーが存在します。初めてキョウヒョウを使おうという人は、まずはこのオレンジスポンジのキョウヒョウを使うことになると思います。硬くて、食い込みにくいですが、キョウヒョウらしい癖球も出しやすく、一般用から国用まで、しっかりとしたド粘着ラバーになります。特にNittaku製のキョウヒョウと比較しても癖球の出やすさが段違いで、別ラバーと感じると思います。

ホワイトスポンジ

 ホワイトスポンジのキョウヒョウについて、確かな情報を得ておりません。しかしながら数は少ないものの流通しているようです。バック側で使うためのラバーのようで、柔らかい硬度のものが流通しているようです。かなり特殊で希少性の高い種類がホワイトスポンジのキョウヒョウになります。

ブルースポンジ

 スポンジは、省チーム用または国チーム用ブルースポンジが存在します。シートの色は黒色のみになります。赤色シートにブルースポンジをあわせると、赤色シートが透けてしまうため、赤色シートのブルースポンジはないと言われていますね。よく中国のトップ選手がフォア面に使用するラバーはほぼ全員青色ブルースポンジだと思います。まさに、トップ選手たちは、この特殊なブルースポンジのキョウヒョウを使用されているわけですね。ブルースポンジの方が同じ硬度でも食い込みやすく、スイングで弧線を作りやすいと感じると思います。従ってフォア側で使用することが多いラバーになるのだと思います。

スポンジ硬度とスポンジ厚さ

スポンジ硬度

 近年のラバーはスポンジ硬度を選べる種類のラバーも増えました。例えば、Butterfly(バタフライ)のTenergy 05(テナジー05)にはTenergy 05 FX(テナジー05FX)とTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)存在します。スピード性能とスピン性能は同じですが、スポンジ硬度が違うために、やりやすい技術や回転量の幅、スピードが異なってきます。テナジー05は3種類から選べるわけですね。一方、DHSのキョウヒョウのスポンジ硬度の選択肢はかなり多いです。

 一般的なキョウヒョウNEO3の硬度の選択肢は39°、40°、41°の3種類になります。一方で、ネット上で種類を探していくと、硬度の種類は35°から42°まであるようですね。1°ずつ変えられるとして、7種類はあることになります。これだけ種類があると、かなり細かく硬度を選択できることになりますね。

スポンジ厚さ

 一般的なラバー、例えば、テナジー05では特厚、厚、中の3種類になります。キョウヒョウNEO3も同じく2.20 mm、2.15 mm、2.10 mm、と大きくは3種類になりますね。

価格と追記

 値段の話をさせていただきます。一般用の八角形のキョウヒョウは、ネット通販なので3,000円台で購入可能です。Nittaku製キョウヒョウよりも癖球が出やすいですが、食い込みにくいので、扱いにくくかつ飛距離が出しにくいです。一方で、省チーム用や国チーム用になると、値段が跳ね上がり、省チーム用で5,000円〜6,000円、国チーム用で8,000円くらいになります。硬度にもよりますが省・国チーム用のラバーは食い込みやすく扱いやすくなっていきます。スポンジをさらにブルースポンジにすることで、値段がまた高くなりますが(省チーム用で8,000円、国チーム用で10,000円以上)、食い込みもよくなってかなり扱いやすくなると思います。
 中国トップ選手は、おそらくこの国チーム用のキョウヒョウへ前(or 後)加工をしていると言われています。

DHS製キョウヒョウのまとめ

DHS製のHirricane(キョウヒョウ)は、
・Hurricane II(キョウヒョウ2)
・Hurricane III(キョウヒョウ3)
・Hurricane III-50(キョウヒョウ3-50)
・Hurricane 8(キョウヒョウ8)

・Hurricane 9(キョウヒョウ9)
・Hurricane NEO II(キョウヒョウNEO2)
・Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

などが存在し
 国、省、一般(3種)
 スポンジ(オレンジ、ホワイト、ブルー 1 or 2 or 3種)
 スポンジ硬度(35°〜42° 約7種)
 スポンジ厚さ(2.10 mm、2.15 mm、2.20 mm 3種)
と、6 × 1(or 2 or 3)× 2(or 3)× 7 × 3 = 378の選択肢があります。
 上記から、わかるようにDHS製のキョウヒョウは仕様がかなり細かいです。おそらく各選手ごとに細かく仕様を変更しているものと思われます。Butterfly(バタフライ)でも、契約選手は硬度や重量を指定したものを扱っていると言われています。従って、DHSの対応は選手ファーストな考え方によるものだと思います。

 最後に、簡単にキョウヒョウについてコメントさせていただき、DHS製キョウヒョウの総括とさせていただきます。
・Hurricane II(キョウヒョウ2)
 強粘着 回転はかかる分、弾まない
・Hurricane III(キョウヒョウ3)

 微粘着 扱いやすいキョウヒョウの中で標準的なキョウヒョウ
・Hurricane 8(キョウヒョウ8)

 微粘着 ややテンションがかかっていて 弾む
・Hurricane NEO II(キョウヒョウNEO2)

 強粘着 已打底あり
・Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

 微粘着 已打底あり 現在最も標準的なプラボール対応のキョウヒョウ
 キョウヒョウの中でも弾むキョウヒョウ それでも高弾性ラバーほどしか弾まない

硬度計による比較

Weight Shore a
(sheet)
Shore a
(sponge)
Shore c
(sheet)
Shore c
(sponge)
sheet-sponge
(shore a)
sheet sponge
(shore c)
Hurricane NEO III
National Rubber
Blue Sponge
(国チーム用
キョウヒョウ3
ブルースポンジ
国狂3
ブルースポンジ)
4836.938.251.152.1-1.25-1.00
Hurricane NEO III
普狂NEO3、41°
5131.633.946.747.8-2.33-1.17
Hurricane NEO II
普狂NEO2、40°
5131.535.048.148.2-3.50-0.08
Dignics 09C5033.431.850.849.11.581.67
Omega VII China Ying
オメガVIIチャイナ影
5734.332.650.550.31.670.17

 表からわかるように、キョウヒョウはシートよりもスポンジの方が硬いラバーになっています。またキョウヒョウNEO3、41°よりもキョウヒョウNEO2、40°の方が硬い値となりました。このあたりは個体差の影響がもろに出たのではないかと予想しております。シートよりもスポンジの方が硬いラバーの話に戻りますと、同じようなラバーはGolden Tango (ゴールデンタンゴ)が挙げられると思います。かなりシート側が柔らかくて、非常に球持ちを感じやすいラバーになっていました。キョウヒョウは扱いやすさでいうと、好みが出るラバーですが、球持ちという点では非常に球を持つと感じやすいラバーであることは確かだと思います。

普狂IIの貼りと重量

 やはりキョウヒョウはアウターカーボンに貼らないと、ということで、今回、WRMさんで購入した銀河のVenus V-14 (金星V-14)に貼りました。また、今回、中国ナショナルチームが使用するというNittaku製Fine Zipを使って貼りました。トロトロ系の接着剤で、Yasaka (ヤサカ)ののりすけさんと比べるとだいぶ重くなる接着剤ですね。Fine Zipは慣れていないと塗って貼るのもミスしやすい接着剤なので使用の際は自己責任でお願いします。粘着ラバーユーザーの中には、Fine Zipにこだわる人もいるようです。ちなみに自分は1回塗りです。

Hurricane NEO II (キョウヒョウNEO2)
・Sponge Thickness:2.10/2.15/2.20 mm
・Sponge硬度:40.0°
・63 g(切断前) → 51 g (Fine ZipでVenus V-14 (金星V-14)に貼って)

 Fine Zipで貼ると重いですね!この重量が良いと感じるかは人によると思います。

普狂NEOII 2.20 mm 40°の3つの特徴

強粘着シートとスポンジのモチモチ感で球持ち抜群のラバー!

 ラケットが異なりますが、普狂NEO3と比較すると硬度が柔らかいこともありますが、非常にモチモチしている打球感だと感じました。またNEO2のシートは強粘着なんですね。強い強粘着シートと、打感のモチモチ感で球持ちは抜群でした!球持ちの良さから、3球目ドライブ、ループドライブ、バックハンドドライブ、チキータの安心感は素晴らしかったですね。スポンジの硬さもありますが、普狂NEO3は、球離れがやはり早いんですね。ただ粘着ラバーであり弾みが弱いのがキョウヒョウですので、NEO2は、攻撃力はさらに下がるといってもいいのかもしれません。このあたりは好みとラバーの特徴でしょう。NEO2シリーズはブルースポンジがない、というよりもなくても非常に球持ちがあるといえるのかもしれませんね。

ロングサーブもどんなサーブも上書きツッツキ&上書きドライブ可能!

 練習相手のボールに慣れているということもあったのかもしれませんが、ロングサーブもショートサーブもガンガン上書きツッツキできる感じがありました。というか初めにストップの感触を調べようとしたら、止まりすぎて驚きました。ネットミスを2、3回連続してしまうくらい止まるんですよね。こういうラバーを使うと直感的に思い切りツッツキしてやろうとなりますよね。案の定、非常に感触がよくてブチブチ上書きツッツキが決まりましたね。もちろんドライブもやりやすくて、弾まないので上書きドライブがやりやすかったですね。相手の回転を無視してツッツキやドライブできるラバーとしてキョウヒョウNEO2 (普狂NEO2)はありだと思いました。

ドライブの癖が嫌らしい!

 ラリーで思い切りぶつけてドライブを打つと、癖球が出ている手ごたえが確かにありました。また相手もボールが重いということを教えてくれましたね。ぶつけてドライブしたときの打球感も悪くはなくて球を持つ感じを感じました。ただボールはかなり遅いですね。その分、癖の強いボールが相手コートに行っている感じがありました。この癖は、上級者は苦ともしないかもしれませんが、中級者層には嫌だと感じると思います!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 もう軽打から、弾まないです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 打感はマッドですが、球持ちもあるので、ぶつけ打ちドライブの感覚を掴みやすいような気もしました。アウターカーボンにあわせてますので、多少下がっても十分に使える感じもありましたね。

面を開いたドライブ
 この打ち方ができないと、キョウヒョウは使いきれないです。巻き込んでしまうと味が出ないので、しっかり面を開き、気持ちシュート回転をかけるようにドライブをするのがコツだと思います。多少つまっても回り込んでシュートドライブが結構鉄板な打ち方になると思いますね。NEO2もこの面を開いてくい込ませることで良いドライブが打てると思います。

対下回転に対するループドライブ
 これだけで点数を取れると思います。猛烈な回転量、弾まないので、低く浅いループドライブがオートマで打てると思います。普狂NEO3よりもさらにやりやすくなっていると思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 アウターカーボンなので、まずまず打ちやすかったですね。相性も良さそうでした。

ブロック
 やりにくさはなかったです。球持ちがあるためでしょうか。ただ少しつまると落ちそうな心配はありました。

ストップ
 激どまりです。ストップも思い切りきりに行っていいと思います。

ツッツキ
 上書きストップがバンバンできます!

フォアサーブ
 少したたきつけるように、下回転を切らないと回転が弱かったです。切り方は少し異なるので気を付けてください。

バックハンド系

軽打
 弾みませんが思ったより球持ちはあります。

ロングボールやラリーでのドライブ
 弾みませんのでバックでは下がれないです。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったです。思い切りドライブすることが出来ると思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックでは無理でした。

ブロック

ストップ
 これは最高に良いです。ロングサーブでもストップできると思います。

ツッツキ
 切れます。ロングサーブでも全然つっつけると思います。

チキータ
 球持ちが良かったです!
 

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 キョウヒョウProIII ターボブルー ≧ 普狂NEO2、40° 普狂NEO3、41°

スピード
 普狂NEO3、41° > 普狂NEO2、40° > 太陽Pro極薄

2023/2/27~3/5 Star Contender Goa

WTTスターコンテンダーゴア (インド)

 久々の大きい大会ですね!もちろん日本選手もトップ選手が出場です!中国選手と打ち合って打ち勝ってほしいですね!頑張れ、日本!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/10929
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2696

日本の出場選手

男子

 ・張本 智和選手(IMG)   WR4
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・宇田 幸矢選手(明治大学)  WR22
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・篠塚 大登選手(愛知工業大学)   WR29
  ブレード:Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・戸上 隼輔選手(明治大学)  WR48
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

 ・及川 瑞基選手(木下グループ)  WR73
  ブレード: 特注 (スーパーALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大)   WR113
  ブレード: Dimitrij Ovtcharov Inner Force ALC (オフチャロフインナーフォースALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

女子

 ・早田 ひな選手(日本生命)  WR6
  ブレード: Hina Hina H2
  フォア: Hurricane III National Rubber Blue Sponge (キョウヒョウ3国狂ブルー)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)?

・石川 佳純選手(全農)  WR8
  ブレード:特殊素材 FL
  フォア:Hurricane III National Rubber Blue Sponge (キョウヒョウ3国狂ブルー)
  バック:Tenergy 05(テナジー05)?

・平野 美宇選手(木下グループ)  WR24
  ブレード:Viscaria(ビスカリア)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

・長﨑 美柚選手(木下グループ)  WR38
  ブレード:Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・張本 美和選手(木下アカデミー)  WR41
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

結果

2023/2/21~24 Feeder Dusseldorf II

WTTフィーダー (デュッセルドルフII)

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/10763
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2703

日本の出場選手

男子

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大)   WR111
  ブレード: Dimitrij Ovtcharov Inner Force ALC (オフチャロフインナーフォースALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・神 巧也選手(ファースト) WR163
  ブレード: Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)
  フォア: Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)
  バック: Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)

結果

男子優勝
 ・田中 佑汰選手(愛知工業大)   WR111
  ブレード: Dimitrij Ovtcharov Inner Force ALC (オフチャロフインナーフォースALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

レビュー Hurricane NEO III (普狂NEO3、41°、2.2 mm)

 キョウヒョウNEO3 (紅双喜(DHS))のレビューになります。俗にいう、普狂というやつです。一般普及品で、品質は高くないですが、硬く弾まず、愛用者も意外と多いラバーになりますね。もちろん、katsuo000は有機溶剤を使わない貼り付けでのレビューになりますので、よろしくお願いします。

説明

 中国の総合スポーツメーカーDouble Happiness Shanghai (DHS、紅双喜)のラバーで、中国代表の選手はほぼ皆DHS製のラバーを使用していますね。中国卓球を語る上で今や避けては通れない粘着ラバーの代表的な存在がHurricane (キョウヒョウ)になります。DHSが販売する粘着ラバーは2種類あって、もう1種類はSky Line (天極)になります。天極は主に中国選手ではペンホルダードライブ主戦型の選手が使用しているようですね。ペンホルダーは遠心力を使ってシェイクハンドよりも回転量の多いボールが打てるため、天極は弾みの強いラバーになっているそうですね。現在の現役の選手ではXu Xin (許昕)選手が天極を使用していると言われます。一方、主に中国選手でシェイクハンドドライブ主戦型の選手がキョウヒョウを使用するようです。キョウヒョウと冠されるラバーはいくつか存在し、かなり紛らわしいのですが、基本的には非常にマッドな打球感で、これぞ粘着ラバーという感じのラバーです。katsuo000のレビューでは、現在までに省狂NEO3ブルースポンジをレビューしており、人気の記事となっております。改めてキョウヒョウの種類について、説明させていただきます。

Nittaku製Hurricane (キョウヒョウ)

 中国トップ選手はDHS製を使用していますが、日本ではNittaku (ニッタク)もキョウヒョウという名前のラバーを販売しています。同じ名前ですが、基本的には別物だと考えてください。唯一2021年ごろ発売のキョウヒョウ3国狂ブルー (Hurricane III National Rubber Blue Sponge)は、DHS製のいわゆる中国トップ選手も使用するラバーと同じ品質のラバーになりますね。Nittaku製のキョウヒョウは中国製の粘着シートに日本製のやや柔らかめのスポンジを組み合わせたものが主流で、扱いやすい分やや回転量や癖球が出にくいラバーとなっています。初中級者で導入として使用するのは非常にオススメのラバーになるでしょう。

 2020年時点でNittaku製キョウヒョウは、以下のラインナップとなっていました。
・Nittaku Hurricane II(ニッタク キョウヒョウ2)
・Nittaku Hurricane III(ニッタク キョウヒョウ3)
・Hurricane Pro II(キョウヒョウプロ2)
・Hurricane Pro III(キョウヒョウプロ3)
・Hurricane NEO III(キョウヒョネオ3)
・Hurricane Pro III Turbo Orange(キョウヒョウプロ3ターボオレンジ)
・Hurricane Pro II Turbo Blue(キョウヒョウプロ3ターボブルー)

 計7種類ですね。

 Nittaku製のキョウヒョウは、スポンジ厚さとシートの色(赤・黒)を選ぶことになります。Nittaku製のキョウヒョウは、中国製のシートに日本製のスポンジをあわせているようなので、食い込みやすく比較的扱いやすい傾向があります。自分がNittaku製キョウヒョウの中からラバーを選ぶとしたら硬くて粘着力も強いプロを冠するシリーズを選ぶと思います。プロ2やプロ3は全然弾まなくて、硬くて重い傾向にあるので、まさにド粘着というラバーになります。上手に使いこなせばド粘着の癖球も出やすいと思います。

SpinSpeedSponge
Stiffness
Hurricane III National Rubber Blue Sponge
キョウヒョウIII国狂ブルー
15.0014.7542.5
Hurricane Pro III Turbo Blue
キョウヒョウプロIIIターボブルー
15.0014.7550.0
Hurricane Pro III Turbo Orange
キョウヒョウプロIIIターボオレンジ
15.0014.7545.0
Hurricane Pro III
キュウヒョウプロIII
15.0010.2542.5
Hurricane Pro II
キョウヒョウプロII
15.5010.0042.5
Hurricane NEO III
キョウヒョウNEO III
15.0011.2542.5
Nittaku Hurricane III
ニッタクキョウヒョウIII
14.5010.2537.5
Nittaku Hurricane II
ニッタクキョウヒョウII
15.009.7537.5

↓Hurricane Pro III Turbo(キョウヒョウ プロ3ターボ)シリーズ(Hurricane Pro III Turbo Blue (キョウヒョウプロ3ターボブルー)とHurricane Pro III Turbo Orange(キョウヒョウプロ3ターボオレンジ))は同じスピードとスピン性能になります。

 DHSのキョウヒョウNEO3に戻ります。

DHS製Hurricane(キョウヒョウ)

DHS製のHirricane(キョウヒョウ)は、
・Hurricane II(キョウヒョウ2)
・Hurricane III(キョウヒョウ3)
・Hurricane III-50(キョウヒョウ3-50)
・Hurricane 8(キョウヒョウ8)

・Hurricane 9(キョウヒョウ9)
・Hurricane NEO II(キョウヒョウNEO2)
・Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

などが存在します。
 上記6種類に加えて、細かく販売時の (一般用省チーム用国チーム用)スポンジオレンジホワイトブルー)、スポンジ厚さスポンジ硬度を選択することになると思います。以下キョウヒョウNEO3について、主に記述していきます。

形(一般用省チーム用国チーム用)

 個人的に最も変わると感じる選択肢が販売時の一般用か、省・国チーム用か、の部分になります。一般用は八角形省チーム用は六角形国チーム用は四角形、で面積は 八角形 < 六角形 < 四角形 となります。以下写真になりますのでご参考ください。

一般用 = 八角形

一般用Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3) → 本ページでレビューするキョウヒョウ

省チーム用 = 六角形

省チーム用Hurricane NEO III Blue Spone(キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)

国チーム用 = 四角形

国チーム用Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

写真のように、販売されているラバーの形が異なっており、見る人が見ればどのランクのラバーかわかるようになっています。

スポンジ(オレンジホワイトブルー

オレンジスポンジ

 まず標準的なスポンジオレンジスポンジになりますね。一般用から国用まで、どのクラスのラバーもオレンジスポンジのラバーが存在します。初めてキョウヒョウを使おうという人は、まずはこのオレンジスポンジのキョウヒョウを使うことになると思います。硬くて、食い込みにくいですが、キョウヒョウらしい癖球も出しやすく、一般用から国用まで、しっかりとしたド粘着ラバーになります。特にNittaku製のキョウヒョウと比較しても癖球の出やすさが段違いで、別ラバーと感じると思います。

ホワイトスポンジ

 ホワイトスポンジのキョウヒョウについて、確かな情報を得ておりません。しかしながら数は少ないものの流通しているようです。バック側で使うためのラバーのようで、柔らかい硬度のものが流通しているようです。かなり特殊で希少性の高い種類がホワイトスポンジのキョウヒョウになります。

ブルースポンジ

 スポンジは、省チーム用または国チーム用ブルースポンジが存在します。シートの色は黒色のみになります。赤色シートにブルースポンジをあわせると、赤色シートが透けてしまうため、赤色シートのブルースポンジはないと言われていますね。よく中国のトップ選手がフォア面に使用するラバーはほぼ全員青色ブルースポンジだと思います。まさに、トップ選手たちは、この特殊なブルースポンジのキョウヒョウを使用されているわけですね。ブルースポンジの方が同じ硬度でも食い込みやすく、スイングで弧線を作りやすいと感じると思います。従ってフォア側で使用することが多いラバーになるのだと思います。

スポンジ硬度とスポンジ厚さ

スポンジ硬度

 近年のラバーはスポンジ硬度を選べる種類のラバーも増えました。例えば、Butterfly(バタフライ)のTenergy 05(テナジー05)にはTenergy 05 FX(テナジー05FX)とTenergy 05 Hard(テナジー05ハード)存在します。スピード性能とスピン性能は同じですが、スポンジ硬度が違うために、やりやすい技術や回転量の幅、スピードが異なってきます。テナジー05は3種類から選べるわけですね。一方、DHSのキョウヒョウのスポンジ硬度の選択肢はかなり多いです。

 一般的なキョウヒョウNEO3の硬度の選択肢は39°、40°、41°の3種類になります。一方で、ネット上で種類を探していくと、硬度の種類は35°から42°まであるようですね。1°ずつ変えられるとして、7種類はあることになります。これだけ種類があると、かなり細かく硬度を選択できることになりますね。

スポンジ厚さ

 一般的なラバー、例えば、テナジー05では特厚、厚、中の3種類になります。キョウヒョウNEO3も同じく2.20 mm、2.15 mm、2.10 mm、と大きくは3種類になりますね。

価格と追記

 値段の話をさせていただきます。一般用の八角形のキョウヒョウは、ネット通販なので3,000円台で購入可能です。Nittaku製キョウヒョウよりも癖球が出やすいですが、食い込みにくいので、扱いにくくかつ飛距離が出しにくいです。一方で、省チーム用や国チーム用になると、値段が跳ね上がり、省チーム用で5,000円〜6,000円、国チーム用で8,000円くらいになります。硬度にもよりますが省・国チーム用のラバーは食い込みやすく扱いやすくなっていきます。スポンジをさらにブルースポンジにすることで、値段がまた高くなりますが(省チーム用で8,000円、国チーム用で10,000円以上)、食い込みもよくなってかなり扱いやすくなると思います。
 中国トップ選手は、おそらくこの国チーム用のキョウヒョウへ前(or 後)加工をしていると言われています。

DHS製キョウヒョウのまとめ

DHS製のHirricane(キョウヒョウ)は、
・Hurricane II(キョウヒョウ2)
・Hurricane III(キョウヒョウ3)
・Hurricane III-50(キョウヒョウ3-50)
・Hurricane 8(キョウヒョウ8)

・Hurricane 9(キョウヒョウ9)
・Hurricane NEO II(キョウヒョウNEO2)
・Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

などが存在し
 国、省、一般(3種)
 スポンジ(オレンジ、ホワイト、ブルー 1 or 2 or 3種)
 スポンジ硬度(35°〜42° 約7種)
 スポンジ厚さ(2.10 mm、2.15 mm、2.20 mm 3種)
と、6 × 1(or 2 or 3)× 2(or 3)× 7 × 3 = 378の選択肢があります。
 上記から、わかるようにDHS製のキョウヒョウは仕様がかなり細かいです。おそらく各選手ごとに細かく仕様を変更しているものと思われます。Butterfly(バタフライ)でも、契約選手は硬度や重量を指定したものを扱っていると言われています。従って、DHSの対応は選手ファーストな考え方によるものだと思います。

 最後に、簡単にキョウヒョウについてコメントさせていただき、DHS製キョウヒョウの総括とさせていただきます。
・Hurricane II(キョウヒョウ2)
 強粘着 回転はかかる分、弾まない
・Hurricane III(キョウヒョウ3)

 微粘着 扱いやすいキョウヒョウの中で標準的なキョウヒョウ
・Hurricane 8(キョウヒョウ8)

 微粘着 ややテンションがかかっていて 弾む
・Hurricane NEO II(キョウヒョウNEO2)

 強粘着 已打底あり
・Hurricane NEO III(キョウヒョウNEO3)

 微粘着 已打底あり 現在最も標準的なプラボール対応のキョウヒョウ
 キョウヒョウの中でも弾むキョウヒョウ それでも高弾性ラバーほどしか弾まない

普狂IIIの貼りと重量

 やはりキョウヒョウはアウターカーボンに貼らないと、ということで、Zhang Jike ALC (張継科ALC)に貼りました。また、今回、中国ナショナルチームが使用するというNittaku製Fine Zipを使って貼りました。トロトロ系の接着剤で、Yasaka (ヤサカ)ののりすけさんと比べるとだいぶ重くなる接着剤ですね。Fine Zipは慣れていないと塗って貼るのもミスしやすい接着剤なので使用の際は自己責任でお願いします。粘着ラバーユーザーの中には、Fine Zipにこだわる人もいるようです。ちなみに今回は1回塗りですが、スポンジ厚さを2.10 mmにして2回塗り3回塗りなどをする人もいらっしゃるようですね。

Hurricane NEO III (キョウヒョウNEO3)
・Sponge Thickness:2.10/2.15/2.20 mm
・Sponge硬度:41.0°
・63 g(切断前) → 51 g (Fine ZipでZhang Jike ALC (張継科ALC)に貼って)

 Fine Zipで貼ると重いですね!この重量が良いと感じるかは人によると思います。

普狂NEOIII 2.20 mm 41°の3つの特徴

バチッ!という音なのに、全然ボールが走らない!それくらい弾まない!

 このラバー、打球感が本当にマッドです。これぞド粘着!この感覚、身体が良く動くときには、フルパワーで打ちに行っても全然でおさまって相手は非常に嫌そうにブロックするのが楽しくなりますね。このあたりが好みが分かれるラバーだと思います。下がった時もループドライブを打つように下から持ち上げる打ち方がメインになりやすいですが、安定感は抜群です。下がるとZhang Jike ALC (張継科ALC)に貼っていてもやはり、打ち抜くのはかなり難しいと思いました。ただ、どんなボールでもチョリチョリ打てるので、ラリー志向の選手には持ってこいのラバーだと思います!
 逆に打ち抜きたい人にはかなりストレスになるかもしれません。それくらい弾まないです。Fine Zipを試してみましたがやはり厳しいなーと感じました。また省チーム用Hurricane NEO III Blue Spone(キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)と比較すると、やはりスピードドライブが打ちにくいですね。くい込みにくい分、省チーム用Hurricane NEO III Blue Spone(キョウヒョウNEO3ブルースポンジ)よりも多分にエネルギーが必要な癖に走らないです。普狂NEO3を使うなら、スピードで打ち抜くのはよほどの練習量とパワーが必要だと思います。

安心して、5球目までの台上~対下回転ドライブが打てる!

 ツッツキ、ストップ、サーブ、対下回転ドライブ、どの技術も、基本全て上書きするように打てば、安定します。この安心感は素晴らしいですね。とりあえず思い切り回転をかけておけば、弾道がしっかり弧線を描いて相手のコートへ向かってくれます。この安心感、キョウヒョウの醍醐味かもしれません。5球目までの技術を安定させたい中級者層にぴったりはまるかもしれません。
 現代卓球でチキータなどがはやっていますが、やはりツッツキとストップはまだまだ試合において重要な技術です。その質を求めるという意味でも非常に良い選択肢でもあると思いますね。

カウンタードライブが打ちやすい!

 弾まず、上書きしやすいラバーですので、カウンタードライブがめちゃめちゃやりやすかったです。もちろんフォアですね。中陣か、前陣でも上書きドライブがしやすかったです。中陣から打点を落としてカウンターループドライブなんかもコントロールしやすいですね。この自在感がキョウヒョウの醍醐味だと思います。逆にこういったフォアのドライブが好きではない方はなかなか大変かもしれません。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 もう軽打から、粘着感が凄いです。弾まないですね。

ロングボールやラリーでのドライブ
 マッドで、ボールが全然走らないですね。そして思い切りぶつけることでいい感じの癖のあるドライブが打てますね。どうしてもこするようにドライブすると、安定感はありますが、スピードはでません。キョウヒョウの場合はキョウヒョウにあった打ち方があり、結構ぶつける必要がありますね。面をしっかり開いてぶつけて、そこからくい込ませて、そこから円運動で回転をかけてあげるといいと思います。ぶつけて回転をかける感覚をつかむまでになかなか時間がかかると思いますが、わかると結構楽しいと思います。

面を開いたドライブ
 この打ち方ができないと、キョウヒョウは使いきれないです。巻き込んでしまうと味が出ないので、しっかり面を開き、気持ちシュート回転をかけるようにドライブをするのがコツだと思います。多少つまっても回り込んでシュートドライブが結構鉄板な打ち方になると思いますね。

対下回転に対するループドライブ
 これだけで点数を取れると思います。猛烈な回転量、弾まないので、低く浅いループドライブがオートマで打てると思いますね。これができるのが、このラバーの特徴だと思いますし、得点源になると思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは、前述の面を開いた打ち方が基本になると思います。慣れれば台上ドライブでもスピードドライブを狙えますね。

カーブ/シュートドライブ
 カーブで巻き込むのはダメではないですが、やはりシュートドライブの方が、相手の虚を付けるのではないかと思いますね。

ブロック
 少しやりにくいですね。スマッシュも同じですが、回転をかけてしまうんですよね。純粋なブロックはしにくいと思います。

カウンタードライブ
 アウターカーボンでも非常にやりやすいというか、おさまりますね。思い切り回転をかけにいけるのは素晴らしいです。

ストップ
 上書きストップが非常にやりやすいです。ネットを狙ってガツっとぶつけるように切ってあげるとぶち切れのストップがネットギリギリに決められると思います。逆に回転にあわせようとすると、相手の回転をもろにうけるので、上書きを基本としたツッツキやストップがオススメですね。

ツッツキ
 やはり切れる。回転は合わせない方がいいです。

フォアフリック

フォアサーブ
 しっかり切れます。しかしながらロングサーブはややスピードが落ちるので狙われないように気をつけましょう。

バックハンド系

軽打
 硬いです。下がったらドライブが打てないとかなり難しいと感じる弾みです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 弾まないですね。しんどいです。多分腕だけでふるからだと思います。身体でうたないとしんどいと思います。

対下回転に対するループドライブ
 できなくはないですが、どうしても回転量が落ちますね。インパクト不足だと思います。

対下回転に対するスピードドライブ
 バックでは無理ですね。汗

ブロック
 カウンタードライブもですが、バックではコントロールがかなり難しいです。

ストップ
 これは最高に良いですね。ロングサーブでもストップできるかもしれません。

ツッツキ
 切れますね。ロングサーブでも全然つっつけると思います。

チキータ
 乗せ打ちやフリックの方が楽だと思います。
 

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 省狂NEO3ブルースポンジ > 普狂NEO3、41° ≧ Dignics 09C

スピード
 省狂NEO3ブルースポンジ > 普狂NEO3、41° > 太陽Pro極薄

2023/2/14~2/17 Feeder Dusseldorf

WTTフィーダー (デュッセルドルフ)

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/10757
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2702

日本の出場選手

女子

 ・張本 美和選手(木下アカデミー)  WR41
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

結果

女子優勝
 Kaufmann Annett (ドイツ)

レビュー Rakza Z (ラクザZ)

説明

 Yasaka (ヤサカ)さんの2020年発売の最新粘着テンションラバー、Rakza Z (ラクザZ)をレビューします。既にRakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)はレビューさせていただいてます。また2023年春にはRakza XX (ラクザXX)が発売予定ということで、楽しみですね!そんな中ですが、春になる前に改めて、Rakza Z (ラクザZ)について、説明・レビューさせていただきます。

 Rakza Z (ラクザZ)Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)と同じく、YASAKA(ヤサカ)のハイエンドラバーであり、粘着テンションラバーになります!2020年Butterfly(バタフライ)が最新粘着テンションラバー、Dignics 09C(ディグニクス09C)を発売したタイミングで、YASAKA(ヤサカ)も追いかけるように発売したのがこのラクザZになります。ラクザZには硬度が2種類あり、約50°くらいのラクザZと、ヤサカのラバーの中でも一、二に硬い55°くらいのRakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)になります。本ページでは一般普及用とされるラクザZをレビューします。

 Rakza(ラクザ)シリーズは非常に実績のあるシリーズで、古くは神選手が、全日本学生選手権優勝時にRakza 7 (ラクザ7)を、全日本選手権準優勝時にRakza X (ラクザX)を、使用されています。また、近年ではスマッシュを多用する異質なプレイヤーで明治大学の手塚崚馬選手が全中優勝時にラクザXを、愛工大名電の吉山僚一選手が2022年全日本ジュニア優勝時にRakza X (ラクザX)Rakza 7 (ラクザ7)を使用しています。決してマイナーなラバーではなく、トップ選手でも十分に結果が出せるラバーシリーズです!

Rakza(ラクザ)シリーズ

 Rakza(ラクザ)シリーズはYASAKAの看板テンション系ラバーシリーズになります。全てのラクザラバーがHybrid Energy(ハイブリッドエナジー)型ラバーであり、「高弾性高摩擦ラバーの高いグリップ力とスピン性能、テンション系ラバーの高い反発力と爽快な打球感を兼ね備えた」ラバーになりますね。
 Butterfly(バタフライ)のTenergy(テナジー)やDignics(ティグニクス)シリーズと同じように、打球軌道イメージがYASAKAのホームページやパンフレットに掲載されています。最も弧線の高いラバーが、2020年春に販売されたRakza Z(ラクザZ)になりますね。続いてRakza X (ラクザX)Rakza 7 (ラクザ7)、Rakza 9(ラクザ9)となります。ディグニクスシリーズに対応させると次のように考えて良いのだと思います。
 Rakza Z (ラクザZ) ⇄ Dignics 09C(ディグニクス09C)
 Rakza X (ラクザX) ⇄ Dignics 05(ディグニクス05)
 Rakza 7 (ラクザ7) ⇄ Dignics 80(ディグニクス80)
 Rakza 9 (ラクザ9) ⇄ Dignics 64(ディグニクス64)
2020年春新発売のRakza Z (ラクザZ)は粘着ラバーであり、ちょうど同じタイミング発売のDignics 09C(ディグニクス09C)と類似の分類になりますね。これはまー意識してますよね。

 細かくラクザシリーズを説明していくと、4種類のラクザラバーが存在し、それぞれ細かく異なります。Rakza Z (ラクザZ)には、Rakza Z (ラクザZ)Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)の2種類が存在します。Rakza X (ラクザX)は、Non Slip Sheet(ノンスリップシート、NSS)技術が採用されていて、他のラクザと一線を画す、高いグリップ力を持つそうです。性能値で見た場合には回転量はRakza Z (ラクザZ)の次にRakza 7 (ラクザ7)の方が高い値になっていますね。そしてシリーズ最速となるのがRakza 9 (ラクザ9)になります。またスポンジが柔らかいソフトはRakza X (ラクザX)Rakza 7 (ラクザ7)の2種で販売されています。このように細かい部分で異なる部分を有しながらも非常に人気の高いラバーシリーズがラクザシリーズということになりますね。
 今回レビューするラクザZは、硬さもマイルドな粘着テンションラバーになります。そこで、今回はアウターALCへ貼って扱えるのかを確認していきたいと思います。

ラクザZの性能

SpinSpeedControlSponge StiffnessPriceMade in
Rakza XX13+12-9-47 ~ 526,800Germany
Rakza Z Extra Hard14+11-952 ~ 576,000Germany
Rakza Z14+11-947 ~ 526,000Germany
翔龍 (Rising Dragon)13+10+947 ~ 524,500China
輝龍 (Shining Dragon)13+101045 ~ 504,500China
Rakza X13+111045 ~ 506,000Germany
Rakza X Soft1410+10+40 ~ 456,600Germany
Rakza 71411945 ~ 505,500Germany
Rakza 7 Soft14+11-9+37 ~ 425,500Germany
Rakza 913+11+8+40 ~ 455,500Germany
Rigan Spin13-10+11-40 ~ 454,200Germany
Rigan12+10+1140 ~ 454,000Germany

 Rakza ZRakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)は同じスピン性能、スピード性能になります。使いこなせれば実際のところは、硬度のかたいRakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)の方が、スピン性能やカウンタードライブの性能は高いでしょう。続いて硬度計比較です。

Weight (g)Shore a
(Sheet)
Shore a
(Sponge)
Shore c
(Sheet)
Shore c
(Sponge)
Sheet-Sponge
(Shore c)
Sheet-Sponge
(shore a)
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Rakza Z EH5530.330.846.547.8-0.5-1.3
Rakza Z5429.530.644.645.8-1.1-1.2
Rising Dragon4329.528.642.440.60.91.8
Hurricane NEO35131.633.946.747.8-2.3-1.2

 Rakza Z (ラクザZ)Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)と同様、重量はかなり重いですね。また大きく分類すると、ディグニクス系よりもテナジー05に近い硬さという結果になりました。ただしRakza Z (ラクザZ)はスプリングスポンジをもちいたラバーではないので、上の図や数値以上にRakza Z (ラクザZ)の方が硬いと感じるでしょう。
 また細かい話にはなりますが、特徴的と感じた点は、shore aのシート側とスポンジ側の差で、要はシート側の方が柔らかく、スポンジ側の方が硬いのがラクザZということです。ディグニクス系ラバーは、シート側が硬く、スポンジ側が柔らかいということが踏襲されていますが、ラクザZや中国製のキョウヒョウはスポンジが硬くシートが柔らかいという傾向があります。このような設計のラバーというのはあまり多くはないですね。シートがあまり柔らかいと、球持ちが良い分、相手の回転の影響は受けやすくなります。この辺りは好みがわかれるところでしょう。

ラクザZの貼りと重量

 アウターALCの代表格、Zhang Jike ALC(張継科ALC)に貼りました。

Rakza Z (ラクザZ)
・Sponge Thickness:厚/特厚 mm
・Speed:11-
・Spin:14+
・Control:9
・Sponge硬度:47-52°
・5,500円 + 税
・74 g(切断前) → 54 g(Zhang Jike ALC(張継科ALC)に貼って)

 打感として、悪くはないですが、アウターカーボンに貼るとやはり硬いですね。YASAKAの契約選手は7枚合板ユーザーが多いですので、合板系の方があうかもしれません。

Rakza Zの初期インプレッション

・かなりテンションよりの粘着ラバー
 少なくともRising Dragon (翔龍)よりも弾むと感じました。Rising Dragon (翔龍)は個体差が激しいので、重い個体と比べたわけではないですが、軽い個体と比べると、Rakza Z (ラクザZ)の方がボールのスピードや回転量は上だと感じました。一方で、ディグニクス09Cなどと比較するとRakza Z (ラクザZ)の方が重いので、どうしてもパワーやスイングスピードがないといいボールがいかない感じがしました。

・癖は弱そう。

・回転量は、Rakza 7 (ラクザ7)Rakza X (ラクザX)よりは高そう。

Rakza Zの3つの特徴

粘着テンションラバーの中でもスピード重視のラバー

 このRakza Z (ラクザZ)は、粘着ラバーの中でもかなりスピードを出しやすいラバーでした。あくまでも粘着テンションラバーの中で、というのがポイントです。かなりテンションラバーよりの性能ですが、その中でも弧線の強さと球持ちを感じやすく、扱いやすいラバーでした。個人的にはバックハンドで使うことで、安定感のある球持ちと回転量を維持しつつスピードも出せて非常に好感触でした。アウターカーボンにあわせていたこともあると思いますが、キョウヒョウなどの純粘着ラバーと比べると、スピード、特に初速が非常に速く、好感触でした。それでいてしっかり球持ちと回転量が得られ、ラリー志向の卓球に非常にあったラバーだと感じました。

癖は出ない分、扱いやすい!攻撃的で弧線も強い!

 扱いやすいと感じたのは特にフリーでの下回転打ちで、ループドライブがかなり安心してふれました。それくらいしっかり回転をかけてドライブできると感じました。フォアよりもやはりバックハンドで安定感を感じましたので、自分が使うならやはりバックだと思います。TT彩たまの五十嵐選手も、バックハンドにこのRakza Z (ラクザZ)を使用されていたと思いますので、アリと言えばありなのだと思います。チキータも球持ちがいいので、かなり引き込んでからでも安定して打てるのはいいなーと思いました。威力というよりは初速の速さで相手の虚をつくようなチキータが狙えると思います。

もちろん、ストップ、ツッツキも良く止まる!ロングサーブもツッツキで意表をつきやすい!

 やはり粘着ですので、ストップやツッツキも良く止まります。ロングサーブに対しツッツキすることも感覚的には不可能ではないと感じました。もちろんドライブで持ち上げも可能で上書きして相手のコートに確実に入れることも可能ですがロングサーブをツッツキして意表をつけるのは粘着らしい戦術だと思います。こういったことができるユーティリティーの高いラバーで手数が増やせるラバーだと思いました。もちろん回転量の最大値はキョウヒョウなどの粘着ほど高いわけではなかったですが、どの技術も安定感が高いのでラリー志向で勝負するときには非常に武器になるラバーだと思います。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 違和感なく使えました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 キョウヒョウと比べるとスピードが出しやすいです。癖は少ないですね。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 やりやすかったです。回転量は並だと思います。Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)と比較すると楽に打てますが、その分エネルギーロスを感じました。

対下回転に対するスピードドライブ
 Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)と比較してもかなり楽に打てるのは特徴だと思います。スピードドライブで相手へプレッシャーをかけるのはありだと思います。浮いていなくてもインパクトで持って行きやすいと感じました。 

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりにくさはありませんでしたが、少し球持ちがある分、相手の回転の影響も受けやすい気がしました。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。やはりかけ返し系のカウンタードライブがやりやすいです。威力はそこまでなくてやはりタイミングで相手のいない場所へ打ち返すようなカウンターがやりやすいと思います。

ストップ
 ピタリととまって良かったです。

ツッツキ
 もちろん切れました。試合では非常に頼れる性能だと感じました。

フォアフリック

フォアサーブ
 まずまず切れると感じました。

バックハンド系

軽打
 ややマッドな打感ですが、インパクトが強い分、スピードが出しやすい感じがありました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 キョウヒョウと比較すると、やりやすくて中陣からでもスピード感のあるバックハンドドライブが打てると感じました。威力は出ますが少しパワーも必要だと感じましたので、この辺りは使用者が分かれるとも感じました。

対下回転に対するループドライブ
 やりやすいですね。試合でもいきなり使えると思います。

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 できなくはないですが、やはり少し回転の影響は受けやすいと感じました。

カウンタードライブ
 フォアと同じく、かけ返し系がやりやすかったです。

ストップ
 これも良かったです!止まりますね!

ツッツキ
 よくきれます。相手の出足を止めることが可能です。

チキータ
 スピード系のチキータも、入れるチキータもやりやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 09C > Rakza Z ≧ Tenergy 05

スピード
 Dignics 05 > Rakza Z ≧ Dignics 09C

https://amzn.to/3IgwrGK

2023/2/6~12 Contender Amman

WTTフィーダー (デュッセルドルフII)

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/10763
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2703

日本の出場選手

男子

 ・宇田 幸矢選手(明治大学)  WR21
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・戸上 隼輔選手(明治大学)  WR46
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

 ・吉山 僚一選手(愛工大名電高校)  WR120
  ブレード: Ma Lin Carbon (馬林カーボン) ST
  フォア: Rakza X (ラクザX)
  バック: Rakza X (ラクザX)

女子

・伊藤 美誠選手(スターツ)  WR6
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1 (ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

結果

女子優勝
・伊藤 美誠選手(スターツ)  WR6
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1 (ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

レビュー Rasanter C48 (ラザンターC48)

説明

 この2022年夏の注目のラバー、andro (アンドロ)のRasanter C48 (ラザンターC48)について、レビューさせていただきます。既にRasanter C53 (ラザンターC53)をレビューさせていただきました。パワーセル搭載のラザンターシリーズはTenergy (テナジー)シリーズなみの高いスピン性能を持つラバーですね。しかも2022年発売のRasanter C (ラザンター カウンタースピン)シリーズは、さらに回転性能が高く、かつカウンタードライブがしやすいラバーになりますね。

 また全国で活躍される関西You tuber「ごぶりんず」さんの大東選手がバック面で使用されているのが、このRasanter C48 (ラザンターC48)になります。これはかなり期待の持てるラバーですね。また同じ硬度のRasanter R48 (ラザンターR48)も、非常に評判の良いラバーで、元卓球王国のゆうさんもTenergy (テナジー)っぽいと言わしめるラバーでした。実際SNSなど拝見していると、使用者が多いのがRasanter R48 (ラザンターR48)ですね。Rasanter C48 (ラザンターC48)とRasanter R48 (ラザンターR48)との比較もしながらレビューしていきたいと思います!

 まずはandro (アンドロ)さん公式HPのRasanter C48 (ラザンターC48)の説明ですね!

高次元の回転力を有したハイバランスラバー

 ラザンターC53の高性能はそのままに、エナジー・セル搭載の中硬度スポンジを組み合わせ、さらなるコントロール性能と安定性を追求した。回転量の多いドライブや台上技術、カウンターのしやすさが際立つ。

https://www.andro.de/ja/rasanter-c48jp

 ラザンターのVは「Velocity」=速さRは「Rotation」=回転、という意味を持たせてネーミングされています。今回のCは「Counter Spin」=カウンタースピン、というネーミングになります。andro (アンドロ)初の粘着ラバーとして、そしてEnergy・Cell (エナジー・セル)搭載の新ラバーとして発売されたのが、Rasanter C53 (ラザンターC53)Rasanter C48 (ラザンターC48)です。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。andro (アンドロ)の公式ページには記載されていませんが、卓球ナビさんに性能値が記載されていましたので、そちらを採用しました。

SpinSpeedControlSponge Stiffness
Rasanter C531301148753
Rasanter C481291138948
Rasanter R531251188753
Rasanter R481241198948
Rasanter R451231179145
Rasanter R501221208050
Rasanter R471211198547
Rasanter R421191169342
Rasanter R371171129737
Rasanter V471191218847
Rasanter V421161199642
Hexer Power Grip1181177947.5
Hexer Grip1171138345.0
Hexer Power Grip SFX1231099742.5
Hexer Grip SFX1231069940.0
GTT45108999145.0
GTT40108939940.0
Plaxon 5251081168052.5
Plaxon 4501081088945.0
Plaxon 400911059140.0
Plaxon 350108989635.0

 ラザンターCシリーズは他のエナジーセル搭載のラザンターラバーよりも、スピード性能が5ポイント程度下がっています。その分スピン性能は抜群に高くて、Rasanter R53 (ラザンターR53)でもかなり高かったですがR53からさらに5ポイント高くなっています。テナジーシリーズの05的ポジションのイメージだと思うとよさそうですね。硬度から、Rasanter C53 (ラザンターC53)が、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)、本ページのRasanter C48 (ラザンターC48)Tenergy 05 (テナジー05)のようなラバーととらえて良いのではないかと思いますね。もちろん打球感は、やや異なりますが性能は次のようにまとめることができるでしょう。

Rasanter C53Tenergy 05 Hard
Rasanter C48Tenergy 05
Rasanter R53(Tenergy 80 Hard)
Rasanter R48Tenergy 80
Rasanter R45Tenergy 80 FX

 続いて硬度計での硬さの確認になります。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet-Sponge
gsheetspongesheetspongeshore ashore c
Rasanter C485030.325.340.838.85.02.0
Rasanter R484831.525.339.636.06.23.6
Rasanter C535228.426.142.839.22.33.7
Rasanter R535234.029.947.045.34.11.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Tenergy 05 Hard5035.832.647.746.93.20.8
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7

 Rasanter C53 (ラザンターC53)は、Rasanter R53 (ラザンターR53)よりも硬度は柔らかい値となりました。一方Rasanter C48 (ラザンターC48)は、Rasanter R48 (ラザンターR48)と比べてshore aでは柔らかく、shore cで硬いという値となりました。shore cは計測部分の面積が広くより平均的な数値をひろっているものと想定しております。ただしshore aの数値はより扱いやすさと密接に相関していると感じております。従って、Rasanter C48 (ラザンターC48)はほぼほぼRasanter R48 (ラザンターR48)と同程度の扱いやすさといえるでしょう。

C48の貼りと重量

 Yasaka (ヤサカ)さんのAlnade Inner (アルネイドインナー)で試打しました。

Rasanter C48 (ラザンターC48)
 微粘着テンション
・Sponge Thickness:2.0/Ultra Max mm
・Speed:113
・Spin:129
・Control:89
・Sponge硬度:48°
・6,900円 + 税
・73 g (シートなし、切断前) → 50 g (アルネイドインナーに貼って)

 予想どおり、シートに粘着は感じませんでした。微微々々粘着という感じでしょうか。最近のドイツ製粘着テンションのようなシートだと思います。重量は、50 gで予想よりやや重いですね。Rasanter C53 (ラザンターC53)でも感じましたが、シートは、TIBHAR (ティバー)さんのEvolution MX-S (エヴォリューションMX-S)Evolution EL-S (エヴォリューションEL-S)などに採用されているシートに似ている感じでした。やや硬めのシートですが、ボールに吸い付くような感じがあり、扱いこなせれば高い回転性能の得られるシートですね。

Rasanter C48の3つの特徴

 予想通り、粘着ラバーという感じは全くありませんでした。やはりバックハンドに持ってい来いの高い性能で、かなり気に入りましたね。ここ1年で、バックハンドに使いたいラバーの中でもランキング5本の指に入ると思います。一方で粘着ラバーとして、癖を求めるとヤヤ違う、となるかもしれません。

バックに持ってこい!Tenergy 05よりの性能でTenergy 05よりも現代的!

 全日本選手権での戸上隼輔選手の優勝もあって、改めてTenergy 05 (テナジー05)のバックでの使用は注目されていると思います。このRasanter C48 (ラザンターC48)は、Tenergy 05 (テナジー05)なみの弧線の強さと回転性能をもちつつ、シートが硬いので相手の回転の影響も受けにくくて、ミートもしやすいラバーでした。このラバーはいいですね。もちろんTenergy 05 (テナジー05)も素晴らしいラバーですが、Tenergy 05 (テナジー05)をより現代的でカウンター性能やミート性能を高めたようなラバーがRasanter C48 (ラザンターC48)だと感じました。これは中級者や一般層のバックハンド用のラバーとして良い選択肢になると思いました。具体的には次のように感じる人にササルのではないかと思います。バックハンドではミートを多用するが、Tenergy 05 (テナジー05)だとやや硬いので、スピードが出せない、かといってTenergy 05 FX (テナジー05FX)だと柔らかすぎるし、Rozena (ロゼナ)やTenergy 80 (テナジー80)、Dignics 80 (ディグニクス80)だと05なみの球持ちを感じられない、と感じている方ですね。特にRozena (ロゼナ)くらいの硬度で、もう少し05によっている、ストップやツッツキが止まったり切れて、ドライブの弧線が強くスピン性能、カウンター性能の高いラバーが欲しいという方には是非試してみてほしいラバーですね。長期使用を考えるレベルでした。バックハンド用のラバーに欲しい性能が現代卓球に適した形で備わったラバーだと思います。終始試打もかなり楽しく実施することができました。チキータやバックハンドドライブもしっかり持ち上がってしっかり沈むので良かったですね。特にチキータは球を持つのでやりやすかったです。

ツッツキ、ストップが質高い!

 最もRasanter C48 (ラザンターC48)で気に入った点は、このツッツキとストップの感覚です。めちゃめちゃ止まりました。粘着シートという感じではないですが、相手のボールに吸い付くような打球感のシートであるため、初めはネットミスが多かったです。慣れるとブチっと切れるし、めちゃめちゃ止まるストップを決めることができました。この性能は試合で勝てる非常に重要な性能だと思います。

もの凄くカウンタードライブがやりやすい!

 これもワンコースで打っていて直感しましたがめちゃめちゃやりやすかったです。ブロックはもちろん、かけ返しもやりやすかったですね。シートが硬いので球を持つという感じではなく、やや弾くような打感になりやすいですが、しっかりヘッドを返せばドライブをかけ返しで返球することができます。ボールのスピードも走るので素晴らしいですね。 

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に変な感じはなかったです。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 いいですね。めちゃめちゃ使いやすいです。ボールを掴むのと、思った通りに相手のコートに沈む感じがありました。その分、Rasanter R48 (ラザンターR48)よりもボールは走りにくいと感じるかもしれませんが、これは好みだと思います。

対下回転に対するループドライブ
 打ちやすいですね。シートがボールをしっかりつかみます。回転量もTenergy 05 (テナジー05)なみですね!素晴らしい。

対下回転に対するスピードドライブ
 ループドライブと同様に打ちやすいです。

ブロック
 やりやすかったです。良く止まります。

カウンタードライブ
 これはかなり良かったです。シートがいいですね。

ストップ
 粘着ラバーのようなやりやすさを感じました。とまりまくりです。

ツッツキ
 弾まないので、非常に切りやすかったです。レシーブはかなり良いと思います。

フォアサーブ
 しっかり切ることができて良かったです。好感触でした!

バックハンド系

軽打
 違和感ありませんでした。 

ロングボールやラリーでのドライブ
 ボールの弧線が強くやりやすかったです。またバックハンドでも十分にくい込ませやすくて、スピードも出しやすくて良かったです。

対下回転に対するループドライブ
 これもやりやすかったです。しっかりボールをかみますね。 

対下回転に対するスピードドライブ
 回転性能が高いので、回転で安定感を持たせるようなスピードドライブがやりやすかったです。インパクトで安定させる感じではないと思いました。

ブロック 
 やりやすかったです。

カウンタードライブ
 シートのおかげで良かったです。

ストップ
 初め、ネットミスが多かったですがビタ止め可能で良かったです!

ツッツキ
 切れます。武器になります。

チキータ
 やりやすかったです。スピードも出しやすいですね。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Rasanter R53 > Rasanter C48 ≧ Tenergy 05

スピード
 Rasanter R48 ≧ Rasanter C48 ≧ Dignics 09C

https://amzn.to/3DGmJe4