2023/1/7~13 世界卓球ダーバン大会 アジア大陸予選

世界卓球ダーバン大会 アジア大陸予選

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/10689
ATTU: https://asia.ittf.com/pages/30/asia%20continental%20stage_2935

日本の出場選手

男子

 ・張本 智和選手(IMG)   WR5
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・篠塚 大登選手(愛知工業大学)   WR29
  ブレード:Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・吉村 真晴選手(TEAM MAHARU)  WR126
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・戸上 隼輔選手(明治大学)  WR46
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

 ・及川 瑞基選手(木下グループ)  WR72
  ブレード: 特注 (スーパーALC)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・宇田 幸矢選手(明治大学)  WR23
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

女子

 ・早田 ひな選手(日本生命)  WR6
  ブレード: Hina Hina H2
  フォア: キョウヒョウ(特注)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

・伊藤 美誠選手(スターツ)  WR5
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1 (ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

・平野 美宇選手(木下グループ)  WR22
  ブレード:Viscaria(ビスカリア)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Dignics 80 (ディグニクス80)

・木原 美悠選手(JOCエリートアカデミー/星槎)  WR15
  ブレード:木原美悠90thモデル (Fire Fall VC)
  フォア:Tenergy 05 (テナジー05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

レビュー Rigan Spin (ライガンスピン)

説明

 Yasaka (ヤサカ)さんのステップアップラバー、Rigan Spin (ライガンスピン)をレビューします。ヤサカさんの看板ラバーであり初めてのラバーの代名詞Mark V (マークファイブ)から、トップ選手も使用するハイエンドラバーRakza (ラクザ)シリーズへとつなぐ、中級者志向のラバー、それがRigan Spin (ライガンスピン)になりますね。このページでレビューするRigan Spin (ライガンスピン)は、ハイエンドラバーのRakza (ラクザ)シリーズ同様に、ハイブリッドエナジー型ラバー (いわゆるテンション系ラバー)になりますね。またRigan Spin (ライガンスピン)には、兄弟ラバーであるRigan (ライガン)というラバーもあり、Rigan (ライガン)の方が先に発売されました。Rigan (ライガン)シリーズが発売される前は、テンション系ラバーであるXTEND (エクステンド)シリーズが、中級者志向ラバーのポジションでしたが、Rakza (ラクザ)シリーズや現在のトレンドのスピン系テンションラバーとは性能が異なるベクトルのラバーだったため、改めてRigan (ライガン)シリーズが発売され、徐々に拡販している状況だと思います。それでは、ヤサカさんの紹介を引用させていただきます。

Rigan Spin (ライガンスピン)

高い安定性を維持しながらもスピン性能が向上
 ライガンでも搭載されている抜群の食い込みと弾力を持つ「RIGAN スポンジ」をライガンと 同じ硬度で使用しながらも、トップシートの粒形状をライガンよりも大きくすることにより、 より強いスピンとパワーを生み出すことが可能になりました。安定性とスピン性能を高いレベ ルで両立したハイブリットエナジー型ラバーです。

ライガンの扱い易さを維持しながらも、回転力をUPさせた
 ライガンと同様に柔らかめのトップシートやスポンジを採用しながらも、トップシートの粒形状をライガンと比べてやや大きくし、密度も高くする事により強打でのエネルギーロスが少なくなりました。ライガン同様に高いコントロール性能を持ちながらも、強打時にはより強い回転を生み出す事が可能になります。安定性を重視しながらも、しっかりとした回転をかけたプレーをしたいという選手にオススメです。

Rigan (ライガン)

安定性抜群でコントロール性能に優れたハイブリッドエナジー型ラバー
 天然ゴムを主体としたトップシートが安定したスピンを作り出し、抜群の食い込みと弾力を持つ新感覚「RIGAN スポンジ」との相乗効果により理想的な放物線を描きます。極めて高いパワー伝導率を誇り、打球時のエネルギーを正確に伝える事ができます。
 グリップ力の高いトップシートにテンションスポンジを組み合わせる「ハイブリッドエナジー」を搭載しつつも、柔らかめのシートやスポンジを採用する事でより扱いやすくなりました。
 しっかりとボールを掴みながら回転をかける事が出来るため、どんなボールに対しても安心して打球する事が出来ます。

コントロール性能や扱い易さを重視したハイブリッドエナジー型ラバー
 「RAKZA」シリーズよりも柔らかめのトップシートやスポンジを組み合わせる事により、軽打でもラバーがボールをしっかりと掴み、打球が高い弧線を描くため非常に安定した連打が可能になります。高いコントロール性能を持つためこれから新しい技術を習得したいという初~中級者や、ラリーでの安定性を重視したいという選手にオススメです。

ライガンスピンとライガンの比較

 ということで、このページでレビューするRigan Spin (ライガンスピン)についてまとめると、
・粒形状は太目、粒間隔は狭い
・スポンジ硬度は40~45° (平均42.5°で、ミディアム硬度のラバー)だが、打感はハード
・4,000円 + 税のドイツ製ラバー

となるでしょうか。回転性能の高いラバーが好みであれば、フォアでもバックでも、なかなか使えるコスパ良のラバーといえるでしょう。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinControlSpongePrice (without tax)
Rigan Spin10+13-11-40~454,000
Rigan10+12+1140~453,900
Rakza Z Extra Hard11-14+952~575,500
Rakza Z11-14+947~525,500
Rakza X1113+1045~505,500
Rakza X Soft10+1410+40~455,500
Rakza 71114945~505,200
Rakza 7 Soft11-14+9+37~425,200
Rakza 911+13+8+40~455,200

 Rigan Spin (ライガンスピン)は回転性能については、Rakza (ラクザ)シリーズなみの高い性能を有することがわかりますね。続いて硬度計による硬度チェックになります。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetSpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Rozena4831.429.342.438.85.53.7
Rigan Spin4730.125.142.840.95.01.9
Rakza X5027.824.741.339.33.21.9

 硬度比較すると、個人的にはよくわかると思うのですが、Rigan Spin (ライガンスピン)Tenergy 05 (テナジー05)Rozena (ロゼナ)に近いラバーといえるでしょう。近いと考える理由は、shore aのシート側とスポンジ側の硬度差が5と大きいためです。この値が大きいことが、テナジーシリーズやスプリングスポンジ搭載ラバーの特徴だと思います。一方、Rakza X (ラクザX)はRakza (ラクザ)シリーズの中でも高いグリップ力を謳っていて、05らしさのあるラバーのように思うかもしれませんが、テナジーらしさは、Rigan Spin (ライガンスピン)ほどはないと思います。というのは、Rakza X (ラクザX)はノンスリップシート (NSS)を採用していますが、このシートはやや硬めなんですよね。NSSは、TIBHAR (ティバー)さんのEvolution MX-S (エヴォリューションMX-S)に採用されているようなコシのあるくもり系シートに近く、テナジーらしさよりもドイツ製ラバーらしさを感じさせることに一役かっています。要点として、Rigan Spin (ライガンスピン)は廉価版Tenergy 05 (テナジー05)またはRozena (ロゼナ)と言っても良いと思います。

ライガンスピンの貼りと重量

 Tornado King Power (トルネードキングパワー)に貼りました。またRigan (ライガン)のシートがついているものを購入しました。

 貼った後の写真を撮影し忘れました。すみません。m( _ _ )m

Rigan Spin (ライガンスピン)
・Sponge Thickness:中厚 / 厚 / 特厚 mm
・Speed:10+
・Spin:13-
・Control:11-
・Sponge硬度:40~45°
・4,000円 + 税
・67 g (カット前) → 47 g (Tornado King Power (トルネードキングパワー)に貼って)

 中間硬度のラバーにしては、やや重いと思います。今回ヤサカさんの「のり助さん」業務用ではりました。重さが増えにくいことが「のり助さん」の特徴であるにもかかわらず、この重さということで、やや重くなりやすいことが、Rigan Spin (ライガンスピン)の課題かもしれません。

Rigan Spinの3つの特徴

中級者用だけど、めっちゃ回転かかる!

 ラケットに上板コト材使用のTornado King Power (トルネードキングパワー)に貼ったこともあり、期待以上の回転性能の高さを示してくれました。対下回転ループドライブで相手が結構ふかしましたね。この回転性能はかなり良いと感じました。Tenergy 05 (テナジー05)と比較すると、平均の回転量はTenergy 05 (テナジー05)の方が上かもしれませんが、上手に回転をかけられればTenergy 05 (テナジー05)と遜色のない回転が得られると思います!

抜群のグリップ力!

 硬度計の確認結果から、予想がつきましたが、shore aのシート側とスポンジ側の差が5と大きいので、非常に球を持ちます!バックハンドで使用したときのラリーのときの安心感は非常に高かったです。粘着ラバーほどではないですが、フォアでスピードドライブを狙うときも弧線を描いてボールが台に入る感覚が強いので、思い切り打ちに行けると感じました。こういうラバーは非常に好みですね。スピン系テンションラバーですが、感覚的には粘着ラバーに片足入っているようなラバーだと思います。

ドイツ製らしく、ブロックも思ったよりしやすい!

 今回意外だったのが、ブロック性能です!一般的には中間硬度のラバーは、回転をかけやすくて扱いやすい分、相手の回転や強打の影響を受けやすくなるイメージです。しかしライガンスピンは中間硬度のラバーで回転性能が高いラバーであるにもかかわらず、かなりブロックしやすかったですね!ヤサカさんのラバーは重たくて、威力を出すためにはパワーを要するラバーが多いのでブロックしやすいラバーが多いのですが、ライガンスピンも例に漏れずドイツ製ラバーらしい、ブロックのやりやすさでしたです。つまりRigan Spin (ライガンスピン)もヤサカらしいラバーといえるのかもしれません。ブロックがしやすいということは、そのままカウンターもしやすいということで、ヤサカさんのホームページにある通り、Rigan (ライガン)よりもカウンター性能がやりやすい仕上がりとなっているといえるでしょう。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 いいですね。しっかりボールが沈むのと、中間硬度といいながらかなりハードなラバーなので、フォアでも十分使えるラバーだと思います。

面を開いたドライブ
 面を開くことで、スピードドライブが打ちやすくなると思います。粒が広く粒間隔も狭いので、開いたドライブに適したシート形状だと感じました。

対下回転に対するループドライブ
 思い切り回転をかけることが出来ましたし、かけたときの回転量は良かったですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 インパクトはかなり必要ですね。ただ、50 gになるようなラバーではないので、全然使いこなせないラバーではないと思います。アウターカーボンの方が打球感や打球音は良いような気がしました。というのは、少しこもったような打球音で気持ち良さはそこまでないです。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 非常にやりやすかったです。回転の影響を受けにくいんだと思いますね。

カウンタードライブ

ストップ
 グリップするので、やりやすかったです。

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ
 まずまず切れますが、粘着ラバーの方が切れますね。

バックハンド系

軽打
 違和感ありませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 やりやすいです!というか自分の質力的にはちょうどよいのかもしれません汗。

対下回転に対するループドライブ
 持ち上げやすかったです。回転量は、少し低いかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 やりやすかったです。

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ
 これもやりやすかったですね。球をしっかり持ちます。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Tenergy 05 > Rozena ≧ Rigan Spin ≧ GTT

スピード
 Rakza 7 > Rigan Spin > キョウヒョウ系粘着ラバー

https://amzn.to/3GmegP2

レビュー Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイドH52.5)

説明

 2022年XIOM (エクシオン)さんの話題の新作、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)をレビューします。このラバーは、2022年の話題の1枚になりました。火付け役はYou tuber のごぶりんずさんでしょうか。Dignics 09C (ディグニクス09C)からこのJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)へ変更して結果を出ているとなると、注目が集まることは納得ですね。その他では、元卓球王国のゆうさんが、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)の試打動画で、絶賛していたことも大きいように思います。そんな話題のJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)を試打してみました。

 まず、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズについての説明になります。

2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!)
 相反するパフォーマンスを1つのラバーに
ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。
 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド
 V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦
 X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性
 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様

 C series ? Sticky (Cシリーズ)?: 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー

 メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズのようですね。また卓球王国のゆうさんの情報では、人気の低価格テンションラバーシリーズ、Vega series (ヴェガシリーズ)と、上級者用をコンセプトとしているOmega series (オメガシリーズ)をつなぐシリーズとして発売されたのが、Jekyll & Hyde (ジキル&ハイド)シリーズだということです。katsuo000は現在、とんがったラバーのOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)を使っていますので、それなりに気になるシリーズになりますね。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比較できるようなレビューがしたいと思います。

 続いて、各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)

中国式粘着トップシート搭載の二面性ギア
 ボールをキャッチする感覚と圧力のある攻撃という、相反する二面性を同居させることに成功したハイブリッドラバー。中国ラバーに近い最新型の粘着性トップシートが確実で強烈なスピンを生み出し、エネルギーに満ちた高硬度スポンジがうねるような弾道でド迫力のドライブを発射させる。一度体感したら病みつきだ。

Jekyll & Hyde X47.5 / 50.0 (ジキル&ハイド X47.5 / 50.0)

ミート力とスピン力の双方をMAX強化
 ボールをたたくミート系打法による垂直方向への飛び出しの速さと、ボールをこするスピン系打法による水平方向への牽引力と回転量ーその相反する双方向の要素を極限レベルにまで強化したモンスターラバー。スマッシュとドライブを使い分けて戦いたいプレーヤーにとって最高の相棒となる。

Jekyll & Hyde V47.5 / 52.5 (ジキル&ハイド V47.5 / 52.5)

超特急の引っかかりの中に潜む高反発力
 ボールを最高のパワーで引っかけて猛烈な回転を作りたいーそんなプレーヤーの願いをいとも簡単に実現してくれるスピンモンスター。ボールの接触時間が長いから、どんな状況でも確実な回転をかけることが可能。しかも、スピードを出したい時には自由に出せる。超回転と不意打ちの速球。

Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイド Z52.5)

世界代表クラスラバーの一般普及モデル
 世界トップレベルで活躍する選手が使っている用具を、一般レベルの自分も使えないだろうかーそうした市民プレーヤーの願いをかなえた夢のラバー。元々は少数生産しかできなかったアイテムだが、技術革新が問題を解決。最上級のスピンとスピードが、より多くの人の手に届くようになった。 

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpeedSpinSpongePrice (without tax)
J & H Z52.516.51652.59,800
J & H V47.513.51447.56,500
J & H V52.5141452.56,500
J & H X47.514.51447.57,000
J & H X50.0151450.07,000
J & H H52.513.515.552.56,500
Omega VII Tour i48161648.010,600
Omega VII Tour i5016.51650.010,600
Omega VII China Guang131655.07,000
Omega VII China Ying12.51760.07,000
Omega VII Hyper14.51555.07,000
Omega VII Tour14.514.555.07,000
Omega VII Asia14.51452.57,000
Omega VII Euro13.51442.57,000
Omega VII Pro141447.57,000
Omega V Tour DF12.51347.56,000
Omega V Pro12.512.547.56,000
Omega Asia DF131350.06,000
Omega V Euro DF121345.06,000
Vega X1211.547.55,000
Vega Tour1212.545.05,000
Vega DEF81257.54,400
Vega China712.554.04,400
Vega Japan10.310.545.04,400
Vega Asia DF9942.54,200
Vega Euro DF8.5937.54,200
Vega Pro101047.54,200
Vega Asia9847.54,400
Vega Euro8.5842.54,400
Vega Elite8840.04,000
Vega Intro7747.53,200

 プロットが多くわかりにくいですが、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)はJ&Hシリーズの中で粘着ラバーの位置付けになりますね。やや価格が安くなって、扱いやすく、手に取りやすくなったラバーがJ&H H52.5といえそうです。続いて硬度チャックです。

WeightShore aShore aShore cShore cSheet-SpongeSheet Sponge
gSheetShpongeSheetSpnoge(shore a)(shore c)
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Jekyll & Hyde H52.54933.429.345.544.94.10.6
Omega VII China Ying5734.332.650.550.31.70.2
Omega VII Tour5235.129.949.248.25.21.0

 Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)は想像以上に軽いラバーでした。一方で、触った感触はかなりOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似た粘着感とラバーの質感でした。表からわかるようにOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)は55 gを超える超重量級ラバーですので、使いやすくなったOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)が、Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)と考えることもできそうです。またshore aのシート側とスポンジ側の差が、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも大きいので、より扱いやすいラバーになっていると予想できると思います。粘着ラバーはこの差が大きいラバーが多いのですが、Dignics 09C (ディグニクス09C)Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)など差が小さいラバーも増えてきた印象です。ドイツテイスト感が増したラバーほど、この差が小さくなり、扱いが難しくなる傾向があるように思います。

J&H H52.5の貼りと重量

 Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)に貼りました。

Jekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5)
・Sponge Thickness:2.1/MAX mm
・Speed:13.5
・Spin:15.5
・Sponge硬度:52.5°
・6,500円 + 税
・70 g (カット前) → 49 g (Virtuoso ACに貼って)

 硬いラバーなんですが、XIOMのラバーにしてはかなり軽いと感じました。個体差によって軽いものをだったかもしれませんが、この重量なら扱いやすいラインに入ってくると思います!

Jekyll &Hyde H52.5の3つの特徴

スピード性能が抜群に高い粘着テンション系ラバー
オメガVIIチャイナ影よりもスピードが抜群に出る!

 このラバー、初めはかなりOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似たラバーと思いましたが、フォアクロスのドライブ連打のときのスピード性能が抜群に高く、まるで、Dignics 64 (ディグニクス64)やBryce Highspeed (ブライスハイスピード)系の驚くようなスピード性能を体感しました。これは目が覚める速さですね!打球感はかなりOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)に似てるんですが、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも格段にスピードが速いと感じました。というか、弧線が弱い分直線的に飛ぶイメージがこのJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)だと思います。粘着テンションラバーといいながら、ここまでスピード性能の高いラバーは面白く特徴になると思いました。またスピード性能の高いスピン系テンションラバーは直線的な弾道であるために、やや下回転打ちは難しかったり、打点を落とせない感じがあります。ですがJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)は粘着ラバーらしさもあるので、下回転打ちもやりやすくて、多少打点を落としても弧線で入れやすいと感じました。現代プラボールや抗菌ボールにあうようなラバーだと思います。

ストップは抜群にとまる!

 1つ目で高いスピード性能について触れました。そうなると気になるのが、台上になりますね。実際、スピード性能に特徴のあるラバーは台上が止まりにくいということはよくあります。ですが、このJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)は台上、ピタどまりでした!初めて使ってみて一発ピタリと止められたのはかなりいい感触でした。これだけストップが止めやすいのは、まさに粘着ラバーと呼んでいいラバー性能だと思います!

回転をかけたい時にはしっかりかかる!

 スピードも出るのに、台上が止まり、回転がかけたい時にはかかる。まさに矛盾をあわせもったようなラバーといえるのが、このJekyll & Hyde H52.5 (ジキル&ハイド H52.5、J&H H52.5)というラバーでした。回転量は確かにOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が高いと感じましたが、スピード性能が高い分、想像以上の回転量に相手は困惑するような感じでした。ラリーにおいて、打点を落としてしまった時にループドライブのように回転量の多いドライブを打つことがあると思いますが、このラバーも粘着ラバーのように、ラリーのつなぎのドライブで相手のブロックをオーバーミスさせられるくらい、回転差をつけられるラバーでした。こういった使い方ができるラバーは非常に好みですね!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 思い切りくい込ませるとボールがかなり走って驚きました。めちゃめちゃ速いです。でも思い切り回転をかけると、回転もかかるんですね。この感じはかなり好みでした。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)よりも弧線は低いと感じました。弾みますが弧線はイメージに近くて打ちやすかったです。ただOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が回転量はやはり上ですね。

対下回転に対するスピードドライブ
 これは早くていいですね!走ってます!ただ、ボールはやや軽いかもしれません。ただ、地方大会レベルならこの速さでノータッチ量産だと思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ
 グリップするので、非常に止めやすかったです。良いですね!

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ
 切れますが、Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)の方が切れますね。

バックハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

チキータ

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Omega VII China Ying > Jekyll &Hyde H52.5 ≧ Tenergy 05

スピード
 Dignics 05 > Jekyll & Hyde H52.5 > Omega VII China Ying

https://amzn.to/3hz5inU

だいぶご無沙汰してしまいました

約20日ぶりの記事

 レビューを書いていなくて申し訳ありませんでした。色々と日々、記事を書いてきましたが、やはり読んでいただける記事は当たり前ではありますがレビュー記事ですよね。Tリーグの記事も書いてみましたが、やはり付け焼刃の記事はよろしくないと思いなおし、やめさせていただきました。一方でやはりレビュー記事は、注目度の高いラバーになればなるほど、のびることも再認識できました。レビュー記事の更新頻度は週一を可能な限り維持しておりましたが、やはり質の低下も生じていたので、月2回をベースにレビューを発信できたらと考えております。また記事の更新も基本は週一にしたいと思ってます。小生が書く記事を読んでいただける人、またTwitterなどで直接メールをくれる方もいらっしゃり、このブログ自体は本当に大切な無形財産だなーなんて思っております。2023年に向けて、本記事の今後の予定を発表する記事とさせてください。

今後のブログの予定

・katsuo000ブログはやっぱりレビューを中心に!

・レビュー記事のリライト (場合によっては更新したことを発信する記事も書く予定)

・レビューは月2回をメドに発信 (記事更新は週1回をメド)

以上よろしくお願いします。

直近レビューしたいラバー

 こんなにたくさんあります。今後もせっせとレビュー記事を書かせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

2022/11/22~25 Feeder Dusseldorf III

WTTフィーダー デュッセルドルフ (ドイツ)

 男子はドイツの有名選手が多数出場ですね。レベルの高い大会になりそうです。一方女子は、今年大注目の長﨑選手と張本美和選手の出場のようですね!頑張って!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/9111
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2658

日本の出場選手

男子

 ・神 巧也選手(ファースト) WR160
  ブレード: Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)
  フォア: Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)
  バック: Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)

 ・濵田 一輝選手(早稲田大学) WR383
  ブレード: Zhang Jike ZLC (張継科ZLC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・吉山 和希選手(愛工大名電付属中学) WR454
  ブレード: Harimoto Tomokazu Innerforce ALC (張本智和インナーフォースALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)
  バック: Dignics 80 (ディグニクス80)

女子

 ・長﨑 美柚選手(木下グループ)  WR42
  ブレード: Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・張本 美和選手(木下アカデミー)  WR47
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

結果

優勝
・Dimitrij Ovtcharov選手 (ドイツ)  WR9
  ブレード:Ovtcharov Inner Force ALC (オフチャロフインナーフォースALC)
  フォア:Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

優勝
・Xiaona Shan選手 (ドイツ)  WR20

レビュー Q Quality (キュークオリティー)

説明

 mizuno (ミズノ)さんの2022年の新製品、Q Quality (キュークオリティー、キューキュー)をレビューします。ミズノさんはやはり大手で判断やアクションが速く、トップ選手も使用するフラグシップラバー、Q5 (キューファイブ)や回転系の表ラバーとして、これまたトップ選手も使用するBooster SA (ブースターSA)が廃盤となるようです。ブースターSAに関しては、継承されるラバーとしてBooster JP (ブースターJP)が発売になるみたいなので良いですが、Q5についてはどうなるのか情報は出てきていないですね。特にQ5については、使用している選手が多いと思いますし、何よりフラグシップラバーですので、後継ラバーが確実に出ると予想していますが、その間が出来てしまうのかどうかが気になるところですね。

 本ページでレビューするQ Quality (キュークオリティー)は非常に人気で、欠品も相次ぐ非常に売れているラバーになります。火付け役はおそらく、元卓球王国の編集者で卓球用具については非常に詳しいゆうさんが、You tube上で絶賛したためではないかと想像します。ゆうさん曰く、Q Quality (キュークオリティー)は、まさにTenergy 05 (テナジー05)やDignics 05 (ディグニクス05)に近い打球感で、ちょうどTenergy 05 (テナジー05)とDignics 05 (ディグニクス05)の間のようなラバーと表現したことと、他のQシリーズよりも中級者以上をターゲットに価格を下げつつ、シートの耐久性を上げる、というこれで売れなきゃ何が売れるの?という要素を盛り込みまくりのラバーになります。 

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。正直公表されている情報は下の図のみになりますね。

 QQは、なんとフラグシップラバーQ5よりも高いスピン性能を持つラバーのようですね。これはシートの材質の変更によるものではないかと予想します。というのも、QQは今までのQシリーズのラバーよりも耐久性を抜群に高くしたラバーという売り込みで、発売されました。実際触ってみてもシートの変化を感じます。言葉にすると、TIBHAR (ティバー)さんのEvolution MX-P (エボリューションMX-P)のシートが今までのQシリーズ、Evolution MX-S (エボリューションMX-S)のシートがQQのシート、というようにQQのシートは非常にピンと張りがあってツヤヤかで、強い感じがしました。

 続いて硬度計になります。中級者志向のラバーということで、Q5と比較すると軽くて柔らかいラバーに仕上がっていました。バタフライさんと比較しても、重量はディグニクス05と同程度で硬さはテナジー05よりも柔らかい結果となりました。

Weightshore ashore ashore cshore c
gsheetspongesheetsponge
Dignics 09C5033.431.850.849.1
Dignics 054834.331.350.048.2
Tenergy 054732.226.844.643.3
Q Quality4830.127.840.339.5
Q55131.831.145.844.3

 硬度を比較すると、やや威力不足が心配になるラバーだと思いますが、その分扱いやすさをもったラバーがQQとなりそうですね。テナジーよりも回転がかかるのか否か、ここがポイントになりそうです。

QQの貼りと重量

 インナーラケットの970XX-KLCに貼りました。

Q Quality (キュークオリティー)
・Sponge Thickness:1.7/1.9/2.1 mm
・Sponge硬度:46°
・5,300円 + 税
・67 g(切断前) → 48 g(970XX-KLCに貼って)

 過去のQシリーズにたがわず、あいかわらずの反り返りの凄さでした。一方で今までのQシリーズ特有の臭さはなくなっており、非常に好印象でしたね。今後発売の新しいQラバーはニオイが抑えられたラバーになっていそうですね。今回主にバックで使用したレビューになります。

Q Qualityの3つの特徴

テナジーのようなくい込みの良さ!

 このラバーは抜群の扱いやすさでした。シートに張りを感じますので、スポンジが柔らかいということでしょう。今までのQシリーズと比較するとやはり硬度が柔らかいので、中間硬度のラバーに近い立ち位置のラバーになります。比較するのであれば、テナジーシリーズよりもテナジーFXシリーズやRozena (ロゼナ)の方が妥当とも感じました。他メーカーであればRasanter R48 (ラザンターR48)Rasanter R45 (ラザンターR45)Evolution EL-S (エボリューションEL-S)などになると思います。R45よりは硬く、R48と同じくらいの立ち位置と表現できると思います。R48はやや、倒れやすい粒形状でドライブ回転でボールを沈ませにくいラバーですが、QQは回転でボールを沈めやすい日本人好みのラバーになっていると思いました。

扱いやすいラバーの中で十分な回転量と球持ち

 特に気に入った点としては、球持ちの良さですね。ドイツ製ラバーやディグニクスシリーズのラバーがどうしても性能が高い分、やや球持ちを感じにくいラバーになりつつある中で、高性能かつ球持ちを強く感じられるラバーというのは刺さる人には刺さるラバーだと思います。球を持つことで、どんな技術も自信をもってスイングできると思います。

コスパ最高のテナジー

 この性能で市場価格4,000円台はかなりコスパの良いラバーだと思います。ラザンターシリーズでも4,000円台ですが、4,000円台後半でしょう。ラバーの高騰が進む中、このレベルのラバーを4,000円台前半で発売してくるあたり、ミズノさんのマーケティングレベルの高さを感じますね。これは売れるでしょう。

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打

ロングボールやラリーでのドライブ

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック

カウンタードライブ

ストップ

ツッツキ

フォアフリック

フォアサーブ

バックハンド系

軽打
 ディグニクスらしさはあまり感じませんでした。

ロングボールやラリーでのドライブ
 安定感抜群でした。ただ威力は他のトップラバーと比べるとやや落ちると感じました。

対下回転に対するループドライブ
 安定感と球持ちを感じるドライブができました。

対下回転に対するスピードドライブ
 少しくい込みがいいので、しっかり身体で振った方が入ると思います。弾みもあるラバーなので、慣れればミート気味でも入ると思います。

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 2022年発売の他のスピン系テンションラバーと比較するとくい込みがいい分、少し回転の影響を受けやすいラバーと感じました。

カウンタードライブ
 ブロックと同じく、相手の回転の影響を受けやすかったです。

ストップ
 ゆうさんもおっしゃっていましたが、やはりややボールが浮きやすいですね。これは重要なポイントだと思います。

ツッツキ
 ストップ同様にツッツキは浮きますね。この特徴は、残念ながらマイナスですね。

チキータ
 やりやすいですね!素晴らしかったです!

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Q quality ≧ Tenergy 05

スピード
 Dignics 05 > Q Quality ≧ Tenergy 05

2022/11/17~19 第33回 アジアカップ2022

第33回 アジアカップ (タイ)

 もう始まっていて本日最終日。日本勢はまだ残ってますね!難敵ぞろいなのに、素晴らしい日本代表選手です!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/8581
ITTF: https://www.ittf.com/tournament/5448/2022/ittf_attu_asian_Cup/

日本の出場選手

男子

 ・張本 智和選手(IMG)   WR5
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・宇田 幸矢選手(明治大学)  WR23
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

女子

・伊藤 美誠 選手(スターツ)  WR5
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1 (ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

 ・早田 ひな選手(日本生命)  WR6
  ブレード: Hina Hina H2
  フォア: キョウヒョウ(特注)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

結果

男子

優勝

 ・張本 智和選手(IMG)   WR5
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

女子

優勝 

2022/10/31~11/6 Contender Nova Gorica

WTTコンテンダー ノヴァ ゴリツァ (スロベニア)

 もう終わってしまいました汗。篠塚選手、2冠おめでとうございます!バックを09Cにかえたことが結果につながったのでしょうか。バックに09Cは今後流行るかもしれませんね!

JTTA: https://jtta.or.jp/tour/8599
WTT: https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2589

日本の出場選手

男子

 ・篠塚 大登選手(愛知工業大学)  WR44
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・戸上 隼輔選手(明治大学)  WR46
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・及川 瑞基選手(木下マイスター東京)  WR118
  ブレード: Viscaria Super ALC(ビスカリア スーパーALC)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大)  W119
  ブレード: Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)?
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・神 巧也選手(ファースト) WR159
  ブレード: Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)
  フォア: Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)
  バック: Rakza Z Extra Hard (ラクザZエキストラハード)

 ・濵田 一輝選手(早稲田大学)
  ブレード: Zhang Jike ZLC (張継科ZLC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

女子

 ・小塩 遥菜選手 (JOCエリートアカデミー / 星槎)

 ・長﨑 美柚選手(木下グループ)  
  ブレード: Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

結果

男子

優勝 篠塚 大登選手(愛知工業大学)  WR44
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

女子

優勝 Shin Yubin選手(韓国) 

2022/11/12~13 2022全農CUP TOP32船橋大会

全農CUP TOP32船橋大会

 またまたまた「2024パリオリンピックシングルス選考ポイント」の対象大会です!今年2回目の全農カップになります。一卓人として、どの選手も悔いのないように頑張ってほしいです!今回なんと、日本代表として第一線で活躍してきた丹羽孝希選手が出場辞退となりました。丹羽選手は、国際大会からの引退を発表されました。坂本コーチと頑張っていて、もう一度オリンピックと、期待していましたが、なかなか結果が出なかったことが大きかったみたいです。それでも輝かしい実績と国内大会には是非是非参加して元気な姿を見せてほしいですね!

 台風の目になりそうなのが、海外で結果を出してきている篠塚選手ですね。実際第1回パリオリンピック選考大会では、第一シードの戸上選手に勝利しています。トーナメントなので、負けたら終わりということで、運も確実にあるでしょうね。

JTTAからの情報: https://jtta.or.jp/tour/9128

2024パリオリンピックシングルス選考ポイント: https://jtta.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2021/09/13184032/20210911-selection-Criteria-point-single.pdf

参加者の選出方法

 ちなみに既に「第3回パリオリンピック選考会 (Road to Paris) 」の日程なども↓のように決まってきているみたいです。

概要

・開催日:2022年11月12日(土)、13日(日)
・会場:千葉県 船橋アリーナ
・競技種目:男女シングルス(男子32名・女子32名、トーナメント方式 全試合7ゲームマッチ)
・試合スケジュール(予定): 11月12日(土)11月13日(日)

出場選手

男子

 ・戸上 隼輔選手(明治大学)  
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・渡部 民人選手(星槎中学校)
  ブレード: Harimoto Tomokazu Inner Force Super ZLC (張本智和インナーフォースSZLC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 80 (ディグニクス80)

 ・中村 煌和選手 (愛工大名電高校)
  ブレード: Zhang Jike ZLC (張継科ZLC)
  フォア: Dignics 80 (ディグニクス80)
  バック: Dignics 80 (ディグニクス80) 

 ・松下 大星選手(クローバー歯科カズピッズ)
  ブレード:特注アリレートカーボン日ペン/反転式 (張継科ALCブレード)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・吉山 僚一選手(愛工大名電高校) 
  ブレード: Ma Lin Extra Special(馬琳エキストラスペシャル)
  フォア: Rakza X (ラクザX)
  バック: Rakza 7 (ラクザ7)

 ・前出 陸杜選手(高田高校) 
  ブレード: Altius Outer (アルティウスアウター) (中国式)
  フォア: Q5 (キューファイブ)
  バック: Q Quarity (キュークオリティー)

 ・谷本 拓海選手(神戸市立兵庫中学校)  

 ・曽根 翔選手(T.T彩たま)  
  ブレード:ZX-GEAR OUT (ゼクスギアアウト)
  フォア:V>15 Extra (V>15エキストラ)
  バック:V>15 Extra (V>15エキストラ)

 ・松島 輝空選手(木下アカデミー)  
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・持田 陽向選手(愛工大名電中学校)  

 ・吉村 和弘選手(個人) 
  ブレード: ZX-GEAR OUT (ゼクスギアアウト)
  フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)?
  バック: V>20 Double Extra (V>20ダブルエキストラ)

 ・有延 大夢選手(琉球アスティーダ)  
  ブレード:特注 (アリレートカーボンシェーク)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・田中 佑汰選手(愛知工業大) 
  ブレード: Inner Force Layer ALC(インナーフォースレイヤーALC)?
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・濵田 一輝選手(早稲田大学)
  ブレード: Zhang Jike ZLC (張継科ZLC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・平塚 健友選手(フェニックス卓球クラブ)  

 ・木造 勇人選手(個人)
  ブレード: Viscaria (ビスカリア)
  フォア: キョウヒョウIIIブルースポンジ
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・篠塚 大登選手(愛知工業大学)  
  ブレード: Zhang Jike ALC(張継科ALC)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・高橋 航太朗選手(実践学園高校)
  ブレード: Fortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)
  フォア: Q5 (キューファイブ)
  バック: Q Quarity (キュークオリティー)

 ・坂井 雄飛選手 (愛工大名電高校)
  ブレード: Viscaria (ビスカリア)
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

 ・鈴木 颯選手(愛工大名電高校) 
  ブレード: Original True Carbon(オリジナルトゥルーカーボン)
  フォア: Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)
  バック: Blue Storm Z1 Turbo(ブルーストームZ1ターボ)

 ・横谷 晟選手(愛知工業大学)  
  ブレード:Viscaria (ビスカリア)?
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)?
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・龍崎 東寅選手(三井住友海上火災保険株式会社) 
  ブレード: Inner Force Layer ZLC (インナーフォースレイヤーZLC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・月原 弘暉選手(愛工大名電中学校)

 ・吉村 真晴選手(個人) 
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・及川 瑞基選手(木下グループ)  
  ブレード: 特注Super ALC
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・岡本 翼選手(木下アカデミー)

 ・薜 大斗選手(遊学館高校)

 ・谷垣 佑真選手(愛知工業大) 
  ブレード: Viscaria (ビスカリア)?
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 80 (ディグニクス80)?

 ・宇田 幸矢選手(明治大学)  
  ブレード: 特注 ZL カーボンシェーク / インナーファイバー
  フォア: Dignics 05(ディグニクス05)
  バック: Dignics 09C (ディグニクス09C)

 ・英田 理志選手(愛媛県競技力向上対策本部)  
  ブレード: 正宗 (Masamune)
  フォア: Rakza 7 (ラクザ7)
  バック: Rising Dragon (翔龍)

 ・大野 颯真選手(木下グループ)

 ・張本 智和選手(IMG)  
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

女子

・伊藤 美誠 選手(スターツ) 
  ブレード:Mima Ito Carbon(伊藤美誠カーボン)
  フォア:Fastarc G-1 (ファスタークG-1)
  バック:Moristo SP(モリストSP)

 ・由本 楓羽選手 (香ヶ丘リベルテ)
  ブレード: Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Tenergy 05 (テナジー05)

 ・白山 亜美選手(明徳義塾高校)

 ・竹谷 美涼選手 (貝塚第二中学校)

 ・横井 咲桜選手 (四天王寺高校)
  ブレード: Timo Boll ALC (ティモボルALC)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・安藤 みなみ選手(トップおとめピンポンズ名古屋) 
  ブレード: ZX-GEAR IN (ゼクスギアイン)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: アタック8L粒

 ・面手 凛選手(山陽学園中学校)

 ・平野 美宇選手(木下グループ)  
  ブレード: Viscaria (ビスカリア)
  フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・芝田 沙季選手(ミキハウス) 
  ブレード: Hurricane Long V (キョウヒョウ龍5)
  フォア: キョウヒョウIII国狂ブルー
  バック: キョウヒョウ特注(紅双喜、特注)

 ・佐藤 希未選手(貝塚第二中学校)

 ・赤江 夏星選手 (香ヶ丘リベルテ)
  ブレード: Harimoto Tomokazu Inner Force ZLC (張本智和インナーフォースZLC)
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)

 ・大藤 沙月選手(四天王寺高校) 
  ブレード: Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア: キョウヒョウIII国狂ブルー
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・佐藤 瞳選手(ミキハウス)  
  ブレード: 剛力男子
  フォア: キョウヒョウIII国狂ブルー
  バック: 粒高(薄)

 ・黒野 葵衣選手(早稲田大学)

 ・牧野 里菜選手(遊学館高校)

 ・長﨑 美柚選手(木下グループ)  
  ブレード: Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア: Tenergy 05(テナジー05)
  バック: Dignics 05(ディグニクス05)

 ・早田 ひな選手(日本生命) 
  ブレード: Hina Hina H2
  フォア: キョウヒョウ(特注)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・高橋 青葉選手 (TIT)

 ・井 絢乃選手(中国電力)

 ・野村 萌選手(デンソー)

 ・張本 美和選手(木下アカデミー)  
  ブレード:Harimoto Tomokazu Inner Force ALC(張本智和インナーフォースALC)
  フォア:Dignics 05(ディグニクス05)
  バック:Dignics 05(ディグニクス05)

 ・枝廣 愛選手(中央大学)

 ・松島 美空選手(京都カグヤライズ)  
  ブレード: 合板シェーク
  フォア: Dignics 09C (ディグニクス09C)
  バック: Tenergy 80 (テナジー80)

 ・加藤 美優選手(吉祥寺卓球俱楽部) 
  ブレード: Inner Force Layer ZLC (インナーフォースレイヤーZLC)
  フォア: Tenergy 80 (テナジー80)
  バック: Tenergy 80 (テナジー80)

 ・橋本 帆乃香選手(ミキハウス)  
  ブレード: 剛力男子
  フォア: キョウヒョウIII国狂ブルー
  バック: 粒高(薄)(ドナックル?)

 ・吉本 はな選手 (貝塚第二中学校)

 ・南波 侑里香選手(トップおとめピンポンス名古屋)
  ブレード: Fortius FT (フォルティウスFT)
  フォア: Q5 (キューファイブ)
  バック: ブースターSA(厚)

 ・木原 美悠選手(JOCエリートアカデミー/星槎) 
  ブレード: Fire Fall VC (ファイヤーフォールVC)
  フォア: V>15 Extra (V>15エキストラ)
  バック: VO>102(2.0 mm)

 ・森 さくら選手(日本生命
  ブレード: Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)
  フォア: Tenergy 05 Hard(テナジー05ハード)
  バック: Tenergy 05(テナジー05)

 ・小塩 遥菜選手 (JOCエリートアカデミー / 星槎)

 ・篠原 夢空選手(香ヶ丘リベルテ高校)

 ・石川 佳純選手(全農)  
  ブレード: 特殊素材シェーク(ビスカリア?)
  フォア: キョウヒョウIII国狂ブルー
  バック: 裏ソフト(Tenergy 05(テナジー05)?)

結果

男子1回戦

男子2回戦

男子準々決勝

男子5-8位決定戦

男子準決勝

男子3-4位決定戦

男子決勝

女子1回戦

女子2回戦

女子準々決勝

女子5-8位決定戦

女子準決勝

女子3-4位決定戦

女子決勝

レビュー Hammond Z2 (ハモンドZ2)

説明

 Nittaku (ニッタク)さんの2022年の新商品、Hammond Z2 (ハモンドZ2)をレビューします!あの日本一売れているラバー、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)を、公表性能値で超えるラバー、Hammond Z2 (ハモンドZ2)ですね!Nittaku (ニッタク)さんの2022年春のパンフレット、卓球王国やYou tubeなどでの宣伝広報を見て、Hammond Z2 (ハモンドZ2)への本気度が伝わってきました。「落としてたまるか! I’ll Never Drop it Down!」の広告をたくさん見たのではないでしょうか。Nittaku (ニッタク)さんの2022年パンフレットからの説明文になります!

”落ちない”から打ち負けない

 ”赤”をまとった「バルクヘッドスポンジ」は、隔壁が強く、エネルギーロスを軽減、反発力を強化。天然ゴム比率が高い「ナチュラルリッチシート」は、薄くとらえても”落ちない”のが魅力。相手の回転を利用したカウンター、台から離れても相手のコートに深く突き刺さるドライブを武器に打ち合いを制す!

 ニッタクを象徴する”赤”の「バルクヘッドスポンジ」。ゴムシート密度が大きい「ナチュラルリッチシート」

Nittaku 2022年春パンフレットより

 、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)も、グリップ力が強くて多くのトップ選手が使うラバーですが、ドイツ製ラバーのためか、シートが厚くて硬い分、チップしやすいというイメージがある人もいるかもしれません。スポンジ厚さMaxが発売されて、チップはしにくくなりましたが、落とすというのはいいイメージはありません。そのイメージを払拭するような宣伝広告になりますね。評判も悪くないようで、非常に期待の試打になりました。

性能値

 公表性能値を比較してみましょう。

SpinSpeedSponge硬度Price
Hammond Z2
ハモンドZ2
13.0016.0040.06,800 + tax
Fastarc G-1
ファスタークG-1
12.5015.0037.56,300 + tax
Fastarc P-1
ファスタークP-1
12.2515.5037.56,300 + tax
Sieger PK50
ズィーガーPK50
12.7514.7540.05,000 + tax
Hurricane III National Rubber Blue Sponge
キョウヒョウ国狂ブルー
15.0014.7542.515,000 + tax
Hurricane Pro III Turbo Blue
キョウヒョウプロ3ターボブルー
15.0014.7550.06,300 + tax
Hurricane Pro III Turbo Orange
キョウヒョウプロ3ターボオレンジ
15.0014.7545.06,000 + tax

 あのFastarc G-1 (ファスタークG-1)よりもスピンもスピードも高い性能を持つのがHammond Z2 (ハモンドZ2)になっていますね。キョウヒョウ系のラバーと比べると少し回転性能に劣りますが、キョウヒョウは粘着ラバーです。ハモンドZ2の前にはSieger PK50 (ズィーガーPK50)も発売されましたが、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)を超えるラバーではありませんでした。今回、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)を超えることを明示して発売されたハモンドZ2は、期待を持ってしまいますね。ただし、ラバーの値段も500円高くなっています。このあたり、どのように評価されるか、市場の動向も楽しみですね。続いて、硬度計で計った硬さを比較してみましょう。

Weightshore ashore ashore cshore cshore ashore c
gsheet sidesponge sheetsponge sidesheet-spongesheet-sponge
Dignics 09C5033.431.850.849.11.61.7
Dignics 054834.331.350.048.22.91.8
Tenergy 054732.226.844.643.35.41.3
Hammond Z24932.230.643.242.21.61.0
Fastarc G-1 Max4928.926.442.339.82.52.6

 Hammonde Z2 (ハモンドZ2)は、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)と同じ重さで、硬さだけが硬くなったラバーということで、Fastarc G-1 (ファスタークG-1)ユーザーが非常に移行しやすいラバーといえそうな値となりました。このあたりは、意識していそうですね。一方でFastarc G-1 (ファスタークG-1)を使用するトップ選手があまり移行していないようで、このあたりは影響しそうな気がしています。Fastarc G-1 (ファスタークG-1)ユーザーで有名な選手は、女子トップ選手の伊藤美誠選手や男子では森園政崇選手が有名ですが、こういったトップ選手がFastarc G-1 (ファスタークG-1)からハモンドZ2へ移行しないのは、なぜか。トップ選手の感覚はわかりませんので、想像の域を出ることはないですが、やはりFastarc G-1 (ファスタークG-1)には他のラバーにはない味があるのかもしれませんね。

Hammond Z2の貼りと重量

 今回Hammond Z2 (ハモンドZ2)は、Alnade Inner (アルネイドインナー)に貼りました。

Hammond Z2 (ハモンドZ2)
 ZCセットチャージ
・Sponge Thickness:中/厚/特厚/MAX mm
・Speed:16.00
・Spin:13.00
・Sponge硬度:40.0°
・6,800円 + 税
・69 g(切断前) → 49 g (Alnade Inner (アルネイドインナー)に貼って)

 貼りあがり重量は49 gと一般的な重さでした。あけるとシートに強いテンションがかかっていて、反りあがっていました。今回主にバックで使用しています。

Hammond Z2の3つの特徴

日本製だけどドイツ製ラバーのようにカウンターがやりやすい!

 2021年の終わりから2022年にかけて、ドイツ製ラバーが非常に日本製ラバー (要はTenergy 05 (テナジー05))に非常に近づきました。その中で、Nittaku (ニッタク)さんの新製品として発売されたHammond Z2 (ハモンドZ2)は、日本製ラバーなのにいい意味でドイツ製ラバーらしさ、相手のドライブに負けない攻撃的なラバーでした。テンションも強いので、強く弾む感じもあり、攻撃的なラバーだと感じました。タイミング的にも、Tenergy 05 (テナジー05)よりもDignics 05 (ディグニクス05)を意識しているような使い心地でした。要はDignics 05 (ディグニクス05)に似た強い弾みと回転性能のあるラバーだということです。Fastarc G-1 (ファスタークG-1)はいいラバーですが、ハモンドZ2の方が弾みも強く、ドライブが突き刺さると同時に、カウンターも打ちやすく、攻撃的で非常に好みだと感じました。

イカついパワフルなドライブ!

 インパクトの強い「落としてたまるか!」のフレーズから、シートの強いスピンテンション系のラバーをイメージする人が多いと思うのですが、思ったよりドライブがパワフルでイカついと感じました。バックハンドで使用しましたが、重く感じた分、非常に攻撃的で相手のドライブにも負けにくく、悪い点がみつからなかったです。少しシートの粒がわかるくらいテンションがかかっている分、ちょっとツッツキが飛び出るイメージがありましたが、ここは慣れで対応可能だと思います。チキータやバックハンドドライブも非常に安定感があってネットミスよりもオーバーミスが多かったと感じたところからも「落としてたまるか!」を体現しているラバーだと感じました。弧線の強さはDignics 05 (ディグニクス05)の方が強いのですが、ラバーがDignics 05 (ディグニクス05)ほど硬くはないので、しっかりボールをグリップできてチキータやバックハンドドライブが非常にやりやすく感じました。ただ、ボールを持っている感が少し弱いので、このあたりは得手不得手が出そうなイメージですね。こういった特徴もDignics 05 (ディグニクス05)らしさを感じました。

いい意味でDiginics (ディグニクス)の廉価版!

 値段も考慮すると、Dignics (ディグニクス)の廉価版という表現をしても良いのではないかと思いました。どこまで意識しているかわかりませんが、スポンジの色、シートの粒形状など、Dignics 05 (ディグニクス05)に似ていると感じました。今後ハモンドZシリーズのようなラバーが登場するかもしれませんが、ディグニクスの中でもDignics 05 (ディグニクス05)Dignics 80 (ディグニクス80)に近いラバーという認識で良いと思います。ディグニクスシリーズの性能を高く評価するのであれば、このラバーを高く評価するのではないかと思います。まだ、バタフライさんからディグニクスシリーズの廉価版が発売されていない今、かなり良い選択肢ではないかと思いますね!

各技術レビュー

フォアハンド系

軽打
 特に違和感なかったです。ただ抗菌ボールで打ったためか、少し威力がないようにも思いました。

ロングボールやラリーでのドライブ
 全然違和感なく使えました。Omega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)と比べるとやはりスピード性能が高く、回転性能は劣る、という感じでした。

面を開いたドライブ

対下回転に対するループドライブ
 思ったより打ちにくかったです。ディグニクスっぽさがあるという表現が正しいと思います。慣れるとディグニクスよりも弧線は弱いので、扱いやすいと感じました。

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 これはよかったです。相手のボールに負けないんですよね。この感じのラバーは好みです。

カウンタードライブ
 やりやすかったです。

ストップ

ツッツキ
 少し飛び出すと感じました。

フォアフリック

フォアサーブ

バックハンド系

軽打
 やや重たいと感じつつも、ボールが早くて良かったです。

ロングボールやラリーでのドライブ
 ボールがイカつくてかなり驚きました。これはありですね。もし欠点を挙げるならFastarc G-1 (ファスタークG-1)の方が、ボールが荒れやすく、Hammond Z2 (ハモンドZ2)の方がボールが揃いやすいかもしれません。

対下回転に対するループドライブ
 ループドライブも打ちやすかったです。Dignics 05 (ディグニクス05)と比べると少し回転量が弱い気もしましたが、抗菌ボールの影響が出ているかもしれません。

対下回転に対するスピードドライブ

カーブ/シュートドライブ

ブロック
 非常にやりやすかったです。回転に負けない硬さを感じました。

カウンタードライブ
 やりやすいと感じました。シートが強いからかなと感じます。

ストップ

ツッツキ
 少し弾みが強いと感じやすかったです。テンションの強いラバーだからだと思います。

チキータ
 ネットミスがほとんどなかったです。良くボールを持ち上げてくれて使いやすかったです。

他ラバーとの比較(あくまでも個人の感想)

回転量
 Dignics 05 > Hammond Z2 ≧ Fastarc G-1

スピード
 Dignics 05 > Hammond Z2 > Fastarc G-1

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