インナー×リンバ材系の特徴として、球持ちの良さ=安定感は高いものの、強打や決定打の質が落ちやすく、引きつけ→インパクトの操作が難しく感じる場面が多くありました。特に薄く当てるドライブが主体の自分にとっては、「持ちすぎて飛ばない」「打ち切るには筋力や踏み込みが必要」といった印象です。 インナー×コト材系のMa Lin Carbon (馬林カーボン)やLiberta Glorious (リベルタグロリアス)、Tornado King Power (トルネードキングパワー)といったブレードも試しましたが、インナー特有の打球時の安定感と引き換えに、攻撃時の鋭さが損なわれる感覚は拭えませんでした。やはり、アウターZLC × コト材 × 薄板という構成が、今の自分には最適だと感じています。
最新のHybrid K3 (ハイブリッドK3)、Hybrid K2 Pro (ハイブリッドK2プロ)、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を貼った際に気づきましたがTibhar (ティバー)さんのラバーは硬度の硬いProを冠したラバーでも重量が重いということはないんですよね!前回のHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)とその中間硬度のHybrid MK (ハイブリッドMK)も重量差はほとんどありませんでした。もちろん、硬度計で測った硬度はHybrid MK(ハイブリッドMK)よりもHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)の方が硬かったです。この技術って凄いなーと思いますね。本題のHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)に着目すると、総じて硬度に相当するshore cの結果を確認すると、TIBHAR (ティバー)さんのラバーの中でやはり最も硬い結果となりました。2025年現在最もTIBHAR (ティバー)さんのラバーで硬いラバーがHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)と明言できそうですね。また誤差かもしれませんが粘着テンションラバーらしく、スポンジ側からの計測値の方が大きくなりました。ただShore aではシート側の方が硬いので、誤差は否めません。数値もかなり僅差ですので、非常にテンションラバーに近い出来のラバーがHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)と言えそうです。実際試打した感覚からもかなり飛距離が出しやすいラバーでしたので、感覚的にはハードなテンションよりラバーと位置付けています。スピードや飛距離は出るが安定感と弧線を粘着ラバーらしさで引き出していて、癖球は少ないといえると思います。
ハイブリッドK3プロの貼りと重量
かなり気になったので当時のメインに近い構成でフォアラバーとしてまずは試しました。またラケットには気になっていた上板硬めのインナーカーボンラケット、Maple S Inner (メイプルSインナー)に貼りました。ブレード面積のスペックは158 × 150 mmになりますのでやや広いですが、最近のインナーラケットではありえるブレード面積だと思います。
Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ) 粘着系テンション OFF+ ・Sponge Thickness:2.0/max mm ・Speed:125 ・Spin:130 ・Control:90 ・Sponge硬度:55° ・8,100円 + 税 ・73-4 g → 51 g(Maple S Inner (メイプルSインナー) (158 × 150 mm)に貼って)
katsuo000はフォアで使った時に相手のコートで沈むと感じられるかは、重要なポイントです。下からスイングを開始しても相手コートで弧線を描いてボールが沈むイメージが持てるか、は試打のときに良く確認します。Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)はしっかり相手コートで沈むイメージを感じられました。特に中陣に下げられた際に、下回転打ちと同じようなバックスイングで思い切り回転を掛けても相手のコートへオーバーせずに入るかどうか、が一つの基準です。中陣から下回転打ちと同じ打ち方でしっかり回転をかけて強烈な回転で相手コートへ打てる感覚を感じられたのは良かったですね!テンションラバーやオールバタフライで構成したラケットだと、下回転打ちと同じバックスイングで中陣からドライブを打つと十中八九オーバーしますね。しかしHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)および中国粘着系のラバーはしっかり相手コートに入る感覚があります。そしてこの打ち方で中陣からドライブが打てると回転量やスピードをコントロールしやすいので得点しやすいパターンが得られます。ラバー重量を抑えたいならJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)よりもHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を推します!
バックハンドでも十分に使える粘着テンション!
今回Zhang Jike ZLC (張継科ZLC)のバック面にHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)を貼って試してみました、感触良かったです!回転も良くかけられるし、相手のロングボールに対してあわせるだけで質の高いドライブ返球ができると感じました。自分の実力を考慮するとおそらくHybrid K3 (ハイブリッドK3)の方が扱いやすさは上だと思いますが、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)でも硬さが気になる、ということはほとんど感じませんでした。バックラバーとしての選択肢も広げる事実は良い選択肢を提供していると思います。むしろバックで使用するラバーにドライブなどで癖球を期待する方がなかなか稀有だと思います。スピン系テンションラバーに近くて、高い回転性能や安定感を求めるならHybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は良い選択肢となると思います!
面を開いたドライブ Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)は面を開いて打つ方がスピードドライブが安定しますし決まるイメージです。一方Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は弾きやすいので個人的には面を開くと制御が難しいと感じました。スピン系テンションぽくなるので、制御するなら寝かしてドライブする方が安定はさせやすいと思います。
対下回転に対するループドライブ 最近katsuo000はラケットによってループドライブのやりやすさが決まると感じており、Maple S Inner (メイプルSインナー)は比較的やりやすいと思います。板厚が薄くて硬い上板のラケットがやはりやりやすく、つまりZhang Jike ZLC (張継科ZLC)がやりやすいですね。強いインパクトの時の方が回転がかかる感じがあるので、とにかく板厚が薄くて飛距離が出にくいラケットでループドライブした方が質は高いと思います。 Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)も高い回転量と質の高いループドライブを得られるラバーですが、飛び出しも結構あるラバーだと思います。Dignics 09C (ディグニクス09C)はシートが硬く、ループドライブにもクイックネスが必要なイメージで時間を補えるループはやや難しいイメージですが、Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)やJekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)はシートがDignics 09C (ディグニクス09C)系のラバーよりは柔らかめなのでソフトに打球しつつボールとの接触時間を長くして回転量を得るような打ち方も比較的やりやすいと思います。
対下回転に対するスピードドライブ Hybrid K3 Pro (ハイブリッドK3プロ)は結構ぶつけに行った方がスピードは出しやすいのですが、反発で飛び出してしまう前に回転もかけたいと思うと身体を上手に使った回転運動で打つ必要があると思います。スピードドライブは個人的には、スピン系テンションラバーのようなイメージで打った方がやりやすかったです。粘着ラバーのような打ち方をしようとしても自分のスイングスピードでは遅くてその特徴を得られるとは感じませんでした。
実は現在のTibhar (ティバー)さんのスピン系テンションの中でスピード性能、回転性能、コントロール性能の3つが最もバランスされているラバーがHybrid MK Pro (ハイブリッドエムケープロ)になりますね。バランス系ラバーではありますが、硬度は51°と硬いので、硬度で使用者が分かれるラバーと考えられます。もちもちした打球感でTenergy 05 Hard (テナジー05ハード) Made in Germayの立ち位置ととらえられるラバーといえると思います。
かなりモチモチですね!昨今では、Dignics (ディグニクス)シリーズのようにシートもスポンジも硬いラバーが多く出回っている印象がありますが、このHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)は硬度の硬い51度のプロでもモチモチを感じるシートでした。スポンジはやや硬さを感じますがボールが上に上がるので、普段使うラバー次第で全然扱いやすいと感じるラバーだと思います。まさにTenergy (テナジー)のような、くい込みの良さと弾力のあるラバーで、しっかりボールを掴んで相手のコートに投げられるようなラバーとなっていますね!普段Dignics 05 (ディグニクス05)を使っていて比較しながら使ったので、むしろHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)は球持ちと使いやすさを感じるラバーでした。またモチモチでくい込みが良いのでしっかりぶつけるとDignics 05(ディグニクス05)よりも気持ちの良い高い打球音でボールが走る、そんなラバーがHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)でした。
2. もっちもちだけどぶつけるとしっかりミートも可能!
もちもちしているので、柔らかい中国製粘着ラバーのような球持ちを感じられると思うのですが、ぶつけるとミートが可能で、テンションラバーらしさが際立ちます!しかも硬めのドイツ製ラバーらしくぶつけた方が飛距離もスピードも出しやすく、スピン系テンションラバーらしさも際立つと感じました。強いインパクトでタイミング良く打てれば、かなり爽快なドライブが打てますね!自分のバックハンドの技量ではなかなか難しかったですが、ボールが上に上がって飛距離が出すぎる感じがあったので、ドライブも回転よりもスピード重視で打てると感じましたね!試打前のイメージはTenergy 05 Hard (テナジー05ハード)と思っていたHybrid MK Pro (ハイブリッドMKプロ)ですが、Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)よりもくい込みが良く、扱いやすさのあるラバーだと感じましたね。Tenergy 05 Hard (テナジー05ハード)よりもくい込みが良い分、回転量はおちるかもしれませんが、中陣や後塵でしならせてドライブをかけた際はエグいドライブが打てる感じがありました。
2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!) 相反するパフォーマンスを1つのラバーに ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。 Jekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)には大きな種類としてH、V、X、Z、Cの全5種類の種類があり、さらに高度が硬いものと柔らかいものがあるようで10種類くらいを想定したラバーシリーズのようです。そしてJekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)、Jekyll & Hyde C55.0 (ジキル&ハイドC55.0)およびJekyll & Hyde C Series (ジキル&ハイドCシリーズ)はハイエンドラバーであり、高額でカスタマイズされたラバーとなっているみたいですね。さて、各アルファベットはそれぞれ次のような意味、ネーミングになっています。各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦 (VはVelocity?) X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様 C series Sticky (Cシリーズ): 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー (CはChina)
メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズになりますね。コンセプトは相反する性能を併せ持つラバーシリーズです。XIOM (エクシオン)のフラグシップとしてJekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)が上位シリーズの位置づけのようです。このあたり、ラバーの種類が多いからこそできるのかもしれませんね。
やはり硬度で比較すると見えてくるものがあるような気がしますね。Jekyll & Hyde C57.5 (ジキル&ハイド C57.5)はOmega VII China Ying (オメガVIIチャイナ影)にならぶ、かなり硬いラバーであることが良くわかると思います。特にスポンジが硬いですね。軽いのに硬い、ということで品質の高いスポンジとシートであるのだと思います。これはかなり期待できますね!
回転量を求める場合、Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)ですら、板厚5.7 mmです。板厚を薄くすれば、回転量を得やすくなると思いますが、5.7 mmよりも薄くすると威力や中陣からのスピード不足を感じやすくなるだろうなーと思います。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)でもたまにスピード不足や威力不足を感じやすくて、これ以上の威力の低下は嫌だと思いました。つまり、これ以上板厚を薄くできないわけですね。そこで考えられる策は上板を硬くすることが考えられると思います。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)の上板はLimba (リンバ)なんで、Limba (リンバ)よりも硬い木材をもちいたラケットの探索が挙げられるかなーと思います。代表的な木材はやはりKoto (コト)を採用したラケットになるでしょう。上板Koto (コト)でInner Aramid Carbon (インナーアラミドカーボン、インナーAC)のラケットとなるとこだわって使っていたTornado King Power (トルネードキングパワー)が候補になります。ただTornado King Power (トルネードキングパワー)は上板が硬くてバックが不安定でした。難しかったですね。上板Koto (コト)はやはり硬くて難しいんですよね。使うとなると色々と躊躇しちゃいます。結構使い込みましたがやはり扱い切れない感じがあり、諦めました。またTornado King Power (トルネードキングパワー)は廃盤ラケットで、数回ぶつけたりしていますが、破損すると替えもないので、結構怖かったりもしました。ということで、上板硬めのラケットで類似でかつ販売されているラケットをカタログで探したりもしました。本仕様まで至っていないものの上板硬めでTornado King Power (トルネードキングパワー)に近くて、良いと感じたラケットがLiberta Glorious (リベルタグロリアス)ですね。このラケットはほぼTornado King Power (トルネードキングパワー)に近く、威力は申し分なし、ただ使い込んでいかないと扱いきれるとは思えないラケットでもあり、やはり躊躇してしまいました。上板硬めのラケットってやはり難しいんですよね。そこでブランドとして良かったRally Ace (ラリーエース)さんのラケットが次に気になりました。それがMaple S Inner (メイプルSインナー)になりますね。Maple (メイプル)材はGoogle (グーグル)で調べるとKoto (コト)に近い密度でもある木材のようでした。Rally Ace (ラリーエース)さんということもあり、結構期待して試打しました。実際Maple S Inner (メイプルSインナー)はかなり良いラケットで本職仕様でも全然ありといえるかなり良いラケットでした。ただ届いたラケットが軽量で、また板の硬さもLimba (リンバ) ≤ Maple S (メイプルS = メイプル柾目) < Koto (コト)、と感じそのまま回転量もLimba (リンバ) ≤ Maple S (メイプルS = メイプル柾目) < Koto (コト)、と感じました。やはり威力不足を感じてしまったわけですね。かなり良かったですけどね。
フォアハンドドライブを打つとき、今の上板Limba (リンバ)だと安心感は随一なのですが、やはり柔らかすぎると感じることが多いんですね。思い切り打ち込んでもラケットの柔らかさをどうしても感じざるを得ない感じです。上板Limba (リンバ)は操作性の面では最高で本当にいいんですが、やはり威力を求めると、AC (アラミドカーボン)よりも硬いZLC (ザイロンカーボン)系と組み合わせるか、あるいは板厚を厚くするか、になると思います。板厚を増やすとなるとFortius FT ver. D (フォルティウスFT ver. D)かFortius FT ver. D RE (フォルティウスFT ver. D RE)が挙げられるますが、この7枚合板+アウターDual Web (デュアルウェブ)のラケットは板厚6 mm以上ということもあり、飛距離が出すぎて回転量がやや落ちると感じました。どうすれば。。。ということで最後の頼みで注目したのは、上板Koto (コト)と上板Limba (リンバ)の両方を持った異色のラケット、OSP (オーエスピー)製のVario (ヴァリオ)シリーズのラケットです。
Vario+AC (ヴァリオ+AC) ブレード厚さ: 6.0 mm ブレードサイズ: 158 × 150 mm ブレード構成: Koto (1) / AC (2) / ? (3) / ? (4) / AC (5) / ? (6) / Limba (7) Koto+Outer AC / Limba+Inner AC Virtuoso AC (ヴィルトーソAC) ブレード厚さ: 5.65 mm ブレードサイズ: 158 × 150 mm ブレード構成: Limba (1) / ? (2) / AC (3) / ? (4) / AC (5) / ? (6) / Limba (7) Limba+Inner AC
Limba Inner (リンバインナー)の特徴でもやはり触れましたが、板厚5.6 mmは、かなり薄い運類になると思います。これはトップのトップ層よりも一般層を意識した扱いやすい、思い切り打ってもオーバーミスしづらい板厚ではないかと思いますね。相当厚くぶつけて初めてカーボンの音が鳴る感じですね。板厚5.6 mmは、かなりおさまりが良いです。飛距離が出にくいです!張本智和インナーフォースALCやReinforce AC (リーンフォースAC)、オフチャロフインナーフォースALC、サイバーシェイプカーボンなどのインナーラケットは、下がった時に飛距離が出にくいということもあるためか、6.0 mm以上のブレード厚さになります。個人的には下がった時には楽ですが、少し弾み過ぎるようにも感じるラケットですね。やはり板厚6 mmとなると7枚合板などと同じくらいの板厚にもなってくるので飛距離がでますね。ここら辺は好みだと思いますが、katsuo000はブレード厚さは薄いのが好みなので、Maple S Inner (メイプルSインナー)のブレード厚さ5.6 mmはかなり気に入りました。
2 IN 1 (Dual Max / 氷と炎の融合!) 相反するパフォーマンスを1つのラバーに ジキル&ハイド それは、互いに相反する要素が1つの個体に入っていることを意味する。飛び出しの速さとコントロール、スピンと打球速度は、互いに逆ベクトルの要素であり、その両方を同時に満たすラバーを作ることは難題だ。今回私たちは、ディープラーニングを基にしたCYCLOIDテクノロジーを中心に、新時代のデジタル技術を活用。これらの相反する要素を1つの調和した作品に統合し、驚くべき新商品を誕生させた。 Jekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)には大きな種類としてH、V、X、Z、Cの全5種類の種類があり、さらに高度が硬いものと柔らかいものがあるようで10種類くらいを想定したラバーシリーズのようです。ただし、Jekyll & Hyde Z52.5 (ジキル&ハイドZ52.5)、Jekyll & Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)はハイエンドよりのラバーであり、高額かつカスタマイズされたラバーとなっていますね。さて、各アルファベットはそれぞれ次のような意味、ネーミングになっています。各シリーズのラインナップとパンフレット情報を展開させていただきます。 H series Hybrid (Hシリーズ): テンションと粘着のハイブリッド V series Drag (Vシリーズ): 最大級のスピンを生む超強力摩擦 X series Power (Xシリーズ): 極限のドライブ攻撃のための強弾性 Z series Custom (Zシリーズ): 世界トップレベルの選手のための特級仕様 C series Sticky (Cシリーズ): 取り扱い簡単な新世代の中国式粘着ラバー
katsuo000の解釈は次のようになります。 H Hybrid (ハイブリッド): 粘着シートと高弾性なスポンジ V Drag (ドラッグ、おそらくVはvelocity、ドラッグは補助剤的な意味合いか?): スピン系テンションで直線弾道 (80的ラバー。超スピンは粘着ラバーの方が上。Omega VII Tour (オメガ7ツアー)よりも扱いやすくてVega X (ヴェガX)よりも負けないパワーと高いスピン性能のイメージ。) X Power (パワー): 攻撃的な弾力とミート力 (64的ラバー。) Z Custom (カスタム): 国家代表級のカスタムメイドの品質をお手軽に (グルーイングしているようなイキイキした回転性能と弾力を一般普及モデルに。) C Sticky (スティッキー、おそらくCはChina): 使いやすい中国製粘着ラバー。
メーカー情報によると2面性を持ったラバーシリーズになりますね。コンセプトは相反する性能を併せ持つラバーシリーズです。XIOM (エクシオン)のフラグシップともいえる安価なラバーシリーズであるVega series (ヴェガシリーズ)からトップ選手御用達のOmega series (オメガシリーズ)の橋渡し的な位置付けのラバーシリーズと、用具レビュワーゆうさんがおっしゃっていました。2024年秋冬で価格改定を実施され、Omega series (オメガシリーズ)よりもJekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)の方が高くなりました。ということは、もしかしたら、Jekyll & Hyde series (ジキル&ハイドシリーズ)の方が上位シリーズなのかもしれないですね。実際トップ選手が使用していることからも上位シリーズになっていくのかもしれません。このあたり、ラバーの種類が多いからこそできるのかもしれませんね。
Butterfly (バタフライ)さんの期待の最新ラケット、そして張本兄妹の新しいブレード、Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)をレビューします。Super ALC素材のアウターではなくインナーラケット、これは多くの卓人が待ちに待っていたやつですよね!Super ALC素材のアウターラケット、Viscaria Super ALC (ビルカリアSALC)などが販売されてから、Super ALC素材のインナーラケットが販売されなくてずっと不思議であり、待ちに待ったやつで、期待していました!パリ五輪で、メダルをとれていたらもっともっともっと売れたのかもしれません。既に発売後、欠品となって増産となった凄さは卓球界にとどろいてますね。品切れ続出ということで、日本中や世界中の卓人が張本兄妹を認めたのだと思います。katsuo000も気になって気になって仕方がなくなって買ってしまいました苦笑。まずは張本智和シリーズのラケットについて確認してみましょう。
Harimoto Tomokazu siries (張本智和シリーズ)
張本智和選手モデルのラケットの特徴について概説していきたいと思います。張本智和選手はButterfly (バタフライ)と契約後、Inner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)の特注を使用していました。2018年1月の全日本選手権でジュニアに加え、絶対王者水谷隼選手に決勝で勝利し、一般優勝を決めました。Butterfly (バタフライ)では張本ラケットプロジェクト、ということで、新たなラケットシリーズの販売を企画しました。張本智和選手が選んだラケットは、使用していたInner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)と同じ合板構成で、ブレード面積をレギュラーサイズから広くしたラケット、Harimoto Tomokazu Innerforce ALC (張本智和インナーフォースALC)になります。このHarimoto Tomokazu Innerforce ALC (張本智和インナーフォースALC)の発売に伴い、Harimoto Tomokazu Innerforce ZLC (張本智和インナーフォースZLC)、Harimoto Tomokazu Innerforce Super ZLC (張本智和インナーフォースSZLC)をラインナップされました。張本智和シリーズは、全てブレード面積をレギュラーサイズの157 × 150 mmから158 × 152 mmと広く設計されています。また全てインナーカーボンのシリーズとなっており、Harimoto Tomokazu Innerforce ALC (張本智和インナーフォースALC)のブレード構成はInner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)と、Harimoto Tomokazu Innerforce ZLC (張本智和インナーフォースZLC)のブレード構成はInner Force Layer ZLC (インナーフォースレイヤーZLC)と、それぞれ同じになりますね。変更点はグリップデザインとブレード面積ということになります。そもそも張本智和選手は、チキータと台上から前陣での攻守とカウンターが特長の選手であり、アウターカーボンよりも操作性の高いラケットを望むことがよくわかります。ブレード面積158 × 152 mmと広くしているのも、レギュラーサイズのラケットよりもさらにしなって球持ちをよくする効果があるとともにスイートスポットが広がりブロックやカウンターもやりやすくなるそうですね。しかしながら、158 × 152 mmとブレード面積が広くなることで、ラケット重量が重くなったり、切り返しが遅くなりやすくなったりとデメリットもないわけではありません。Butterfly (バタフライ)さんも、未だにInner Force Layer ALC (インナーフォースレイヤーALC)とInner Force Layer ZLC (インナーフォースレイヤーZLC)を取り扱いして、販売していることからも、ブレード面積が異なるということは、完全に異なるラケットであると認識しているのではないかと思いますね。このあたりはさすがです。続いて、各カーボン素材について確認したいと思います。
Arylate Carbon (アリレートカーボン、ALC) Arylate (アリレート)といえばButterfly (バタフライ)の商標登録された特殊素材で、芳香族ポリエステル系の繊維だと思います。近い素材と思われるのはmizuno (ミズノ)さんのDual Web (デュアルウェブ)というポリエステル繊維ですね。木材よりもクッション性と一定の硬さのある繊維のイメージで、ボールを掴んで飛ばすことのできる特殊素材だと思います。このアリレート繊維をカーボンと一緒に編み込んだものが、未だに卓球界で主力の特殊素材であり、カーボンの硬さを補って柔軟性と球持ちを与えるALC (アリレートカーボン)になります。katsuo000も大好きな素材で、ただのカーボン繊維と比べるとドライブ強打時でも確かな球持ちとナチュラルで強い弧線を示してくれるとともに、カーボンらしいスピードと威力の出しやすさ、を有するため世界中で認められている特殊素材だと思います。他の素材と比べても高いわけでもなく非常にオススメの素材になります。katsuo000がレビューしているラケットは以下になります。 Outer ALC ・Lin Gaoyuan ALC (林高遠ALC) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤) ・Zhang Jike ALC (張継科ALC) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤) ・Timo Boll Spirit (ティモボルスピリット) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤) Inner ALC ・Inner Force Layer ALC. S (インナーフォースレイヤーALC.S) (レビュー前)
ちなみに、一応Butterfly (バタフライ)以外のブランドではAramid Carbon (アラミドカーボン)が類似の素材といわれています。個人的には、Arylate Carbon (アリレートカーボン、ALC)よりも若干、Aramid Carbon (アラミドカーボン)の方が硬い気はしますが、引っ張り強度や物性を比較をしたことがありませんので確かなことは不明です。ついでに、他社ブランドのAramid Carbon (アラミドカーボン)系のラケットもまとめさせていただきます。執筆時 (2024年11月)にkatsuo000がメインで使用しているVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)はAramid Carbon (アラミドカーボン)を採用したインナーラケットになりますね。Butterfly (バタフライ)以外のブランドは以下になります。 Outer Aramid-type Carbon ・Tornado King Speed (トルネードキングスピード) 5.7 mm / 157 × 150 mm Limba (廃盤) ・Stradivarius (ストラディバリウス) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto? Inner Aramid-type Carbon ・Tornado King Power (トルネードキングパワー) 5.8 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤) ・Alnade Inner (アルネイドインナー) 5.8 mm / 157 × 150 mm Limba (廃盤) ・Reinforce AC (リーンフォースAC) 6.0 mm / 157 × 150 mm Limba ・Virtuoso AC (ヴィルトーソAC) 5.7 mm / 158 × 152 mm Limba ・Hurricane Long V (キョウヒョウ龍5) 5.9 mm / 158 x 152 mm Limba (DHS製)
Zylon Carbon (ザイロンカーボン、ZLC) Zylon (ザイロン)はArylate (アリレート)よりもさらに硬くてタフな繊維になります。水谷隼選手がZylon (ザイロン)とCarbon (カーボン)を編み込んだZylon Carbon (ザイロンカーボン、ZLC)を使用していて、一気に人気が出た印象がありますね。このZylon Carbon (ザイロンカーボン)は、相手のボールの回転量に押されず打ち返せるような特徴があるのに球持ちも感じられる非常に高性能な特殊素材になりますね。ただZylon (ザイロン)もタフな繊維で、Arylate (アリレート)よりもAromatic (芳香族)性高く、かつ不対電子を持つ窒素原子によって、電子の偏りを持たせているので、分子間で強固にスタックしやすい材料です。要はArylate (アリレート)繊維よりも硬く、カーボンに近い部分もあるんですね。カーボンのみのラケットと比較すると弧線を描いて球持ちを与えてくれますが、やはりカーボンに近いづいている特殊素材がZylon Carbon (ザイロンカーボン)だと思います。ALC (アリレートカーボン、ALC)を超える威力と球持ちを求めると、Zylon (ザイロン)とカーボンを編み込んだZylon Carbon (ザイロンカーボン、ZLC)が挙げられます。硬い材料は加工も大変ですのでコストが高くなり、現状価格もALC<ZLCという状況が覆ることはありませんね。katsuo000もこちらの繊維も使っていた時がありますね。個人的にはインナーに配したZLCインナー系のラケットはこするときと厚く当てた時の飛距離や弧線の差が大きいと強く感じ、体感的な想像よりも弾み過ぎるイメージが強く、使おうとおもってやめることの方が多いです。個人的に使うならアウター系の方が違和感なく扱えると感じます。またZylon Fiber (ザイロンファイバー、ZLF)を配したラケットは木材系と変わらぬ球持ちと威力およびスイートスポットの拡大が計られたラケットとなり、Arylate (アリレート)のみを採用したラケットは廃盤となって、Zylon Fiber (ザイロンファイバー、ZLF)を配したラケットが補完する形をとりました。過去には福原愛選手モデルのラケットとして、インナーにZylon Fiber (ザイロンファイバー、ZLF)を配したラケット、Ai Fukuhara Pro ZLF (福原愛プロZLF) (廃盤)なども販売されていました。こちらのラケットは初心者からトップ選手までカバーできるかなり良質なラケットと聞いたことがあります。katsuo000も学生時代に使っていたラケットに似ているのでZylon Fiber (ザイロンファイバー、ZLF)をもちいたラケットは好みです。Inner Force Layer ZLF (インナーフォースレイヤーZLF)もTimo Boll ZLF (ティモボルZLF)も所有しています。どちらもかなり扱いやすいラケットですが、少し値段が高いこともあり、また時代の流れを受け、2024年11月に廃番がアナウンスされましたね。非常に使いやすくてオススメでしたが致し方なしかと思います。katsuo000がレビューしているラケットは以下になります。 Outer ZLC ・Zhang Jike ZLC (張継科ZLC) 5.5 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤) ・Mizutani Jun ZLC (水谷隼ZLC) 5.7 mm / 157 × 150 mm Limba Outer ZLF ・Timo Boll ZLF (ティモボルZLF) 5.4 mm / 157 × 150 mm Koto (廃盤) ・Inner Force Layer ZLF (インナーフォースレイヤーZLF) 5.3 mm / 157 × 150 mm Limba (廃盤) ・Franziska Innerforce ZLC (フランチスカインナーフォースZLC) (レビュー前)
Super ZLC (スーパーZLC) 水谷隼選手が日本のトップとして卓球界をけん引していた時代、水谷隼選手は、とにかく弾みをもとめていたそうです。ラケットもラバーもとにかく弾むものを求めていて、水谷隼選手はTenergy 64 (テナジー64)などのスピードを求めたラバーを使用していました。水谷隼選手には持前の早いフットワークとフィッシュとロビングがあり、その技術によってラリーを完封されます。そういった中-後陣のオールラウンダーにとっては、弾みは命だったのでしょう。そんな彼が求めた素材の一つとして、Super Zylon Carbon (スーパーザイロンカーボン、SZLC)をアウターに配したMIzutani Jun SZLC (水谷隼SZLC)が発売されました。katsuo000も持っていますが、眠っています苦笑。方向性としては、Garaydia ZLC (ガレイディアZLC)などのHinoki (ヒノキ)系厚ラケットに近い弾みをレシーブのしやすい板薄構成で再現できるようにしたラケットだと思います。ただどっしりと重く、軽快さよりも重量のある7枚合板に近いものを感じるラケットになっていると思います。 上述の高性能なSZLCをインナーに配したラケットが、バタフライのインナーSZLC第1号である、Harimoto Tomokazu Innerforce Super ZLC (張本智和インナーフォースSZLC)になりますね。板厚6.2 mmとかなり厚い印象ですがスピード不足を補うラケットとしては優秀でトップ選手の使用も度々拝見するラケットですね。使ったことはありませんが、球持ちがありつつも、スピードが欲しい選手にはぴったりなラケットなのかもしれません。
Super ALC (スーパーALC) 本レビュー記事のメインである、Super Arylate Carbon (スーパーアリレートカーボン、SALC)になりますね。既にViscaria Super ALC (ビスカリアSALC)というアウター配置のSuper ALC (スーパーALC)ブレードは発売となっていました。Super ALCはALCよりも弾み、ZLCよりも弧線が出るような説明で発売されているイメージです。ラケット性能表を確認しても高い反発特性があるのに、板薄にしているため、Viscaria (ビスカリア、アウターALCラケット)よりも低い振動特性を有するラケットになっています。このように反発性能と球持ちを進化させられる素材がSuper ALC (スーパーALC)ということになりそうです。そんなSALCをインナーに配することで、球持ちと弧線を得つつ、ALCよりも速いスピードが得られるラケットがHarimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)になりますね。 購入者のラケットを拝見してしりましたが、実は木材も絶妙に変更しているようですね。今までのインナーカーボンラケットの王道のレシピは、芯材にアユース (Ayuse)という木材を使うことが多いです。このアユース (Ayuse)の密度は0.4 ~ 0.6 g cm-3で結構硬くてハードな木材なんですね。一方Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)の芯材は桐 (Kiri)をもちいているようです。側面を拝見すると他のインナーカーボンラケットと比較して芯材の部分の気泡が多く、密度が低そうなことがわかると思います。ちなみに桐 (Kiri)の密度は0.19 ~ 0.4 g cm-3とアユース (Ayuse)よりも軽い木材であることがわかります。この桐 (Kiri)はアウターカーボンの芯材によく使われる木材だったのですが、 Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)では芯材にこの桐 (Kiri)を採用したというわけですね。芯材周辺の変化は、ブレードの中ではかなり軽微の印象で変わるとしたらやはり強打時や強いボールを厚くとらえた時でしょうか。正直一般層の卓人にとってはほとんどわからないレベルだと思います。しかし密度の低い木材を使うメリットとして、おそらくラケット重量を低く抑えることができることが挙げられるのではないかと予想しますね。個人的には重い方が好きなので芯材変更は少し残念かなーとも思いました。確かにラケットも軽いものがあることを聞くと芯材の変更の効果があるだろうと思います。また前陣で詰めたいと感じる選手にとってはボールとラケットがぶつかっても芯材の密度が下がることで抜けはよくなるかもしれないですね。逆に下がった時にはボールのスピードで抜いたり威力で得点するよりも、広角に打ち込んで相手を動かすようにした方がラケットの良さが得られると思いますね。
Blade Design (ラケット性能)
Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC) ブレード厚さ: 5.9 mm ブレードサイズ: 158 × 152 mm ブレード構成: Limba (1/7) / Ayuse? (2/6) / Super ALC (3/5) / Kiri (4) Harimoto Tomokazu Innerforce ALC (張本智和インナーフォースALC) ブレード厚さ: 6.0 mm ブレードサイズ: 158 × 152 mm ブレード構成: Limba (1/7) / Ayuse (2/6) / ALC (3/5) Ayuse (4) Harimoto Tomokazu Innerforce ZLC (張本智和インナーフォースZLC) ブレード厚さ: 5.7 mm ブレードサイズ: 158 × 152 mm ブレード構成: Limba (1/7) / Ayuse (2/6) / ZLC (3/5) Ayuse (4) Harimoto Tomokazu Innerforce Super ZLC (張本智和インナーフォースSZLC) ブレード厚さ: 6.2 mm ブレードサイズ: 158 × 152 mm ブレード構成: Limba (1/7) / Ayuse (2/6) / SZLC (3/5) Ayuse (4)
Viscaria Super ALC (ビスカリアSALC)はViscaria (ビスカリア)と比較して0.1 mm薄いブレード設計になっています。このSuper ALC仕様と同様に、Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)はHarimoto Tomokazu Innerforce ALC (張本智和インナーフォースALC)よりも0.1 mm薄い5.9 mmのブレード厚さになりますね。Butterfly (バタフライ)さんのラケットは、弾む特殊素材を組み合わせるほど、基本的には板薄設計にしているようで、設計についてはブレないと感じました。ただHarimoto Tomokazu Innerforce Super ZLC (張本智和インナーフォースSZLC)だけは異常にブレード厚さが厚く、6.2 mmとかなり板厚設計となっていますね。これは中陣~後陣からでも相当なスピードと威力が出せるラケットになっていると思いますね。しかもインナーなので、台上でも多少球持ちを感じられる設計になっているのではないかと想像はします。高価で絶対に使うことはないと思うので、さすがに買いませんが。
HarimotoTomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)
届いたHarimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)は87 gでした。個人的には90 gオーバーくらいの重いものを期待していたのですが、やや軽かったですね汗。ラバーは現在メインで使用しているものを新しく貼りました。フォア面にJekyll &Hyde C55 (ジキル&ハイドC55)を、バック面にDignic 05 (ディグニクス05)を貼りました。グルーはフォア面はButterfly (バタフライ製)のFree Chack II (フリーチャック2)、バック面はThe World Connect製のTWC Glue Feng (TWCグルーフェン)を使いました。
バックハンドの感覚がついてきて、かなり良いイメージで打てました。これはもしかしたらブレード面積が広くてより木材のように響きやすくなっていることも関わっているかもしれません。とにかく安定感があり、しかも適度にスピードも出せるので、ミスするイメージがなくてとにかく良さしかなかったですね。唯一バックの方が少し回転量が少ない気がしましたが、安定してボールは弧線を描いていたのでフォアと比べるとどうしても回転量が低い、というレベルだと思います。回転量や癖を求めるとメインで使っているVirtuoso AC (ヴィルトーソAC)の方が良かったですね。ハンガリーのOSPのラケットはとにかく詰まっていて、非常に弾むからButterfly (バタフライ)のラケットよりも板薄なのに思い切り厚く打つとめちゃめちゃ弾むんですよね。この部分は大量生産よりもハンドメイドの方が良いのかもしれません。Virtuoso AC (ヴィルトーソAC)は1本しか持っておらずしかもPing Pong Kids (ピンポンキッズ)さんで158 × 152 mmから157 × 150 mmにカットいただき小回りの効く仕様にしました。ただHarimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)を試打して、今の自分としてはブレード面積をそこまで気にならない感じがあったので、今後ブレード面積は広いものにも抵抗なくトライしたいと感じました。家で試打していてもブレード面積の広さを感じない感覚が出てきています。唯一気になるのはHurricane Long V (キョウヒョウ龍V)のブレードのエラのはり出方ですかね。あのエラのはり出方は気になります汗。だいぶ枝葉の話が長くなりましたが、Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)は何ら違和感なく扱える非常に扱いやすいラケットでバックハンドのようにぶつけやすい打ち方では弧線を描いて安定しつつスピードも求められる扱いやすさと威力を両立するラケットでした。
パワータイプの選手にはインナーALCか!?
ボールのスピードは確実に速くなりますがやはりスピードが出て弾むということはその分ボールは軽くなりやすいということでもあります。中陣くらいから多少打点を落としてもしっかりボールを持って回転量のあるボールを打つなら、一般層ならインナーALCに準ずるラケットでも十分かもしれません。トップ層ではスピード不足となるのかもしれませんのでアウターやインナーなど種々選択肢があるのかもしれないですね。自分もどちらかというとパワータイプだと思っているので、Harimoto Tomokazu Innerforce Super ALC (張本智和インナーフォースSALC)はピッチと前~中陣で勝負する選手に向いていると思いますね。これはインナーZLC系のラケットにも感じていて、スピードは出るんですがパワーや回転量の怖さが減るイメージがありますね。ZLCと比較すると球持ちとパワーを与えられると思ったので好感触ですが、やはり弾む方向へ進むということで難しさもあるということを感じました。それでもかなり扱いやすく、矛盾を可能にしようとしたメーカーの努力と技術力の高さを感じました。